ゆう探 2021/09/18 20:30

【小説】着物の少女と異界の鏡

こんにちは、みやろくです。
いつもRPGばかりでワンパターンなのでたまには「学校の怪談風エロ」でいきます。 (怖くはない、多分)

異界の女の子に鏡の中に連れ去られて手コキされます。

着物の少女と異界の鏡

時刻は23時半を回っている。
アキトは懐中電灯を片手に深夜の学校の第二美術準備室と書かれた教室にいた。
学校は22時で全て戸締りされてしまうが、アキトは使われない空き教室の中に隠れて戸締りに来た守衛や教師をやり過ごすことに成功する。
目的は『深夜に異界につながるという噂の鏡』である。

この学校には深夜2時に見ると異界につながると言われる鏡があるという怪談めいた話があった。鏡はかなり古いらしく、今から100年くらい前からこの学校にあると言われている。

鏡は第二美術準備室にあるらしい。第二美術準備室は現在使われておらず、倉庫のようになっている。使われなくなった機材や教材で溢れており、鍵が閉じられたままろくに掃除もされていないようだ。

アキトはポケットから第二美術準備室の鍵を取り出す。昼間のうちに職員室からかっぱらっておいた。普段使わない鍵であるため、なくなっても誰も気づかない。特に騒ぎになった様子はなかった。

鍵を鍵穴に差し込み回す。あっさり鍵が開いた。
アキトはドアを開け、部屋の中に入る。部屋の中には機材や教材が乱雑に置かれていた。本当に掃除はほとんどしていないらしく、埃だらけだ。アキトは軍手ははめ、マスクをする。こんなこともあろうかと準備はしっかりしてきた。

アキトは部屋の中に入る。部屋中にある箱という箱を開けて目的のものを探した。30分くらい探したところで目的のものと思われる鏡を見つける。
『異界への鏡』というから壁にかけるような大きな鏡だと思っていたが、見つかったのは薄汚れた黒い小さな手鏡だった。一応他の箱も見たが、鏡は他になかったので多分これだろう。
古い以外は至って普通の手鏡である。

光を当ててみるが、やはり普通の鏡で特に不審な点はない。
「ともかく2時まで待ってみるか」
適当に時間を潰して2時まで待つ。そしてついに2時になった。
早速アキトは鏡を覗き込む。すると鏡が怪しく輝く。視界が真っ白な光に包まれた。
そして光が消えた時、周りの景色は一変していた。

