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2024年 06月の記事 (5)

ぶるがり屋 2024/06/30 22:33

響け! ユーフォニアム3 13話 最終回 の感想

響け! ユーフォニアム 3 13話 最終回
「つながるメロディ」の感想です。


【外付け特典・初回特典付き】
響け!ユーフォニアム3 Blu-ray1巻
(初回特典:キャラクターデザイン描き下ろし三方背特製ケース+デジパック仕様+スペシャルブックレット封入+エンドカード封入)(外付け特典:箔押しミニフォトイラストカード(パッケージ用新規イラスト)付き) 【Blu-ray】

【原作】武田綾乃
(宝島社文庫『響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、決意の最終楽章』)
【監督】石原立也
【シリーズ構成】花田十輝
【キャラクターデザイン】池田晶子、池田和美
【総作画監督】池田和美
【音響監督】鶴岡陽太
【アニメーション制作】京都アニメーション
【発売元】京都アニメーション・『響け!』製作委員会2024
【発売日】2024/6/26
【出演 】黒沢ともよ, 朝井彩加, 豊田萌絵, 安済知佳, 戸松遥
【コピーライト】(C)武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会2024

響け! ユーフォニアム 3

 万感の拍手を
長い物語を、ずっと見続けてきて、良かった。
そう思える、素晴らしい最終回でした。

最後の大会まで、あと数日

 ずっと見たかった、日常のアレコレ。
見たかったー!見られたー!
もっと見せてー!!

 欲を言えば、「真由とつばめと皆の写真」や久美子秀一のいちゃいちゃが見たかったなぁ。

響け!ユーフォニアム

 日常の中、一番好きなのは、奏ちゃんでした。
久美子が吹っ切ったならまぁ真由とも仲良くなりますよね〜。
独特な仲の良さにニマニマ。

 久美子の『響けユーフォニアム』が知られてて、意外だけど納得。
何度も何度も悩んで、吹いて、それから解決に走り出すのを皆知っていたのですね。
そりゃ愛されますわ(笑

 いつか一緒に吹きたい、吹こうと誘われたい。
じっと待っていた奏ちゃんがもういじらしくて可愛くて。
出現シーンはホラー&ギャグでしたが(笑
 受け継いでと言われた満点笑顔、ああもうこっちも最高に可愛いですよ。

北宇治、一つに。

 前日の晩御飯中の葉月のファイトー!
最後の練習後の北宇治ファイト〜!
そして、舞台裾から登場前の挙手。

 皆の意思を一つに、前へ、手をあげて。
印象に残るシーンの数々でした。

始まる 終わる

 中吉川のいつもらしさに吹き、演奏を聞けないかとちょっと怖がりましたが、
演奏シーンの始まりから、居住まいを正して聞き。

 そこ母は、今までの大好きなシーンとキャラと、美しい音色が目と心を駆け巡りました。
1年、2年、3年生の、あの事件あの日々あの想い。
ああ、長い長い物語が、もうすぐ終わるんだ。

特別な

 練習後のハグは麗奈への、最後のほっぺつんは久美子への、緊張をほぐす信頼と親愛のものだったように思います。
麗奈が目の前の音楽より優先して他人を思いやるようになったんだという感慨と、これからもきっと特別だという絆に頬が緩みました。

 ソリの間、久美子の手とユーフォニアムは動きたくて動けなくて、まるで穴が空いたような空虚さが見えて。
その想いを受け取った、真由の音は、本当に強く美しくて。

演奏終わって

 ありがとう、ただ、ありがとう。
欲しかった、待っていた、期待そのままを映像と音楽にしてくれました。
久美子たちの悲しみも痛みも、楽しさも喜びも全て一曲の中に。

 全国金賞は分かりませんが、前回の北宇治の選択の先だから、久美子の、麗奈の、そして真由の笑顔が有ったのだと思います。
音楽が好き。
痛くても貫いた、その先だから。

 麗奈の笑顔のシーンで左右に揺れて、ああ葉月や緑輝が抱きついているんだなぁと思って、その通りで、笑ってしまいました。
誰も寄せ付けなかった麗奈も、皆が、北宇治なんだ。

 全国金賞は、この物語の、頑張った皆への、ご褒美かなと思いましたが、違いますよね。
正しい結果なのでしょう。

終わりの曲

 公式Xの記念写真のピストです。
https://x.com/anime_eupho/status/1807331237473763839
放送時に高久ちえりちゃんを見つけられなかったのでありがたい……!

 記念写真は、真由の孤独を癒してくれたのかな。

そして次の曲が始まるのです

 残った不満、久美子の進路決定。
いや正解すぐ分かり易過ぎでしょ!(笑
そうか、教師になったのか。
葉月と同じ、だけどちょっと違う、音楽の教師になったのか。

 久美子先生なら、失敗して、凹んで、そして寄り添い、真っ正面からぶつかって、子供達の苦しみを助けてくれるでしょう。
出来る人も、頑張れない人も、貫ける人も、置いていかれる人も、皆の苦しみに一緒に精一杯ぶち当たってくれる。
そう信じられます。

 最高の最終回でした。
ただやっぱり秀一とのイチャイチャも見せて欲しかったな!(笑

 この物語を紡いでくださったスタッフの皆様。
お疲れ様でした。
長い長い、痛く切なく、美しい音と物語を、ありがとうございました!

