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制服の記事 (6)

ももえもじ 2023/09/08 00:01

シェア彼氏!! 離島で男子は一人だけ

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一 放課後女子会


「ねえ、亜香里。リア」
「男が欲しいという話なら、もう聞き飽きてるわよ?」
「うッ……なんでよ!?」
「アオイ、毎日うるさい。同じこと」
「葵は早く受け入れるべきだわ。男子が戻ってこないという事実をね」
「なんで二人とも、そんなに冷静なん!?」
「いや、もう二年くらい経つもの」
「わ、私は元々、男子は、そんな……」
「なにその達観した風な……ホントは、むっつりスケベの癖に!!」
「はあ……私達に当たらないでよ、本当に」

 葵と呼ばれる女学生が檄を飛ばす。
 口を開けば「男、男!!」と、そればかりである。
 一言で表せば、単なる欲求不満だった。
 舞台となる孤島は、世界的な流行病により、もう二年も閉鎖した状態にある。
 最盛期には十万を超える人々が衣食住を彩っていた本島も、押し寄せる衰退の一途には抗えず、いまでは当時の賑わいなど見る影も無い。ほんの数十年の間に酷く閑散としてしまい、現在は人口が一万人を下回っている。
 その上で渡航が強く制限されている為に、島にヒトが行き来することもなく、この二年は、波風が立たない凪のような毎日が流れていた。

「女子校の人達も、みんな同じ気持ちなのかな?」
「欲求不満?」
「うん。だってオトコが居ないんだよ!? 女子校の学生って、全員常にオトコに飢えてるんかなッ!! アタシ達みたいにさッ!!」
「そんな訳ないでしょう。男子が居ないからと、一々騒いでいるのは貴女くらいだわ。それと、私とリアは取り立てて飢えてないから」
「いや、みんなも言ってるでしょ!! そりゃ最初はオトコが島から居なくなって快適だなってアタシも思ったけど、もう二年だよ。こんな長く伝染病が続くって誰も思ってなかったし、もういい加減に我慢も限界!! カレシにも会えないし!!  ってか、もう居ない訳だし!! みんなも、ストレス溜まってるって!!」
「わ、分かってるから、そんなに怒鳴らないでよ」
「女子校とは違う。此処は」
「そうね。本来の此処は共学だもの。ただ、目の前から急に男子が消えただけ。確かに、そんな例って他にあまり聞かないわよねぇ」

 そして本島には、同年代の異性が全く存在していなかった。
 女学生にストレスを齎す最大の原因である。
 別に死別している訳では無い。ただ、島に居ないというだけだ。
 昭和初期の、本島における男性の労働先は、大多数が海洋産業だった。
 時代を経るに連れて就職も多岐へと渡るようになるも、いまでも本島の男性は伝統という名の許に、若い内に本土で海洋学を強いられている。一年に二回と、島の若い男子を一挙に集めては、巨大船で大移動を行うのだ。

 その年も、通例に違わず本州での研修が進められていた。
 そこからのパンデミックにより、若人が本島と隔離された次第である。厳しい制限によって帰島する道が閉ざされてしまい、路頭に迷った男子は国が運営する臨時学園へと編入されていた。
 古臭い本島だから起こり得る事態であるも、それを中々受け入れられない葵が女の欲望を剥き出しに、幼馴染の亜香里、友人のリーアへと八つ当たりする。

「リーアはともかく、亜香里はなんでそんなに冷静なの?」
「私はともかく、って……」
「だってリーアはオトコとか興味ないでしょ?」
「興味が無い、こともない、けど……よく分かんない」

 伝染病が流行る直前に、オーストリアから滑り込んだリーアが首をかしげる。
オーストリアでの交際は皆無な上に、日本に来てすぐに島の男子が消えた為に、恋愛をよく知らなかった。

「ま、カレシが居た人達には、より辛いわよね」
「辛いってかムカつくんだよ!! 二年も離れていれば、そりゃ別れるのは仕方がないけど、向こうは本土で沢山の相手がいるのに、こっちには対象となる相手が一人も居ないっていうね!!」

 葵は本件で彼氏と断裂しており、それが一層と飢えに拍車を掛けていた。
 これは葵に限った話ではない。島といった閉鎖的な環境下では、都会と比べて男女の交際率が高いと言われており、葵の他にも本件でボーイフレンドを失った女子は多かった。
 また、本土で新たな出会いを模索する男子に対して、隔離された島ではそれも叶わない点が蟠りとなっている。

 実際に、リモートで遠距離恋愛を紡ぐ関係は、パンデミックが長期間に渡ると理解した男子側による一方的な別れ話で幕を閉じていた。
 怒りと欲求が膨らむ葵の気持ちは、亜香里も分からないでは無かった。

「亜香里は冷静よね?」
「そ、そうかしら?」
 的確な指摘だった。
 クールな亜香里も、そのひんがら目に一瞬だけ唾を飲む。
「だって、この学園で亜香里だけオトコの話が出て来ないんだもん」
「…………」

 亜香里が黙る。指で頬を掻きながら、虚空に目を泳がせている。
 それは、明らかに含みのある沈黙だった。

「なにかアタシらに隠してない?」
「さあ、どうかしらね」
「なにそのクソみたいな反応」
「こんな小さな島で……私がなにを隠してると思うの?」
「分かんないから聞いてるんでしょっ!?」
「そうよね。え、っと……」

 亜香里が空を見上げている。珍しく言葉に詰まっているようだ。
 慎重に言葉を選んでいるように見える。
 そんな意外な姿に、葵とリーアが顔を見合わせる。
 暫くが経つも、結局は亜香里から続く言葉が出ずに、放課後の女子会はお開きとなった。
 いつも通り、女子らしい話題で学園からの帰路を彩り、やがて分岐点を辿ると「また明日」と言って別れていく。

 時折り後ろを振り返りながら、ゆっくりと亜香里が歩を進めている。
 二人の姿が完全に見えなくなると、踵を返して通った道を逆戻りし始めた。
 自分の家路とは違う道である。
 辺りを警戒しながら、慌てるようにそそくさと歩く。
 薄暗い林道を通り、私有地を抜けて目的地まで急いでいる。
 小さな島では、殆んどの島民が顔見知りだ。