そこは枯れ草の広がる野原だった。時刻は恐らく夕暮れ。空が血のように赤く染まっている。
辺りは恐ろしいくらい静寂に包まれていて風の音も鳥の声も聞こえない。ここが異界だというのか。
いつの間にか服も下着もなくなりアキトは全裸になっている。
「ようこそ、私の世界へ」
不意に声をかけられる。アキトが声の方を見ると赤い着物を着た一人の可愛らしい少女がいた。少女はにっこりとアキトに笑いかける。アキトはその笑顔に惹きつけられ、目が離せなくなってしまう。
女の子に裸を見られて恥ずかしいのに、あそこを隠したいのに手が動かない。少女はゆっくりとアキトの方に歩み寄ってくる。
「自分から異界の扉を開けちゃうなんておバカね」
少女はアキトの後ろに回り込むと後ろから抱きつく。着物の布越しに彼女の柔らかい胸が当たる。そしてアキトの耳元で囁く。
「お兄ちゃん、気持ちよくしてあげるね❤︎」
甘い声がアキトの頭に響きわたる。心地よい感覚が体中に広がっていく。
「囁きながらしこしこしてあげる❤︎」
少女は右手でアキトのペニスを掴む。そしてゆっくりと扱き始めた。冷たくて柔らかい手が上下してアキトのペニスを甘く刺激する。
「しーこ、しーこ。気持ちいい?」
アキトは小さく頷く。
「よかった。もっと気持ちよくしてあげる❤︎」
徐々に手コキのペースが早くなる。刺激が確実に蓄積され、射精感がどんどん高まってしまう。
「あ、言ってなかったけど、この世界で射精しちゃうと二度と出れなくなっちゃうから気をつけてね❤︎」
「え?」
アキトは恐怖する。こんな何もない世界で一生を過ごさなければならないのか。アキトはなんとか抵抗しようとするが。
「抵抗しちゃダメ❤︎」
少女はアキトの耳をペロリと舐める。その瞬間全身から一気に力が抜けてしまう。
「安心して。ここでは歳を取らないから永遠に快楽を楽しめるよ。現生を忘れるくらい至高の快楽を教えてあげる❤︎」
手コキの速度が激しくなる。あっという間に射精寸前まで追い込まれてしまう。
「イっちゃうの?射精我慢しないと帰れなくなっちゃうよ?ほらあ、少しは抵抗しないと」
アキトは射精を我慢しようと抵抗する。
「ふー❤︎」
しかし、少女に息を吹きかけられまた脱力してしまう。
「囁きながらしこしこされてると頭がぼーっとしてくるでしょ?ほら、頭が真っ白になっちゃう❤︎」
「あああ…」
追い討ちの囁きで抵抗の意思が一気に削がれてしまう。射精感が高まってくるのに一切抵抗できない。
そしてーー。
ドピュッ、ドピュッ。
あっけなく射精してしまった。
「はーい、お射精完了です♪今日からあなたもこの世界の住人。ほら見て」
少女が指さした方を見るとあちこちに黒い影のようなものが蠢いている。呻き声のようなものをあげながら這い回っていた。
「あれはあなたのような好奇心を持ってこの世界を来た人の慣れの果て。快楽に狂って廃人になっちゃった❤︎そしてあれは未来のあなたの姿❤︎」
「あ、あああ」
その異形のもの達を見てアキトは戦慄する。自分もいずれあんな化け物のような姿になってしまうのか。
「はーい。快楽に負けて射精し続けるとああなっちゃうよ。頑張って我慢してね❤︎」
少女は手コキを再開する。
「や、やめろ!」
先ほどよりもはるかに強烈な手コキに前に射精感が一気に高まる。
ドピュッ、ドピュッ。
あっという間に二度目の射精をしてしまった。
「あはははは、全然ダメだね、お兄ちゃん。廃人まっしぐら❤︎」
少女の無邪気な声が異界に響き渡った。


職員室では朝の打ち合わせが行われたいた。
どうやら昨日第二美術準備室に泥棒が入ったらしい。
盗まれたものは一切ないが、遺留品として男子生徒の制服・男物の下着と上履きが残されていたようだ。
「ものが盗られなかったし変に大ごとにしたくない」という校長の鶴の一声で警察には被害届を出さない方向で決まった。
「また入ってしまったようですね」
打ち合わせの後で校長と50代後半のベテラン教師が何やらひそひそと話している。
「やれやれ」
校長はため息をついた。
「例の怪談話の出どころは?」
「噂をしている生徒何人かに聞きましたが、今回も口を揃えて『赤い着物の少女から聞いた』とのこと。生徒はたびたび赤い着物の少女を校内で目撃しているようですが、私を含め、職員や保護者で目撃したものはおりません」
「むうう」
校長は頭を抱える。
「校外に持ち出せないのか?」
「先々大の校長が持ち出そうとしたところ謎の死を遂げたと聞いております。紆余曲折あって結局鏡は学校に戻ってきたとか」
「なるほど」
「ひとまず次は厳重に管理できる場所にしましょう。効果のほどはわかりませんが…」
「頼む。私も君も今年度で異動だが…こんな怪談話次の校長に引き継げるかどうか」


一年後ーー。
一人の生徒が行方不明となった。他の生徒に聞いた話によると『異界につながる鏡』を探しに行くと言っていたようだ。
『異界につながる鏡』は最近急に広がったらしく、最初に言い始めた生徒は「赤い着物の少女から聞いた」と話している。

あとがき的な

お読み頂きありがとうございます。
怪談ものを大人になってから見ると結構突っ込みどころありますよね。
・夜の学校のセキュリティガバガバ過ぎない?
・午後4:44の怪談あるけど普通に先生とか残ってるよね
などなど。

霊とかあんまり信じてない方ですが、怪談系やオカルト系の話は結構好きだったりします。
今後もオカルト系も交えて行こうかと考え中。

まあ、エロがメインなので怖くない程度に。

では、今日はこのあたりで。

サムネ思いつかなかったので全然関係ないけど使い魔ちゃん。

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