柱前堂 2021/03/14 18:10

ふたなりバトルファックKO寸前

噎せ返るような精液の臭いで、飛びかけていた意識が戻ってくる。
足の踏み場もないほどザーメンまみれのリングに頬を埋めていたのだから、気付けになるほどの臭いも当然。
私がミナから絞り取ったもの。私がミナに絞り取られたもの。
精力絶倫のふたなりバトルファッカーといえど、よく人体にこれほどの液体が溜まっていると感心するほどの量が、マットに広がっている。

「あれぇ、起きたぁ? ユエのナカ、ゆっくり楽しませてもらおうと思ったのに」
「ふざけ……っ!」

ミナはもう勝った気でいやがる。失神していた私の後ろを取って、ゆったりした動きでピストンを繰り返す。
私をイカせるための動きではなく、私をオナホにして自分で楽しむための動き。
私との、試合中に!

「まぁ……たまには寝てる隙もいいけど、やっぱり反応あった方が嬉しい……よねっ!」
「ほぉぁっ! ぐ、くぅぅ……っ」

ミナがふたなりチンポを深く突き立てると、蕩けきった私の膣は意思と無関係に絡みつき、凶悪なチンポをたっぷりと味わってしまう。
そして同時に、私のふたなりチンポへも危険な刺激が走る。腹に力を篭め、歯を食い縛って射精をこらえる。
次に射精したら、もう勃てないかもしれない。悔しいが、ミナの余裕にも一定の裏付けはある。

「ほらが〜んばれ、が〜んばれ、私のチンポでイッちゃわないように、よ〜く気をつけてねぇ」

ミナの煽りには耳を貸さない。責めに注意を向けさせることで感度を上げるのはバトルファックの基本戦術。いくら追い詰められたって、そんな初歩的な罠にかかる私じゃない。

とにかく、この体勢はマズい。
この状態でもミナのペニスを締め上げて射精させることはできる。
けれど、このまま中出しされたら私もイッてしまう。
残弾数に差があるのだ。私を責めるミナの声に甘い痺れが混じっているように、このリングの半分がミナの精液で覆われているように、ミナだって限界が近い。それでも、私より一発は余裕があるはずだ。

挿入されている状態では攻められない。ミナに勝つためには、まずこの状況から逃げなければ。
どろどろのリングを這って進む。腰が抜けて素早くは動けないけど、ミナはペニスが抜けていく感触が気持ちいいのか止めようとはしない。
あとちょっと。このカリを抜ければ……。

「あ〜〜、ほっ!」
「んほぁあああ!! いっ、が、ぐぅぅう!!」

あと少しというところで、間抜けな喘ぎ声を漏らしていたミナが動いた。私の腰を掴んで、一息に腰を打ち付ける。
急に突き込まれた私は、穴から口へ押し出されたかのような間抜けな声で吼える。ぶち抜かれた襞という襞が一度に快感を訴え、体の中で反響し、出口を求めてふたなりチンポへと殺到する。
反射的に太ももを締めて射精はこらえたものの、体を緊張させたことで全身が敏感になってしまった。全身を走る快感の反響が、浅い呼吸をする自分の内臓の動きが、それだけで気持ちいい。
何より、奥まで咥え込んだミナのおちんちんが気持ちいい。
ミナは全く動いていないけれど、射精寸前のふたなりペニスはびくびくと脈打って、その僅かな刺激が敏感すぎる私にはちょうど良かった。
このまま射精されちゃったら、私、どうなっちゃうんだろう……。

「あれあれ〜? 私は動かしてないのに、ユエったら自分で腰振っちゃって……イカせてほしいなら、言ってくれればいいのにぃ……」

ミナの不快な声で我に返る。私、何しようとしてた……?

とにかく、今はここから逃げなくちゃ。ミナの思い通りになんて、絶対にさせない。

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