 こんな様子を誰かに見られたら、すぐに島全体へと噂が広まってしまう。
「やっぱり、いつまでも隠し通せる話では無いわね」
 溜息を吐いて次第には小走りを見せる亜香里。着いた先は、なんてことのない小さな一軒家である。ただ、そこは亜香里の家では無かった。

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ももえもじ 2023/01/12 17:44

催淫体質2 読み切り


https://www.dlsite.com/maniax/work/=/product_id/RJ01014836.html
催淫体質2が発売しました。

<あらすじ>
木崎雄大(きざき ゆうだい)は、異性から興味すら持たれない程の非モテ男子だった。
天の悪戯によって雄大の人生は、30歳を迎えた途端に一変してしまう。
雄大の体臭を嗅いだ女性が強○的に発情する「催淫体質」が唐突に芽生えたのだ。
理由は一切不明。気付けば、職場の女上司、妹、義母に限らず、道行く初対面の女性までも雄大を求めるようになっていた。
これは、そんな男の夢を抱えた雄大の一ページである。

続き物ですが、こちら単品でも読むことが出来ます。

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ももえもじ 2022/05/26 22:04

幼馴染との恋愛。童貞の僕と、隠れヤリマンの彼女。初めての交尾。

 一

 気弱で頼りない尻谷柚とは僕のことだ。学力や運動、容姿・家庭の全てにおいて並み以下の位置におり、特に此れと言った特技も持たず、只管に哀れを極めていた。
 虐められた経験も多く、入学したばかりの小筒津学園では、良くも悪くも目立たぬように息を潜めて過ごしている。そんなパッとしない僕だけど、最近になって一つ成し遂げた快挙があった。
 放課後の教室にて一人で静かに佇んでいると、その快挙が忙しなく現れる。教室のドアが勢いよく開かれ、その者は両手を合わせながら、開口一番に謝ってくれた。
「はぁ、はぁ、はぁ、柚くん、ごめーん! めっちゃ待たせちゃった。思ったより委員会が長引いて……はぁ、はぁ、はぁっ……」
「あっ、唯香っ……だ、大丈夫だよ」
「でも二時間くらい待ったでしょ。ホント、申し訳ないっ!」
「だ、だから良いって。委員会だったんだし仕方ないよ……」
「あははっ、ありがと」
 快挙とは、生まれて初めての恋人が出来たこと。相手は晴峰唯香と言い、クラスメイトであり、同時に古くから知る幼馴染でもあった。
 成績は僕より悪く、快活な性格とは裏腹に運動神経も優れていない。そこまで可愛いという訳でもなくて、取り柄と言えば、いつも元気なことくらいか。お陰でライバルも少なかったので、割とあっさり付き合うことが出来た。
 と言っても、幼少期から片思いしていた事実には変わりないが……
「えっと、帰ろうか?」
「待って。帰る前にさ、部室に寄らない?」
「ドキッ」
「良い? この前の続き……したいんでしょ?」
「うう……う、うん!!」
 帰り支度をする僕に唯香が首を横へと振り、代わりに別のお誘いを持ち掛けてくる。部室という単語だけで、僕の心臓が高鳴ってしまう。
これがエッチのお誘いであることが明らかだからだ。
 小筒津学園には茶道部があり、立派な和室を構えているも、部員は唯香のみという現状だ。顧問すら滅多に訪れない部室を殆んど唯香が独占していると言って良い。そんな場所に、いまから恋人同士が赴く。もはや、疑いの余地は無かった。
「あはっ、それじゃ、行こっか♪」
「……うん」
「手……握る?」
「……うん」
「ん、そういえば、もう付き合って二か月くらい経つけど、こうして手を握るのって初めてじゃない?」
「そう、かも」
「あはは。順番が逆だよね。前にさ、ほら……」
「う、うん。手コキしてもらった……」
「…………」
「最高の体験だった」
「よ、良かった。今日は、もっと気持ち良いことしてあげるね♪」
 唯香の差し伸べる手を静かに握る。いまが夕日の差し込む時間帯で助かった。確かめるまでもなく、僕の顔は真っ赤に染まっていることだろう。世界を灼熱に染める夕焼けが僕の赤面を誤魔化してくれている。けれど、手汗だけは誤魔化しようが無くて……人気のない廊下を歩く中で僕は一人で勝手にしどろもどろしていた。
 やがて茶道室に到着する。校舎の離れに有る建物の一室……そこが茶道部の活動拠点だ。唯香だけが持つ鍵にてドアを開錠すると、間もなく畳の心地良い匂いが伝わってきた。
「あの時のままだね」
「先生すら来ない場所だからね。好きな場所に座ってて」
「うん」
「緊張してる?」
「そりゃあ……当たり前でしょ。僕は……初めてなんだから」
「そっか。嬉しい」
「唯香は……初めてじゃないんだよね」
「……うん。いままで二人の男性と付き合ったから……」
「一人は、僕の兄なんだよね……」
「…………」
「なんで別れたんだっけ?」
「いま、その話をしたいの?」
「……止めておこっか」
 部室に入ると、すぐに唯香が鍵を掛ける。部屋は本校舎から離れた場所に孤立しており、多少大きな声を出しても誰かに聞こえることはない。邪魔の入らない二人っきりという状況に、早速と煩悩ばかりが溢れてしまう。血液が下半身へと集中してしまい、初めてのセックスということから、心臓もバクバクと鳴りっぱなしだった。
「そういえば、コンドームは……」
「ちゃんと持ってきたよっ! 今日は大丈夫っ!」
「良かった。今日こそ、最後まで出来るね」
「う、うんっ」
「あはは、私も緊張してきちゃった。少し待ってて、手を洗ってくるから。デリケートな場所も綺麗にしたい」
「あ、それじゃあ、僕も……」
 なお、エッチを目的に茶道部の部屋を訪れたのは、これで二度目だ。つい先日にも訪ねたばかりであり、その時はお互いに服を脱ぐ所まで漕ぎ付けられた。コンドームが無いせいで惜しくも最後の行為までは至れなかったけど、その代わりに唯香の手コキを味わうことが出来た。
 唯香の繊手と甘い肉体は最高の思い出である。だけど、まだ最後の一手が残っている。通販で購入した十二個入りのコンドームパックを取り出すと、突っ張ったズボンをそのままに、正座しながら唯香との一手を心待つのだった。

