「禍つヴァールハイト ZUERST」
スマホゲームのアニメ化、ではあるんですが、原作の二十年前を描いてるって部分で、他とは違う特色出してるなあと。
ちなみに、僕は原作やってないんで、それとの比較や考察はできないんですけど。
ええと、かくして原作の物語に続く、と、そういうことですよね?
何気に、特徴ある作品なんですよね。
世界観は、中世でもなくルネサンスでもなく、さらに産業革命よりもちょっと進んだ、近代くらいの感じで。
車出てきますもんね。
銃は禁制品なんで、出て来るけど、誰もが持てる感じじゃなく。
で、こういう世界観なのに、魔法も普通にあったりして。
物語も、まあ原作に繋げるってのがまずあったんでしょうけど、王道的な展開じゃなく、サスペンス調の、展開を読ませない感じで。
僕としては嫌いな展開じゃなかったんですけど、ああ、これ原作やってたら、世界観の掘り下げというか、そういった部分でより楽しめたんじゃないかと。
もちろん、ここから原作に誘導する目的もかなりあったと思うんですけど、逆のパターンの方が楽しめたかなって思いました。
というのも、僕はゲームとか特にそうですけど、原作先にプレイしてるものって、大体原作の方が面白いなって感じるんですよ。
話の焼き直しというかアニメ版って、元がアニメの尺用に作られてないんで、どうしても端折ったり引き延ばしたりする部分が出てきて、原作の構成を活かせてないな、でもアニメだとこれが正解なんだろうな、みたいなモヤモヤ感があって。
今作は、その原作の焼き直しではないわけで、きっと原作やってた方が、その前日譚として結構楽しめたんじゃないかって。
んな感じで、それなりに楽しめたなあと思いつつも、ちょっともったいない接し方をしてしまったかなあと。
いや、楽しめたならそれでいいじゃん、とも思ってますよ(笑)。
総じて硬派な作りで、良い作品だったなと思いました!