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ももえもじ 2020/05/23 00:20

【小説】彼シェア!!-男の少ない島では彼氏の共有も当たり前!!-第一話

概要

引っ越した先は、女性率の高い離島だった。
島の名前を鉢割島といい、300人を下回る人口だが、
その内の8割が女性だと言われている。
転入先の学校も、自分以外は全員が女子という。

海陸を興味津々に見つめる、7人のクラスメイト。
教鞭を執りながら、熱い視線を送り続ける女教師。
とんだ出来事にて女教師と肉体関係を結んでから、
海陸を巡る女子達の争奪戦が始まるのだった。

女教師の誘惑-第一話(前半)

「おはよ、海陸くん♪」
「あ、お、おはよう」
「おはよー、海陸くん!」
「おはよう……」
「か、海陸くん。お、おはよっ!」
「う、うん」
「海陸くん、一緒に学校行こ!」
「……うん」
「海陸くん、もう学校には慣れた?」
「えっと、まあ……」
「ってか、海陸くん遠すぎ。もっと近くで話そうよ」
「う……」
「そんなに緊張しなくても良いのにぃ!」
「朱里、嫌われてるんじゃない?」
「そ、そんなことないし! ……だよね?」
「…………うん」
 女性を苦手とする海陸にとって、鉢割島での生活は息苦しかった。
 鉢割島とは、人口が三百人程度の小さな離島である。閑散とした小島だが、学校や役所、警察といった公共施設は一通り揃っているので、生活に不便を感じる者は少ない。しかし、鉢割島には他に類を見ない珍しい特質があり、そのせいで海陸は酷く悩ましい生活を強いられていた。
「ねぇ、海陸くん」
「な、なに?」
「海陸くんって、女嫌い?」
「そんなことはないけど……」
「ホントにぃ? いっつも、ぶっきらぼうだけど」
「それは、ごめん」
「じゃあ、もっと色々お話しよーよ」
「言ったでしょ。女子が……苦手なんだ」
「あははっ、可愛い~っ!」
「でも、早く慣れないと大変だよ?」
「そうそう。鉢割島は女ばっかりだからね」
「学校じゃ、海陸くん以外、全員女子だし」
「わ、わかってるよ……」
 鉢割島には、人口の殆どが女性という特徴があった。
 総人口の内、男性は五十人もおらず、夷塚海陸の通う学校も、自分以外は男子生徒がいない現状である。異性に不慣れな海陸は、転校から一週間にして女子ばかりの環境に参っていた。

*鉢割分校
島で唯一の学校だが、それでも全校生徒数は八人しかいない。
内訳、女子が七人で、男子は海陸が一人だった。



「それじゃ、授業を始めるわよ~」
「先生、今日も海陸くんに教わりたいですっ!」
「ダメ、昨日のは特例だから。ほら、みんなプリントやって~」
「え~」
 なお、鉢割島における最大の苦痛は授業にある。
 生徒数が八人だけの学校では、教員も一人しか在勤していない。
 それ故に教室は一つしか使われておらず、全ての授業は学年も関係なしに一緒くたで行われている。
「ね、海陸くん。こっそり、教えてよ♪」
「え、でも……」
「良いじゃん、良いじゃん♪」
「あー、朱里ズルい! 私にも教えてよ~!」
「コラ~、ダメだってば!」
 校舎は、こじんまりしたプレハブで造られている。
 狭い教室に、男子は自分だけ。
 思春期の只中な海陸が居心地の悪さを感じるのも仕方なかった。
「良いでしょ、先生♪ 分からないとこがあるんですー。でも、いま先生は菜津ちゃん達で手一杯みたいだし?」
「それを言われると辛いわね。……分かったわよ。夷塚くん、今日も森江さんと紅音さんの面倒をお願いして良いかしら?」
 海陸に、女教師の仲上奈美が仰ぐ。
 生徒の年齢がバラバラな以上、鉢割校で一般の授業は行えない。
 個別に奈美が対応している訳だが、全員を一人で捌くなんて容易ならざる話である。よって、鉢割校では教師だけでなく生徒も当意即妙に教鞭を執ることがあった。
「わ、分かりました……」
「やったぁ~! よろしくね、海陸くん♪」
「じゃ、私も良いよね?」
「う、うん」
「えへへ、嬉しい! 後でちゃんとお礼するね❤」
「え~? 朱里もぉ?」
「私もお喋り……いや、教わりたいし! 翠、椅子持ってこよ!」
「オッケー」
 都会の進学校から現れた海陸は、もはや鉢割校における二人目の教師のような扱いだった。転校初日から、海陸は毎日と鉢割校の生徒に勉強を教えていた。
「海陸くん、よろしく~」
「翠のついでに私までありがと♪ 数学、全然ダメでさぁ~」
 翠、朱里が自分の席から椅子を運んでくると、海陸を挟み込むよう両脇にピタリと置いて座った。肩や太腿が触れ、海陸に緊張が走る。
「ね、ねぇ、近くない? これじゃあ、肩がぶつかっちゃうよ……」
「そう? 私は気にしないよ?」
「私も気にならないかな。離れてちゃプリントが見えないし」
「…………」
 海陸のプリントを覗き込もうと、朱里と翠が左右から身を乗り出す。
 わざとらしく海陸に体重を預け、肩から密着してくる。
 女子の確かな重みと馥郁に包まれて脳をクラクラさせるが、海陸の焦燥感など露知らず、二人は顔を近づけて耳元に温かい吐息を吹きかけるように囁いた。
「海陸くん、プリント進めるの早すぎだよぉ」
「ねぇねぇ、ここの答え、なんでそうなるのぉ?」
「ふ、二人とも……顔が近い。もっと、離れて……お願い……」
「え~? 別に良いじゃん。離れてたら、やりにくいよ」
「両手に花の状態で恥ずかしいの? 意識してくれるのは嬉しいけど、そろそろ慣れてよ。いまは授業中なんだしさぁ♪」
「そうそう、私達は真剣に勉強してるんだよぉ? ふふふふふっ❤」
「ううっ……」
 二人は真剣と言うが、実際は海陸の慌てる姿が見たくて詰め寄ってるだけである。故意に寄り添い、海陸の腕に胸を押し付けてくる。予想通り赤面する海陸に、二人はクスクスと笑った。
「…………」
 傍から見れば、イチャイチャしているようにしか見えない。
 女教師の奈美は、そんな光景を横目で窺いながら溜め息を吐いた。
 授業中に騒ぐ二人に呆れた訳ではない。
 人目も憚らず海陸に迫れる二人が羨ましかったのだ。
(良いわねぇ、翠ちゃんも朱里ちゃんも。あんなにグイグイと積極的になれて。ふふふ、海陸くんってば、本当に女性に慣れてないのねぇ。二人に挟まれて顔が真っ赤になってるわ。いっつも迫られてるクセに、未だに慌てふためいちゃって……ああぁあ~、可愛すぎるわぁっ!)
 奈美は、一回り年下の海陸に心酔していた。
 教師として島に呼ばれて五年余り。男性の居ない環境で身を焦がし続けていた奈美にとって、海陸は漸く見つけたハイエンドなのだ。
 転入前の面接にて、一目惚れだった。
 その甘い容姿や純情は、他の島民と比べるまでもない。
 歳の差など気にならないくらい、海陸に夢中になってしまっていた。
 名前を呼ばれるだけで身体が火照ったり、無意識にチラチラと視線を送ったりと、まるで学生に戻った気分である。
 だが、奈美は教師であり、間違っても学生ではない。
 教師と生徒に隔たる壁は明らかであり、どうすることも出来ない奈美は、遠慮なく色目を使える翠と朱里に、ずっと羨望の小波を立たせていた。
 ……今日までは。
「勉強、教えてくれてありがとね。これあお礼だよ、チュッ」
「私も助かったよ。私からもお礼ね、チュゥッ❤」
「あ、あううう……」
 不意に、教室が黄色に沸いた。
 やり取りを見ていた女子達の歓声である。
 手ほどきの対価として、翠と朱里が海陸の頬にキスをしたのだ。
 左右の頬に二人の唇が触れ、海陸が飽きもせず血液を沸騰させる。耳まで真っ赤に染めており、いまにも湯気が出そうな様子だ。
 行為を遠目から覗いていたクラスの女子が各々に悋気の声を漏らす。
『あぁ~、良いなぁ……』
『朱里ちゃん、海陸くんと毎日キスしてて、羨ましい……』
『私もしたいなぁ~』
『私も積極的に迫りたいけど……ううう』
 やはり、たった一人の男子ということで、海陸との熱い親交を求める女子は多い。しかし、殆どは島民らしく異性に慣れておらず、翠や朱里のような積極的なアプローチは掛けられずにいた。
(このままじゃ、二人に海陸くんを取られちゃう。そんなの嫌だわ。絶対に嫌。そうはさせないわ。もう、なりふり構っていられない!)
 輪の中で、島外出身の奈美だけが対抗意識を燃やす。
 ――私は遠くから見守っているだけで良い。片思いだけで幸せだ。
 始めこそ静観を決めていた奈美だが、それも懐かしいだけの記憶である。
 募る想いは日に日に肥大しており、いまや頭の中は海陸との男女関係についてばかり。道徳のメッキなんて欠片もなかった。
「ねぇ~、海陸くんからもキスしてよ❤ ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ」
「そっちからしてくれるまで、ずっとキスし続けるよ? ちゅっ、ちゅっ」
「う、うああっ、や、やめてよっ……」
「コホン! 三人とも、授業中よ。そこまでにして」
「あ、先生」
「あはは、ごめんなさい♪」
 未だに頬へのキスを続ける翠と朱里に、奈美が教師として割って入る。
 指を咥えて見てるだけではない。二人を引き剥がして海陸を救い出すと、奈美は出来るだけ平静を装いながら要件を口にした。
「……夷塚くん。昼休みに職員室に来てもらって良いかしら」
「は、はい。なんでしょう?」
「えーっと……あー、鉢割島での進路先を纏めた資料とか渡すわ」
「あ、分かりました」
「ええ。それじゃあ、昼休みに」
「はい」
「…………」
 話を終えて背を向けると、奈美がホッと一息吐く。奈美には、前々から企てていた腹積もりがあった。海陸と『仲良くなる』為の計画である。
 その為には、まず二人きりにならなければならない。奈美は、教師の職権を利用して昼休みに海陸を誘い出すのだった。