 二

 八畳の和室にて僕と唯香の二人きり。お互いに向かい合い、正座の姿勢で見つめ合っている。茶道部員として正座がデフォルトな唯香に対し、僕は単なる緊張感から、自然と畏まった姿勢を取っていた。
 どっちから動くことも無く、暫く睨めっこの状態が続いてしまう。
「…………」
「…………」
 少し照れたような、はにかんだ顔が眼前にある。見飽きるくらいに馴染んだ顔の筈なのに、どうしてこんなにも心を打たれるのか。目を合わせるだけでも心臓が煩わしい。やたら顔が熱くなり、指先の震えすら感じた。
「柚くん。顔がめっちゃ真っ赤だよ」
「うう……」
「可愛い❤」
「み、視ないでよ。は、早く始めよう?」
「そうだね。それじゃあ、まずはキスから?」
「う、うんっ」
「そういえば、まだキスもしてないよね。柚くん、キスの経験は?」
「……したことない」
「私がファーストキスの相手なんだ……すっごく嬉しい❤」
「んっ……」
 僕とは違い、経験のある唯香が事をリードしてくれる。唯香は処女ではなく、それどころか前に僕の兄と付き合っていた時期もあった。
 女慣れした兄と童貞の僕を比較されるのが怖い……そんな気持ちを汲んだように、唯香は赤ちゃんを宥めるように優しく僕を抱き締めてくれた。
 そして、女子特有の蕩ける香りに魅される暇も無く、唯香の花唇が僕に重なる。お互いに膝立ちした状態で唯香が僕をハグしながら――。
「んっ……」
「ふぅっ、んんんっ……」
 ……僕の、初めてのキスだった。
 唇が触れた瞬間、感動の余りに視界が明滅する。舌を搦めるような濃厚なキスではない。唇が重なっただけのキスである。でも、唯香の唇は想像よりも遥かに柔らかくて、甘くて……僕の理性を剥がすには十分すぎる刺激だった。
 十秒くらいが経ち、そっと唯香が離れる。
「柚くん、キス上手だね」
「ぁ、う、そ、そう、かな?」
「柔らかくて気持ち良かった! もう一回しよ?」
「あ、うん……」
「んっ、ちゅっ……」
 ファーストキスに心を奪われて曖昧な返事をしてしまう。なにかを言う前に、再び唯香の唇が覆い被さった。
「んっ、んちゅっ……んっ……」
 またも唇同士が触れ合うだけのキス。でも、今度はもっと情熱的だ。唯香が両手で強く抱き寄せてのキスである。お互いに密着状態になり、僕の滾りに滾った股間が唯香へと当たってしまう。さり気なくお尻を引いてテントを退けようとするも、唯香は「そんなの気にするな」と言わんばかりに、くっ付いてきた。
「うっ、んっ……ちょ、ちょっと……んっ……」
「はぁっ、んっ、柚くんっ、すっごい興奮してるね。んっ……だって、ずっと勃ちっ放しじゃん……んちゅっ、んっ……可愛いっ❤」
「うぁ、き、気付いてたんだ。は、恥ずかしい……」
「生理現象なんだから気にしなくて良いんじゃない?」
「恥ずかしいものは恥ずかしいんだ……んっ……」
「柚くん、良い匂い……」
「うああ、に、匂い嗅がれるのも恥ずかしい……」
「すんすんっ、ん~っ、柚くぅん❤」
 実は、廊下で手を繋いだ頃から既に股間はオーバーヒートしていた。
 ズボンがパツパツに盛り上がっており、下着の中は見るまでもなく先走り汁で哀れに濡れている。そんな状態での唯香と密着キスなのだ。テントが唯香の下腹部に擦れたままのキスは、思わずイッてしまいそうになるくらい、かなり気持ち良かった。
 このまま射精したくて堪らない気分である。勿論、やらないけど……と、思っていたのに、気付けば密着したまま無意識に腰をグリグリ動かしていた。テントが唯香の腹部に擦れる。
「ふぁあっ、柚くんっ……硬いの、当たってるっ❤」
「あ、ご、ごめんっ。調子に乗り過ぎた……」
「怒ってないよ。寧ろ、嬉しいかな。こんなに喜んでくれて❤」
「うう、唯香が、その……めちゃくちゃ可愛くて……」
「嬉しいよぉっ❤ もっかいキスしよっ! んっ♪」
「んっ、ふぅうっ、ゆ、唯香も、キ、キスが上手だよっ」
「ありがと。柚くん、大好きっ❤」
「うあぁあっ、僕ら幼馴染なのに。唯香とこんなことしてるなんてっ、未だに信じられないよ。あぁあっ、こ、股間が唯香に当たってるっ! あぁああっ、で、出ちゃいそうっ!」
「えっ、本当っ?」
「う、うん。も、もうイキそうかもっ……」
「ん……ちょ、ちょっとストップッ! そこで出しちゃって良いの?男の人って何回も出来る訳じゃ無いし、ズボンの中で出しちゃうのは勿体ないんじゃないっ?」
「う、ううっ……」
「まずはズボンを脱いで、ね?」
「わ、わかった」
 抱き合ったまま、お互いに愛し合っていた所で唯香が離れてしまう。
あと少し離れるのが遅かったら、本当に下着の中で射精していたかもしれない。残念だけど、唯香の言う通り何発も放てる訳では無いので、密着キスはこのくらいに留めることに。
 でも、衣服越しの触れ合いがこんなに気持ち良いとは……これから唯香の全裸が拝めるというのに、暫く名残惜しさが続いた。
「お互いに脱がせ合いっこしよっか♪」
「う、うんっ」
「まずは私の服を脱がせてみて?」
「わかった」
 そうして遂に脱衣が始まる。唯香の嗜好で、それぞれ服を脱がせることに。ブレザーのボタンを丁寧に外して、ワイシャツも脱がせると。清潔感のある白いブラジャーが現れた。
「……はぁ、はぁ、はぁ」
 唯香は運動音痴ではあるけど、スポーツが嫌いという訳では無い。合間を見つけては運動を嗜む唯香の、スラリとした肢体が露わとなり、僕の興奮も拍車を掛けていく。極めつけは、年相応に育った瑞々しい乳房だ。ブラジャーで絞められた谷間と、ふんわり甘そうな肉の盛り上がりに、僕は荒々しい鼻息を隠せそうになかった。
 現れたブラを、すぐに取り外しに掛かる。フロントホック式のブラだったので、あっさり外すことに成功した。中々外せず焦りに焦った前日とは違い、スムーズな自分に内心でホッとする。
「…………」
「おおっ!」
 やがて待ちに待った乳房がお目見えになる。しなやかな肉の恵みと、その山頂には自己主張をする淡い色の乳首があった。
 性を目の当たりに、僕の顔が一層に熱くなるのを感じる。この場に恥じらいを感じているのか、唯香の挙動が落ち着かなくなり、確かに顔も赤くなっていた。
 全体的に色白な唯香は、ほんのりな紅潮でも赤みが明らかになる。僕に対して緊張しているのが嬉しくて仕方なかった。
「はぁ、はあ、あぁっ……」
「柚くん興奮し過ぎだよ。おっぱいなら、この前も観たでしょ」
「前の時は……緊張し過ぎて全然覚えてない」
「確かに。前は、すっごいテンパってたもんね」
「うん」
「…………」
「乳首、勃ってる……」
「ん、当然でしょ。私だって興奮する」
「触って良い?」
「許可なんて要らないよ」
「あ、ありがとう。じゃ、じゃあ、揉むね」
「……ぁっ」
 よく分からないけど、この大きさならDカップはあるだろう。手にフィットし易そうなサイズだ。試しに、両手を双峰へと乗せてみる。
……確かな弾力が伝わり、脳の溶けるような刺激が走った。
 そして、何度も圧搾を続けていく。
「柔らかい」
「ありがと♪」
「痛くない?」
「平気。もっと強く揉んで良いよ」
「ん…………気持ち良い?」
「……うん。気持ち良いよ」
「もっと揉んじゃう!」
「……んっ、柚くんの手、温かいっ」
「気持ち良い?」
「……うん。ふぁっ、あっ……」
「可愛い声。もっと気持ち良くさせてあげるねっ!」
 次第に唯香から色っぽい声が漏れてくる。感じてくれる唯香に気を良くした僕は、もっと満足させたいと思い、もういくらかおっぱいの按摩を繰り返すのだった。

