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プリンセスブライトの記事 (28)

尾上屋台 2020/10/09 20:55

プリンセスブライト・ウォーロード、第一部完結です!

 この度、架空戦記「プリンセスブライト・ウォーロード」第13話をサイトにてアップ致しました。
 これにて第一部「パリシ攻防編」、完結となります。
 やっとだよう!

 ていうか、ここでもっと告知しなくちゃいかんかったですよね。
 これからは、一話一話、ちゃんと告知していこうかと。

 初めて触れる人もいるでしょうけど、「プリンセスブライト・ウォーロード」は、こちらで展開してるCG集「プリンセスブライト」の、前日譚、とはちょっと違うけど、十年程前を舞台にしている物語です。

 プリンセスブライト第四話にちょこっと名前だけ出て来る、「陥陣覇王」や「銀の乙女」といったキャラたちが登場します。
 ちなみに、銀の乙女が誰かは第一部の時点で明かされてないんですけど(汗)。

 今後、また以前の様にキャラメイキングの記事を書いていこうと思ってるんですけど、ここでその本編を告知していなかったという(汗)。
 ともあれまだ未読の方は、これを機に「プリンセスブライト・ウォーロード」、ご高覧頂ければ幸いです。

 また、プリンセスブライト・ウォーロードは先行してサイトの方で更新していますが、小説家になろうの方でもやってますので、あちらの方にも登録されている方がおりましたら、ぜひぜひそちらでもご高覧頂ければ幸いです。
 なろうのほうでは、週イチくらいのペースで、一節ごとの公開となります。

 とりあえず、取り急ぎの告知で。
 近々、各キャラや物語についての記事も書いていく予定ですので、よろしくお願いします!

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尾上屋台 2020/05/13 18:35

プリンセスブライト12 カウントダウン2

プリンセスブライト12、製作快調です!
快調はウソです!(汗)

とりあえず、CG集をhtmlでまとめ始めて、シナリオのテキスト打ちまでは終わったところです。
九合目、くらいですかね。
ここまで長かったですが、ここからもしんどいです。

が、シナリオは結構いい感じになってると思います。
今回は、というか11、12はそんな派手な展開がある話ではないんですが、各キャラの生き様みたいのが、台詞や行動の端々から、浮かび上がってくれればと。
んー、一角獣亭の面々と、別れが惜しくなってきたような感じです。

カウントダウン第二弾は、一角獣亭の謎の美女、ローズィ。

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 よろしくお願いします!

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尾上屋台 2020/05/08 06:05

プリンセスブライト12 カウントダウン!

 プリンセスブライト12、いよいよ完成が近づいてまいりました。

 というわけで、カウントダウン的に、今回から3回に分けて、作中のイラストを公開していきたいと思います。
 3カウントでピンフォールの予定ですが、アントニオ猪木ファイナルカウントダウンよろしく、数が増えていく可能性もあります!

 ともあれ、第一弾は、一角獣亭の稼ぎ頭、ユッタ。

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 よろしくお願いします!
 

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尾上屋台 2018/05/29 01:15

レベッカ


・紹介ページ


・ピクシブ
https://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=23670167

セリーナのメイド、レベッカ。
今回は、彼女についてだよ。


・デザイン

自分の絵の中では割合スタンダードというか、描きやすいタイプね。
セリーナが犬なら、このレベッカは猫っぽいというかね。
顔のタイプも、そんな感じ。

ただ、目元に関しては、上瞼のアールを気持ち下向きにしてみたりと、ちょっと工夫してるんだな。
一応、キャラは描き分けたいと思ってて。
大体名前のあるキャラに関しては、元のデザインの段階では、ひとつ特徴をつけることにしてるんだ。

これが描き慣れてくると、なんか他のキャラと似てきちゃったりするもんで、中々難しいんだけど。
ほら、漫画家でも、なんかそのキャラ、初登場の時より目が大きくなってないか?みたいのあるじゃない。
同じキャラ描いてる内に、描き慣れたバランスに近づいちゃうのかもしれないね。
自分も、よくあるよ。
ただ、いつも描く時は最初のデザイン画を横に置きながら描いてるんで、なるべく最初のデザインから離れないよう、気をつけてはいるつもり。

身体のバランスも、多分一番描きやすいバランスかなあ。
セリーナみたいに、これより胸が大きくなったりすると、当時は結構大変だったりしたんだよ。
まあセリーナでちょっと冒険した分、レベッカは描きやすいバランスにしたって感じで。

