「Re:CREATORS(レクリエイターズ)」
・アニメ本来
ブラックラグーンの広江礼威のアニメ作品ですね。
色んな作品のキャラが現実世界に顕現して、色々展開するっていう。
ただ、正直そのキャラってのがこのアニメ内のもので、例えばFateみたいに歴史上の人物とかを下敷きにしてない分、思い入れみたいのがしづらいなあってのが、序盤の感想でした。
でもこの作品、肝はそこじゃないんですよね。
タイトルに象徴されてるように、創り手の立場とか葛藤とかを、この手の作品としては珍しく、きっちりと描いてる。
というか、そういった、インタビューやブログ、ツイッターなんかで描かれる感情を、作品として描いてるってのが、最大の特徴だと思います。
そういった心情を、フレーバー的に描いてる作品ってのは過去にあったかもですが、それ自体をテーマに持ってくってのは、今までにそうそうなかった作品だなあと。
あってもホラ、半ば自伝的に描くって感じでしょ?
それをまったく架空の物語の中に落とし込んだところが、他の作品にはない部分なんですよ。
ブラックラグーンにしてもそうですけど、やっぱ広江礼威って人は一筋縄では行かないというか、他の作品にないものを提示してきますよね。
なんとなく流行ってるものを組み合わせて作品って形にするのとは違って、文字通りのクリエイターって感じますわ。
あと、広江礼威ってそもそも売れてる作家さんってイメージが自分の中にあるわけですが、作り手の浮かばれない心情ってのを、ここまできちんと描くことができるんだなあって、そういう部分にもちょっとびっくりで。
この商売、浮かばれないすもんねえ、ホント(笑)。
まあ当たり前なのかもですが、こうやって売れてる作家さんでも、そういう風に考えるんだなって。
僕はあんま作品ってものに、そんなに共感を求めないタチなんですけど、それでも共感せざるを得ない部分がたくさんある作品でもあるのでした。
自分的ヒロインは、んー、セレジアかなあ。
なんか無難ですが。
この作品に関しては、特に群像劇だと感じてるんで、このキャラをイチオシ、みたいな感じにはなりづらかったりしますね。
これはこのまま2クール目に突入してくんで、後半も楽しみにしてます!