 それが、何故こんなことになってしまったのか。
(あああああっ、なんで海陸くんの顔が目の前にっ? あぁああ、顔が近いわぁっ。ほんの少し顎を傾けるだけで唇が重なっちゃう! しても良いのかしら? ダメよ、未成年とのエッチは犯罪……あぁあぁあ、止まらないわああぁっ! んっ、ちゅっ、んんんっ……❤)
 昼休みの職員室にて、教師と生徒の接吻が披露されていた。
 勿論、海陸と奈美の二人である。
 椅子に座る海陸へと奈美が圧し掛かり、怒涛の如く唇を奪っていた。
「んっ、ちゅっ、ちゅくっ、んっ……」
 箍が外れれば、もう抑えられない。
 唇を押し付けたかと思えば、その直後には舌が伸びて海陸の口内を凌○していく。海陸の舌先を搦め取り、無理やり表へと引っ張り出して剣戟を始めていた。
(んっ、はあぁあぁあああんっ! 海陸くんの唇っ、柔らかすぎっ! あああ、穢れの無い未成熟な唇を、私が吸い尽くしているっ! もう、何も言うことない。このまま教員をクビにされても構わない。もっと、もっともっともっともっと味わいたいいぃいっ❤)
 口付けを交わしただけで、奈美はオーガズムに陥っていた。
 唾液の交換に至ると、もう絶頂の連続である。一目惚れから一週間余り、ずっと思い煩っていた相手と交われたのだから、感慨無量も止む無しだろう。
 氾濫する快感物質が脳内を侵しまくっている。生き残った微かな理性が自制を試みるも、一度決壊したダムでは塞き止めようがない。欲望という津波が奈美を襲い、そのまま海陸を犯していった。
(どうして、こんなことになってしまったのだろう……)
 朦朧とする思考の中で、二人が同時にそんなことを考える。
 奈美も、元々は此処まで迫るつもりなんてなかった。
 転校から一週間という時期を逆手に、教師として海陸を職員室に呼び出したのが切っ掛けである。鉢割島での進路先や、学校生活について親身に話を聞きながら、どんどん仲を深めていこうと計画していたのだが、ほんの細やかな味付けに「媚薬」を用意したのが明らかな間違いだった。
 教師ではなく、異性として意識してもらいたい。
 そう至り、差し出した麦茶に媚薬を混入させたのだ。
『媚薬入り麦茶を飲めば、忽ち淫らな気分になり、海陸くんが私を性的に意識するようになるかもしれない。そうなったら、胸元を露出しておっぱいを強調したり、ミニのタイトスカートで誘惑なんかしちゃおう!』
 下策も下策、教師が考えたとは思えない作戦である。
 だが、行為に至るまでの煩わしい過程をすっ飛ばすには有効な裏技かもしれない。奈美が使用した媚薬は海外製の危険ドラッグであり、その効果は実際の通り、服用者の理性を破壊して本能を剥き出しにする程のパワーがある。道徳には反するが、これを切っ掛けに、想い人の気が引ける可能性は十分にあった。
 しかし、それは海陸が服用した場合に限る。
 あろうことか、極度の緊張により、奈美は海陸に用意したハズの麦茶を、自分で飲んでしまうという信じられない失態を○すのだった。
 職員室に想い人と二人きりなんてシチュエーションは、奈美にとって思いのほか毒だったらしい。緊張で喉がカラカラに乾ききってしまい、気付いた時には麦茶に手を伸ばしていた。
「んっ、ぬちゅっ、くちゅぅっ、にちゃっ、んっ、ああぁあああっ! なんて気持ちいいのっ、んっ、はっ、た、ただのキスなのに……あっ、ま、またイッちゃうっ……キスだけでっ、あっ、こ、こんなにっ……あぁあぁああああっ、し、幸せぇっ❤ んっ、ぢゅううっ、んっ!」
 そして、現在に至る。
 媚薬の効果は瞬く間に表れ、後は自制の叶わない結果へと帰した。
 椅子に座る海陸へと圧し掛かり、ねっとりと唇を味わい、たっぷり唾液を啜る女教師の姿が見える。息つく間も与えない猛攻は、まるで理性を失った野獣そのものだった。
「はぁっ、はぁっ、はぁあっ、んっ、んふふふふ……海陸くんの股間、勃起したちん〇んが私のお尻に当たってっ、あああぁあ、気持ちいいわぁっ!」
 いま、自分が職員室に居ることすら忘れてしまっている。
 薬物で感度が底抜けに高まり、全身が性感帯のような感覚に苛まれているのだ。少しの刺激でも、身の浮く快感に溺れてしまう。そんな状態からの濃厚なキスは、奈美を絶頂の渦へと飲み込んでいった。
「あぁっ、海陸くんの唇、柔らかすぎっ、んっ、ちゅっ、ベロも柔らかくて、唾も美味しいわぁっ! しかもっ、海陸くんの勃起テントっ、はっ、はっ、はぁっ、ぁっ、私のお尻に当たってっ、気持ちいいっ! グリグリしてるっ、幸せすぎてっ、死んじゃうぅうっ!」
 尻で味わう海陸の股間に、奈美が悶絶と発狂を繰り返す。
 タイトスカートを捲り、否応なしに膨らむ海陸の股間を臀部で圧迫する。尻の割れ目に挟むように股間を重ねると、グラインドして官能を貪っていた。
 向き合うように相手の股間へと座り、腰を揺らしながら天を仰いで白目を剥くそれは、インドの性の書を彷彿とさせる。
「あああぁっ、はぁあっ、あぁん、海陸くん……❤」
 ぐりぐり、ぐりっ、ぬちゅっ、ぐちゅっ……
 繊維の擦れる音と、奈美の乱れる声。それと、海陸の下着からは粘液の音が聞こえる。粘液の音は、我慢汁の接着音だ。下着の中にて、奈美の臀部に扱かれたペニスが悲鳴を上げながら噴き出していた。
 全身が射精を予感すると、海陸がふと我に返る。
 それまで、されるがままだった海陸だが、股間の盛り上がりを指摘されて漸く正気を取り戻す。両手で奈美の肩を押し上げて、せめてとばかりに唇だけでも離した。
「はぁ、はぁっ、はぁっ、せ、先生……い、い、いきなり、なにするんですかっ! はぁ、はぁ、はぁ……」
 海陸からすれば、教師から突然の逆レ○プを受けた状況である。当然、何が何だか全く分からない様子である。茹蛸のように真っ赤になって戸惑うばかりの海陸に、奈美が顔を寄せて告白した。
「はぁっ、はぁっ、ご、ごめんなさい、海陸くん……あなたのことが好きで好きで堪らなくて。つい、こんなことを……」
「えっ!?」
「ごめんなさい……教育者としてこんなこと……本当に申し訳ないと思っているわ。んっ、ふぅっ、ふうっ、ふぁあっ! ……でも、身体が止まらないのぉっ! 海陸くんのおちん〇んがお尻に当たってっ、ふあぁあっ!」
 謝罪の言葉を陳列するが、奈美の動きは止まらない。
 それどころか、腰の動きは益々に加速している。
 ――信用していた教師に、いきなり逆レ○プされたのだ。きっと、海陸は深く傷ついたかもしれない――
 そう思うも、どうしても動きを止められなかった。
 溢れる想いが強すぎて。全身に感じる海陸から離れられなくて。
 もっともっと、海陸に触れていたかった。
 例え、後日に教師をクビになっても。
 それくらいに、強い想いが溢れて止まない。
 媚薬のせいだと言い聞かせながら、奈美は悔悟の涙を流していた。
「す、好き? せ、先生が、ぼ、僕のことを?」
「うううぅっ、初めて会った時から、ずっと……海陸くん、海陸くん、大好き、大好きなのぉっ! あっ、んはぁあっ、うっ、ううぅうぅっ、ごめんなさぃいっ……」
 薬でトリップしてることもあり、奈美の口から本音がボロボロと零れる。美女に面と向かって好意を伝えられた海陸が一層に顔から火を噴き出す。
「う、そ、そんな。えっと、あの、えっと……うっ、あぁあっ!」
「分かってる。付き合える訳ないわよね。なら、一度だけ。一度だけで良いの。一度だけで良いから、触れさせて……」
「う、あ、あ……」
「………………ダメ?」
 奈美のしおらしい態度も何処か作為的に見えた。
 この状況で断る気概があるのなら、そもそも海陸がクラスメイトの女子に好い様に玩ばれることはない。奈美の予想通り、海陸は涙目で口をパクパクさせるのみだ。それを奈美は強引に肯定と受け取り、再び臀部を揺らしてキスに馳せた。
「海陸くん、大好きっ! ……ぬちゅぅうっ、んっ❤」
「はぁっ、はぁっ、ぁっ、せ、先生ぃ、お、お尻が当たってっ、あっ、はっ、これ、はぁっ、も、もう離れてくださいっ! こ、これ以上されたら……」
「ふふ。良いのよ、イッても❤ 私なんて、さっきからず~っとイッてるんだから。海陸くんとキスをして、お尻で勃起を感じて……はぁぁっ、また身体が熱くなってくるっ。またイッちゃうわぁあっ❤」
「う、うあぁあっ! そ、そんなに強く擦らないでくださっ、ああぁああっ、あっ、あっ、はぁっ、はぁっ、イ、イクッ、うううぅううぅっ!」
 奈美にテントの上から座られて、まだ十分も経っていない。
 しかし、海陸はとうに限界を超えていた。絶頂の触手が扉を何度も抉じ開けんと這っている。だが、ズボンを履いたままで、しかも女教師の目の前で射精など海陸が受け入れられるハズもない。必死に栓を閉めて、押し寄せるオーガズムに抗っていた。
「あぁあん、海陸くんのおち〇ちん、パンツとズボンを挟んでるのに、熱さが伝わってくるわぁっ。もうイキそうなんでしょう? イッて良いのよ? ほらぁ、我慢しちゃだめぇええっ❤」
「うあぁぁあああっ! ヤバいっ、あっ、あぁあっ、うああああっ!」
「はぁっ、はぁっ、はぁあっ、海陸くん、海陸くんっ、大好きっ、好き好き、大好きぃっ❤ んっ、ちゅぅうっ、んっ、んんんんーーっ❤」
「う、あぁあぁあああああぁっ!」
 悪足掻きも空しく、海陸の官能的な絶叫が職員室に木霊した。
 海陸が上半身を海老反りに大きく跳ねらせて天を仰ぐ。お互いに離れた唇からは透明色が糸を紡ぎ、ズボンの中では脈打つ肉棒が白濁液を滴らせた。
 ドクッ、ドクッ、ドクッ……ヌプゥッ……
「うっ、ぁ……」 
 下着に不快感が染み渡るが、それがどうしたと言わんばかり。
 あまりの快感に、海陸は声も出せなかった。
 余韻にどっぷり浸かり、意識が薄れていくのを感じる。
 身体を動かす気力もない。
 一度の射精で、魂ごと全て吐き出した感覚だった。
「はぁああ……海陸くぅん……❤」
 一方で奈美は、かつてない程の愉悦に溺れている。
 想い人のイキ顔を眼前で観られたのだ。
 しかも、下半身には精液の熱や感触が染み渡っている。
 これ以上の幸せがあるものかと、目を反転させてアヘ顔を決めていた。

