ペンタスラスト 2024/02/16 17:00

2023年観た映画感想!

みなさま、ごきげんよう。
みかん三十郎でございます。

先週に引き続き2023年に享受したエンタメ作品を振り返り、感想などを語っていきます。今回は映画編です。

前回のコンシューマの感想はこちら。
ゲーム編


  • シン・仮面ライダー
    この映画については、観た直後の記事で少し語っていましたので、詳しく見たい方用に当時のリンクを貼っておきます。
    【23/03/27】3月の近況!
    その後、アマプラで配信されたので見直したのですが、やはり序盤のクモオーグ戦のところは凄く勢いがあって面白いですね! そして、この一連の流れは昭和の元祖仮面ライダーの第1話(公式Youtubeで公開されています)を見るとまったく同じ構図が登場するので、2度楽しめました。このTV版の構図を再現するために山1つCGで作る(絵面は地味)など、こだわりの方向性がめちゃくちゃマニアックで、そういう面でも損な評価をされていてもったいないなと思いました。後からどんどん味が出てくるガム。

  • ダンジョンズ&ドラゴンズ アウトローたちの誇り
    こちらの映画、一部ですごく評判が良かったので上映終了間際に観に行きました。あまり興行が振るわなかったのが惜しい傑作です。いま『送葬のフリーレン』や『ダンジョン飯』などでファンタジー熱が再燃していますが、この映画もファンタジーの良さを再確認させてくれます。ちなみに2023年のゲームオブザイヤーを獲った『バルダーズゲート3』は同じ原作です。
    キャラ同士の掛け合い・ジョークが小気味よく、お下劣ネタもないのでお子様が見ても安心。たぶん。もし中学生の頃に観ていたらドルイドの女の子に人生を狂わされていたかもしれない。ファンタジーゲームあるあるの小ネタも楽しいし、アクションやロケーションなども結構凝ってます。細かな伏線と、納得感のあるエンディングも◎

  • ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー
    こちらは、アメリカ本国での前評判通りすごくゲームの原作を大事にした映画でした。逆にゲームをやってないとあらすじが突拍子もないと感じてしまうのは仕方ないかなと理解できます。何しろマリオはアクションの気持ちよさで進んでいくゲームですからね…。ゲームをやってると“カートでアレが出たら何が起こるか分かる”し、スターを手に入れたら無敵になる理由なんて必要なくて、無敵のBGMにテンションが上がってしまう。
    あとは、世界中にゲームが好きな人がこれだけいるんだというのが分かったのが嬉しかったですね。それこそファミコンから触れてきた人生の中で、ゲームが下に見られることは何度もあったので…。

  • 君たちはどう生きるか
    こちらの映画はまた感想をまとめずらい作品です…。どうしてもその人の「宮崎駿観」が反映されてしまう。私はあまりメタ的に映画を観たくないのですが、映画自体が少なからず監督の人生が反映されているので、完全にメタ要素を取り除くこともできない…。とりあえず、私は『風立ちぬ』が最終作にならなくて良かったと思える映画です。インコたちの一見間の抜けた、愚かで怖いところが可愛く感じているのですが…。
    賛否両論などと言われているこの映画も金曜ロードショーなどで繰り返し放送されたら、これまでのジブリ映画のように色々ネタに昇華されていって馴染んでいくのかなと思います。

  • ザ・クリエイター 創造者
    こちらはハリウッド版GODZILLAなどを撮ったギャレス・エドワーズ監督の映画。内容を要約すると、人間とAI搭載の人造人間との戦争の映画なのですが、AIによる調和を重んじるアジアの国と、彼らを「人類のため」と理由を付けて爆撃するアメリカという展開なので、AIについての映画というより、どちらかというと米国の軍事作戦を批判する作品です。この映画に出てくる人造人間は身体が機械なだけで、人間性などは人間と変わりません。そして、いま世間で論じられてるAIは、まだ人間性を獲得するような段階には到底及ばず、道具として使うべきか否かという部分が主な争点ですから、“昨今のAIについて考えたい”と思ってこの映画を観ると、少し視点が違うかもしれません。本作はどちらかというとSF版ベトナム映画という空気感なので。
    見どころは、AI排除を是とする米軍が、人造人間や彼らを擁護する人間、ときには同胞すら、その尊厳を破壊するような行動・機具を用いて作戦を進めていくところ。尊厳破壊が好きな人にオススメです(?)

  • ゴジラ-1.0
    私は怪獣映画で育ちましたので、新作ゴジラとあっては観に行かねばならない宿命を背負っています。そしてこの映画ですが、正統派のゴジラ単体映画で、あらすじはとても良く、感動できます。オススメです。ただ、少し細かいところが気になるんですよね…。ひとつ挙げると、主人公が整備長を呼び寄せる手段がシンプル害悪行為だったり…。応援したくなる主人公なのに「ん?」ってなってしまいます。
    ちなみに本作は海外での評価が高いのも特徴ですが、その反応を見ていると、向こうの映画ファンも昨今のハリウッド製アクション映画にいろいろ思うところがあるんだなぁと感じました。特にヒーロー映画は関係性が複雑になりすぎて予習しないと楽しめないことがフラストレーションになっているようで、その点、単品でシンプルに観れる『ゴジラ-1.0』が評価されていました。あと、個人的には邦画の絶叫演技があまり好きではなく、ハリウッドのクールな演技のほうがかっこいいと思っていたのですが、逆に向こうの人はそんなクールな演技・演出に飽きてきているという感想をちらほら見かけたのがなかなか興味深かったです。
    ちなみに、今度公開される『ゴジラxコング 新たなる帝国』は本作とは打って変わって、はちゃめちゃ怪獣プロレス映画の系列ですが、私はそれはそれで好物なのでもちろん観に行く予定です。

  • 鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎
    こちらもSNSでの評判の高さを見かけて観に行ったのですが、すみません、私はちょっとそこまで盛り上がれませんでした…。親父と水木のバディが関係性オタクには刺さると思いますが、私はそこは普通に見ていました。(とはいえ、私は『RRR』のようなバディ関係はめちゃくちゃ好きなんですよ。宿敵である2人がそれを知らず親友になってしまい、運命の時が訪れる系)
    そして、私が「おや、おもてたんと違うな?」と思った最大のポイントは、“因習村”の解釈違いなんですね。SNSで「お手本のような因習村」のような紹介をされていたのですが、私の思う因習村と、本作の村社会では、解釈にちょっとズレを感じていまして。私の中での因習村の定義とは「そこに住んでいる人は誰もあらがえないシステムがあること」なんです。村長だろうが長老だとうが村一番の金持ちだろうが、権力者ですら逆らえない絶対的な決まりがある。さらにそのシステムの根本に旧い神や正体不明の怪異の存在が匂わされていれば、私のテンションは否応なく上がります。この『ゲ謎』の村もそういう側面もあるのですが…、ここから先は後半のネタバレになりますが、この映画のジャンルはどっちかっていうと“胸糞貴族村”だと感じました。権力者のジジイが怪異すら従えてしまっている。いや、“胸糞貴族”自体は嫌いではないのですが…(?)
    ちょっと、SNSの評判と自分の中の評価の差がモヤモヤとなって残ってしまいました。
    そして、これまたネタバレですが、少女がジジイに手籠めにされているジャンルが好きな人は観たほうがいいです。(逆にNTRはNGな人は覚悟したほうがいいかもしれません)


はぁはぁ…、自分の“因習村観”について長々と語ってしまいました…。
そんなこんなで、2023年の振り返りはいったん終了します。
また今年も色々映画を観に行けたらよいな~。

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