「NOBLESSE」
後半は、良かったんじゃないかと思います。
ただ、この作品に関しては、ちょっとな、という部分の方が・・・。
僕は学園モノに、ちょっと厳しいんですよ(笑)。
ていうかまあ、それが嫌いってわけじゃなく、なんで学園モノにしたのかってのは、知りたいタチなもので。
で、結論から言うと、あんま学園モノにする意味ないんじゃないかって。
要は、物語としての必要性よりか、媒体の年齢層とか、そういう事情から学園モノにしてるんじゃないの、みたいな。
端的に言って、物語として学園モノでやる必要が、どこにあったんだっていう。
逆に、それは主人公や吸血鬼、改造人間(?)の設定からすると、足手まといになってないかって。
こういった、なんかこう、とりあえずイケメンを見せたい(かわいい女の子でも同じく)、そういう作品って、シチュエーションそれなりに重要だと思うんですよ。
この辺曖昧だったり、メタ的な要求に応える感じで作っちゃうと、見せ場じゃない部分、そこに至るまでの過程に、なんともいえない虚無感が漂うというか(笑)。
それだけに、終盤、ライジェルたちがルケドニアに向かってからは、物語としてちゃんとスイングしてたなあと。
最初からこっちの方を詰めた方が良かったように感じました。
もう一個難点があるとすれば、戦闘描写に素人間が溢れてるとこでしょうか。
ぶわわーっとオーラみたいの出して、それの力比べみたいなのって、なんかこう、戦ってる感じがしないじゃないですか(笑)。
アクションになってないというか。
ただこれに関しては、やられた方が結構痛そうにすることで、なんとか破綻せずに済んだかなという部分があります。
この作品に関しては基本、イケメンがずらずらと現れるってだけで、解を掴んでる感じがするんですよね。
女の子のものでも、とれあえず可愛い子がいっぱいいるってだけで、成立してる作品たくさんあるじゃないですか。
今期で言えば、それで成功してるのはアサルトリリィだったりするわけで。
ただこのイケメンに、まあ主人公は別としても、変な序列作らない方が良かったとは思いますね。
せっかくタオとかタキオとか仲間になっても、噛ませ犬感すごいじゃないですか。
ラスト一話前とか、やっぱこの面子に勝たせないと駄目だと思いますよ。
結局、主人公やフランケンシュタインの引き立て役だなってことになると、彼らのファンに対して、失礼な感じもしますし。
せっかく仲間になったんだしさ、みたいな。
まあ、ツッコミどころの方が多い作品ではありましたが、これがアニメ化までいくんだなって部分は、ある意味勉強になりました。
僕の見方だと評価できる部分はあんまないかなと思いつつも、やっぱファンが多くいて、それでアニメ化まで漕ぎ着けてるわけですから。
これ逆に、原作ファンの人から話聞きたいですよね。
良さよりも粗が目立って見えたってのは多分、この作品の魅力を、僕がイマイチ理解できてないんだってことで、そこは僕の落ち度だと思うんで。
ともあれ、色々と考えさせられる作品ではありましたよ。