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ももえもじ 2020/05/22 09:39

【小説】催○アプリで巨乳女教師をコントロール!!

プロローグ-催○アプリの導入

「ふぅっ、ふぅっ……ふぅっ……んっ、はぁっ……」
 消灯された真っ暗な部屋から、押し殺したような声が聞こえる。部屋の中央には布団が無造作に敷かれており、小柄な少年が小型電子機器を眺めながら寝転がっていた。
「はぁっ、はぁっ、はっ、し、しずな……しずな先生ぃっ……!」
 布団に横たわる少年は、小型電子機器ことスマホの画面を食い入るように睨んでいる。画面には、不自然な角度から撮影された女性の写真が映し出されており、先ほどから、その女性の名前を延々と呟きながら、空いた片方の手で自分を慰めているようだった。
 女性の名は羽並しずなという。豊満な乳を持ちつつ、穏やかそうな表情を浮かべた女教師しずなは、少年の通う学園の担当教師であると同時に、想い人でもあった。一目見た瞬間から恋を患ったのだ。
「う、あっ…………!」
 そして堰を切ったような喚声と共に、少年は身体を撓らせて果てた。
 反った亀頭から精液が迸る。白濁液は、そのまま小さな弧を描いて、しずなが映ったスマホに直撃した。少年が慌てて画面を拭こうとしたとき、それは現れた。
「なんだ、これ?」
 スマホの画面が一度プツンと切れたと思ったら、真っ黒な画面の中央に「催○アプリのインストールが完了しました」という文字が浮かび上がる。
「うわっ、ウイルスだっ。なにか怪しいサイトでも踏んだっけか!」
 怪しげなアイコンとアプリ名に少年が焦った。青少年らしく、日々いかがわしいサイトにアクセスしている少年には、原因に心当たりがあり過ぎた。すぐにウイルスと予測した少年は、決してアプリを開いたりはせず、そのまま削除しようと試みた。
 ……しかし、何処を見ても「催○アプリ」と書かれたアイコンを削除するボタンが見当たらない。どんなにアイコンを長押ししても、初期アプリのように、アンインストールするバツ印が出てこなかった。
 再起動しても無意味という。少年はサイトで催○アプリについて調べてみた。すると、ネットの奥深くで、このような興味深い一文が見つかった。

『性に選ばれし者へ。十億人に一人の確率でインストールされるそれは、あらゆる人間を意のままに操れる最強のアプリであり――』

 如何にも怪しげなサイトの、あまりに的を射ない説明文だった。少年は、なんとバカらしいと嘲笑う。……が、こんな文章を見つけたら、どうしても気になってしまうのが青少年というもの。あれこれと時間を無駄にした後、少年は結局アプリに指を伸ばした。

第一話-羽並しずなとの秘め事

 翌日。放課後になると、少年は進路相談という名目で、しずなを進路指導室に呼びつけた。
「早く早く早く。早く来てくれぇ………………」
 どうしても逸る気持ちが抑えられない。その理由には、昨夜のアプリが関係している。「あらゆる人間を意のままに操れる」という言葉……それを鵜呑みにするほど少年は出来上がってはないが、やっぱり可能性は捨てきれないということで、少年は昼間にクラスメイトの女子を使って催○アプリの実験をしてみたのだ。
 本当に色々なことが出来るらしい。かと言って真昼間の学園で大それたことはしたくないので、とりあえず恋心を擽る機能を使用してみた。……すると、どうだろう。瞬く間に、少年を見る女子の視線が増えていく。周りの女子たちが一斉に顔を紅潮させて少年をジッと見つめ始める。やがて告白する女子もポツポツと現れると、少年はアプリの力に恐怖を覚え、慌てて催○機能を停止した。
「僕は、しずな先生とお近づきになれれば、それでいいんだ」
 本当に、思うが儘に世界を変えられる力だと実感するが、欲張ると痛い目を見るのは明らかだろうと少年は自制した。ターゲットを現在片思い中の女教師のみに絞り、アプリを起動させて指導室で待機する次第だった。
 