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ももえもじ 2020/08/22 17:07

女学園まるごと催○-聡美編

これの続きです。
https://ci-en.dlsite.com/creator/6423/article/339040

 理事室での祭りから一日が経過する。本日が就任であり、流石の祭祀も女子学園の担当に心が落ち着かない。職員室にて祭祀が一人、呼吸を繰り返していると、背後から見慣れた女性が忍び込んだ。
「祭祀せんせ❤」
「おわっ、千恵……いえ、副学長っ!?」
「あん、千恵美とお呼び下さい。私達の仲ではありませんか♪」
「ここは職員室ですよ。他の目も有るので出来ません」
「残念です。ところで、就任式は如何でしたか?」
「視界には女子ばかり。緊張の連続でしたよ」
「え~、そうは見えませんでしたが」
「そ、それより、近いですよ……」
 ホームルームの直前で緊張する祭祀に、千恵美が纏わり付く。あれから千恵美は祭祀に夢中であり、他の女性教員の目も気にせずスキンシップに酔っていた。
 二人の甘い雰囲気に、若い教員は興味津々と窺うも、年配の表情は実に訝しい。面倒事は御免と言い、祭祀が千恵美を振り払う。
「それでは、ホームルームの時間なので行ってきます」
「担当は一年七組でしたか?」
「はい」
「ふふ、様子を見に後で伺いますね♪」
「来ないで下さい……」
 祭祀にゾッコンの千恵美であるも、これは別に催○に依るものではない。もしもアプリに依る乱痴気が見つかれば大事になるのは必至だ。アプリで千恵美を完全な支配下に置けば良い話だが、なんとなく祭祀は現在の儘で放置している。祭祀は職員室を後にすると、担当する教室へと向かった。
「今宵祭祀と言います。今日から七組の担任です」
「「よろしくお願いしまーす!!」」
 そして担当クラスと顔合わせである。黒百合女学園は徹底して一貫教育制度にあり、とにかく男を寄せ付けない敷居として有名だ。祭祀のような若くて整った男性が担任なのは極めて珍しいのだろう。まるで穴を開ける勢いで全員が祭祀を射抜いていた。
「きゃ~っ、今宵先生、めっちゃ格好良くない!? ヤバいんだけど!!」
「黒百合って男禁制じゃなかったの!? こんなの聞いてないわあっ!!」
「ううー、緊張するっ!! 家族以外で男性と話したことないのに……」
「ねえ、休み時間になったら、話し掛けに行こっ!?」
「ええーっ、ちゃんと話せるかなぁ……」
「こらこら、静かに」
「あっ、ごめんなさい、先生っ」
「きゃーっ、先生に注意されちゃった♪」
 一クラス40人。80もの眼が一人の男性教員を見つめていた。
 声を潜めて女子がボソボソと祭祀を値踏みする。女子の声は直に届いているも、祭祀は祭祀で胸中が穏やかでなく、学生の話し声など右から左だ。
既にスーツの下は汗に塗れて、顔もポツポツと火照ってしまう。なんとか表情を締めるだけで精一杯だった。
 女子の反応は多種多様であり、様々な印象がチクチクと全身を蝕む。
(全校集会の時もそうだが、なんで女の視線ってこんなにエロいんだろう。みんなが俺を視ている。極め付けは教室の匂い。女の匂い。匂いと視線でそれだけでイキそうになるな)
 チラッと見る限りでも、教室に居る女子のレベルの高さが窺えた。
 誰か一人を適当に選んでも、恐らく祭祀の眼鏡に適うことだろう。
 由緒正しい黒百合女学園は授業料も莫大であり、まず入学の叶う家庭が限られている。裕福か権力者、その優秀な遺伝子の組み込まれた女子達のレベルが高いのも必然だった。
 視界一杯に映る40もの女子の顔を眺めてみる。テレビや雑誌に出てくるアイドルとは、また違った可愛さを感じる。化粧は控え目であり、物事を知らない無垢な面持ちがそそられる。祭祀には、国民的美少女と謳われる完成された存在より、こうした青臭くも素の儘で可愛い女子の方が遥かに好みだった。
 そして、そんな女子を丸ごと篭絡する力を、祭祀は持っている――
 その気になれば、今すぐにでも催○アプリを起動させては、ここに居る全ての女子を脱がしたり、一人ひとりの女性器の味を確かめることだって出来る。そう考えるだけで胸が一杯になった。
 否応なく漂う雌の匂いに、甘く蕩けた無数の視線が絡み、祭祀が教卓に膨らみを隠す。もう一度だけ深呼吸すると、祭祀はクラスに担任としての挨拶を交わすのだった。

