【一次創作の音声化】シリーズは回を追うごとに見放される
私が作った中で最長の6回シリーズ「9階の女」は
主人公が住むマンションの9~11階が、実はマフィアの巣窟で
9階に住んでいる殺し屋女に気に入られてしまう話
夢百合で一人読みのシチュエーションボイスです
それぞれが10分程度の音声です
一作目の「停止したエレベーターで~」は当時のうちのチャンネルにしては結構な再生数を記録しました
別の台本師さんが「停電したエレベーター」という同じネタで違う台本を書いて懇意のVtuberたちに読ませてたけど
執筆と音声化はうちが先なんです。えへへ♪
まあ先にやったからって偉いわけでもないし
エレベーター自体もともと超古典的ネタなんですが
なんといってもこっちはシリーズですから✨
シリーズをやるには、ボイス投稿者なら台本師との連携が、書き手ならCVや動画編集能力が必須であり
それなりに製作コストがかかる 誰でもできることじゃないんです
半減は当たり前
だから私もシリーズ作品を持っているチャンネルは尊敬してるんですが
オリジナル作品をシリーズ化している他のチャンネルを見て回っていたとき
ひとつの法則に気付きました
シリーズ一作目の再生回数を仮に1000だとすると
2作目は500
3作目は250
4作目は125
という具合に、視聴数は回を重ねるごとに半減してゆくということです
それを知っていたので、実際に自分のシリーズが同じことになっても
「やっぱり」としか思わなかったんですが
減ってほしくない時はどうしたらいいのか考えてみました
自創作に多くの人を参加させる
多くのキャラクターを登場させ、たくさんのCVを出演させ、絵師や製作メンバーに分担させている声劇はちょっと話が違います
関係者が見てくれることで視聴回数を底上げできるからです
これはこれで「毎回観客が部員だけの部室状態」となり、そのまま安定していたりします
そもそも関係者以外を呼び込めていないので増えも減りもしません
プロ作家のシリーズ作品には工夫がある
ドラマや漫画のシリーズで、きれいに一話完結になってるものもあります
そういう作品でも、引き込んでおいて上手に余韻を残したり
「もっと見たい」と思わせるような工夫をたくさんたくさんしてると思います
探偵や霊能力者みたいな、いつものキャラがゲストキャラの問題を解決してゆくスタイルなら
そのレギュラーキャラたちの過去が途中から少しずつ明かされていく
単発で解決されてく事件と、長期的なエピソードが同時進行していて交互に見せてきます
一話一話の最後がえげつない終わり方をするシリーズ作品もたくさんあります
戦闘の真っ最中
突然理不尽な目に合う主人公
新事実をちらつかせたり、謎の言葉をつぶやく登場人物
盛り上がってきたところでいきなり流れをぶった切って「続きは次回」
プロ作家なら「一話はこの長さ」と決められた枠の中できれいにエピソードをまとめるくらい簡単なはずだけど、わざとそうしない
内容を批判されようとどうしようと「いかに見る人をモヤモヤさせ続きへと誘導するか」を最最最優先にしてるんです
死者を一晩だけ生き返らせる異能少女を主人公とした
「お人形さん」という漫画シリーズがあります
最初は各エピソードがスッキリきれいに完結するシリーズでした
しかし読者の離脱を恐れたのか、途中から切る必要のないシーンでわざわざ区切って
前回の事件の結末を次の回の冒頭に持ってくるというなりふりかまわぬ手段をとるようになりました
プロでさえこんな恥も外聞もないことをやっているんです
謎に人が増えた最終回
目標はとにかくちゃんと完成させること
それだけで精一杯
何の細工もなく投稿していた「9階の女」シリーズは
先輩たちの創作シリーズと同様に、回を重ねるごとに順調に再生回数を半減させてゆきました
伏線は敷いてたものの完全なシチュボだった1作目と違い
4~6はストーリー重視に転換するので、視聴が落ちるのは予測して
そのぶん音声作りには気を使い、字幕を入れるなどの手間をかけたけど
何の効果もなかったです
しかし数百再生にとどまった4と5を飛ばして最終回だけなぜか1000視聴越えを記録します
これは「このシリーズ長くてだるい。でも最後どうなるか気になるからとりあえず最後だけは見てやるか」
とでも思われたのか!?
またはうちより少し前にアップされた有名Vtuberのゲーム実況動画につけられた題名と偶然似ていたから
便乗でおすすめに浮上したのか(少なくとも私のおすすめにはあちらさんの動画が出てきてました)
理由はわかりません
そしてシリーズ最初から最期までつきあってくれた奇特な方々ももちろんいます
全部通して見てくれた方には感謝しかありません💖
ツイッターとここのアイコンは今yunomotoさんのけも魔女メーカーからお借りしてます