ゆう探 2021/10/09 21:19

【小説】サキュバスの馬車

勇者は王国への道を急いでいた。
今日は王国で重大な会議が行われる。大陸中の王達が集結し、今後魔王軍に対抗するための作戦会議を行うのだ。
当然魔王軍側も王達が一箇所に集まるこの機会が見逃すはずはないだろう。恐らく大群を率いて攻めてくるに違いない。
王国には各国の屈強の戦士達が集まっているがそれでも厳しい戦いになるだろう。
勇者の力がなければ甚大な被害が出る可能性が高い。
「急がなければ」
勇者は足を早める。
本来ならもう城についている時間のはずだった。しかし、まだ城まで歩いて1時間以上かかるだろう。
魔王軍の策略により勇者の泊まっていた街が魔物達に強襲されてしまったのが原因だ。魔物の討伐に思いの外時間がかかってしまった。
勇者の迎えに来た馬車も襲われてい壊れたため、徒歩で向かうしかない。
「ほーい、そこのお兄さん、そんなに急いでどこ行くの?」
不意に勇者は呼び止められた。見ると大きな馬車がこちらに向かって走ってきた。馬車の先頭には元気そうな少女が乗っている。
少女は馬車を止めると勇者ににっこりと笑いかけた。胸がはちきれんばかりに大きく勇者は思わず胸に目がいってしまう。勇者は胸に見惚れる。しかし、すぐに首を振った。
こんなところで遊んでいる場合ではない。
「王国に急いでいるんです」
「なるほどお、ならこの馬車に乗りなよ。王国行きだから」
非常にありがたい申し出だった。この馬車なら20分もあれば王国につけるだろう。兵士達の話ではまだ魔族側に動きがないということなので十分間に合うはず。
「それはありがたい。是非お願いします。お礼はーー」
「いいから乗りなって。急いんでるんでしょ?後ろから乗れるよ」
「はい」
勇者は少女に軽く会釈して馬車の後ろから中に乗り込む。
「うっ」
しかし、その瞬間勇者は強い目眩に襲われる。床に膝をついてしまう。
馬車の中は甘い匂いが充満していた。匂いを嗅いでいると頭がくらくらして何も考えられなくなってしまう。そして全身に甘い快感が走り、ペニスがギンギンに勃起する。
「こ、これは一体」
「あははは。だめだねえ勇者君怪しい馬車に乗っちゃあ」
先程の少女が馬車の中に入ってきた。そして上着を脱ぎ捨てると下着姿になった。勇者は情けなくも少女の大きな胸に釘付けになってしまう。
(こんなところで時間を使っている場合じゃないのに…)
「私は魔王様の配下でサキュバスなんだよお♪こう見えて、隊を一つ任されるくらいには偉いんだよ。すごいでしょ?クスクス♪」
無邪気に笑う少女。魅惑的な笑い声が頭の中にガンガン響く。頭の中をぐるぐるとかき回されてしまう。
「街に魔物いっぱい来たでしょ?あれは私の部下♡みんな勇者君にやられちゃったけど、まあ私が来るまでの時間稼ぎにはなったね♡」
「あれも、お前が…」
「じゃあ遊ぼっか。殺せとは言われてないし、時間稼ぎできればOKだよね。大丈夫後で王国にはちゃんと行ってあげるよ。着く頃には全部終わってるだろうけどね♡」
サキュバスは勇者の顔を両手で掴むと口付けした。サキュバスの舌が口内に侵入。勇者の口の中を激しく舐め回す。
勇者は甘い匂いと魅惑のキスにより全く抵抗できない。
無抵抗のままサキュバスのキスに身を委ねていた。
(これが、サキュバスのキス…。甘酸っぱくて気持ちよくて…体に力が入らなくて…)
サキュバスは勇者を解放する。同時に勇者は床に崩れ落ちた。解放されたというのにまだキスの感触が残っている。まだ口内を犯されているのではないかと錯覚してしまうほど甘い余韻だ。
「私のキス美味しいでしょ?勇者君みたいな免疫のない子はあっという間に虜になっちゃうんだよお♡」
サキュバスは下着を脱ぎ捨てる。彼女の豊満なおっぱいが大きく揺れた。
「次は、パイズリしてあげる♡ずっと見てたでしょ?くすくす♪」
サキュバスは勇者のズボンとパンツを脱がし、大きな胸で包み込んだ。
マシュマロのように柔らかいおっぱいに勇者のペニスが包まれる。サキュバスはおっぱいで勇者のペニスを甘く撫で回す。
「ああ…」
勇者はうっとりした様子でおっぱいの感触に浸る。
もう王都なんてどうでもいい…。どうせ今から行っても間に合わない。それよりもこの快感に浸っていたい…。そんな考えが頭を過ぎる。
残っていた理性もおっぱいに包まれた瞬間吹っ飛んでしまった。今はとにかくおっぱいの中に出したい…。それしか頭になかった。
「ぎゅっ♡」
柔らかいおっぱいでペニスを絞られる。様々な快感を受けて限界まで達していた勇者のペニスが耐えられる訳もなくーー。
ドピュッ。
簡単に射精してしまった。ドクドクと精液を流してしまう。
「もっといっぱい出して♡」
「ああ!」
射精後の休みなど与えてくれずにサキュバスはパイズリを続ける。甘い匂いのせいですぐにペニスがギンギンに勃起する。
二度目の射精まで時間はほとんど要さなかった。
ドピュッ。
再び大量の精液が吐き出される。二度目の射精を見てもサキュバスのパイズリは続けられる。
「や、やめろ、もう出ない!」
「嘘だあ!ほら」
ドピュッ。
無理やり精液を絞り出されてしまう。その後も何度も何度も射精させられる。
勇者が気絶するまでサキュバスのパイズリは続いた。


