柱前堂 2021/12/31 00:55

イベントレポ:なにわんGP2021当日編

2021年12月25、26日、なにわんGP2021が開催されました。
事前の心配では、オンラインということでイベント感のない散漫な時間になってしまうのではないかとも思いました。
しかし実際にやってみると、意外なほど楽しいシステムと主催TOMさんの気配りによって、充実した2日間となりました。
一方で、初めてづくしで誰もが手探りであったため、システム不備や周知の不足などが少なくなく、楽しむチャンスを逃してしまった場面も多かったと思います。
まだまだ伸び代のある形式だと感じましたので、いち参加者のにりゅー自身も含め今後もっと上手くやれるようになることを期待します。

なにわんGP初のオンライン開催、稼動したてのシステムと初めてづくしのイベントでしたので、その様子を記録しておこうと思います。

VR同人誌即売会


なにわんGP2021 は、まんだらけ様の電脳空間「ありある」上で行われました。
参加サークルはありある内に上記画像のようなショップを持ち、本をまんだらけ様に委託して販売します。
店舗の中に入ると商品が並べられていて、これをクリックすることで購入カートに入れられます。

なお、簡易版として普通のWEBページからも商品選択・購入ができます。

言ってしまえばネット通販を回りくどくしただけなのですが、これが意外に面白く雰囲気があるのです。
まず店に入るという行為そのものが楽しい。画像上では柱前堂の店舗だけを映していますが、左右に他の店舗が延々並んでいます。サークルが思い思いに出した看板を眺めながら歩き回るとなかなかにワクワクします。
そして中に入ると、商品が並んでいます。柱前堂は新刊一冊だけなので少々寂しいですが、フィギュアなど一点もののグッズを大量作成したサークルさんの店舗は商品がずらり並んで壮観でした。

今回は皆初回でしたので手探りでしたが、店舗の看板だけでも色々遊べるかと思います。
柱前堂も適当に作った本文抜粋画像が意外にハマって、黒板のような電光掲示板のような雰囲気が出たかと自賛しています(今度リアルイベントに出ることがあったら、これ本の表紙じゃなくてポスターにしよう)。
看板画像はイベント中に更新できるので、ここで小説を連載することだって出来そうです。

ありあるこれが欲しい

可能性を感じるシステムだったので、欲を言ってみます。

3Dでの移動が難しい

にりゅーが下手すぎるだけという気もしますが……!
店舗の並んだ道が螺旋状にループしていて、道が曲がっているので順番に店を見て回る操作がなかなか難しいです。店舗へのワープもあるので買い物に困るわけではないのですが、じっくり見て回るつもりが操作の方に熱中してしまうことが多々ありました。

テキスト看板も置きたい

店舗の横に出ているシステムメッセージのように、ショップ側からテキストを設置したいです。画像にすればいいんですが、イベント中に頻繁に更新しようと思ったら画像化を挟むのは少し手間です。
小説連載は冗談にしても、ショップ側からメッセージを更新したい場面は少なくないのではないでしょうか。

店舗ごとの掲示板が欲しい

今回用意されていたチャットはショップオーナーとの一対一のものだったようですが、店舗の客同士で交流できる掲示板もあると楽しそうだなあと思います。
もっとも交流の機会を増やすとトラブルの可能性も増えかねないので、敢えての判断が既にされているのかもしれませんが。

他の人のアバターも見たい

自分とは違うキャラを見かけたので、あれは他の人のアバターだったのかと思います。が、誰だか分からないんですよね……。
各自でアバターを用意するのは難しいかと思いますが、今のアバターにハンドルネームと一言挨拶を表示できれば交流のきっかけになるかと思います。

イベントごとに空間を区切ってほしい

ありある上の全店舗が一列に並んでいたので、道から落ちると別のイベントをやっている店舗に迷い込んでしまいます。
こっちが他所の店舗を見る分にはいいのですが、こちらが他所から見られるとイベントの性質上ぎょっとさせてしまうこともあるかな……と心配でした。
あまり過激なことはしないにせよ、「界隈では普通」なことに気を遣わなくていいと嬉しいかなと思います。

トラブル

初稼動のシステムだったので、色々トラブルがありました。
土日のイベント期間中にも大いに対応いただけましたが、イベント参加を阻害してしまう問題も多々ありました。
なお、この項では好き勝手言っていますが、これらの問題に対してにりゅー個人の反省点もあり、それは後述します。

決済手段

決済手段がクレジットカードのみで、クレジットカードを持っていない方は商品購入ができませんでした。
多様な決済手段に対応するのは非常に大変かと想像できますし、稼動したてのサービスであるのでクレジットカードのみに対応なのは仕方ないとは思います。
ですが、「完全ではないけど大体動くからひとまずこれでいこう」の「大体」から漏れる属性は偏りがちで、同じ人が毎回泣きをみます。早い段階でイベントを開催していただいたことは非常にありがたいですが、一方で商品購入という形で参加できなかった人達がいることを思うと素直に喜べない面があります。

また、にりゅーが試したわけではありませんが、プリペイド式のクレジットカードが使えたという情報もありました。
運営側でどんな決済手段が使えるか、事前に確認して提示していただけたら、購入できた人もいたかもしれません。

現金を直接使えないのはオンラインイベントの大きな弱点ですね。

在庫数

ショップオーナーが確認できる在庫数が上下して、完売が把握しにくかったようです。
柱前堂は完売しなかったのでにりゅーは確認していませんが……。
憶測ですが、カートに入っている状態で在庫が減り、購入せずにカートから削除すると在庫数が戻る仕様だったのかもしれません。
もしそうであれば、なるべくカートに入れっぱなしにしないようアナウンスがあった方が混乱が少なかったかもしれません。

