尾上屋台 2016/10/02 03:47

「91Days」

・アニメ公式


ゴッドファーザーとアンタッチャブルを合わせたような作品で、とりあえず好みです(笑)。
どっちの映画も大好きですしねー。
やっぱこう、古いものに惹かれるタチなんだなあと、あらためて。

話的には、ちょっと中盤辺りかな、中だるみ感はあったんですけど、全体的にはよく出来た作品だったなあと思います。
ドン・ガラッシアの存在が結構キーになってたと思うんですけど、そのガラッシアが出てこないことでちょっとわかりづらいというか、アニメでは伝わりづらいかなーとか、そういうのはあったんですけど。
変な話、そういう存在ってのは特に漫画やアニメでは、早い段階でビジュアルのイメージを出しとく必要があるのかなとか、そういう風にも感じたりしました。
これが最後の方まで出てこないもんだから、シカゴからの圧力ってのが、もうひとつ身に迫った感じがしなかったのが、中盤の話の弱さに繋がってたかなあと。

ただ、そこ以外というか、序盤と終盤の話の運び方は、なかなか見応えがありました。
特に終盤ですね、男同士の複雑な友情ってのを、かなり丁寧に描けてるなあって思いました。
あえてラストぼかしてるんですけど、これ見た人にどう思ったか聞いてみたいもんですね。
僕はこうだなって解釈したものがあって、これ人に語りたいんですけど、まあここでは基本的にネタバレしないように書いてるもので(汗)。
僕はラスト見て、あーよくできてるって思いました。
すごい綺麗な終わり方だなって。

基本的に男中心の話で自分的ヒロインってのはいなさそうに見えて、実はフィオに結構やられました(笑)。
出番少ないながらも、実に素敵な女性だったと思います。
こう、逆に場面絞って描いたことで、魅力的に描いてきたなあと。

中盤が〜って書きましたけど、基本的によく出来た話だったと思います。
話の質そのものが高いし、ギャング映画へのオマージュも散りばめられていて、いい作品だったと思います。
悲しいかな、男ってのはやっぱ言葉だけの薄っぺらい「命がけ」じゃなくて、命そのものを懸けた中でこそ光ることができるのかもしれないなあと、あらためて思った作品なのでした。

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