 二

「ハンドマッサージ技能講習だって!?」
「うん、黒百合では療法学が必修なんだよっ。変わってるよねえ~」
「それでマッサージとはな。どういうマッサージなんだ?」
「それはもう~、こう? ん~、私もまだ一年だから分かんない」
「そうか……それにしても、理事長は何を考えているんだか……」
 ホームルームが終わるや、クラスの女子が祭祀に集まる。やはり、男の存在が珍しく映るのだろう、慣れない異性に緊張しながらも積極的に声を掛けてくる。声を掛けられない女子も、遠目から祭祀をチラチラと窺って関心は尽きないようだった。
 学級委員長の桧皮聡美と話す内に、祭祀は漸くとマッサージ技能講習の科目を知る。正美の権力に与かって不正に就任した為に、黒百合女学園の情報を殆ど知らないのだ。聡美に依れば、黒百合女学園には特殊な授業がいくつかあり、療法学を名乗るマッサージも、その一つだった。
「他にも華道やら……なんだ、この『庭仕事』ってのは?」
 よく見ると、黒百合女学園には療法学に留まらず、他にも一般には無い珍しい科目が盛り込まれており、これには祭祀も驚きを隠せない。興味を示すと、すぐさま理事長の元へと駆け込んだ。
「ああ、遂に知ってしまったのですね」
「こんなのが有るなんて驚きですよ。理事長の案ですか!?」
「いえ、創立から何十年と存在する伝統の講習のようですよ」
「華道や弦楽器なら頷けるけど、マッサージは突き抜け過ぎでしょ」
「そうなのですか? なにぶん、私も黒百合で育ったものですので……」
「とやかく言うのは後にして、この度は理事長様にお願いがあります」
「マッサージの講師を務めたいと仰るのでしょうか?」
「是非に」
「はぁ……」
 子供のように燥ぐ祭祀に、正美が呆れて頭に手をやる。溜息まで吐いて見せるも、祭祀が詰めかけて来ることを、正美は想定していたようだ。
 既に、正美は祭祀の為にと、講師を交代する手筈を整えていた。
「しかし、解せませんね」
「ん、なにがですか?」
「祭祀様の持つアプリなら、どんなことも可能にする力がありますよね? 別に、わざわざマッサージ講師にならずとも、もっと直接的に、それこそ好きなように女学生と興じられるのではありませんか?」
「自分で舞台を用意するより、こう偶然に起こる方が興奮し易いんです」
「私に頼む時点で偶然もなにも。いえ、では講師の変更をしておきます」
「嬉しいです。なんとお礼を言ったら良いでしょうか」
「感謝しているなら、いますぐ私とエッチして下さい……」
「いや、一時限目から授業があるので。今度に必ず埋め合わせします」
「約束ですよ?」
「はい」
 正美に軽くキスをして部屋を出ようとする。と、ドアノブに触れた所で祭祀が正美へと振り返る。正美の不安を解消する為だった。
「女子を食い荒らしたいだけなら、わざわざ教師になんてなりませんよ」
「えっ!?」
「このアプリは本当に万能です。好きなように精神操作が出来るのだから。俺がその気なら、一々正美を取り込んだりはしません。邪魔者は排除して、ただ只管に女学生を好いようにコントロールしていました」
「…………」
「暫くは、貴女の懸念するようなことには成らないと思います」
「あ、ありがとうございますっ!!」
 正美の不安とは、祭祀による女学園の混沌化だ。
 催○アプリの効力を唯一知る正美は、いつ祭祀が性欲を暴走させるのか、気が気では無かったらしい。身も心も祭祀に授けた正美であるも、やはり理事長の立場としては、女学園の平穏を望んでいた。
 そんな気遣いに感動した正美が、改めて祭祀へと抱き着いてくる。
「ああ、大好きです。夫よりも、誰よりも……」
「ちょっと、授業が始まりますってば……」
「だって嬉しいんですもの。やはり、私の主人は貴方だけです」
「暫くは、って言ったでしょ。いつかは、女学園を支配する予定ですよ」
「でも、貴方になら構いません。一生貴方に付いて行きます……」
「……お人好しめ」
 真の主人が誰かを再認識すると、正美がボロボロと涙を零して止まない。股は濡れて全身が火照っている。授業だからと言うも、そんな様子に胸が躍ってしまい、祭祀は溜息交じりに正美を抱き寄せるのだった。

