「うたわれるもの 二人の白皇」
・アニメ公式
https://utawarerumono.jp/
いつかアニメ化するだろうとは思ってましたけど、次作の出るこのタイミングでしたね。
つうかこれもシャドーハウスと同じく、さらに前作放送からかなり経ってるってのもあって、最初の数話は、「あれ、どんな話だったっけ」ってのがありまして。
つっても今作は比較的過去のシーンのフラッシュバックが多めだったということもあり、そんなに話についていけないみたいのはなかったかもですね。
見てる内に、「ああ、そうそう、こんな話あったよな」って。
で、思い出してきたら急に「懐かしいな!」って(笑)。
原作はシミュレーションRPGでしたよね、確か。
元がゲームだったもののアニメ化って大体そうですけど、ゲームが面白かったからアニメ化みたいな流れが多くて、でも実際アニメ化してみたら、ゲームとしての面白さ抜きで、ストーリーだけで物語紡ぐことになって、あれ、そんなでもないかなみたいなパターンは多いと思います。
多分、原作はそういうゲーム的な部分も相まってもっと面白いんだと思うんですけど、それでもうたわれるものアニメは充分に、楽しめる内容かなと。
多分、いい塩梅でキャラが多いってのもあるかもですね。
これを強引に1クールとかにまとめちゃうんじゃなく、2クール、今作に関しては28話でやってくれるってことで、キャラの紹介しつつ、本筋の部分もちゃんと描けてるかなと。
ひとつ言うと、周辺諸国を併合、ないしは協力をとりつけてみたいのは一応描かれてるんですけど、14話の決戦前夜の時に、「あれ、いつの間にこんなに勢力拡大してたん?」みたいな感じがしてしまったのがアレかなと。
何かこう、オシュトルの勢力が拡大してく過程を、もうちょい視覚的に表現してほしかった感はありましたかね。
誰々の協力を取り付けたって部分に、よってこれだけ勢力を拡大したのだって描写が欠けてるんで(台詞としてはあったような気がするんですが)、え、いつの間にこんなに?って。
これ、ゲームだともうちょいわかりやすく描かれてるとは思うんですけど。
今作の特徴って、キャラ多すぎるくらいなのに、尺長めに取ってるってのがあるんで、どのキャラも見てる内に馴染んでくってのがありますよね。
キャラの数と尺が合ってなくてどのキャラもきちんと把握する前にエンディングって作品が多い中、この尺の長さがもうほとんどのことを解決してるというか(笑)。
僕はよく構成のこと話しますけど、多少の構成のまずさとかって、大体尺が解決するんですよ。
構成的にうーんって作品って、描くべき部分を描き切ってないことに大体の原因があるので。
これもよく僕が言う「アニメは基本2クールで」ってのも、24話あれば多少構成に難があっても、全部詰め込めるんですよ。
逆に12話だと、どうしても切り捨てる部分が出てきて、構成に難アリと感じる作品って、この、おそらく重要だったはずの部分を、泣く泣くかどうかはわからないですけど、切ってしまっている。
こういう部分に2,3話費やせばってのは、プリマドールの感想でも書いた通りで。
その意味であらためて、うたわれるものは毎回たっぷり尺取ってるんで、見てて描き足りない感じはまったくないんですよね。
毎回2クールで描くのって、予算的に大変だと思うんですけど、ここはプロデューサーの力なのでしょうか、大したもんだなと。
ともあれ、話的には折り返しって感じで、後半にも期待してます!