衣装も前回書いた通り、一発でそれとわかるデザインで。
「メイドだな、この子は 」と思って頂ければと。

この二人はセットだよね。
お姫様とメイド、みたいな組み合わせにすることで、それぞれがお姫様とメイドに見えてくるっていう。
なのでどちらが先に出来たみたいな感じじゃなく、ほぼ同時にイメージしてたんだよね。

このレベッカはセリーナほど難産じゃなかったんだけど、多少盛ったデザインから、少しずつ削って、ちょっと強そうなメイド、というラインが崩れないとこまで要素を減らしていったんだよね。
まあもっと派手にするのは、別のキャラで良かろうと。

そうそう、なんで出来るだけシンプルなデザインにしようとしたかっていうと、まあ理由は色々あるんだけど、まず今後量産する可能性があるってのも、大きな理由になってる。
これが小説のキャラだと、扉絵の他はたまに描くくらいなんで派手にしていっても(線が多くなっても) いいかなって感じなんだけど、CG集はやっぱたくさん描くことになるでしょう?
あまり凝ったデザインにすると、大量に描くことに疲れたり、あと見るのも疲れちゃうかなあみたいのがあって。

カードゲーム、スマホゲームのキャラ一枚絵とかって、それそのものが目当てだったり、課金誘導だったりするんで、パッと見の派手さ、ゴージャス感って大事だと思うんだけど、これはそういったものではないからねえ。
ただ、シンプルなデザインばかり並んでも、自分の画力程度じゃただの地味な作品にしかならないので、派手なのはトータルで見れば出番の少ない相手方、敵側みたいのに振り分ければいいかなと。

画力は描けば描くほどなんで、自然と上がっていくものではあるんだけど、すっごい上手い人になるまで悠長に構えてもいられないんでね(汗)。
その時の手駒だけで勝負しようと思ったら、やっぱそれなりに頭使わんといかんと思ってるのよ。
なので結構、考えて描いてるんだよ(笑)。

上手くなったらやろう、みたいのは作品作る上で成り立たないよね。
だってさ、作らないと上手くならないんだから。
下手でも、やるんだよ。


・名前

レベッカの綴りは「Rebekka」で、ドイツ語ですね。
よく使われる、英語のレベッカ(Rebecca)じゃなく。

パンゲアの世界はいわば「別の世界の地球」なんで、実際のヨーロッパを下敷きにしているのよ。
つっても全てが同じでは当然なく、魔法や、人間とよく似た種族がいたら、こうした歴史を歩んだのではなかろうか、という世界観なんだよね。

パンゲアではグランツ帝国って言うんだけど、レベッカはその北部の港町の出身。
グランツ帝国は神聖ローマ帝国が下敷きになってるんで、ドイツ語圏の名前になる。

これさ、よくファンタジーで、とりあえずカタカナで外人っぽい名前みたいのでキャラを名付けてる作品が多いじゃない?
言語体系めちゃくちゃみたいな。
まあそれはそれでいいと思うし、俺もまったく歴史を下敷きにしない地域や命名法を使ってたりするんで、そういうの全部おかしいとかちゃちゃ入れるつもりはないんだけど。

ただ、「日本人です。侍です」みたいなキャラの名前が「ワンチェン」とかだったら、やっぱ日本人的にはそりゃないだろって思うわけじゃない?(笑)
アルファベットの名前だって、基本的にはそうなんだよ。

でも全部はちょっと調べきれなかったり、一定の数が揃えられないところは、思い切ってまったく架空の名前でいくか、みたいにしてやってるところもある。
あと、エルフやドワーフの名前も、たとえばトールキンから引っ張ってくるようなことはなく、種族毎のイメージで作ってるしね。
まあでも、イギリスやらドイツだったりがその地域のモチーフになってる場合、やっぱそれに準じた名前にしたいなあとは思ってるんだ。
ちょっと、というか、フランス語圏の命名が、自分でも結構間違えてるんじゃないかと思ってるんだけど(汗)。
でも基本的には「それっぽい名前」のそれっぽさは、語系に準じたいとは思ってるよ。
偉そうなこと言える程語学に堪能ではないんで、あくまでそれっぽく、だけどさ(汗)。