 コンコン。不意にノックがかかると、ドアが開いて目的のしずなが入ってきた。相変わらずの柔和な微笑みに、少年がドキンと胸を高鳴らせる。ここまでは、いつも通りの光景だが、催○のアプリを起動している今日は一味違っていた。
「あら……待たせちゃったかしら? ごめんなさい……」
 少年を見るや、しずなが否や軽く赤面してしまう。素振りこそ落ち着いているも薄く紅潮させて、それを隠そうと片手を頬に充てる。急にモジモジし始めたりと、まるで女子生徒のような反応を見せていた。
 もちろん、これには少年はアプリが影響している。チカラを用いて、しずなの恋心を少しだけ弄っていたのだ。
 もっともっと過激なことも出来るが、恋愛の過程を尊重したい少年にはこれが限度である。しずなが席に着くと、少年は高鳴る心臓を必死に抑えながら口を開いた。
「まず、謝らなくちゃいけないことがあります。実は進路指導というのはウソでして……今日、しずな先生に話があって呼んだんです」
 少年の言葉一つ一つを、しずながゆっくりと噛みしめていく。少告白しようと決意した少年だが、どうしても口籠って真っ赤になってしまう。核心に近づくに連れて、徐々に広がっていくむず痒い雰囲気から全てを察したしずなも、少年と同じく緊張して頬を染めた。
「それで、あの……その、つ、つ、付き合って下さいっ!」
 流暢に話せず、どもりっぱなしな少年だったが、ようやく告白まで持っていくことに成功する。しずなは、まるで少女のように俯いてしまう。暫く経った後、しずなは首を小さく縦に振った。
「ええ、良いわ。こ、こんな私ですけれど……」
「そんなことないですっ、先生は完璧ですっ!」
「ありがとう……なんだか、心が温かいわ。記念にハグしてもいいかしら?」
「は、はい、もちろ……っ!」
 交際もあっさりと成功する。その記念としてハグを希望する先生ことしずな。少年が赤ら顔で頷いた瞬間、しずなの備える巨大な胸が押し寄せてきた。
 顔を丸ごと包み込んでしまうほどの大きさである。憧れだった相手とハグをしている――。少年は、しずなの胸に埋もれながら、アプリに感謝しつつ脳汁を噴き出しまくっていた。

 それから数日が経過する。
 交際が始まって最初の週末になり、ようやく二人の初めてのデートが始まる。教員と学生の恋愛は世間的に問題となりかねない為、学園内では基本的に接触はしないようにしていた。
「あ、先生っ! こ、こんにちはっ……」
「あら、私ってば待たせてばかりね。これでも早く来たつもりなんだけれど……ごめんなさい。あと、公の場で先生は困るわねぇ」
 学園関係者にバレないよう、デートは学園から駅を三つ挟んだ地域で行うことした。念には念をということなのか、それともそれが休日の格好なのか、しずなは眼鏡からコンタクトに変えて、服装も露出度が比較的に高いセクシーな格好となっていた。
 胸が強調され、谷間も見える魅惑的な衣服であり、健全な青少年の胸を高鳴らせるには十分すぎる破壊力だ。ただでさえ緊張していた少年だが、しずなの美しすぎる格好に、より落ち着きを失ってしまう。
 そんな心境の中、僅かに催○状態にかかった、しずなが――。
「ぁっ……」
 少年の腕を取り、絡めてきた。そこまで密着されたら、しずなの豊かすぎる胸を回避することなど出来はしない。更に、風上にいるせいか、しずなの身体から湧き立つ芳醇な香りも漂ってくる。胸の感触と、大人な女性の匂いにより、少年は既に下半身の限界を感じていた。
(こ、これマズいっ……ちょっと、催○を停止させよう……)
 膨らむズボンを必死に隠しながらスマホを取り出すと、少年はしずなに罹けた催○をオフにする。
 催○アプリの程度には一から十までのレベルが存在するが、これまで一切女性を知らなかった少年には、レベル一でも刺激が強すぎた。催○をオフにすると、間髪を容れずに、しずなの正気が元に戻る。
「あら……流石に腕を組むのは、よくないかもしれないわね」
 催○をオフに戻すと、しずなは体裁を気にしてか、組まれていた腕を解いた。少年はホッと胸をなでおろす。

 学園内でアプリをアレコレと試行錯誤している内に、分かったことがいくつかある。例えば、催○状態に罹った際の記憶について。
 催○アプリを用いれば、如何なる相手も自由自在に操ることが出来るが、相手はその時の記憶の全てを忘れたりはしないらしい。今回の場合で言うと、少年は催○に罹った状態のしずなに告白をして付き合い始めたが、その後に催○をオフにしても、しずなは少年と付き合っている事実を把握しており、それに抗うこともなかった。
 つまり、催○状態で起きたことは全て既成事実として処理され、自然に受け入れられるということだ。
 いま、アプリを停止したが、それでもしずなは少年とのデートを享受して、ごく普通に振る舞ってくれている。交際してデート中という既成事実が成された故の結果であり、少年を想う恋煩いだけが綺麗に消えた状態になっていた。
(本当は恋人関係が良いけど、こうして近くで一緒に居るだけで幸せだからなぁ……)
 アプリを使用せずとも、こうして一緒に肩を並べて街を歩くことができる。現状に大満足をする少年は、もう催○アプリは使用しなくても良いかなとまで考えていた。

 …………。
 しかし、健全な青少年を相手に、そんな健全な感情がいつまでも続くハズもない。日を重ねるにつれて、しずなを想う少年の愛情はどんどん高まっていってしまい、デートを何度か続けていく内に、少年は「ただ一緒に出掛ける」だけでは満足できなくなっていた。

 恋人関係こそ続いているも、催○の罹っていない状態におけるしずなは、教師そのものである。思い切って手を握ろうと誘うも、体裁に問題があるからと断られてしまう。二回目以降のデートからは、もう露出度の高い服装すら見られなかった。

 それでも満足していた頃が懐かしい。そう感じた少年は、スマホの奥底へと追いやった催○のアプリに、再び指を伸ばすのだった。

「ねぇ、しずな先生……」
「どうしたの?」
 ある日のデートにて、下半身を疼かせた少年がしずなに声を掛ける。もう時は夕方へと差し掛かっており、いつもならこの辺で帰る頃だ。
 だが、ただ出掛けることだけでは飽き足らなくなった少年は、これ以上の関係を望もうと試みる。
 一ブロック先はホテル街だ。
 少年は、まず催○の罹っていない状態で、しずなに迫ってみた。
「ごめんなさい。前にも言ったように、教師と学生、一線を越えるのはイケないと思うの。……分かってくれるかしら?」
 案の定、断られてしまう。もう散々聞いた拒否文句だ。しかし、それも想定内。少年は、前日の内に設定しておいた催○アプリを起動させた。
 いままでレベル一しか試してこなかった少年だが、これ以上は断られたくないと釘を刺して、アプリのレベルを三にまで上げていた。

 アプリが起動する。
 すると、スイッチが入ったように、しずなの様子が変わり始める。一見、いつもと変わらない様子に見えるが、急に周りをキョロキョロと見回したりと挙動不審になり、息も絶え絶えというか艶っぽい吐息を漏らし出している。
 そんな様子に、少年は久々に胸をドキドキさせる。これなら断られないと確信して、エッチを誘おうとした、そのとき――。
「ァっ………!」
 しずなが少年を抱きしめたのだ。スイカ並みに大きい二つの乳房に圧迫されて、健全な少年は一気にデレデレになり、しずなに主導権を渡してしまう。これが漫画なら、少年は鼻血を出すところである。
「ねぇ、今日は、もう少しだけ時間をくれないかしら? いつもはこの辺でお別れしてるけど……なんだか今日はもっと一緒に居たいわ」
 少年が口を開く前に、しずなから誘われるのだった。もちろん、断ったりはしない。少年は、顔を真っ赤に染めながら首を縦に振った。

