【フリー台本とは何か】-なぜ演目がかぶるのか-
あらためて定義を問いましょうってことじゃなくて
本当に知らない人のための説明です!
フリー台本とは、趣味でボイスドラマのシナリオを書いている人たちが
「誰でも自由に使っていいよ」ということでpixiv、アルファポリスなどで「フリー台本」というタグをつけて公開しているものです。
作家さんによって、クレジットや使用報告を義務づけていることもあるし、ブログやnoteで公開している方もいます。
メリットは、フリー台本とか朗読用のタグをつけることで一次創作でも多くの方に閲覧してもらえることと
誰かが勝手に音声化してくれるかもしれないということです。
(でも探す方は本気で動画つくるつもりで探してるし、作家さんも真剣に音声化を想定して書いてくれてる人ばかりなので適当な気持ちでタグ付けるのはやめてね検索の邪魔だから~)
【台本がかぶるのはなぜか】
多くの人が借りてしまう人気台本になる条件は2点です
①台本自体の魅力
・声に出して読みたくなる感じ
・まとまりや構成、長さがちょうどいい、視聴数を稼げそうな内容
②台本師本人の(ツイッターなどでの)知名度や交流力
・人間なので仲良くしてくれる人の台本を借りたくなる
・誰も知らない新人でも交流力のある台本師さんにRTしてもらうことで初動の再生回数が上がる
台本師様は7~8割が10-20代の女性です
男性ボイス投稿者のファンになったことから自身も執筆を始めたケースが多いようです
彼女たちはいわゆる夢女子です
主に男声用・女性向けのシチュエーションボイスを書き
その合間に、気が向いたら女声用の台本もぼちぼち投稿します。
ほぼ男声用・女性向け台本しか書かない方もいます。
なので、男声用・女性向けの台本は数もバリエーションも豊富です。
逆はどうかというと
星の数ほどいる女性のボイス投稿者に対し、
そのファンから派生したような男性の台本執筆者は圧倒的に数が足りていません
短くまとまってて、まあまあ辻褄が合ってて
マニアックすぎずエロすぎず そこそこ万人受けするようにソフトにした感じの
全年齢向け台本をさっと書ける人はなかなかいなくて
そういう意味では女性の方が言語を操るのに長けている人が多いのかな
かといって女性で、男性の気持ちをうまくつかんだ台本を書ける人も少ないです
だって10代の夢女子がやってるんですよ
リスナーさんは18~24歳男性なのに
女声用・男性向けの台本師さんが少ない
汎用性があって魅力ある男性向け・全年齢向けフリー台本は少ない
なので、その数少ない女声用・男性向けの台本に、複数のボイス投稿者が集中することになり
さらに何年にもわたって繰り返し借りられている「名作台本」みたいなものが出現することになります
【読み手はどうしたらいいのか】
シェイクスピアの「ロミオとジュリエット」とか「ハムレット」は
時代を超えて、何人もの俳優さんたちが演じてきました
その人たちは、たとえ使い古されたシナリオだったとしても
自分なりの解釈をして自分なりの演技をしたはずです
歌舞伎などの古典芸能もそうだし
音楽の楽譜もそうです 名曲は繰り返し発表会で使われます
他の人の読み方を真似しただけならただのコピーだけど
そうじゃなくて自分なりの読み方で読んだならそれは、
「私はこんな声でこんなふうに読んだよ」ということで、堂々と発表していいと思う
台本がかぶるのは悪いことではありません
人気の映画に、リメイクやハリウッド版フランス版とあるように
シチュボ動画でかぶってるのは「あの有名台本・○○版」です!!
(○○は配信者の名前ね)
【あなたの才能を待っている人がいます】
このように、読み手よりも台本師の方が数が少なく更新頻度も低いのに対し
ボイス投稿者は日々増え続け、毎日日課として配信している人もいるわけです
男性でなくてもいいけど、大人の書き手が増えてくれたら嬉しいです
そして女声用・男性向けの台本ももっと増えたら
台本がかぶることも減るのではないでしょうか
オリジナル小説を書いている方
短編が得意な方
ぜひ朗読用テキストや台本の世界にも参入してみてください!
投稿の仕方は、私もpixivに台本置いてますのでご参考までに
https://www.pixiv.net/users/51085227
この記事は引用・転載自由です