「モブサイコ100 2」
・アニメ公式
これ確か前期も言ったような気がするんですが、作者は基本的に物語を作る力みたいのが、強いですよね。
それだけに、ツメ関連だとちょっと話が弱いかなーとか思っちゃったりするんですけど、それ以外の話ってのは、起承転結の着け方が、実に鮮やかで。
一話完結的なものって、かなりその人の創話能力試されちゃったりするじゃないですか。
長編一本書くより、短編一本の方が遥かに難しい。
前期、今期ともに、一話、ないしは二、三話で話一本まとめる力って、すごく高い作品だと思うんですよね。
ああ、そうくるんだっていう意外性もあって。
多分、ツメ関連がちょっと話として弱いなって思っちゃうのは、この前半部分がすごくよく出来てるからだと思います。
ツメとの戦いになると、論破と撃破がセットになる、いわゆる普通の、よくある作品とそうそう変わらなくなっちゃったりするんで。
でもまあ、物語としてある種のフィナーレ感を出すには、一応戦える上に強い主人公ですし、どうしても欲しい要素だったのかなとも。
これらの戦闘にしても、それぞれの戦いの描き方ってのは、随所にセンスの光る描写でもありますし。
悪くない、むしろ普通の戦闘漫画と比べてもあきらかに面白いよな、とは感じるんです。
一話一話の作りは最高、されど全体として見た時に、ちょっと歪な感じかするのかもですね。
俯瞰で見た時に、やや構成のとこでもったいないと感じるのかも。
ともあれモブサイコ100、とても良い作品ではありました。
それはもう間違いなく。
結構、勉強になる作品でもありましたね。