・冒険者として

セリーナがさあ旅に出ようって時に、彼女には生きてく上での逞しさがあるとはいえ、冒険っていうと、ちょっと簡単には行かないだろうと。
大体、旅慣れてないしね。

そこで、レベッカにはその役割を担ってもらおうと。

まあデザインの時もそうだけど、レベッカとセリーナはほぼ同時にイメージできたし、その意味では生まれる時から、かつてのベテラン冒険者、という立ち位置は決まってた。

ゲーム的な職業で言うところの、「盗賊(シーフ)」 ってヤツね。
ただ非力な盗賊みたいな、お約束的なイメージはなく、どう生きてきたか、どう戦ってきたかってのは、やっぱ彼女独自のものだよ。

戦い方としてロングライフル、ダガー、体術が得意ってのも、それぞれ理由があって。

ダガー、体術ってのは、まあ喧嘩殺法みたいなもの。
出自は貧しいからね、スラムってほどじゃないけど、荒々しい世界で生きてきたんで、そういうのは得意、というよりそこに才能があったからこそ、やがて冒険者みたいな、血なまぐさい世界で生きていくことになると。
この二つは、そういった環境で自然と身につけていったって感じで。
接近戦ですな。
ちゃんとした剣術を習って、みたいな出自じゃない。

一方で、相手を倒すってことに関して最も効率的な方法として、銃による射撃も身につけていくわけ。
これは、冒険者になってからの話だね。
怪物相手に接近戦は、リスクがある。
なら視認できたら即倒してしまえばいいということで、銃を身につけた。
この世界の火薬は結構貴重なんで、銃を使って戦えるってことは、冒険者としても成功していたってことでね。

ちなみに、いわゆる盗賊的な技術の習得については、9,10話で描くことになるんで、出たらそっちを見てもらえれば。

んで、こういう感じで理詰めでできると、まあ自然にキャラクターというのは、立ち上がるんじゃないかと思う。
立ち上がれば、後は勝手に歩き出す。

お約束、みたいのはささっとイメージする、そして読者にささっと理解してもらうって意味では重要な要素だと思うんだけど、CG集作る時に、もう好きなようにやるんだから、俺が思うところのリアルを追求すればいいやってのが、まずあったんだよね。
なので一見お約束に見えるけど、中身は全然違うんだぜ、というのをやってやろうと。

結果これが作品の個性になってくれたみたいなんだけど、あくまで作りたいように作る、が目的だからね。
レベッカというキャラクター一人に対しても、そうだよ。


レベッカとセリーナがセットで生まれて、オリジナルの世界観もほぼ頭の中で出来上がってた。
そうなると、もう頭の中で物語が進み始めるからね。

これはここでは書いてなかったかもだけど、俺の場合、キャラクターが生まれるのと話が出来上がるのって、ほぼ同時なんだよ。
どう生まれて、どう死ぬのかまで、ざっくりイメージとして出来上がる。
それは、どのキャラクターについても同じ感覚で。
で、これはセリーナを主人公とした物語で、どの部分を切り取って形にしようか、みたいな感じなんだな。

どの辺りを描くのが面白い、ウケるだろうか、ではなく、どの辺りを描きたいか、がメインになったってのが、このシリーズ始めて、自分の中で一番変わったとこだなあ。

ちなみにどこを切り取ったらウケるか、みたいな感覚って、ホントは大事なんだよ。
特に、こういったことで商売しようと思ったら。
人からお金取るようなことは、まず相手ありきなんだから、そこ、金儲け的な部分を何か邪なものとして考えたら、お金出してくれた人に対して失礼だからね。

でもさ、プリンセスブライトは、ちょっと俺の心境が変わっちゃったってとこもあって、自分のやりたいようにやってる。
たまに綺麗事でそういうこと言う人いるけど、そこ強調するのはちょっと違うんじゃないかと思う。
俺はさ、何か純粋な気持ちになってそう思ったんじゃなく、もうどうせ誰もこんなものに金出さんだろうから、好きなようにやってやめたるわ、みたいなある種の絶望感から作り始めたからねえ(汗)。
その意味で「自分の好きなものを作ってます(キラキラッ☆)」みたいな感じでは、間違ってもないんだよね。
好きなものしか、作る余裕がなかった。

んなわけでさ、このレベッカにしても、こんなん俺しか好きにならんだろうってキャラをもし好きになってくれる人がいたら、その時点で俺の友人だよ。
別にその人が俺のことをどう思ってようが、俺にとっては、かけがえのない存在だよ。

