尾上屋台 2017/12/27 02:11

「ガールズ&パンツァー」

・アニメ公式


BSで再放送やってたんで、今期アニメとして見てみようかと思いました。
まあこれだけ目にする機会が多かったりすると、一応どんなもんかなと気にはなっていたんですな。

結果、まあ普通に面白かったんですけど(笑)、これね、戦車とか好きな人は絶対的に面白いんだろうなって。

僕はいわゆる「ミリタリー」って呼ばれるものは、ホント昔のものしかわからないんですよ。
でも普通ミリタリーとかミリオタとかって、第二次大戦くらいの知識を指して言うわけじゃないですか。
僕はもう、銃弾が後装式になったり、連射できるようになり始めると、ダメというか、興味薄れてくるんですよ(笑)。
なのでナポレオン辺りからまったくわからんちんなんですよね。
ルネサンス辺りまでの知識はオタクって言われるくらいにはあると思うんですけど、近現代は全然知らなくて。
戦車の名前にしても、ティーガーとかシャーマンとかは聞いたことあっても、どんな戦車かってのはまったく存じ上げませんレベルで。

で、戦車のことについては後述しますけど、おそらくこれ、作品全体のネタ感ってのは、ものすごく詰め込んであったと思うんですよね。
というのも、「バキ」のシリーズにしたって、元になる格闘家知ってると知らないとじゃ、楽しめる度合いって全然違うわけじゃないですか。
あれにしても、例のトーナメント、出場選手全員にモデルになる格闘家がいて、それを知ってると、これはもうめちゃくちゃ面白いわけですよ。
特に80〜90年代の、総合格闘技がない時代に「誰が最強なのか」を論じたことある人間だったら、バキのあのトーナメントってのは、それだけでご飯何杯でもいけるわけで。

で、このガルパンも、そういったミリオタにとって面白いと思える要素ってのは、ものすごくふんだんに盛り込まれていたんじゃなかろうかと。
というのも僕自身、併行してヒストリーチャンネルで戦車特集やってたのを見てたおかげで、決勝戦にマウスとか出てきちゃうと、「おお、これがあのマウスか! でかい!」とか思っちゃったくらいですから(笑)。

あと、多分予備知識全くなくても、戦車戦の迫力や面白さってのは、かなり楽しめるんじゃないかと。
なんかこう、戦車ってよく知らない状態で見始めたものですから、その動きの意外な速さに驚かされて。
え、戦車ってこんなに速く動くもんなんだって。
でも時速60kmとか出してたわけですよね。
となると、実際にやり合ってる映像ってのは、こんな感じなんだと。
んで、戦車のことよく知らない状態で見ても、この戦闘シーンってのは間違いなく面白いんですよね。
それも、話を追うごとにいい戦闘シーンになる。

それと、ミリタリーの知識なくても、一応近現代史については多少知ってたおかげで、旧ソ連をイメージした高校のキャプテンの名前が「カチューシャ」だったりすることに、クスっときちゃうんですよね(笑)。
あげく、高校の名前が「プラウダ」高校だったりすると、尚更。
「プラウダ高校」って響きだけで、もう最高だわって思っちゃったりしますもんねえ(笑)。

ちなみに自分的ヒロインは、このカチューシャです。
またも金元寿子補正かかってるような気もしますが、なんかこう、「カチューシャ」歌いながら隊列組んで戦場に向かうとことか、たまらんですわ。
てかなんでまた、プラウダ高校だけこんなにお国柄を出しまくってるんだか(笑)。

話の構成的には極めてシンプルで、展開やキャラの立て方には無茶苦茶さも感じる、やや粗めの作品だとは思うんですけど、そういうの気にならないくらいの魅力ってのは、間違いなくある作品だなと思いました。
僕はどっちかっていうと、よく練られていたり丁寧な作りの作品が好きなんですけど、結局幹になるとこがよく出来てれば、多少粗さを感じるものでも、作品として充分面白くなるんだなあと、あらためて。
というか、おそらく作者の意図しない部分でのつっこみどころの多さってのも、ひいては作品の魅力に繋がったりするんですよね。

よく聞く「ガルパンはいいぞ」の良さのどこまでわかったのかに自信はないですが、それでも充分楽しめた、良い作品でした。
カチューシャはいいぞ。

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