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ももえもじ 2020/05/20 17:27

【小説】ヒバナの凌○劇

世界を旅する女戦士の話です。
山賊退治を生業とするも、相手の力量を見誤って囚われの身となります。


プロローグ

 ミカヅキ・ヒバナは独特の雰囲気を持っていた。獣人特有の耳や尻尾もそうだが、それ以上に浮世の垢を感じさせない透き通った魅力と、彼女を包む得体の知れない妖気が存在を強く際立てていた。
妖気の正体は、彼女の帯刀する「露払い」によるものである。これはミカヅキ家より代々受け継がれている宝刀であるが、数年前の母の死により現在はヒバナの手へと渡っていた。
「仇は、私が必ず討つ……」
この世には「仇討ち」と呼ばれる制度があった。血縁が殺された者には復讐の義務がある。先人の宝刀と幼少の頃から培った剣術を糧に、私ことミカヅキ・ヒバナは今も旅を続けていた。

第一話 ―山賊の気配―

「そりゃあ、できるものなら山賊退治をお願いしたいところだが……アンタ一人で本当に大丈夫なのかい?」
「ええ、もちろんよ。いままでもそうしてきたし、これまで梃子摺ったこともないわ」
「それは心強い。それで、山賊のねぐらの在処だが――」
労役案内所のおじさんから地図を渡され、私は山賊のねぐらを入念に確認する。そして、市場で「ある物」を調達して街を発った。
街はずれの丘陵に巻いてある山賊のねぐらを目指して数刻ほど。丁度日の暮れた頃、誰にも見つかることなく山賊の基地を眼前に捉えることに成功した。
「山賊の数は……ざっと2人といったところか。これを使うまでもないわね」
先ほど市場で仕入れた爆竹を懐に忍ばせる。これは襲撃や逃走の際に使用するものだが、相手が二人程度ならば剣術だけでも十分に山賊を倒しうるだろう。私は潜めていた姿を山賊の前に現した。
「そこの山賊共!」
焚き木を囲っていた二人の山賊が突然の声に山賊達が驚いた様子で振り返る。しかし、驚いたのも一瞬であり、私の姿を見るや忽ち目つきを厭らしいものへと変えていく。
「なんだぁ、姉ちゃん。俺たちになんか用かぁ?」
「私は治安維持団体の者だ。市場や農作物を襲撃するお前らを始末する為にここまで来た。このまま立ち去り、二度と一般人に危害を加えないと誓うなら見逃そう」
簡潔に事のあらましを伝えると、山賊達は顔を見合わせて一層不快な表情を浮かべた。
「これはこれは。嬢ちゃん程度が俺たちに逆らおうってのか、あぁ? へっへっへ。よく見ると嬢ちゃん、なかなか良い体つきしてるじゃねぇか」
「……聞く耳もたない上に戯言とは、やはり下種の類か。ならば、容赦はいらないな」
そう言い露払いを抜刀して山賊たちを睨みつけると、今度は怒りの面貌を露わにして構えを取った。
(見るからに素人の体勢だな。獲物も持っていないようだし……負ける要素はない!)
勝利を確信して踏み込んだ。致命傷を与えた後に改めて警告をしようと考えた私は峰を返して山賊の懐へと飛び込んだ。
が、その時だった。無防備だった山賊たちの袖からクナイのような物が高速で飛び出して私の脚を貫いた。どうやら、常に武器を身体に仕込んでいるようである。
「暗器使いかっ!? くっ、このぉっ、屑めがっ!」
飛び込んだ勢いをそのままに露払いの峰を一人の山賊に叩きつける。山賊は悲鳴を上げて地面へとのた打ち回った。
(しまった! 峰を返さなければよかった!)
「ぐああああぁああっ! て、てめえっ! 殺してやる!!」
鬼のような形相に怯みかけるが、すぐに邪念を振り払う。血が噴き出る足で思いきり地面を踏みつけ、もう一人の山賊に刃を向けて突撃した。
(ここで仕留めるっ!)
タァン!!
「……えっ?」
露払いの一閃を山賊の脇腹に叩きつける直前、なにか破裂音が辺りに響いた。
見ると、私は刀を地に落としていた。それどころか、腕に激痛が奔っている。血を流した腕に頭を真っ白にしながら乾いた音の矛先へと目を向けると、鉄砲を持つ山賊の身なりをした男の集団がコチラにやってきていた。
「あ、あ……あぁっ……」
腕を貫通された激痛と大量出血による衝撃で意識が朦朧とする。逃走用の爆竹を取り出す余裕もなく、そのまま地べたに突っ伏してしまった。
「おいおい、これは何事だぁ?」
「ああ、わりぃわりぃ。治安維持のモンに襲撃されちまってな、この通りだ」
「治安維持って、女じゃねーか。打とうか迷っちまったが、正解だったようだな」
「ああ、助かったぜ。……さて」
気を失う最中、山賊たちが気絶寸前の私の元に集まる。
「てめえぇっ、この女ァッ! よくもやってくれたじゃねぇかよぉ! 覚悟はできてんのかぁ!?」
(に、逃げっ……)
意識を閉ざす瞬間、私はふと母上のことを思い出していた。