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尾上屋台 2018/05/28 15:23

セリーナ


・紹介ページ


・ピクシブ
https://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=23477377


プリンセスブライト、まさに最初の登場人物で、全てはここから始まったといっていい。
いや、ちょっと大袈裟かな。
ただ、彼女が生まれたことで、その後の物語ができていったわけだから、やはり、彼女が最初の一人なんだな。
以下、テーマ毎にいくつか、振り返ってみよう。


・デザイン

プリンセスブライトのキャラ、特に最初の数人やメインになるキャラクターは、一目でどんなキャラかわかるようにしよう、というのがあった。
セリーナはお姫様なので、やはり一目で「お姫様だ」とわかってもらう必要があった。

デザインには、実はそれなりに苦慮している。
初めは、もっと線の多い、やや派手なデザインだったと思う。
しかしこれが、もうひとつかわいくならない。
二、三日何度も描き直した結果、もう何も難しいことは考えず、新しい紙にささっと描いたのが、この一枚。
確かラフから線画清書まで40分くらいで描き上げることができて、多分これは今までのどんなキャラよりも速かった。
最速記録だろう。
版権キャラをそのくらいのスピードで描くことはあるが、オリジナルはデザインの要素が入ってくるので、早くて半日、丸一日くらいかかることが多いのだ。
無印プリンセスブライトのように、なるべく線を少なく、かつシンプルなデザインにするには、一枚の紙でああだこうだと思案するよりは、速めに描いたラフを積み上げた方が、良いのかもしれないなあ。

ともあれ、難産の末ではあったが、出来上がる時は、一瞬と言ってもいい感じだったんだ。
今見ても、目指してるところに対する整合性という意味では、結構完成されたデザインだと思う。
先のことを考えても、ここが基軸になると思ってたんで、ボツを積み上げるようなことができたんだろうね。
薔薇のモチーフが後のランカシャー家のデザインに反映されてるし(王家は赤薔薇にしたけど)、金髪にしたんで母親も金髪と、細かいとこでもここが出発点っていう、そういうデザインではありますね。

ちなみにこのセリーナ、それまでの自分が、描くの苦手とする要素満載なんだよね(笑)。
まず、やや垂れ目気味な顔が、難しかった。
おっぱいも、ここまで大きいのはほとんど描いたことなかったからねえ。
いずれもバランス取るのが難しく、第一部完結の頃まで、ずっと苦戦してた気がする。
それまでにちょこちょこ、バランスが変わるのはそのせいなんだよ。
なかなか一定できなくて、すまんかった。
最近は、慣れたよ。


・名前

初めは、というよりかなり直前まで、名前は「セシリア」だったんだ。
ただ、セシリアって名前は当時流行ってたアニメかなんかで何度か聞いていたんで、検索に引っかからないよう、似たような名前にしたんだよ。
もっとも、「アウェイキング」を書く頃にはそういうことはどうでもよくなってて、結局その名は母親の方で使うことになったんだけどね。

まあ、「セリーナ」の方が、セシリアよりも響きが柔らかい感じがして、今にしてみれはぴたりとはまってる感じもするね。

時折、作品を見た人から「セリーヌ」と間違えて呼ばれることがある。
セリーヌ・ディオン辺りからの勘違いだろうか。
セリーヌの英語読みがセリーナだったと思うんで、まあ言い間違いも致し方無しか。
ま、あんま読んでないな、とは思うけどね(笑)。
主人公の名前なんだからさ。

ちなみに、多分ここが初出だと思うんだけど、正式な名称は「セリーナ・ブライト・ランカシャー・オブ・カルドレイク」。


・投稿時

ピクシブを始めてしばらくの頃はオリジナルの絵も描いてたけど、この頃にはすっかり版権ものしか描いてなかったし、やり取りする人とも、当然そういう話しかしていなかった。
なので、今さら自分がオリジナル描いたところで、無視されるのがオチだろうと思ってたんだよね。

が、予想に反して、このセリーナの絵には15くらいのブクマがついた。
やはり、意外だったよ。
さりとて、これでCG集が売れるとはさっぱり思っていなかったのは、前回、「プリンセスブライト」のとこで書いた通りだな。

