尾上屋台 2016/07/01 04:43

「甲鉄城のカバネリ」

・アニメ公式


今期アニメの中で最もスケール感があったというか、1クールながら、一番の大作だったのではないでしょうか。
ロードムービー、パンデミックもの、吸血鬼もの、スチームパンクに幕末感の和風と、これでもかってくらいキャッチーな要素ぎっしりで、なんていうか、鉄板ですよね(笑)。
またスタッフもこれでもかってくらい豪華で。
当てるべくして当ててきたなって感じで、ここまでやってくれると、単純に「おお〜」って感じで。
また実際に面白かった。
ジョーカー・ゲームなかったら、多分これを今期一番の作品って言ってたと思うです。

とにかくもう全体的にレベルが高いんですよね。
また物語全体の緊迫感と疾走感のバランスが絶妙で。
甲鉄城の動きと物語の展開がリンクしてて、あーこういうの、初代ガンダムが好きな自分としては、ホワイトベースに通じるものもありますね。
元々クルーズとか客室列車の旅とか好きで、そういう番組もよく見てますからね。
そういうものにも通じるものがありますね。

あと、今期見たアニメの中では頭一つ抜けてて、昨今見たアニメの中でも多分、オープニングの映像は一番の出来でした。
タイトル出るところの、線路をばーっと前進してく映像と、無名が階段ひとつひとつ降りてくところから色々暗示させてはいるわけですけど、その後の映像もね。
サビまでに過去と未来を次々と見せて、サビで走行する甲鉄城の上での、高低使ったアクション、そこからクライマックスまでの疾走感、緊縛感って、これすごい映像だなと。
ほぼ物語全部説明してるのに、説明的でもダイジェストな感じもせず。
それぞれのキャラクター性も、動きとキャラの絡み、位置関係で示しているんですよる。
僕はオープニングの映像ってそのアニメの中でもかなりウェート高く置いてるんですけど、あーこれレベル高いなって、ホント思いましたわ。
もうオープニングだけ録画して、何回も見直しましたもん。
見る度に発見がある。
歌詞とも綺麗にリンクしてて。
全体的にレベル高い作品だなあと思いますけど、このオープニング見ただけで、あーこれはちょっと違うなって、十二分に感じさせる内容で。

自分的ヒロインは、もちろん(?)無名ちゃん。
強くてかわいい娘は、もう普通にストライクゾーンです。
ただ、鰍も結構来るものがありますね。
若いだろうにおっかさん的な位置づけもそれはそれでいいんですけど、仲間が殺された時に、不意に激しい一面も見せるでしょう?
単に人が好くてみたいなわけじゃなく、ああ、色々背負ってこの立ち位置にいるんだなあって感じで、結構胸を打つシーンでした。
そういや子供背負ってたりするシーンが多い気がするんですが、こうして見ると各キャラ、1カットでいかにその人物像を見せていくかってところ、かなり意識されてる作品だったなあと。

1クールゆえに、特にラスト一話は多少バタついてて、これは2クールで、じっくり見たかった作品でもありますね。
でも1クールでやりきってやろうみたいのも感じられて、色々勉強になった作品でした。
この世界観を1クールってのはもったいないんで、ぜひぜひ第二期、やってほしいものです。

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