尾上屋台 2016/04/02 10:38

「赤髪の白雪姫」(第二期)

・アニメ公式
http://clarines-kingdom.com/

いやー二期目も大変良かったです。
白雪!
そう、この作品の良さというのは、ただひたすら白雪の魅力に尽きるかなあと。
割合女性向き、ないしは女性が作者の作品って、内面的に等身大だったりする女性主人公が多い気がするんですけど、この作品の白雪って、どうでしょう?
もちろん男性向きの主人公も、まあ似たり寄ったりだったりするんですが(笑)、そうじゃない作品の主人公は結構強烈な個性を放ったりしていて、その点、女性向きの作品で白雪みたいな子を見るのは、僕にとっては多分ほぼ初めてのことでした。
といっても女性誌連載の漫画とかって、今までたくさん見てきた方ではないので、ちゃんと比較して言っているわけでもないのですが・・・。
ともあれ、自分なりにこの作品の、個性的な部分を拾っていきたいと思います。
前期感想をツイッターでつぶやいた時には、確か白雪の魅力を語り倒すみたいなことしかしてなかったと思うので(汗)。

と言いつつまず、とにかく白雪が魅力的です。
媚びず、甘えず、自分の目標をしっかり持って生きていけるというのは、往々にしてなんでもできちゃう、強いタイプの子として描かれていくことが多いと思うんですけど、白雪はそんなこと全然なくて。
美人でそもそも周りから言い寄ってくるみたいなのとも違うんですよね。
作中、その赤い髪に注目される発現こそあれ、初対面とかで彼女のことを綺麗だとか美しいとか言われることもなく、もちろん漫画の絵ですからかわいくは描いてあるんですが、そういう風に見られてるわけでもないんだなってのはわかります。
でも白雪とと接した人間は、みんな惹かれていくんですよね。
ていうか僕も白雪の魅力にはやられました(笑)。
これは惚れますわ。

作品そのものについても、女性向き作品としては、ちょっと変わってるなと。
主人公と身内感のある人間との関わり方なんかに気持ちの揺れだったりなんだりを、恋心挟みつつ描かれていくことが多いなあという印象の作品多いですけど、この作品はその辺安定してて、かつ少しずつ前進していくって感じですよね。
代わりによくある脇役との関係の安定性はなく、今期は特にラジ王子との関係性が主でしたが、この辺りとの関係性が、ごろっと変わっていくのも珍しいですよね。
それも流されてそうなるってよりも、少ない機会を活かして、よりよい関係を築いていこうという。
そのことに関して、白雪は真面目というか本気なんだなあというのは、作中何度か見ることができました。
こういうスタンス、珍しいですよね。
惚れますねこれは!

あとこれは余談的に、この作品のではなく女性向き作品全体に言えるかもなってことですが、男性向きに比べて、話の筋ってのは意外と複雑ですね。
どちらかっていうと男性向きの方が話の筋って結構単純で、それをいかに小難しく見せるかという(笑)部分が多いと思うんですけど、この作品もまたそれとは逆だったりして。
複雑な筋を、いかに消化しやすい形で提供するかって感じです。

今回は二期目ということで、周りの人物にもスポットの当たる展開が多かったですね。
特に木々にはうっかりやられそうになるくらい、男前でした(笑)。
男キャラに関してもそうなんですけど、基本この作品って、人に対する優しさみたいなものが、ちゃんと描けてると思います。
特別そうなんだってのを見せなくても、ちょっとした言動にそういうの現れてて、いわゆる表向きのキャラ性とは別の部分で、優しいなあ、大人だなあと思わせてくれるわけで。
それがこの作品を、とても清涼感溢れるものにしてくれてるんだなあとも思うわけです。

ああ、この作品終わっちゃうの惜しいですね!
原作が続いてるようなのでいずれ第三期も、なんて淡い期待を持ちつつ、この作品に出会えたことに感謝したい次第です!

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