尾上屋台 2016/07/01 04:07

「クロムクロ」

・アニメ公式


現代に甦ったお侍さん、&ロボットものって感じで。
ジャンルって言うとちょっと違うかもだけど(現代に甦ったお侍さんもの? 長い)、こういった、もうある程度認知されてる感じのものって、自分的には定期的に、どっかしらがやってくといいと思うんですよ。
それが流行ってる時にどこもかしこもやっちゃうと、時間的なもの関係なしに"使い古されてる"感が出ちゃってどうもなって思うんだけど、少し時間空けて、色んなとこが定期的にって感じだと、ジャンルとして確立されてるって感じがするわけで。
あと、自分なんかは過去にそういうものいくつか見てきたんでリバイバルって感じますけど、今子供、ないしはまだハイティーンくらいだと、こういったものって、見るの初めてって可能性も高いわけですよね。
何度も作品化されてるだけの、普遍性のあるモチーフだと思うんで、また何年後かに、どこかがこういったものを作ってくれればと。
まあリレーみたいな感じで、今回そのバトンを受け取って走ってるのは、このクロムクロだよと。

で、過去のそういった作品とちょっと違う、地味に面白いなと思ったのは、主人公の剣之助、なんか異常に現代に適応するの速いんですよ(笑)。
こういうのって、過去から来た人間が現代に馴染めない、そのギャップに苦しむ姿がコミカルで楽しかったりするもんだと思うんですけど、もうなんか、スマホとかタブレットとか、教えてもらうと使いこなすの速くて。
ちょっとこの辺、これまでのこの手の作品を逆手に取ったようなところもあって、そこは良かったなあと。
わざわざ笑い取りに行かなくても、こういうところでクスリとさせられちゃいますよね。

主人公だけじゃなく、登場人物全体に、ポンとその人となりを表現しつつ、クセがありながらも魅力的なキャラクターが多いなと。
そんなに強烈な個性があったりとかじゃないんですよね。
でも上手く物語と絡めていきながらキャラクター性も表現できてて、地味に完成度の高い脚本だなーと。
見てる時は普通に見れちゃうんですけど、後から「あ、上手いな」って感じさせる脚本で、レベルが高いなーと思いました。
キャラを立てる、物語を描く、の両輪が、実にバランス良く回ってるというか。
どっちかに大幅に舵切るものが話題になりやすい、流行りやすいのが今のトレンドだとすると、逆に言えばこの作品ってのは、今よりも後々の方が評価高いかもしれないですよね。
自分的には、かなり好みの作風です。

んで自分的ヒロインは・・・普通に白羽由希奈かなあ。
等身大というか、色んな感情見せてくれて、そういうとこは魅力だなと。
声優のM・A・O は、ゲームの「よるのないくに」ですごく魅力的に主人公演じてて、どっちかっていうとああいう役柄がハマるのかなと思ってたら、こういう役も魅力的に演じられるんだって、ちょっとびっくりです。
最近売れてるなあと思ってたけど、この作品見て、あらためて納得。
最近上田麗奈にハマリつつあるんで、ソフィーも捨てがたいとこなんですが。
あとここ二話くらいで、荻布美夏のエロさにもやられつつあるというか(笑)。
あーでもこうして振り返るだに、やっぱキャラ立て上手いですよ。
別に自分的ヒロインうんぬん抜きにしても、それぞれのキャラが、ちゃんと自分の立ち位置にいるって感じで。
この座標軸がしっかりしてると、それが動く瞬間がまたドラマになるんでね。

この1クールでとりあえず物語も折り返し。
引き続き2クール目も楽しみにしたいと思います!

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