まあ無料だったら見るけど、お金を払う価値はない、という人間が大半なのは、それまでの経験で充分わかっていたので。
というより、ピクシブの客層(?)と、ダウンロードサイトの方の客層は、あまり重なっていなかったりするんだよね。
無論、いくらかリンクしてるんだけど、売り上げという現実的な数字を見ると、作品によりけりだけど、乖離といっていいくらいの開きがある。
無視していいわけじゃないけど、あくまで、なんとなくの目安のひとつ、くらいに考えた方がいいよね。

もちろん、両方見てくれてる人も、絶対的な数では少なくはないんだけど、一方で、以前プリンセスブライトについて実に詳細な感想を頂けた方なんかは、サイトやダウンロードサイトを見てくれてる一方、ピクシブはやってない様子だったんだ。
ツイッターにしてもしかり、なにかひとつのSNSだけが大きな発信源になってるってことはなくて、本当に宣伝しようと思ったら、あらゆるチャンネルは持っておく方がいいんだろうね。
そしてそこの数字ばかり追いかけないことが、必要なのだとも思う。
振り回されないというかね。

もっとも、この時は数字が上がれば嬉しかったとはいえ、これでラストとも思ってたんで、一喜こそすれ、一憂はしなかったな。
諦めの境地というか(笑)。
ま、この辺のことは別の記事で書くことにするよ。


・価値観

得意項目として「狩り」というのがあるんだけど、じゃあ狩りをして旅をしよう、みたいな感じじゃない。
これを入れたのは、要は人生観をちゃんと提示したかったわけ。

基本的に、これは作中にも出てくるけど、「人っていうのは命を奪って自らの命を得ている」って部分は、外すべきじゃないと思ったんだな。
セリーナは基本的に優しい子なんだけど、そういうところをわかってない優しさってのは、なんか薄っぺらいじゃない?

俺なんかはさ、環境やシステム、立場に守られた人間がもっともらしいこと言っても「いやあ仰る通り。でも薄っぺらいっすね!」って思っちゃうタチなもので(笑)。

セリーナは、基本的に一人で生きていける人なんだよね。
レベッカを差し置いて、なんでも自分でやっちゃうところがあるし。
山かなんかに籠って、狩りをして暮らす、みたいなこともできちゃうわけ。

ここがひとつ、見た目の雰囲気からのギャップってことになるんだろうね。
蝶よ花よと育てられたお姫様が、人々の助けになりたいみたいなこと言って冒険に出るというのは、ちょっと違うだろうってのがあって。
それで人とか斬っちゃうのは、なんかおかしいよなあ。
そういう、お約束で進められていく物語ってのは、やりたくなかったんだ。

この辺の価値観は、後のアウェイキングのフェルサリにも受け継がれてるよね(作品の時系列的に逆だけど)。
あっちはわかりやすく、狩人から始めた。
ただ性格も出自も違うので、似たような価値観持ってても、まったく別の物語になる。

これはさ、たまにピクシブだったりでコメントくれる人に対しての、踏み絵みたいになっちゃってる部分があるな(汗)。
俺が作るもの全体に言えることなんだけど、キャラ紹介の短文と、作中の活躍ってのは、結構違うじゃない?
実はこうだった、みたいのが好きだったのもある。
なので作品見てない人からのコメントってのはすぐにわかっちゃうし、「あー見てないな」って思っちゃう。
まあそれはそれでいいんだけど、せめて小説の方みたいに、無料のもんくらいは見てほしい気もするな。
つっても作品見てない人に対してさほど興味もないので、どうでもいいか、みたいな思いもある。

ともあれ、作中のセリーナの言動について感じ入るといった感想をもらえると、本当に嬉しいよね。


セリーナについては、その後の冒険で成長していった部分もあるし、また別の機会に触れてもいいかもね。
ここまでは、どういった経緯で生まれたか、みたいな話なので。

でもまあ、君が感じてくれたセリーナ像が、本当の正解だよ。
これはキャラだけじゃなくて、どの物語にも言えることだな。
読み手はもちろん、その人の置かれた状況や感性で、作品の意味ってのはたやすく変わるわけだから。
そこにはもちろん、作った俺が気づかなかったものがあったりするわけでね。

なので、キャラクターってのは、単に性格だけじゃなく、人格といえるところまで練り上げる必要があると思うんだ。
そこまでやれば、後は舞台の上で作り手も予想しなかった活躍をしてくれるよ。
キャラが、勝手に動き出すって話だな。

セリーナは、最初の一作から、もう自分の足で歩き出していたよ。

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