 三

「今日は此処までにしておこう。みんな、お疲れさま」
「ありがとうございましたーっ」
「……ふう」
 チャイムと同時に、無事に一時間目が終了した。
 祭祀の担当は数学である。初めての教鞭にしては上出来だと自分で誇り、実際に女学生達も、祭祀の授業に不満な様子は一切も無かった。
(俺には教師の才能も有るようだな)
 催○アプリを使い、女学生を我が物とする目的で現れた祭祀だが、ただ食い散らかすだけでは面白味に欠けると言い、学を活かした教鞭も、至極真っ当な内容だった。
 祭祀にとって快感は身体だけではない。心も重要だと説く。相手の心を無下にして野獣の如く喰い続けては、すぐに食傷を起こすだろうと冷静に判断している。叶うなら、一人ひとりと時間を掛けて交流を深めたい……祭祀の神髄は、そんなロマンチストだった。
 だから、正美もゾッコンになるのだろう。口では冷たいものの、熟れた理事長に陶酔されるのも存外に心地よく、暫くは催○による無茶も控えてやろう……と、祭祀は考え始めていた。
(それに、まだ女学生の初々しい視線を堪能したいからな)
 教鞭を振るう授業中は、終始女子の視線を浴び続けていた。
 異性という珍しい存在に関心を寄せる女子、祭祀という端整な男に早速心を奪われて恋に馳せる女子や、自慰のネタにしたいと恍惚する女子など、様々な視線が堪らなかった。
 催○アプリを使えば、この心地を恐らくは味わえなくなってしまう……時間はたっぷりあると言い、暫くは女学園でたった一人の男という立場を素の儘で堪能したい一心だった。
「センセ❤」
「おっと、桧皮……どうした?」
 授業が終わると同時に、祭祀の担当する学級の委員長こと、桧皮聡美が話し掛けてくる。異性に慣れない女ばかりの学園でも、唯一と言って良い物怖じしないタイプである。好奇心は群を抜いており、寧ろ授業の間では祭祀に色目を送る程だった。
「あははっ、センセとお話しがしたくって♪」
「…………」
「センセのこと、色々聞きたいなぁ。ね、コッチ来てみんなと話そ?」
「悪いけど、忙しいから無理だ。次の授業の準備があるからな」
「え~、じゃあ、せめて一緒に職員室まで行こっ」
「まあ、それなら」
「やったー、センセは優しいね♪」
「…………」
「センセって凄いモテるんだね。私の友達の中でも評判最高だよ?」
「ほほお、それは素直に嬉しいな」
「みんなスカートは膝丈だったのに……センセが来た初日から10㎝は折るようになっちゃってさっ。まあ、私もちょっと折ったけどね。あははっ」
「ゴクッ……異性を気にする年頃ならな」
 聡美が無遠慮に祭祀へと寄り添う。ふわりと漂う少女の匂いが鼻を擽る。今時のミディアムヘアーに、パッと咲いたような満面の笑み、成長途中の胸の膨らみ、太腿を覗く絶対領域など、溢れる扇情が祭祀を大いに煽っている。祭祀が思わず喉を鳴らす程の逸材だった。
「ウチの母も、ず~っとセンセの話ばかりだなぁ」
「そうなのか」
「お母さんもスカート短くして、化粧もピシッとするようになったの!!」
「お、おい、声がデカいぞ」
 そして何より、桧皮聡美は理事長・正美の子女だった。
 職員室までの道すがら、遠巻きに祭祀を覗く女子とは対照的に、堂々とくっ付いてくる聡美である。正美とは異なり、異性に苦手意識もなく……それどころか、祭祀が気圧されるくらいグイグイと詰め寄っていた。
「ねえ、センセってお母さんに何かしたの?」
「なんもないよ」
「嘘だよね? ねえ、センセ。気になるなぁ~。良かったら、二人きりで話さない?」
「……分かったよ。じゃあ、ちょっと付いてきてくれ」
 ずばり核心を突く聡美に、祭祀が僅かに動揺する。正美の変わりようは、明らかに不自然である。実際に、何人もの教師が祭祀と正美の仲を疑っている。恐らくは私生活でも、気の緩んだ様子を見せていることだろう……そう思えば、聡美に確信があるのも必然だった。

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ももえもじ 2020/05/25 18:27

【小説】ハーレムの脇役

とある女子校の体育館にて。残暑も乗り越え、ようやく過ごしやすい季節となった昨今も、体育館だけは女子たちの熱気により、蒸し暑いサウナと化していた。

「はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……」
「ん、んはぁあぁっ! はぅぅぅっ、硬くて大きいのぉぉ……私がっ、いっぱい舐めて気持ちよくしてあげますねっ!」

「先生のココっ、すっごく硬くなっててっ……触ってるだけで……下半身が熱くっ、こ、興奮しちゃいますっ!」
「んちゅっ、ちゅっ……全身舐めて綺麗にしてあげますね❤ 私の匂い……全身に塗りつけちゃうから……」

「ちょっとあなた、図々しいんじゃない? 一人で雄世さまの唇を占領しないでよっ! どきなよ、次は私の番でしょう?」

「はぁ、はぁっ……胸っ、感じちゃいます……雄世先生の腕、ごつごつしてるからっ、こうやって挟むだけでも……なんだか気持ちよくなってきます……」

 熱気に加えて、女子たちの甲高くて淫猥な黄色い声と、いやらしい粘液音が体育館全体に響いていた。
 酒池肉林というより、四面楚歌と表現するべきだろう。館内は女学生で隈なく犇めいており、その中心に立つ一人の男を取り囲んでは、女子たちが我先にと奪い合いを繰り広げているのだ。

「先生っ、ちゃんと耳も気持ち良くしてあげるね❤」

「私は、先生の足の指を頂きます! あむっ、んぁっ、ちゅぷっ、んちゅぅぅ……うぅう、指先もすっごく美味しいよぉ……❤」
「れろっ、んはっ、むちゅっ、にちゃっ❤ 脇の下、めっちゃいい匂いしてるよぉ~っ! はむっ、れろっ、れろっ……」
「首筋にもキスしてあげるっ! ちゅっ……んはぁ……」
「そうそう、先生って耳が弱いんだよね~。左側もいっぱい舐めてあげるから、感じてる顔、見せてね❤ んちゅっ、ちゅううぅぅ……」
「じゃあ、私は唇っ。キスしよ、先生っ……んんっ、ぴちゃっ、んちゅっ、ん……っ、んぁ~、美味しくて堪らないよぉ❤」

 男の全身に女子の舌が這う。身体中から伝わる舌の弾力に、男は早くも呻き声を上げて腰を引き攣らせる。やがて押し寄せる官能を塞き止められなくなると、男は背筋を弓なりに撓らせてアクメへと達した。

「きゃぁあ~~っ! 先生のセーシっ、私のぉ~~っ!」
「相変わらず濃くて美味しいわぁっ♪ もう三発目なのにさぁ~。まだまだデキるよね? 四発目はどうかなぁ?」

 沸き起こる歓喜の悲鳴。弧を描きながら飛び散る精液を、必死の形相をした女たちが争うように奪い合う。そして、指に付着した精液を舐めとった女子は、みな次々に恍惚の状態に陥っていった。

