「ひぐらしのなく頃に(2007年版)」
十月からアニメリメイクされるってことで、BSの方で2007年版やってましたね。
というわけで、予習がてら、見てみました。
まず、絵が古い(笑)。
え、13年前ってこんな感じだったっけ?みたいな。
でもこの頃の僕って、アニメは話題になったのとか人に薦められたものをレンタルビデオで一気見って感じで、広くどんなアニメやってたかって、よくわかんないんですよね。
要は、ある程度評価が定まって、その時代を代表するようなアニメ作品しか見ていないと。
ひぐらしは、原作のゲームの方こそ傑作と聞き及んでても、それのアニメ版となると、そんなに話は聞かなかったんですね。
と、それでも、このアニメ見てみたら、あー面白いなと。
一話見終わる頃には、古いなみたいな感じはほとんど気にならなかったですね。
それもこの作品の個性の一つくらいにしか思わないようになっていて。
多分アニメなんで色々と端折ってたり、フレーバーなんかも省かれてたとは思うんですけど、面白い話だなって感じたってことは、上手く、大事な部分は表現できてたんだと思います。
話は何回もループするんですけど、それぞれの章を、楽しめました。
基本惨劇で終わるんですけど、毎回同じような話、我ながらよく飽きなかったなと(笑)。
元からノベルゲーム好きなんで、こういう構成に抵抗ないのかもしれませんね。
あと、狂気の描き方も上手いと思いました。
実際、怖いんですよ(笑)。
急にキレたりするのって、演出下手だと笑っちゃう感じになって難しいと思うんですけど、これはその"急に"の部分が上手くて、ギャーってこっちが身構えるというか。
原作やってないんでわからないですが、おそらくこういうとこは原作に忠実にやったのではないかと。
この手の恐怖を感じさせる作品って、結構暗い場面ばかりになりがちなんですけど、割合真っ昼間、明るい場面が多いのも特徴の一つかも。
なので、夜のシーンになっただけで、あ、なんかありそうだなって。
この、ほんのちょっとだけ相手に身構えさせて、どーんと何かしら起こすみたいのは、いいテンポというか、リズムというか。
絵面こそ全体的に古いみたいのありましたけど、こういう演出の妙味みたいのは、古いも新しいもないですよね。
というか、それこそモノクロ映画の時から、こういったものの演出ってのは、ある程度確立されているわけで。
キャラも少ないのに、全員めちゃくちゃキャラが濃くて、見ているだけで楽しいみたいのもありました。
物語の構成だけでなく、キャラの魅力ってのも、この作品がヒットした要因なんでしょうね。
んなわけで十月からのリメイク版も、楽しみにしたいなと思います!