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2022年 04月の記事 (7)

ぶるがり屋 2022/04/24 22:16

鎌倉殿の13人 16話 の感想

鎌倉殿の13人 16話
「伝説の幕開け」の感想です。


見逃し・同時配信 - 鎌倉殿の13人 - NHK

【作】三谷幸喜
【音楽】エバン・コール
【出演】小栗旬、新垣結衣、菅田将暉、小池栄子、片岡愛之助/坂東彌十郎、宮沢りえ、大泉洋、西田敏行 ほか
(C)NHK

鎌倉殿の13人

 軍神・義経の伝説
今回もまた、情動が乱高下する辛く面白いお話でした。
上総介の死の重み、木曽義仲の清廉さと無常の死、梶原景時の苛烈な正しさ、源義経の禍々しいまでの戦術・戦略の冴え。
 振り回されながらも、整える源範頼と間を取り持つ北条義時が大変そうですよ。
女性たちも各々の家や夫を支えるために全力を尽くす様が重く。
 三浦義村だけ自由だな!(笑

沙羅双樹の花の色

 清廉で賢く、その欲の無さが滅びにつながってしまった木曽義仲。
常に振り回され続け、責任感ある常識人であることが付け入れられる平宗盛。
今作は、2人が優しく丁寧に描かれる作品だなぁ。
 愚かでなく、残酷な時代とマキャベリストが相手では、義を旗印にしながらも世を収められない者は、悪であると。
美しく残酷な滅び。

 巴御前は一緒に美しく死…とはいきませんでしたか。
和田義盛は気持ちの良いバ…荒武者ですが、幸せな未来は遠そうな気もします。
絵は可愛いし「気に入った!」の語り口は最高なのですが(笑

軍神・義経の伝説

 様々な人物たちの運命が明滅した今回、なお一番星と輝いたのは義経でした。
戦術戦略外交をも策に用いるマキャベリストバーサーカーとか怖いよ!(笑
禍々しいまでに輝く戦場の星、八幡大菩薩の現し身。

 梶原景時の絶望なまでの羨望も、後白河法皇との結びつきの怖さも納得です。
こりゃ国が一つ二つ滅びますし、後代まで名が刻まれますよ…。

 あ、でも坂下りてクタクタな義経、戦場ですぐキラキラの笑顔になる義経は可愛かったです(笑

母と子供たちの未来

 安徳天皇、大姫、源義高。
まだ赤子の北条泰時と、三浦泰村?
戦乱の時代に血で国を開いていく親を持つ子らの運命が、すでに血で舗装されているように思えて、苦々しく思います。
その子達を産み育てている母たちも…

 りくさんが言う通り、子供が多いほど家は安泰で他家との結びつきは強くなるのも事実。
そして、同族・兄弟でも殺し合いにならないとは限らないと、私たちは知っていますから。
こんな世で、八重さんは幸せになれるのだろうか。なって欲しいけど。
 安寧な世は遠い。

他、ちょこちょこ。

 畠山重忠の中川大志さん、とても堺雅人さん味を感じる…
特に『新選組!』山南敬助の堺雅人さん味。
一味違う知的さを感じて、とても好みです。

 文に性格と感情が(笑
義時の文、細か過ぎてまとまってないのですね、なるほど。
保護者目線の鎌倉上層部が可愛い。

 時政パパ、世情読み強い!
松尾芭蕉、オタクとして尊敬するぜ…!

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ぶるがり屋 2022/04/24 00:26

SPY×FAMILY 3話の感想

SPY×FAMILY 3話
「受験対策をせよ」の感想です。


【Amazon.co.jp限定】『SPY×FAMILY』Vol.1 (全巻購入特典「描き下ろしキャラファイングラフ」&全巻購入メーカー特典「描き下ろし全巻収納BOX」) 【Blu-ray】

原作:遠藤達哉(集英社「少年ジャンプ+」連載)
監督:古橋一浩
音響監督:はたしょう二
制作:WIT STUDIO×CloverWorks
ロイド・フォージャー:江口拓也
アーニャ・フォージャー:種﨑敦美
ヨル・フォージャー:早見沙織

SPY×FAMILY

 ロイド、ヨル、アーニャ。
3人一緒で、ついに『SPY×FAMILY』が始まった感じがします。
「今までのあらすじ」でニヨニヨしちゃいました(笑

家族、始めました

 アーニャのやりたがり子供なところ
ちちとははのまっすぐで純粋な正義感
みんなで一緒の帰宅、灯り、食卓
初めての、壊れてしまった、失くなってしまった、家庭というもの。
偽物だけど、少しだけ本物の家族みたいなひと時。
ええなっ!