☆第二話 ―凄惨な凌○―
意識が戻ると、私は何処か古ぼけた薄汚い洞窟の中に運ばれていた。しかも、身動きが取れないように手足を拘束されて、秘部も露わとなっている。
「んっ、くっ、き、貴様等っ……!」
「へっへっへ。すげぇ上玉だぜ、こりゃあ……蕩けるようなおっぱい、マンコなんて新品同様なんじゃねえか? 幸運の女神がわざわざコッチまで来てくれるなんてぇ、俺たちもツイてるぜ。最近全くのご無沙汰だったからなぁ……」
下卑た笑いを上げながらヒバナを囲い品定めをする山賊共。かなりの人数が確認され、ヒバナは背筋に冷たい汗を流した。
「なにが幸運だ、こっちはアバラ数本もってからたんだぞ! 女ぁ、覚悟はできてんだろうなぁ?」
「うっ、きゃああっ!!」
一人の大男が前に出ると、握り潰す勢いで力任せに胸を掴む。大男は、先ほどヒバナが峰打ちで下した山賊だった。
「俺はなぁ、身のこなしが唯一の取り柄だったんだよ。それも、てめぇのせいで暫く外には出られなくなっちまったじゃねえかよぉ、どうしてくれるんだぁ?」
「ぐっ、痛ッ、痛いッ!! くっ、このぉっ、下衆ッ! うっ、ああああっ!」
「おい、まずは俺からで良いだろ?」
「ああ、好きにしろよ。なんせ、時間は無限にあるんだからなぁ」
「へへっ、だとよ。じっくり愉しもうや」
「ああぁあっ、あがぁっ、がぁっ……い、や、やめてっ、ァッ゙!」
大男が再び乱暴にヒバナの胸を掴んで感触を堪能している。相手に対する配慮など皆無であり、ヒバナは激痛に悲鳴を上げ続けた。
「こ、こんなことして……絶対に、ゆ、許さない……貴様等、全員……ッ!」
「うるせえっ!」
「ぎゃっ!!」
ヒバナの下腹部に大男が拳を思いきり叩きつけると、ヒバナが悶絶してのたうち回る。
「はははっ、いいねえ、強気の女は大好物だぜぇ? だけどよぉ、もう少し状況を考えようや。この洞窟は俺たちが何日もかけて作りあげた穴蔵――。いわば本部よ。誰も助けになんか来てくれねえぜ」
大男の高笑いが洞窟に反響する。この上ない憎悪がヒバナの中で膨れ上がっていくが、それと同時に恐怖心もこみ上げてきた。
(は、はやく……なんとかしてここから出ないと……!)
「胸は後でじっくり味わうとするか。それよりも、いまは此処だな」
そういい、男がヒバナの秘部を二本の指で開帳させると周りにいた山賊たちの気配も昂った。
「うおおおっ、すっげぇ色してんなぁ? コイツ、ホントに処女なんじゃねえ?」
「つーか、やべぇ。おい、早いとこ済ましてくれよ……お、俺も早く挿入れてえよ」
「焦んなっての。時間はいくらでもあるって言ってるだろうが。俺はコイツにアバラ折られたんだぜ、ちっとはゆっくり味わわせてくれよ」
「わかったわかった、好きにしろよ。あー、しかしマジで上玉だぜこりゃあ」
男が全員、股間を怒張させながらヒバナの亀裂を覗いている。これには流石に羞恥心を覚え、リンゴのように顔を真っ赤にしてしまう。
「くっくっく。恥じらう姿も可愛いねぇ、まさか本当に処女なんか?」
「…………」
涙目で睨むだけでヒバナは答えない。
「そんじゃあ、確かめてみるとするかッ!!」
大男がガチガチに勃起させたペニスをヒバナの割れ目へと宛がう。亀頭が肉壁に触れる、そのまま勢いよく根元まで肉棒を突き刺した。
「ぐっ、ぎゃあぁあああ゙ああ゙あ゙ッッ!!!」
直後に襲ってきたのは、白目を剥くほどの激痛。乾いた肉壺に容赦なくペニスが押し入り網膜を貫く。そのままズブズブと根元まで潜り込むと、ヒバナの身体が大きく仰け反った。
「ぁっ、あがっ、ゃっ……はぁーっ、はぁっ、はぁっ……! あっ、ぐっ、かはぁっ!!」
秘部からは鮮血が垂れるのが見える。下腹部の緊張で陰茎を強く締め付けると、大男も背筋を伸ばして仰のける。
「くっ、はぁっ……本当に処女だったなんてなぁ。まさかとは思ったが、マジで驚いたぜ。こんなにも上玉なのによぉ……とんでもねえ締め付けだぜ」
「や、やめてっ、お、お願い……い、痛いのっ……うっ、ああぁあっ……」
「おらっ!」
「ぁがっ!? ひぃぃっ、ぁっ、かぁっ、はひぃ、ひぃっ! ぁっ、うっ……ぅぅぅっ……」
「ははっ! おらっ、おらっ! どんどんいくぞっ!」
泣き叫ぶヒバナもお構いなしにズンズンと突き上げる大男。生粋のサディスティックであり、涙と恐怖に塗れたヒバナに対してこの上ない興奮を覚えていた。
「おいおい、なんかマジで気持ちよさそうだな。俺、もう我慢できねえよ……」
大男の行為を見て、ヒバナを囲う山賊達も昂りを極めていく。男達は次々とペニスを取り出してヒバナへと擦りつけ始めた。
「ひぎぃっ!? んぉっ、はぁっ、あっ、ぁっ、ぁああっ!! ひぃっ!? がっ、おぉっ、んあ゙あっ!!」
ガチガチに剛直化する無数のペニスに囲まれたヒバナがパニックを起こして顔を背ける。
「ほらっ、握ってくれても良いんだぜ? せっかく両手が空いてるんだからよぉ」
「はははっ、俺はこのまま嬢ちゃんの顔に思いっきりぶっかけてみたいね」
「いや、それよりも……おい、嬢ちゃん」
長身の男がヒバナの髪の毛を引っ張って顔を自身の元へと向けさせると、そのまま開いた口に自分のイチモツを押し込んだ。
「んむぅぅううっ!? んむぅっ、んっ……!」
「おっと、歯は立てんじぇねえぞ。そのまま舌を使って舐めろ」
「んんーーっ!! んっ、んぶうぅううっ、んぶぁぁっ!!!」
長身の男がヒバナの髪を掴みながらガクガクと頭を揺らす。口を塞がれて呼吸も儘ならないヒバナが暴れると、長身の男がヒバナの頬を思いっきり叩いた。
「おらっ、大人しくしろよ!」
バチィッ! バシッ、ビシッ!
「んぶっ、あぐっ、んんっ、んっ、んんんんんんっ!! …………んっ、ん……」
「急に大人しくなっちまったな。最初から素直に舐めてりゃいいんだよっ」
「ふん、俺は嫌がる女を無理やり○すのが好きなんだがな」
そう言うものの、大男はやたら満足気である。ヒバナを太腿をがっしりと抱えながら抽送を加速していき、ひたすら快楽を貪っていた。
「お前、マジでいいわ。今まで色んな女を犯してきたが、コイツの具合はピカイチだぜ」
「んむぅぅううっ、んぶぁっ、はぁっ、はぁっ……お、お願い……んはぁっ、ああああっ、も、もう、やめてっ、くださいっ……お願い……しますっ……」
「俺達を殺そうとしてたくせによく言うぜ……ぁあっ!?」
「んはぁーーっ! うぐっ、んっ、んぐっ、がぁあああっ!! はぁっ、やぁっ、ご、ごめん、なさい……ごめんなさい、ごめんなさい……」
「最初の威勢は何処に行ったんだよ? おらっ、そろそろ出すから全部受け止めろやっ!」
「はぐっ、だ、出すって……や、やめてっ、それだけはやめてえっ!! やめてっ、お願いっ、お願いっ!!」
「うるせえんだよっ!!」
処女といえど、なにを出すかはわかっているようだ。今までにないほど激しく抵抗して喚くヒバナに、大男がもう一度強烈な一撃をお腹に見舞う。
なにか理由があるのか、それでも暴れ続けるヒバナ。大人しくなるまで、大男がヒバナを殴りつける。数度叩いた所で、周りの山賊達も加勢した。
「ひっ、ぐっ……ぅっ……」
滅多撃ちにされてようやく静かになる。ヒバナの身体は山賊達すら思わず心配してしまうほど痣だらけとなった。
「バカか、お前。今更んな抵抗してもしょうがねえだろ。ったく、白けちまったぜ」
相変わらず言葉とは裏腹に悦に入った表情で笑う大男。子宮口を潰す勢いでラストスパートをかける。
「んっ、ふっ、ふっ、おらっ、出すぞ……ッ!」
「ひっぐ……ぁぁあっ、やっ、やめ……ッ」
懇願も空しく、大男のペニスから迸る精液はヒバナの膣内を一杯に満たした。ヒバナは顔を蒼白に染めて、ただただ涙を流していた。
「ふぅっ、いいマンコだったぜ。って、痛ってええっ! そういや、アバラ折れてんだった。畜生、本来なら、一発出してからが本番だってのによぉ」
「もう休んでろよ。後が閊えてんだからよ。へへへっ、次は俺だぜ、嬢ちゃん」
今度はヒバナの口に無理やりペニスを押し付けていた長身の男が挿入に取り掛かる。
「えっ……ま、待っ……も、もう終わりじゃないの……?」
「はぁ? 何言ってんだよ。むしろこれからじゃねえか。お前さん、勘違いしてねえか?」
「っ……?」
「まさか、一回セックスしたら帰してもらえるなんて思ってたんじゃねえよな? 流石にそれはねえだろ? とりあえず、今日はテキトーにヤりたい奴が飽きるまでヤるって感じだな」
「……う、ぁ……」
「おいっ、嬢ちゃんとヤりてー奴、他にいるか?」
長身の男が全員に仰ぐと、場が一斉に盛り上がる。気の乗らない者はいないようだった。
「ははっ。こう言っちゃなんだが、嬢ちゃんはもう終わりだよ。仲間の中には、顔に火をつけたり骨を折ることに興奮するようなホントにエグイ奴もいるからな。まあ、嬢ちゃんはあと一週間生きてりゃ良い方だな」
「…………」
「ああ、獣人はそれなりに頑丈なんだっけか? でも、俺らが飽きたら奴○市場行きだろうな。流石に俺も同情するぜ」
声も出ない。なんだか、いきなり世界が暗転したような気分である。どうしてこんなことになってしまったのか、ここにきて漸くヒバナは己の未熟さに気が付いたのだった。

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ももえもじ 2020/05/20 17:21

【小説】栄耀学園逆輪○事件簿-概要編-

2017年の初夏。偏差値から部活動の功績、立地に至るまで話題性がまるで無いと言われてきた栄耀学園(仮名)に、前代未聞の事件が発生した。

【2年A組在籍の女子20名がクラスメイトの男子一人を集団レ○プか?】
【20名の女子全員が妊娠という報告も!】
【被害の男子が廃人に? 現在も精神病院に入院中?】

渦中の男子は名前を林道 鈴江(りんどう すずえ)という。
整った容姿や繊細な性格から異性に注目されていたが、皮肉なことに鈴江は女性が大の苦手だった。
まともに話せないどころか、女子の視線が掛かるだけで赤面してしまう程であり、2年A組の教室では絶えず身を丸めて過ごしていたという。
対して、鈴江の反応により加虐心を煽られた女性陣は、目の前で故意にスカートを捲りあげたり、不意にハグをしたりと過激なセクハラの温床にあった。

・下着を見せつける
・抱き着く
・耳に息を吹きかける
・股間や臀部を触る
・集団で包囲する

事の発覚により女子20名が書類送検、という形で物語は終了する。


 第一話 三人衆の痴女

「鈴江ちゃん、おはよ~❤」
「あ、ぉ、おはよ……」
「鈴ちゃん、今日も可愛いぃ~っ!」
「おはよう、鈴江ちゃん!」
「鈴江、おはよう❤」
「鈴ちゃ~ん!」

 早朝の教室にて女子達の元気な挨拶が響く。二年A組の女子達は、教室に入るや否や誰もが一直線に鈴江と呼ばれた人物の元に向かい、「おはよう」と声を掛けながら頭を撫でていた。
 一人、二人、三人と続き、最終的に計二十人の女子が鈴江の頭をナデナデする光景は、二年生に進級してから事件発覚まで欠かさず見受けられていた。
「鈴江ちゃん、おはよ。あっ、宿題やった?」
「…………うん」
 しかし、当の本人は、乾いた声で素っ気ない相槌を打つばかりである。授業の課題について話を振るクラスメイトに対し、鈴江は視線を明後日へと逸らして苦い表情を浮かべていた。
 クラスメイトを嫌っているわけではない。これは単に、異性に対する鈴江の免疫が著しく足りないだけだった。

