「12歳。　〜ちっちゃなムネのトキメキ〜」

・公式

今期は今まで見てきたアニメとちょっと毛色の違うものも見てみようと思ってて、この作品もそのひとつって感じですね。
いわゆる子供向きアニメというか。
でもキャラクターデザイン的にデフォルメの効いた、いかにもって感じのじゃなく、ターゲット的にってヤツで。
ただ、自分でも思ってもみなかったほど発見や収穫があって、見ておいて良かったなあと。

とりあえず話的には、いきなり一話目からキスシーンがあって、おじさん度肝抜かれちゃったんですけど(笑)、後の展開はいかにもこのくらいの年齢の恋愛って感じで、なかなか微笑ましくもあり。
そうそう、このくらいの年頃の恋愛というか異性を好きになる気持ちって、こんなんだよなあと。
自分は12歳の時は、キャラの一人エイコーみたいに、あんな感じでふざけちゃってたんで、女の子の男の子を好きになる気持ちみたいのって、まったく見えてなかったなあと。
行動パターンもエイコーそのものだったなあ(笑)。
一応そのくらいから、女の子を傷つけるようなことはするまいとは心がけてたつもりではあったけど。
また女の子の方が成長早いですからね。
この前後で生理とかも来るわけで、男の分岐点が15,6歳くらいだとすると、女の子はこの辺りから、子供じゃなくなってくるのかもしれないなあと、あらためて。
身体だけじゃなく、つかそれに伴って、内面が女性になっていくわけですよね。
そういう意味でも、なかなか面白い、子供でも大人でもないっていうのがキャッチコピーとしてありますけど、その間の少女と呼ぶのもちょっと早いような、実に微妙な年齢だなと。
その辺むしろ、主人公の花日より、結衣ちゃんの方が体現してるかもですね。
彼女の場合、生い立ちみたいのも絡んできますけど。

あと笑っちゃいけないんだろうけど、主人公の彼氏の高尾君が、あまりに老成し過ぎてて、おいおいって思ったり(笑)。
花日のことを優しく包み込む王子様・・・ というより、完全におじいちゃんだよなあ(笑)。
また花日が子供っぽいもんだから、カレカノってよりも、孫とおじいちゃん。
なんだ、このくらいの年齢にはおじいちゃんが受けるのかと、おかしなミスリードされてるみたいですよ(汗)。

細かいとこでは、今こんなのあるの？って思ったのが、プロフ。
でもこういうの、自分の世代でもノートとかでやってたかも。 もうひとつ、ポラロイドカメラなんて今の時代とっくに絶滅してるのかと思ったけど、チェキっていって、今でもこういうのあるんだなあって。
他にもちょっとアナログチックなアイテムがちくちく出てきて、ああこういうのって、自分が子供の頃の感じと、そんなに変わってないんだなあって。
まだこのくらいの年頃だと、スマホとかも持たせてもらってない子も多いと思うんだけど、デジタルなもの抜いてくと、自分らの世代も今の子たちも、見てる景色ってのはそんなに変わらないのかもしれませんね。
むしろギャップを感じるのは、この後なんだろうなあと。

実際のとこ、こういった作品ってのは、例えば漫画の16歳って、実際の16歳よりずっと大人びてること多いわけで、その意味ではこの作品、きちんとこのくらいの年齢の心理とか描いてるような気がして、何気に珍しい作品なのかもですよね。
手を繋ぐのはもちろんのこと、顔を見て話すのも恥ずかしいみたいな、そうそう、自分にもこんな感覚、あったなあって。
話自体もキャラを絞ってある分、毎回テーマを掘り下げられてて、丁寧な作りもあって、好感の持てる作品でした。
自分的ヒロインは、蒼井結衣ちゃんかなあ。
ちょっと怒りっぽいとこあるけど、前向きでいい感じですね。
いや、この子はいい大人になるよって思うけど、これから誰もが大きく変わっていくわけで、他の子なんかもどう良くなっていくか、まったく未知数ですよね。
可能性とはよく言ったもので。

二期目もあるみたいなんで、とりあえず今は楽しみにしておきましょう!