 3人ともまだバラバラですが、欠けたところを気づいて、不器用ながら支え合おうとして。
どんどん父と一緒の生活が当たり前になっているアーニャの姿が微笑ましいですよ。

 殺伐として世界観で殺しまくりな物語の中、ちちとははが敵や仕事には容赦ないけど、根は優しくて他人の幸せのために頑張っているのが良いですよね〜。
救われる。
 原作のちちの過去を読んだおかげで、男の子たちが当たり前に、平和に遊んでいる姿の意味が重いですよ。
ロイドたちが頑張ってるおかげもあって、あの子たちが普通に暮らせているのだと。

いつか家族になって

 この物語がいつか終わりを迎えて、その時は平和になり、本当の家族になって欲しいものですが…
ちちは根は小市民的ですし、アーニャは賢くて図太いのでテレパシーも「勘が良い」レベルで収まりそうですが、ははだけは普通の生活が出来なさそうな(笑
いや実際には一番普通の生活してるのですが、今回見てると、荒事・血生臭いことしないとヨルさんはダメになりそーな気がしますよ!

ED、散歩するように『喜劇』

 軽やかで、ちょっと寂しそうな。
アーニャの孤独が、少しづつ癒されて、どんどん満たされていくような。
素敵なEDですね〜。
 ちちははに次ぎ、ダミアンが大きい存在なのがちょっと嬉しいです。
作中、一番好きなキャラかもしれない。

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ぶるがり屋 2022/04/17 22:39

鎌倉殿の13人 15話 の感想

鎌倉殿の13人 15話
「足固めの儀式」の感想です。


見逃し・同時配信 - 鎌倉殿の13人 - NHK

【作】三谷幸喜
【音楽】エバン・コール
【出演】小栗旬、新垣結衣、菅田将暉、小池栄子、片岡愛之助/坂東彌十郎、宮沢りえ、大泉洋、西田敏行 ほか
(C)NHK

鎌倉殿の13人

 足固めの儀式は、血固めの儀式
いやぁ… これは言葉が出ない、酷い。
なんて人の心を理解し、一つ一つ紐解いて見せつけて引き裂く残酷よ。
鬼!悪魔!! 三谷幸喜!!!(褒め言葉

 前回の予告で、史実が気になっても我慢して調べませんでしたが、正解でした。
誰が死に死なず、罰され罰されないのか、ドキドキしながら見られました。
和田義盛、畠山重忠、比企能員の難の逃れ方は笑って見られたのですが…

愛しき上総広常

 きっと大江広元の「取り除くべき鎌倉の障害」は、上総介だったのでしょうね。

 初回から北条時政、三浦義澄と、無骨なおじさんの愛嬌可愛さを魅せる手腕を楽しんできましたが、ここで、ここまで真っ逆さまに落とされるとは…

 最期、全部分かったのですよね。
でも恨まなかった。
受け入れた訳ではなくても、頼朝と義時の気持ちが分かったから、そのまま死ねた。

 武衛武衛の響きに、何度心惹かれたことか。
頼りにされて喜び、頼りにされずふちゃむくれる姿に何度笑ったか。
汚い字と頑張る姿に、胸がときめいたか。
 ああ、上総介…
残酷で峻烈な、心に傷となる素晴らしい死に様でした。

 力と知恵と権力と寛容と残酷を見せつけた、罪と褒美を与えられた坂東武者たちは、あなたが奉らんとした鎌倉殿の支配を受け入れたよ。
鎌倉の国を生み、武家の時代の礎になったよ…

源頼朝という人

 もはや死ぬばかりの上総介の前と後ろで、対峙する源頼朝と北条義時。
無音があまりにも重く、眼光が強くやりきれなく、憎悪と畏怖と残酷が支配する中。
下される頼朝の命、潰れるように跪く義時。

 頼朝の残酷、酷薄さ憎く思ってしまいますが、めちゃくちゃ義時に優しいのですよね。
皆の前で許せられない線をはっきりと教え、頭を下げるのをただ、待つ。
謀反を企んだ御家人たちにも、とても甘い。

