「ソマリと森の神様」
・アニメ公式
いずれはいなくなる父親(代わりのゴーレム)と、その娘を描いた作品で。
原作はまだ連載中なんでしたっけ?
だとしたらラストまで描かれることはないだろうけど、一応見ておこうかなと。
全体的な話の感じとしては、ある意味予想通りでした。
ちょっと真ん中辺りのハラピュイアの話、1エピソードとしてやるには無理があるというか、これで作品一本描けるような話だったんじゃないと思ったりもしましたが、概ね、ソマリとゴーレムの触れ合いというか、機微を描く作品としては、よくできてたんじゃないかって思います。
ファンタジーでも、ちょっとメルヘンな世界観だったりしますよね。
絵本的な、そういった情緒でいきつつも、人間に対する偏見だったり、ともすれば食い物になってしまうかもみたいな緊迫感とか、結構練られているなあとも。
で、ちょっと残念だったのが、ラストのとこで、二人の関係性にひとつのピークが訪れるじゃないですか。
途中からこの辺りでアニメとしては区切りなんだろうなあと予想していつつも、いや、ここからを描かなきゃ駄目だろうと(笑)。
この先なんですよね、見たいのは。
なんつうかこう、ここまではプロローグみたいなものだと思うんですよ、全体からしたら。
いや、おそらく販促的な感じのアニメだと思ってたんで、こっちも諸々承知の上ではあったんですけど。
あったんですけど!
ただ、アニメ作品としては外したところがない、良い作品だったと思います。
この作品もまた、美術が素晴らしいですよね。
ここ最近、急速にこの分野のレベル上がってますよね。
たまに突出した作品あっても、平均的にレベル高くなったのは、この二、三年かなと。
その点でも、見てるだけで勉強になる作品でした。