尾上屋台 2019/09/19 06:46

「ダンベル何キロ持てる?」

・アニメ公式


基本、この手の作品は強いですよね。
なんていうんですかこう、見てるだけで色んな知識が身につく系みたいな。

これ他の記事でも書いたと思いますけど、ホントはね、みんな勉強したいんですよ(笑)。
で、昔から、漫画やアニメを通して勉強できる作品ってのは、人気があって。
要は面白おかしく知識が身につけば、大抵の人は勉強に興味があるはずでね。

実際のとこ、ほとんどの作品ってのはそういうものなんですけど、「これを見ればこういうことを学ぶことができる」みたいのを明示してもらわないと、そこを見つけるってのが難しい場合も多くて。
読解力って、みんながみんな高いわけがないんでですね。
読解力が必要な作品ほど確実に面白いってことが言えるんですけど、それは作品の敷居を高くしてしまうことにもなるわけで。

と、そんな難しい話は抜きにして、大抵の男子は、そして結構な割合の女子も、筋トレってやったことはあると思うんですよ。
部活なりダイエットなり、社会人になると健康維持の為なんかで、何かしらのトレーニングには触れているはずで。
その意味で実はみんな、専門的にやってる人は別として、大なり小なり、トレーニングの知識ってのは持ってるもんなんですよ。
僕自身、子供の頃からプロレスが好きだったり、その延長線で若い頃は格闘技やってたり、最近はデスクワークからくるあちこちの故障をなんとかできないかと、トレーニングやらリハビリやらの知識は随時仕入れてるわけでね。
この辺は人それぞれでしょうけど、まあ大体の人は、身体を鍛える、健康を維持するってことに関して、学んだり考えたり実践したり、興味を持ってたりするはずで。

それ考えると、おっそろしく間口の広い作品ですよね(汗)。
うわー、この手の作品に、まだこれだけ間口の広いテーマが残ってたかと。
筋トレを漫画で見せるものっていくつも見てきましたけど、漫画で筋トレを見せるってのは、ありそうでなかったテーマだなと。

またこの作品は、物語性がいい塩梅で抑えられてるんですよね。
物語性が強くなればなるほど、筋トレってテーマが薄くなっちゃうでしょ?
さりとて筋トレやってるばっかりだと、退屈になってしまう。
なにか物語があって、そこに半ば強引に筋トレネタをねじ込んでくるってのが、それ自体ギャグになってるところもあって、いや、よくできた作品だなと。
笑いを取りすぎず、さりとて肩肘張った学習漫画にはせずと、この辺のバランスが極めて良い。

僕自身は、強い感動があったり、それだけでは測れない何か大きなものってのを作品に求めてしまいがちなんですけど、こういう作品ってのは、これはこれで凄いなと。
いや、作品としての完成度が高い。
何をやりたいのかってものが、これほど表現されてる作品ってのは、実際のとこ少ないと思いますよ。

それこそ肩肘張らずに見れるかなと、さほど期待せずに見た作品でしたが、思わぬ拾い物だったかなと。
続編、見てみたいものですね!

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