チャット

店舗にはチャットが付与されていて、ショップオーナーとお客さんが交流できる予定でした。
ですが、通販用に登録した本名がチャットにユーザー名として表示されてしまうことが分かり、イベント期間中にチャットを使うことはほとんどできませんでした。
幸い、不用意に本名をショップオーナーに見せてしまった方はにりゅーの知る限りいなかったようです。しかし、ありある内での交流の機会が断たれてしまったのは残念です。

なにわんスケブ

ここまではイベント会場となったありあるの話でしたが、この項では会場を Twitter に移して #なにわんスケブ の話をします。

なにわんGP2021 で商品購入した参加者が Twitter 上でお題を呟き、有志の誰かが作品を制作するという企画です。
多様なお題に刺激を貰い、制作されたスケブ作品を皆で拝めるステキ企画です。
とくに主催のTOMさんがすさまじい勢いでお題に応えていらっしゃいました。

にりゅーもイベント期間中に一本書かせていただきました。
https://twitter.com/niryu_box/status/1475059072915234820
騒がしいリアル会場で数時間の期間中に一本書き上げるのはさすがに難しいので、小説でスケブに参加できるのはオンラインならでは。にりゅーにとっては非常にありがたい企画でした。
3000字くらいの作品なら時間を作って2本はいけるだろと考えてたんですが、お題に盛り上がりすぎてつい倍の量を書いちゃいました。

そしてにりゅーも描いてもらいました。ふふふーいーだろー。
https://twitter.com/niryu_box/status/1474752822592049153

時系列

開始(第一コアタイム)

12/25 12:00 からイベント開始、そこから2時間はコアタイムに指定されていました。2日間の長丁場ですから、ずっとイベントに張り付いているというわけにもいきません。集まりやすい時間を決めておこうというわけですね。
開始から2時間は、電脳空間ありあるを探検しているとあっという間に過ぎてしまいました。
店舗を巡り、目当ての商品をカートに入れて決済。Twitter 上で操作方法を情報交換したり新刊を改めて宣伝したりと、目まぐるしく過ぎました。

第一コアタイム後

ここでありあるが一度停止したので、参加者全体もペースダウン。
ありあるを探索する熱狂を静めて、情報整理。この時間を使ってにりゅーもpixivに新刊宣伝を追加します。
イベントの主軸をTwitterに移し、後述のスケブ企画のお題が出始めます。

夕方にはスケブ案を考えつつ散歩に出ました。抜け出せる気楽さはオンライン&長丁場ならでは。
20時から執筆を開始。

第二コアタイム

22時からの2時間が第二コアタイムでした。
にりゅーは夕飯風呂を済ませ、23時からTwitterを見つつ執筆再開。お題に妄想を膨らませすぎて、状況説明を兼ねたインターバルが終わらない。

並行して、前述のスケブお題も考えて投稿。
https://twitter.com/niryu_box/status/1474752822592049153

第一準コアタイム

12月26日午前7時、界隈が悪用しがちなボクシングデーです。
午前中は寝てました。布団で眠れる同人誌即売会!
起きてみれば深夜の間に怒涛のスケブ返しが行われていて、否応なくテンション上げさせられます。
また、早い人では購入した商品が配送されていました。通販、それも年末ということで新刊を手に取って感想を上げられるのは当分先かと思っていたので嬉しい誤算です。ありがたや!

第二準コアタイム

14時からが最後の準コアタイム。
のんびり Twitter を眺めつつ執筆継続。
スケブ依頼にレスポンスを貰えて大興奮!

終了

20時でイベント終了、前述のスケブ投稿できました……ギリギリ間に合ったつもりが一分遅れ。
https://twitter.com/niryu_box/status/1475059072915234820
このあと大河見たり(最終回だったんですよう)、風呂入ったりして、日付が変わる直前に最後のご挨拶。
https://twitter.com/niryu_box/status/1475111535437828098
ともあれ実イベントでもやる Twitter での挨拶が済むと、イベントが終わったって感じがします。
レポ書いて本の感想書いてスケブを書ききるまでがイベントですが! 年内に終わらないやつだコレ。

個人的反省

「疑問に思ったけど多分こうだろうと自己解決したからまあいや」はやめろ

誰もが手探りの初開催ということで、当日にやってみないと分からないことの多いイベントでした。
ダウンロード販売の有無、商品の集荷、ありあるの様子、決済手段やチャットの仕様など、準備中に疑問に思ったこと、聞いておけばよかったことは多々ありました。
ですが、「多分こうだろう」「ぶっつけ本番でも大丈夫だろう」と自分に言い訳して、確認するのを億劫がったまま当日を迎えてしまいました。
予想が当たってにりゅー自身は困らなかった点も多かったのですが、にりゅーは良くても混乱したままの方もいらっしゃいました。質問して、回答を公表してもらえばより円滑なイベントになっただろうと反省しています。
最終的には運営主催側に情報を出してもらうことになりますが、準備期間が短いイベントであったことや、そもそも参加者が何を知りたいのかを運営主催側が網羅的に想像するのは難しいですから、運営主催側に任せきりで上手くいく問題でもありません。
準備段階で、Q&AのQを積極的に提供できればよかったと思います。

最後に

ぐだぐだ書きましたが、想像より遥かに楽しいイベントでした。
これはひとえに、システムを用意してくださったまんだらけ様、円滑なイベント運営と企画の盛り上げに心を砕いてくださった主催TOMさんの活躍、そして様々な形で盛り上がった全参加者によるものです。
次回のなにわんGPがあるかどうかは未定とのことですが、もしあれば個人的反省を活かし、いち参加者としてより楽しく、より多くが参加できるイベントを目指したいと思います。

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