 本性はきっと感情豊かで、人が大好きなのでは、そう感じました。
でも、それでも。
「父の仇を討つ」
その為に人を愛さず、愛しても故あらば犠牲にして、必ず平家をうち滅ぼす。
そう決めて、自分を縛っているように感じます。
 性根が酷薄なら、不満溢れる義時の前で、自分に言い聞かせるように「あいつは謀反人じゃ」なんて言わない方が良いのですから。

私たちのよく知る、歴史上の人物像

 優しく真面目で木訥な青年がどうやって歴史上の”北条義時" になるのか読めていませんでしたが、こんな源頼朝と大江広元を知って、"なっていく"のですね。
 また、頼朝に侍りながらも武者たちの心を束ねていく”北条政子”の姿も眩しく。
必要だと、それが最善だと分かってしまうから。
時代が作られている様を、見ているような気持ちです。

 仲間を騙し、約束を違え、慕う人を見殺し、主人に心焦がれながら絶望する中、授かった、可愛い可愛い子。
伊豆の安らぎそのものである八重さんとの、愛息子。

 源頼朝の血族が危険な時、宗時の悲願、八重さん、愛息子・北条泰時のために、何を選び何を犠牲とするのか。
血塗られた覇道の道は、この時に始まったように思うのです。

他、ちょこちょこ。

 善児ぇ…!
大江広元と梶原景時のオーベルシュタイン味がますます!
そう考えると義時がキルヒアイスか… 癖っ毛だな!

八重さんとりく、嫌な衝突はしないで欲しい!
義高君は正しいのだけど、その正しさは自分も滅ぼす正しさだよ…!
源氏兄弟強い!範頼普通に強いし全成生命力強い!

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ぶるがり屋 2022/04/17 00:30

SPY×FAMILY 2話の感想

SPY×FAMILY 2話
「妻役を確保せよ」の感想です。


【Amazon.co.jp限定】『SPY×FAMILY』Vol.1 (全巻購入特典「描き下ろしキャラファイングラフ」&全巻購入メーカー特典「描き下ろし全巻収納BOX」) 【Blu-ray】

原作:遠藤達哉(集英社「少年ジャンプ+」連載)
監督:古橋一浩
音響監督:はたしょう二
制作:WIT STUDIO×CloverWorks
ロイド・フォージャー:江口拓也
アーニャ・フォージャー:種﨑敦美
ヨル・フォージャー:早見沙織

SPY×FAMILY

 待ってましたヨルさん!
クールでホットで残虐性を秘めた早見沙織さん声のビューティ!
いやー最高です。
ありがとうございます。

OPクール!

(見過ごしたので紹介サイトから見直しました)
https://youtu.be/U_rWZK_8vUY
『ルパン三世』や『カウボーイビバップ』を思わせる軽快ポップな格好良さに、アメリカホームドラマのような優しい線と色、好きだなぁ。
このドラマの2面性を一つに溶け込ませた、素晴らしいアニメです。

SPY×FAMILYの魅力

 軽快な展開、軽快なバトル!
アーニャの「わくわく!」 ロイド&ヨルさんの「あわよくば!」×2 に笑い、
指輪&爆破シーンに「カッコイー!」と叫んじゃいました。
期待してたのにパーティ終わってスタッフロールに入ってしまい驚きましたが、きっちり入れてくれました。
デスヨネ!

 そんな名シーンの後ろでポロポロ死んでいく人々、当たり前に捕まっていくスパイ&スパイじゃない普通の人々。
人命と人権が軽いドラマだ(笑

残酷な世界観とポップなドラマ

 軽快さについつい見逃してしまいますが、密告襲撃が当たり前の残酷で凄惨な社会で、正義の為と身を削るロイドとヨルの生き様と考えると、辛いのですよね。
ロイドは諦めていますが、ヨルは覚悟というほどではなく、止むに止まれず殺し屋をやっている分、「普通の生活」に夢を持っているようで、寂しく思いました。
内心は物騒この上ありませんでしたが(笑

 そこら辺のダークな部分をアーニャの可愛さとテレパシーというショートカット、ロイド&ヨルの無用な戦闘力で吹っ飛ばしていくこの物語、
やっぱり面白いぜ!