「臭いだけでも変な気分になっちゃう……今度は嗅ぐだけじゃなくて……飲みたいですっ❤」
「次は私たちだよ。いつまでも浸ってないで早くどいてよ! 」
「やった♪ やっと私たちの番だっ!」

 三度目の射精とのことだが、絶頂後の余韻は無いようで、またすぐにペニスが女子たちの手で埋まってしまう。一射精ごとに相手を交代する流れであり、先ほど愛撫していた軍団が引っ込むと、今度は別の女子グループが男へと群がっていった。

 この絶対的なハーレムを愉しむ男は名前を雄世といい、何人かが口にしてるように、この者は女子校で教鞭を執る歴とした教師であった。しかし、最早もう雄世の教職員としてのまともな姿など見ることは叶わないだろう。ある日突然に女を意のままに操れる「洗脳」の魔法を手に入れてからは、ずっとこの調子なのだから。
「先生のチ●コ、全然萎えないね。今日は何発出せるかなぁ?」
「まあ、二十発は出したいな。ここの女はみんな可愛いからな。出来るだけ多く相手してやりたいよ」
「この女たらしっ、ホントに教師かよ~! でも好きっ❤」
 洗脳により、雄世は女子校に通う全ての女子を好いように操って愉しんでいた。女たちは、雄世という存在に恋焦がれ、欲情と愛情を示すように強いられており、今日も朝から早々に全校生徒が体育館へ集結して雄世に寄り添っていた。

「雄世先生…………いいなぁ、私も、ご奉仕したい……」

 ふと、誰かがか細い声で雄世の名を呟く。誰に発したワケでもない、それは、遠くで行為を見つめていた一人の女子による溜息交じりの独り言だった。
 その女子こと由梨乃も、当然ながら洗脳の犠牲者であり、雄世に身を捧げて一生を尽くしたいと強○的に切望されている。しかし、洗脳が始まって早一か月余りが経過するも、悲しいことに由梨乃は未だ一度だって雄世に触れたことがなかった。

 その背景には、揺るぎなきスクール・カーストが存在していた。雄世を囲む女の巨大な円陣を見れば一目瞭然というべきか、円の内側へと向かうに連れ、女子のランクが明らかに高くなっている。それは即ち、雄世は日頃から容姿や身分、アピールに優れた女子ばかりを相手をしていると謂えた。

 相対的に、外径側は容姿の悪い、或いは自己主張が苦手の内気な女子で固められている。これは雄世が意図したつもりもなく、洗脳を全校生徒にかけた結果、必然的にそうなってしまったのだ。

 由梨乃は、分厚い円陣の遥か外側に位置していた。地味で内気な上に友人の一人もいない点が、彼女を最底辺のカーストに追いやっているのだ。

「出来るだけ多くを相手にしたい」と宣った雄世だが、多く見積もっても一日の射精は二十五発が限度であり、それでは中層の女子にすら届きはしない。最下層に属する由梨乃たちは、雄世の視界に入ることも儘ならず、ただ女という壁の奥で自慰に耽るのがせいぜいだった。

「んっ…………はっ、ぁっ……」

 洗脳で絶え間なく溢れる雄世への情欲に、由梨乃が甘い吐息を漏らしながらスカートを捲って下着越しに陰核を弄る。
 脳は完全に侵されており、人目も憚らず濡れた下着を露出させ快楽に溺れていた。
(先生……ぁっ、ふぁっ……雄世さまぁ……んぁっ、はぁんっ❤ 愛してますっ……でも、私だけ愛するなんて不公平です……)

 時おりチラチラと垣間見える雄世とカースト上位の女子たちの乱交を肴に、由梨乃が獣のように猛然と官能を貪る。まだ知らぬ雄世のペニスや肌の感触を想像しながら、どうして私はあの場にいないのかと、歯痒い気持ちになりつつクリトリスを指で擦り続けた。

(はぁっ、んぁあっ……雄世さまっ、あんなに大勢の女子に身体中を舐められて、本当に気持ちよさそうっ。私もっ、舐めたい……雄世さまのおちん●んっ……ううん、何処でも良いから……)

 どうしても、女子には雄世が絶世の王子様に見えて仕方がないらしい。姿を見れば子宮が疼き、声を聞けば愛液がドバドバと溢れ出してしまう。もし、そんな絶対的な相手に肉壺を貫かれたら――。なんて妄想してしまえば、それだけで女は恍惚状態に嵌ってしまうのだった。
(はぁっ、はぁっ、はぁっ、ゅ、雄世さまのおち●ぽっ……❤)

 内気という殻を破り、いますぐにでも女の波を掻き分けて彼の元に行きたい。由梨乃だけでなく、その周りにいる女子たちも全く同じ気持ちだった。しかし、派手な女子が前面にいる限り、そういうわけにもいかない。
 そんなことをすればどうなるのか。下層の者にとって、位の高い女子たちの恨みを買うことほど恐ろしいものはないのだ。例え髄まで洗脳されていようとも、それは揺るぎない心情だった。
「雄世ちゃん……んちゅっ、ちゅるっ、ぬちゅ……んはぁ、ぁっ、あああっ、唾液っ、雄世ちゃんの唾、美味しいよぉ……❤」
 円の中心――。立ち竦む由梨乃を尻目に、如何にもギャルという派手な女子が雄世にディープキスをする。唾液を交換したようで、唾を飲み込んだ女子は、それだけでオーガズムを迎えてしまった。
 スカートからは、氾濫した愛液が光沢を放ちながら床へと滴っている。

「キスだけでイッちゃうなんて、可愛い奴だな、はは」
「雄世ちゃんとのキスでイカない子なんていないでしょぉ~❤ ねぇ、もっとしようよっ! んっ、ちゅるっ、んふっ、んっ」
「ちょっと、キスは一人一回だけ! 次は私なんだから、早くどいてよ!」
「ぁぅ……残念。次は夕方くらいかな? またね、雄世ちゃん」
「やっと私の番ね! ぁ~むっ、んっ、ちゅぅっ、ちゅっ❤」