 林道 鈴江(りんどう すずえ)
 栄耀学園二年A組に所属する男子学生である。低身長・気弱・童顔という三拍子の特徴をコンプレックスとしているが、そんな控えめな要素がウケるのか、女子からの人気は意外と高かった。
 だが皮肉なことに、鈴江は女性を大の苦手としている。まともに話せないどころか、視線を交わすだけで顔を茹でタコにしてしまうほどだった。
「ねぇ、鈴江ちゃん、どこ見てるの。私の顔はコッチだよ」
 不意に、クラスの女子が鈴江の頬を両手で押さえ、自分の方へと無理やり向けさせる。
「…………ッ!」
「きゃぁ~っ、お顔真っ赤っか! カワイィ~❤」
 途端に、鈴江の頬が急激に熱を帯びていく。肌を触られ、目を見つめられた鈴江が瞬く間に頬を染めると、教室全体に女子の金切り声が響いた。
「話してる最中でしょ~、顔伏せないでよ~!」
「や、やめ……さ、触んないでっ……」
 クラスメイトが鈴江の性分を知らないハズがない。女子達は、鈴江を揶揄って慌てふためく反応を毎日と愉しんでいるのだ。
「あぁもう、可愛いなぁ❤」
「ぁ~っ、私も鈴ちゃんの頭撫でたい~っ」
 次第に鈴江の周りに女子が集まり出す。机に顔を伏せて耳まで赤くなった鈴江に、女子が手を伸ばして頭を撫でていく。

「…………ッ!」
「あっ、鈴江ちゃんが逃げた! みんな、捕まえて!」
「待ってよぉ~。一緒に遊ぼうよぉ~❤」
 鈴江が逃げるように教室を飛び出すと、それを女子達が楽しそうに挙って追いかけていく。
 これも、いつもの光景だった。


気の毒だけど、少しだけ女の子達の気持ちも分かるかもしれない。幼い顔立ちの鈴江は非常に中性的であり、容姿だけ見ても、とても男子とは思えないほどに可愛いのだ。
 目が合うだけで赤面しては顔を伏せる姿も、さぞ女の子達の心を擽ることだろう。女子は、小動物のような弱々しい様子を晒す男子が大好きだ。正直なところ、私(女性取材班)も鈴江くんのような男子と相対した日にはトキメキを感じてしまうかもしれない。しかし、幼少の頃から嫌と言うほどに女子からちょっかいを受けてきた鈴江だが、クラス替えの運がなかったのか、二年生に進級してからは特に扱いが過激になったという。


「ねぇ、鈴ちゃん。こっち視て!」
「ほら、どぉ~ぞ❤」
「……ッ!」
 廊下を歩いていた鈴江に、妖しい笑みを浮かべた三人組の女子が正面から近づいてきたと思ったら、突然スカートを捲り上げて下着を見せ付けてきたことも。この三人はクラスのカーストでいうと中位に属する存在であり、より積極的な女子達の陰に隠れて鈴江を誘惑していた。
 目の前に並ぶ三人の可愛らしい下着に、鈴江は早速とばかりに顔を背ける。相変わらず紅潮する鈴江だが、自ら露出している三人組も、頬を染めて擽ったそうな表情を浮かべていた。

「だ、だからソレ、や、やめてってば……」
「私達に慣れてもらいたくて❤」
「そうそう。もっと仲良なりたいのに、鈴江ちゃんってば、いっつも私達を無視するじゃん。結構傷つくんだよー?」
「で、でも、僕は本当に女性が苦手……」
「だから、私達が克服の手伝いしてあげるんだってば!」
「ふふふ、ちょっと荒療治になっちゃうけどねぇ~❤」

 そう言ってスカートをひらひらと舞わせてパンツを見せてくるのは如何だろうか。羞恥に耐えられなくなった鈴江が踵を返そうとするも、三方向から包囲され、否応なしに立ち往生してしまう。
 極端に女性を不得手とする鈴江は、こうして数人に囲まれるだけで動くことすら出来なくなるのだった。

「ね、ねぇ、そこ通りたいんだけど……」
「私達のパンツ、じっくり視てくれたら通してあげる」
「出来るわけない……そ、それに、そんなことして……は、恥ずかしくないの?」
「もちろん、恥ずかしいに決まってんじゃん。でも、これは鈴江ちゃんの為だからねぇ? それに、なんか……こうしてると、めちゃくちゃ興奮するし、き、気持ちいいの……❤」


 三人組も赤面して恥ずかしそうにモジモジしている。三人組は、慕情を抱く相手に下着を見せつける羞恥だけでなく、公の場で露出する背徳感にも性的な悦びを感じていた。

「さ、触ってみても良いんだよ? 私、彼氏いるけどさ……鈴江ちゃんなら、触ってくれても全然オッケーだよ❤」
「私も良いよぉ~。興味はあるんでしょ? ほら、触ったり……な、舐めたり……んっ、ぁっ、そ、想像しちゃった……❤」

 進退窮まる状況に鈴江が膝を抱えて両手で顔を隠してしまうも、これまた女子達には逆効果である。鈴江の反応に三人が更にテンションを上げると、スカートを捲りあげたままジリジリと距離を縮めてきた。

「ちょっ、ち、ちかっ、近す、ぎっ……」
 そして、鈴江の頭部に触れるギリギリまで股間が迫る。あと半歩でも踏み込めば、鈴江の頭部を股間が三方向から締め付る距離である。

「ちゃんと視て……ふぅっ、ふぅっ……勿体ないよ? クラスメイトのココ、三人同時に拝めるチャンスなのに❤」
「やだ……これ、すごく興奮する……みんなで鈴ちゃんを囲んで、パンツを見せつけて、誘惑するの……か、身体、すごく熱くなってきちゃった❤」

 パニックで塞ぐ鈴江を尻目に、三人は本格的に情欲を高めていた。その表情はトロトロに蕩けており、口の中は唾液で溢れ、飢えた獣のように涎を垂らさん勢いである。

「ね、ねぇ。これって、どこまで行くの? わ、私、なんかマジでちょっと……その、ぬ、濡れてきちゃったんだけど……」
「う、うん。そろそろ止めないと、引っ込みつかなくなるかも」
「でも、もっと過激なことやってる人もいるよね?」
「優美さんのグループとか? 噂では鈴江ちゃんにクンニさせたり、もっと激しいプレイもやってるって色々噂を聞いてるけど……鈴江ちゃん、それってホントなの?」
「…………」
「否定しないってことはマジか。ん、でもまあ、優美さん達なら、ねぇ? あの人達、いっつも激しいし……」
 優美とはクラスのリーダー的存在であり、骨の髄まで鈴江に心酔していると知られている。大層なお嬢様のようだが「鈴江は私の肉奴○」と身勝手に公言しており、人当たりの良い三人組からも「傲慢に足が生えた存在」と揶揄られる存在だった。
「………………」
 三人組の一人である加菜実は、そんな優美に蟠りを抱き続けていた。持ち前の権力を存分に行使して鈴江を独占し、人目も憚らず教室でイチャイチャとする暴君には負けたくない……と、加菜実が呟く。加菜実は、無言で股間を鈴江の頭部へと押し付けた。
「加菜実っ?」
「私も……もっと鈴ちゃんと深い関係になりたい……」
 そう言って、両手で鈴江の頭部をガッチリ掴んで離さない。
「ンンーーッ、ンッ、ンンンッ!」
 湿りっ気のある下着で顔面を圧迫された鈴江がなにやら抗議をしているが、もはや加菜実の耳には入っていない。炙られた官能と溢れる鈴江への想いにより、加菜実はタカが外れたように正気を失っていた。
「…………」
「…………」
 一呼吸置いて、他の二人も鈴江の後頭部に股間を押し付け始めた。三方向から成る、いわゆる擬似クンニである。