ユーリ、フランキー、シルヴィア

 あとまぁ、先を知っていると、ユーリお前猫被ってるな…!とか。
これならヨルさんは気づかないのも仕方ない(笑

 ユーリの声優は小野賢章さん。
優しい好青年の声だー。
フランキーは吉野裕行さん、ついでに調べたらシルヴィア上司は甲斐田裕子さん!
あーもう完璧ですよ。
早くみんなの活躍シーン見たい!聞きたい!

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ぶるがり屋 2022/04/10 22:35

鎌倉殿の13人 14話 の感想

鎌倉殿の13人 14話
「都の義仲」の感想です。


見逃し・同時配信 - 鎌倉殿の13人 - NHK

【作】三谷幸喜
【音楽】エバン・コール
【出演】小栗旬、新垣結衣、菅田将暉、小池栄子、片岡愛之助/坂東彌十郎、宮沢りえ、大泉洋、西田敏行 ほか
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鎌倉殿の13人

 うおおおお面白ーっ!!!!
公家と京、武士と辺境、一人一人の思惑と意地がぶつかり合って目が離せない!
虚実の謀反の行方が分からない!
気になるー!
でもドラマで見たいからwikiで調べないでおくよ!

 木曽義高と大姫、源頼朝と義経、多くの坂東武者たち、いくつかは話し合えれば穏当な結果に落ち着きそうに思えて、みんな話し合って幸せになって欲しいのですが……!
 あ、文覚上人と行家と後白河法皇はどーでも良いです(笑

北条義時と八重さん

 ヒューヒュー!
やったな報われたな幸せだー!
何度も振り返る義時はダメなんだけど、ダメ可愛くて。
その無邪気なダメさに本気で溢れる笑顔が最高で、
ああ、義時はこの笑顔を取り戻したんだ、自分だけの宝物にしたんだと。
見てるこっちも頬が綻んでしまいます。

 木曽義仲の京滞在中にお腹も大きくなって、微笑ましくもあり、義時が何を犠牲にしても守るべきものが出来ていく様が、ちょっと怖く思えたり。

義経と義高

 今回初めて、義経が可愛く優しく思えました。
頼朝の後継になり得る義高に、何故なのか。
頼朝から義高へは愛がないことを分かったから、普通に親族として接っしたのかな。
鎌倉での孤独な姿に同情したのかな。
 初めて義経に、普通の若者の気遣いを見た気がしました。
お互いの覚悟は怖かったけど(笑

 お前の父を殺しにいくという覚悟、
私の父に殺されにいくという諦観。
義、戦、生き死に。
今回一番、どきりとしました。
握りつぶした蝉の抜け殻、空蝉は、誰の運命を暗示するものなのか。

 そして、約束は守られない。
「源氏同士で戦わない」と誓ったけれど、義仲からではない理由で破れつつある義高は。
ずっと戦いたかった、兄と何でも語らいたかった。
繊細で感情のままに暴れる義経の運命は。

木曽義仲の悲運

 …辛い!
真直ぐな義の人だからこそ、義のため世のため仲間のために頑張り、傷ついていく様が悲しい、悲し過ぎる。
悪徳非道な簒奪者を追い出した英雄!という名目なはずなのに、あんな陰険な扱いは辛いですよ。
 でも巴御前の怒りっぷりと、怖がる木曽の仲間たちは可愛かったです(笑

 ただ、この京・公家たちの世界の歪みがここまでの時代になってしまったこと、平家が朝廷を支配し、地方の武士たちが立ち上がったことにつながるのでしょう。

源頼朝という男

 朝廷から幕府に権力が移る過渡期。
だからこそ京・公家たちのルールで立ち回れる頼朝だけが、後白河法皇と戦える頼朝だけが、新しい時代を作れた。
義より、家族の情より、戦の強弱より、大義と風聞と権力の強さと恐ろしさを誰より知り、恐れる頼朝が…。

 それはそれとして、こんな魔都・京に、義経がどう生きるのか、楽しみです。

鎌倉二分

 いやぁ、全く先が分からなくてドキドキします!
大江広元の策、どこまでのものなのか…。
どうやら一度は刀を抜いて対峙までは行くようで、どうやって決着するのか、気になります!

他、ちょこちょこ。

 安徳天皇と大姫、可愛いよ、可愛いよ……
 時政パパ、自由にさせるとホント賢いし強いなぁ。あと可愛い。
三浦義村が何を誰にどこまで話してるのかのリストが欲しい。

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