機動戦士ガンダム 水星の魔女 4話 の感想
機動戦士ガンダム 水星の魔女 4話
「見えない地雷」の感想です。
各種動画配信サービスにて配信中
【監督】⼩林 寛
【シリーズ構成・脚本】⼤河内⼀楼
【原作】矢立 肇、富野由悠季
【出演】市ノ瀬加那、内田直哉 ほか
(C)創通・サンライズ・MBS
機動戦士ガンダム 水星の魔女
ジュヴナイル〜!
頑張って、背負って、頑張って、夢見て、それでもそれでも。
頑張って学校に入って、夢見た学園生活は他人に振り回され、普通の授業も友達も出来ないで。
訳も分からず学生に妨害されて、単位も取れないで。
くじけて泣いちゃうスレッタがいたいけで健気で、可哀想で。
そんな一人の少女を、損得でなく、親や企業の為でなく、一人一人が手助けしていく。
頑張れと助け、自分のように怒ってくれる。
ええなぁ。
今回ばかりは餌付け&ええ〜っ!ノルマもなくていい。
スレッタにはゆっくりたっぷり眠って欲しい。
学園での、やっと安心出来る一夜を。
プロポーズの後は
冒頭でフラれたー!!
グエルくんがプロポーズの後どうするのか見ものでしたが、こう来たかー!
即フラレて逃げられて、我に返って、約束通り謝って、
「全然好きじゃないんだからな!」
こっこのツンデレ御曹司がーーーー!!!!
いやもー初めて乙女ゲーをする男性の気持ちが分かった気がします。
グエルくんを幸せにしたい、デレデレに甘やかしたい、もっとツンデレを堪能したい……!
お姫様は女の子だけの専売特許じゃねぇぜ!!
一連の面白可愛いツンデレ王子様ムーブで、女性ファンがいっぱい増えたと思います。
間違いない。
企業闘争の現実
グエルもまだ親の呪縛から解き放たれたとは言えないのは残念ですが、弟も父も好きで、企業の原理で社会が動いているとしっかり分かっているのが立派であり、悲しいですよ。
前回の「弟も自分のパイロットの実力を信頼していない」という誤解が解かれているかは分かりませんが、負けた上に、父の言葉が正しいと理解している分、怒れないですよね。
そしてその子を理解しない傍若無人な父でさえ、負ければ失う側の立場。
ミオリネの婚約者の立場を失うだけで企業としても危うくなるものだとは…
やってることはダメ親ですが、これはあんまり怒れない、社会が悪いですよ。
息子の気持ちと倫理を犠牲にして、何千人で構成しているだろう会社を守ろうとした訳ですからね……。
テレ階段の後の「魔女め…!」が息子を倒して誑かしたスレッタかと思っちゃいましたが(笑、プロスペラの方ですね。
スレッタ&エアリアルを審査会で守李、血統で戦えば勝てると誘導されたんだろうなぁ。
チュチュと地球
アーシアンへの差別が実態が少しづつ描かれて、
重税、収奪、弾圧。
チュチュに限らず、アーシアンの学園生は皆、故郷の期待を背負ってこの学園に来ているのでしょうね。
とは言え企業序列が低い結果、あんまりガツガツしていないメンバーらしく、スレッタを囲む朗らかさにほっこりします。
そこを破る狂犬チュチュと逃げ帰るスレッタは痛々しく悲しかったのですが、普段からそして今回の得意のMS操作が悪辣なだけの妨害までされたとなると、気持ちが分かって余計に辛いですよ。
ほんわか女子のアリヤ、ふっくらリリッケ、真面目優しいティル、流されたとは言え頑張りまくるヌーノ、ええキャラいっぱいだ。
地球の呪縛、社会の呪縛
意地悪ガールズもまぁ、この学園生なら企業と家族の重圧と競争を超えた差別心で急かされてるとしか思えないので、差別されてる側のチュチュも含め、やっぱり囚われてるのですよね。
個人的には殴られたあと逃げたり教師に泣きつくのでなく、正面からドツキ合う根性は好きですよ。
あと両方喧嘩慣れした本気なドツキ合いなのも(笑
檻の中に押し込められたいたずら犬たちのイメージですよ。
同じ立場なら、チュチュと仲良くできたんじゃないかな。
ニカもやっぱり腹の底で据えかねていて、今回でスッキリしてて安心しました。
もっと奥深い憎悪を押し込めた魔女の可能性を勝手に危惧していました。
普通の女の子だ。
攻略対象はツンデレいっぱい!
仲良くなった3人、ミオリネ、グエル、チュチュ。
……全員ツンデレじゃないですか。
おまけに行動的攻撃的、割と暴力的だぞ強いなツンデレ。
責任ある行動と特別視なし、強さと家族愛と特別視なし、田舎の期待を背負ったの頑張り屋、
これが水星の魔女、タヌキ顔の魔女……!
エラン君は不思議クール系ですが、次回の攻略対象なのかな?
今の所スレッタの好感度が一番高い気がしますが、普通に接していて、ちょっと優しいぐらいなのですよね。
それでも一番優しいぐらい、みんなスレッタに厳しかったからなぁ。
いやミオリネもかなり優しいし許してるしスレッタの為に毎回体を張ってるのですが、口と態度は一番キツいんですよねー。
どこまでミオミオの優しさがスレッタに通じているかな?
スレッタが最初に惚れるのは、誰だ!
一人一人の少年少女
今回はスレッタが夢見る普通の少女のか弱さを、ミオミオが他人を慮り寄り添う優しさ、グエルくんの社会慣れきった大人にも感情通りに生きる子供にもなりきれない少年らしさ、エランくんは普通な優しさ、ニカは腹黒ぐらいな女の子らしさ、チュチュははねっかえりな子供らしさ、意地悪ガールズは鬱屈した不良らしさ、その他アーシアンは普通の優しい少年少女らしさを見せてくれました。
社会の檻は、上層の権力者たちさえ囚われ振り回される恐ろしい場所だけど、子供たちはその底で一人一人、一所懸命生きている、暮らしている。
そんな当たり前の風景と、一人降り立ったスレッタの存在がどう檻を変えていくのか。
日常もその先も、とても楽しみです。
今回のSF!
グエルのその後の次に気になっていた、チュチュのヘルメットがどうなるのか。
あのこんもり髪の毛を収容するスーツ、あれも科学技術なの…か?(笑
MSにメイカメラ以外が無いのは意外でした。
ガンド専用なら目に相対する頭部カメラ以外不要なのも分かりますが。
短期戦や集団戦、センサー解析班との連携が基本なのかな?