尾上屋台 2016/07/01 05:09

「暗殺教室(第三期)」

・アニメ公式


ついに暗殺教室もフィナーレですね。
最初はもうちょいネタ臭の多い、打ち上げ花火みたいな作品だと思ってましたが、とんでもない。
一期目から一貫して、物語性の強い作品です。

常々、1クールで綺麗にまとまってるものは別として、アニメは2クールかそれ以上でやってほしいと言っている自分ですが、こうして3クールある作品見ると、ますますその思いが強くなって。
やっぱ、キャラが馴染むんですよ。
脇役にいたるまで、週に一度会う友人のように思えてくる。
物語ってのは、上手い具合に起承転結つけて展開させてくのが重要ですが、登場人物ってのも同じかそれ以上に重要で。
尺がある中でいかにキャラを立てるかに作り手の技量を見るのも面白いんですけど、ある程度長い物語にすることで、触れる側からするとそれだけでそのキャラクターの魅力が伝わるってのも間違いなくあるわけで。
ちょっと乱暴に言えば、話が長いってだけで、キャラに愛着がわくもんだったりするわけで。
3クール、よくぞやってくれたなって思います。
またそれに耐えられるだけの物語でもありました。
物語性だけじゃなく、それが当たったみたいな、上手くメディア展開させてったみたいな、そういう部分もひっくるめて。

で、この三期目は学校ものってよりかは、それまでの学園生活のピリオド的な意味合いが強かったわけですが、それでも教師、生徒みたいな関係性、何かを学び、その先の未来を見据える姿勢にブレはなかったなと。
ちょっとネガなこと言うと、よくある学園ものって、それって学園ものである必要あるのか?って作品も多いわけです。
昔の少年漫画に学園もの多かったのは、読者層がそのくらいの年齢層が多くて、そこをターゲットにしてるからってのがあったわけですけど、今の時代、そういう作品に触れてるのって、もう大人の世代が多かろうと。
要は学生たちを描くのなら、やはり主人公たちが学生である理由は欲しいなと。
その点、この作品は間違いなく学校である必要性があるわけで。

最初こそホント、冒頭言ったように打ち上げ花火みたいな作品かなと思いましたが、まったくもってそんなことはなく、この作者の次の作品にも非常に期待が持てますね。
基本的に、物語を構成する力がすごい。
きっとこの作者なら、またアニメ化まで持ってくいい作品を作ってくれるだろうなと。
その前にどっかで縁があれば原作の方を買ったりしてるかもですが、それもまた楽しみにしておけるなあと。

ともあれ暗殺教室、3クール分たっぷりと堪能させて頂きました!
ヌルフフフフフ・・・!

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