「私も、もっと鈴江ちゃんと触れ合いたい……」
「優美さんにも負けたくないしね!」
 鈴江の頭部を三人の股間が雁字搦めにする。そのまま鈴江の頭を握り潰さんとばかりにギュウギュウに締め付けていた。

「はぁぁ……鈴ちゃんにこんなことしてるなんて、夢みたい❤」
「うんうん。いつも妄想ばっかりだったからね……こんなことなら、もっと早くやってればよかったね」
「一回やっちゃえば、もう恒例行事に出来る?」
「ふふふ、鈴ちゃんになら毎日だってやってあげちゃう!」

 トランス状態に入って異なことを言い続ける三人組に、鈴江が背筋を凍らせて心底怯える。力づくで振り切ろうと頭を振り回そうとするが、三人組のスクラムを決壊するには至らない。

「ぁんっ、ぁっ、ちょっ、鈴江ちゃん❤ そ、そんなに頭振ったら髪の毛が……んっ、股間にスリスリしてっ、んぁっ❤」
「これ、マジで気持ちいいっ……鈴ちゃんの頭で擦るの……癖になっちゃいそう……」
「鈴江ちゃん。次は下着じゃなくて直接オマ○コで擦りつけてあげるからね。今日は、まだちょっと恥ずかしいからこのままで」
「んっ……はぁ……❤ ヤバい、鈴ちゃん可愛すぎるよぉ❤」
「ね~、目ぇ開けてよ。私いまキミの頭に股間を押し付けてるんだよぉ? 私のココ、ちゃんと視てよ。はぁ、はぁ、はぁ。んっ、ふぅっ……❤ こんなに濡れたのって、生まれて初めてだよぉ」

「三人からこんなことされちゃって……究極の荒療治だよね。毎日やってあげるね。これなら、絶対に女を克服できるよ❤」
「ふぅ、ふぅっ、んっ……す、鈴江ちゃんの髪の毛に擦りつけて下着がぐちょぐちょだよぉ……❤」

 理性を失った女子達は、鈴江のガラスな心もお構いなしに局部を押し付けて腰を振りまくり、ひたすら官能を貪っていた。これはもう誰がどう見ても完全な逆レ○プである。茹でタコという表現がピッタリなくらい、鈴江の頬は気の毒に染まっていた。
 なお、鈴江は女性を極めて苦手としているが、性欲がないわけではない。寧ろ、女性陣の日常的なセクハラのせいで、毎晩欠かさず三回は自分を慰めているほどである。
 三人のクラスメイトに濡れた秘部を三方向から押し付けられて無頓着で居られるハズもなく、とうに鈴江の股間は限界まで突っ張って下着の中は我慢汁が氾濫していた。
「ぁ、ぅぅううっ、んっ……」
 亀頭がテントに擦れて快感が高まっていく。加菜実のオマ○コに下着越しでクンニをしながら、後頭部では二つの局部の感触が伝わる淫猥っぷりに、もはや吐精感は限界ギリギリだった。

「ぁんっ、ぁっ、ぁああっ……鈴ちゃんのお顔、赤面してて、超熱いっ……熱が私のアソコに響いてくるっ! なにこれっ、めっちゃ気持ちいいっ! んっ、んんんんんっ! はっ、だ、だめっ、気持ち良くて……も、もうっ……❤」
「はぁっ、はぁっ、はぁっ……髪の毛、気持ちいい……鈴江ちゃんの髪の毛でっ、クリトリス、じょりじょりするの、すっごく気持ちいいよぉ……❤ イ、イ、イッちゃうぅぅっ……」
「鈴江ちゃん、好きっ、大好きっ❤ こんな、オマ○コでスリスリしてるだけで、幸せだよぉおっ、んぁああああっ❤」

 廊下のど真ん中だというのに、三人組が絶頂の官能を恥ずかしげもなく口にする。女子達の下着は鈴江以上に濡れきっており、大きな染みを作っては、溢れた愛液が太腿を伝って床に滴っていた。
「イクッ、イクッ、イグッ……あっ、んぁあっ、ぁあああっ!」
「イッちゃうぅっ、鈴ちゃんの顔に擦りつけて、イグッ、んっ、はああぁあんっ!」
「ふぁああっ、鈴江ちゃんの髪の毛、気持ちいい……こ、これヤバぁ……脳みそドロドロしてて、全身が熱い……こんなに気持ちいい感覚、生まれて初めてだよぉ……❤」

 そして、絶頂に。三人が空を見上げ、甲高い声を上げてオーガズムへと達した。虚空を捉える瞳は生気を失ったようにトロンとしており、下着の奥で膣口がヒクヒクさせるに連動して、背筋をピクピクと戦慄かせる。
「…………ッ!」
 同時に、三人の与り知らぬ所で、鈴江も射精に至っていた。
 三人から発せられたムンムンとする淫猥な臭いや、押し付けられた股間の弾力で興奮が臨界点に達すると、鈴江は無意識にズボンより盛り上がるテントを慰めていたのだ。

 ドクッ、ドクッ、ドクッ……
 テントを撫でまわして間もなく射精に達する。下着の中が一瞬で不快感に満ちていくが、鈴江は猛烈な快楽に恍惚を味わっていた。
「はぁ、はぁ……ふぅっ。鈴ちゃん、ごめんね。私達だけで盛り上がっちゃって。息苦しくなかった?」
 加菜実の声に鈴江がすぐに意識を取り戻す。三つの股間に埋もれた頭を上に向けると、心配そうに鈴江を見つめる三人が見えた。

 吐精を悟られぬよう、屈みながら鈴江が頷く。
「…………私のこと、嫌いになってない?」
 理性を取り戻した加菜実が一歩距離を取って聞いてくる。パンチラを見せるだけのつもりが、擬似的なクンニまで発展したのだ。流石にやり過ぎたかもしれないと怯えていた。
 そんな表情に、鈴江の胸は別の意味で高鳴っていた。
「……う、うん。だ、大丈夫……」
「ありがと! 大好きだよ❤」
 加菜実が鈴江の言葉に全力で安堵する。
 と、加菜実は鈴江の額にキスをして軽くハグをした。
「ああっ、いいなぁ~。鈴江ちゃん、私のことは嫌ってない?」
「だ、大丈夫」
「ありがとぉ~。私も鈴江ちゃん大好きっ! ……ちゅっ❤」
「私のことは?」

 他の二人も鈴江にキスをする。人知れず射精して多少は落ち着いた鈴江だったが、三人に好意を伝えられてはキスをされ、再びテントを作り上げてしまう。

「…………ッ!」
 これに三人が気付き、もし射精したこともバレたら……と、焦り、鈴江はその場から逃げるように立ち去ってしまうのだった。

「あっ……逃げちゃった……」
「う~ん、さっきので、だいぶ距離が縮まったと思ったのに……まだまだなのかなぁ?」
「でも鈴江ちゃん、可愛かったぁー❤」
「うんうん! あぁーもう、もっと色んなことしてあげたいっ」
「……また、やっちゃう?」
「う~ん……」
「でも、鈴ちゃん、途中からは嫌がってなかったよね?」
「そこ重要だよね! でも、次から廊下はナシで」
「わかった。じゃあ、次は、こういうのはどう――?」

 鈴江が立ち去った後、三人衆は再び鈴江に迫る計画を立てるのだった。



 後の展開があまりにも抜きん出ているせいで印象は薄かったが、出会い頭に女子が集団で股間を擦りつけてくるなんて、これだけみても尋常じゃあない話である。進級してからは、こんな光景も全然珍しくなかったというが……。
 日によっては、下着ではなく局部そのものを見せ付けることもあったらしい。他にも、唇を無理やり奪ったり、自分の体液を鈴江のペットボトルに入れたりもしていたとのこと。

『……あなた達は、何故そんなことを?』
『あなたも、鈴江ちゃ……鈴江くんに会ってみれば、きっと分かると思います。口じゃあ……「堪らなく興奮していたから」としか言えません』
『…………』
 性別が逆なら、似たような事件は山ほどあっただろう。いつまで経っても本件の話題が収まらないのは、女性から男性を集団でレ○プするって事例が珍しいからだ。でも、本能という観点で考えてみれば、今回の件もそんなに囃し立てられるような話じゃないのかもしれない。

 女性の潜在的な性欲は男性より遥かに濃密だという説もある。それでいて女性から男性への性的虐○が比較的に少ないのは、単純に男性を物理的に抑え込むのが難しいからだろう。
 だが、もし女性よりも女性的な気弱な男性がいたら――?
 今回の事件も、ディテールは多分に漏れない例かもしれないと、私は思った。

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