王都では激しい戦いが繰り広げられていた。
攻防は今のところ一進一退だが、予想以上に魔族の攻撃が激しい。時期におされてくるだろう。
兵士の一人が防衛隊長のもとへ走ってくる。
「隊長!」
「状況はどうだ?」
「何とか各国の王達の避難は終わりました、援軍も間もなく来るとの連絡が」
「そうか。あとは何とか勇者様が来るまで持ちこたえねば、むっ」
街道を馬車が走ってくる。馬車は街の門で止まった。
「勇者様連れてきたよ♡」
馬車の先頭に乗っていた少女はにっこり笑い、何かを地面に投げ捨てた。
それは白目を剥いて気絶している男だった。下半身は丸出しで白濁を撒き散らしている。
隊長はこの顔に見覚えがあった。勇者だ。
「な、なんとこれは・・・」
「ああ、それとお待ちかねの援軍だよ♡まあ…」
少女が馬車の後ろを指差す。
門の外から大量の魔物達が歩いてくるのが見えた。数百、いや数千はいるだろう。
「魔族の援軍だけどね」
「そ、そんな…何という数」
兵士達は絶望に顔を染める。
「それ、そういう顔見るの私好きなんだ♡あと、そうそう。逃げた王達にも刺客差し向けといたから♡大丈夫、私達博愛主義だから生捕にするだけ♡」
兵士達は戦意を失い膝をついた。
少女は隊長から通信端末を奪い、手に取る。
「都内放送にチャンネルを変えて、こほん。はいはーい、王都の皆さん魔王軍だよお♪みんな大人しく投降してね♡刃向かわなければ命は助けてあげるよお♡」
無邪気な少女の声が王都に響き渡った。

終わり

あとがき的な

普通のゲームや小説なら多分、馬車に乗って間に合う場面ですが、残念ながら今回はサキュバスの罠でした。

渡りに舟?そんな都合のいい話はねえやろ。

という訳で皆さんも急いでる時は怪しい馬車に用心してね(笑)。

完成版をPixivに投稿しました。
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=16195526

おまけ。

婦警サキュバスさんの話を描きたい。



街中で白昼堂々と同人音声(R-18)を聞いている不届き者を見つけた新人サキュバスちゃん。ヘッドホンをしていても人間よりも高い聴力を持つサキュバスには聞こえています。
しかし、この後新人サキュバスちゃんは先輩サキュバスに怒られます。

そろそろ漫画描けるようになりたい今日この頃。

では、今日はこのあたりで。

この記事が良かったらチップを贈って支援しましょう!

チップを贈るにはユーザー登録が必要です。チップについてはこちら

月別アーカイブ

記事を検索