 キス待ちの大行列――。代わる代わる女子が自分に唇を捧げてくれるシチュエーションを、雄世は特に気に入っていた。
 顔を真っ赤にしながら、もじもじと身を捩ってキスを待つ女の集団は、一生観ていても飽きがこない。
 そうファシズムに酔うと、雄世は射精感を急激に高めていった。ふやけた唇がまた新しい女の口で塞がれると、雄世は苦悶の表情を作り、臀部と膝を震わせた。

(ぁああ……良いなぁ、良いなぁ。雄世さまとキス……雄世さま、唇がふやけてピカピカになってる……私も一度くらいキスしたいよう。好き……大好きっ……)
 快楽に溺れる雄世の姿に、由梨乃も胸を熱くする。ジンと下半身が痺れており、僅かに触れると陰核が弾けて肉壺から女汁が滴った。

「わっ、雄世先生のおち●ぽ、また大きくなった❤ ちゅるっ、んっ、ちゅくっ、ちゅるっ……感じてる顔、すごく可愛いっ❤」
「ぁ~ん、次こそ私にも精液くださいねぇっ! んっ、ちゅるるっ、ぬちゅ、ちゅっ……んはぁ、お汁、美味しいよぉ❤」
「雄世さまは、尿道をこうやって舌でくすぐられるのに弱いんですよね。ちゅっ。ほら、こんなに腰が引き攣ってる❤ このまま出して、私の顔面に万遍なく振りかけて下さいね❤」
 トリプルフェラをする三人が亀頭の様子から射精を予感する。早くも本日四度目の射精となるが、雄世のペニスに衰えは見えない。

 体育館の中央で棒立ちする雄世に数百人の女子生徒が群がり、キスをエンドレスに繰り返されつつ、陰茎には三本の舌が伸び、両方の乳首も女子たちに抑えられ、挙句には耳や肛門にも舌鉾が突っ込まれているのだから、否応なしに絶倫状態となるのも無理のない話だが。

「うっ、くあぁっ、キスに、トリプルフェラに、耳舐め……これは流石にっ、ヤバっ、全身に舌が這って、も、もう、出そうだ」
 苦悶する雄世。そんな様子に連ねて、オナニーに惚けていた由梨乃も性感を増長させる。雄世が達しそうになると、決まって連動するように周りの女子たちも高揚していくのだ。
 気付けば、由梨乃の周りにいる女子たちも夢中になって自慰に浸り、涙目で淫靡な喘ぎ声を漏らしている。一様にスカートを広げて股間を弄りながら、雄世の名を呟き陶然としていた。

「はぅっ、あぁっ、ひゃっ、ゆ、雄世せんせぇっ……好き、ですっ。はぁっ、ぁっ、私のことも、ぁっ、み、見てください❤」
「それは、ぁっ、な、ないでしょ……日陰者の私たち、じゃあ……でも、一回くらい雄世さまにっ、んっ……触られたいっ……」
「ぅうう、悔しい、ですっ、こ、こうして……み、惨めにオナニーしてて、そ、それで気持ち良くなってる自分にも……んぁあっ、は、腹が立ちますっ、うぁっ、ふぁぁあんっ❤」

 由梨乃の付近で、手淫に励む下層の女子たちが口々に想いを吐露する。激しく共感を覚える由梨乃だが、その社交性から口を挟んだりはしない。敢えて言うなら、由梨乃は下層ランクの更に下位、地の底を這う、いわゆるド底辺だった。
 それは、由梨乃が最も理解している。だから、嬌声も心の中に留めているのだ。
「見て……雄世さまのお顔……イッちゃうみたい❤ ぁあん、もう可愛いっ。もっと近くで見たいよぉ……ぁああんっ❤」
「ふぁぁあっ、先生っ、先生っ、先生っ!」
 と、そうこうしている間にも、場が佳境へと突入する。

 雄世が絶頂間近に迫ったことを受けて、みんなの動きも幕引きへと向かう。そして雄世が断末魔のような呻き声を上げると、反り上がった陰茎から白濁液が大きな弧を描いて迸り、近くの女子たちへと降り注がれた。
「うぁっ、あっ、うぁあああああああっ!」
 ビュルルルルッ、ビュッ……ドクッ、ドクッ、ドクッ……
「きゃぁあああぁああああ~~~~~~~っ❤」
 またも女子の悲鳴が轟く。撒き散らされた精液に触れた者たちが、すべからくエクスタシーに悶えて感情を爆発させていた。
 恒例の奪い合いが始まるが、後列で見ている由梨乃たちは相変わらず指を咥えたまま。精液の臭いすら嗅いだこともない彼女たちは、消化不良と言わざるを得ない心境のままオーガズムに達した。
「はぁっ、はぁっ、はぁっ……雄世せんせぇ……っ❤」
「オナニーは気持ちいいけど、私たちも精液、欲しいね……どんな味がするんだろ……ぅぅぅ、想像したらまた疼いてきちゃった……」
「みんな浴びるだけでイッちゃってるし、ほんと気になるよね」
 上位の女子たちが余韻で気持ちが浮ついている中、まるで賢者タイムのように下層女子たちが肩を落としている。これもお馴染みの光景と言えるだろう。

 一射精毎に交代というルールに則り、余韻を終えた女子たちが恍惚とした目つきで奥へと引っ込んでいく。すると間もなく、また別の女子グループが雄世へと集まっていった。

 五組目のグループとなるが、まだまだ上層の女子たちである。雄世が一日に百発は放てる超人でなければ、底辺層の由梨乃たちに届くことはないだろう。今日も相手してもらうのは無理だろうなと、由梨乃たちは落ち込んだ。
 美人揃いの本校において、雄世のような女たらしがわざわざ質の低い女子を相手にするハズがない。

 と、深く理解する下層女子たちは、いつでも雄世へと触れられる上位の女子を妬み、不満を募らせていた。口にはしないが、由梨乃も全くの同意見を抱いている。

 可能なら、雄世の精液を一飲みしてみたい。亀頭の味を確かめ、彼の喉に私の唾液をこれでもかというくらい注ぎ込んでもやりたい。
 そんな風に思っていた。

 だが、ボンクラな自分に、そんな機会は一生訪れまい。自分という存在が如何なるものか重々に理解している私だから分かる。でも、私はただ、遠くから彼を眺めるだけでも満足だから構わないのだ。

 ……本当に、そう思っていた。

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