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ぶるがり屋 2024/06/30 18:20

響け! ユーフォニアム3 12話 の感想

響け! ユーフォニアム 3 12話
「さいごのソリスト」の感想です。


【外付け特典・初回特典付き】
響け!ユーフォニアム3 Blu-ray1巻
(初回特典:キャラクターデザイン描き下ろし三方背特製ケース+デジパック仕様+スペシャルブックレット封入+エンドカード封入)(外付け特典:箔押しミニフォトイラストカード(パッケージ用新規イラスト)付き) 【Blu-ray】

【原作】武田綾乃
(宝島社文庫『響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、決意の最終楽章』)
【監督】石原立也
【シリーズ構成】花田十輝
【キャラクターデザイン】池田晶子、池田和美
【総作画監督】池田和美
【音響監督】鶴岡陽太
【アニメーション制作】京都アニメーション
【発売元】京都アニメーション・『響け!』製作委員会2024
【発売日】2024/6/26
【出演 】黒沢ともよ, 朝井彩加, 豊田萌絵, 安済知佳, 戸松遥
【コピーライト】(C)武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会2024

響け! ユーフォニアム 3

 久美子、真由、麗奈、そして北宇治の選択
素晴らしい、素晴らしい物語でした。

最後のオーディヨン、そして発表。

 Σえ、あれ久美子と真由のわがままの言い合いは!?
と思いながらもどんどんと進んで。

 よっしゃ!
またメカクレ高久智絵里ちゃん出番!セリフあり!

葉月ちゃん飲もう安定した合格嬉しいな〜。
 そしてユーフォニアム。
奏ちゃん落選は分かっていても辛いですよ。

 ソリは…
久美子!? いや真由と2人!!??
と思ったらさらに部員による再オーディションとは。
ああ、麗奈と香織先輩の時と同じ。
ここで、ここから答えを出すのか。

今までと、これからと

 最後の答えを出す前に、一人一人一つ一つ進んでいく久美子。
今はもう、滝先生の一番の理解者のように思います。
正直、滝先生の選択はエグく厳しいものだと思うのですが、これも久美子を、本当に信頼してるから、なのでしょうね……
 いや分かるんだけどさぁ!
やっぱり厳しいよ先生。

 久美子の進路。
「予想通りでつまらん」はヒドい(笑
ヒドいけど、松本先生もずっと久美子を見ていて、信頼して安心していたように感じます。
 私はまだ久美子を理解できてないようで。早く進路が知りたいです。

わがままに

 つばめちゃんが、真由が勝って嬉しかったのは、演奏してる真由が本当の真由だから。
ああ、本当に大好きなんだなぁ。
そして押さえ込んで蓋をしてることにも気づいて、もっと本当の真由を知りたいんだ。
もっと真由に喜んで、幸せになって欲しい、のかな。
 久美子の前に真由を知り、気づき、愛している存在があることに、もう涙が出そうでした。

 お互い似ていると気づいて、違うと知って、わがままを知り合って。
久美子と真由の告白は、予想以上に同じで、予想以上に苦しくて、
期待していた通り、真正面からの心通い、本気の勝負でした。

久美子の、真由の、麗奈の選択

 ああ、青春だ。
ジュヴナイルだ。
主人公の活躍を楽しむ活劇でも、刺激と快感のエンターテイメントでもなく。

 私は勝手に、最後は久美子が勝つものと思ってしまっていました。
でも、それは違った。

 みんな、わがままで欲張りで。
久美子は正しさとソロが欲しかった。
真由は楽しさと誇りが譲れなかった。
麗奈は友情と正しさが欲しかった。
みんな、嘘はつけなかった。
大事なものの根っこは同じだから。
音楽に本気だから。

北宇治の選択

 1番の演奏は、麗奈と競うようで。
2番の演奏は、麗奈に寄り添うように聞こえました。

それが久美子の音楽で、麗奈と久美子で、
だから麗奈が一つを選ばないといけないなら、1番だった。

 演奏が終わり。
多くのメンバーは、演奏の質も、誰が演奏したのかも、分かって推し、選んだのでしょう。
最後に麗奈の選択が、そして他ならぬ久美子の宣言が、北宇治の結果と、北宇治の選択となった。
 誰もがこの選択を胸に、練習し、演奏するのだ。

麗奈と久美子の約束

 今回の選択は、久美子と麗奈にとって、本当に痛く苦しいものでした。
しかし報われなかったとは思いません。

 音楽が好きだから、負けたくないから、本気であろうと約束した。
だから音楽に正しくあろうとした。
だから久美子は麗奈に惹かれて、そんな久美子に麗奈は力付けられて、特別になった。
2人の約束から北宇治はここまで強くなった。

 音楽に本気で、正しく。
後悔はない、責める気などない。
 そして、本気だから。
悔しくて、大事な人が悲しくて、泣く。
届かなかった自分に、苦しむ大好きな人のために。

3人の涙

 そう、2人の約束がここまで北宇治を、物語を進めてきたのです。
諦め癖の自分を、実力の差に諦めている自分を、それでも音楽が大好きでしがみつき裏切れない自分を、気づき、認め、それはそれとして本気でやろう!と引っ張ってくれた久美子に。
その痛切で正しい結果に。
真由がどれだけ救われたのだろう。

 最後の涙でボロボロの笑顔が、我々視聴者が最初に見られた、真由の素顔なように感じます。

 3人の涙が、胸に痛く、苦しく、美しく、そして3人の未来への祝福であることが、とても嬉しく感じるのです。

3年間を捧げて

 とても悪い言い方をすると、人生全てを捧げる音楽家・麗奈に、音楽が好きな普通の少女・久美子が惹かれ、そして終わったのだと思います。
ただ、その麗奈と音楽に捧げた3年間は、本気で全力で、失って傷ついて頑張って頑張って、美しい宝物になったのだと、特別になったのだと思います。

 そして、3年間が終わり一緒にいなくても、麗奈と久美子はこれからずっと特別な関係だと、思うのです。

そして次の曲が始まるのです

 涙が溢れる物語でした。
麗奈と久美子の約束が、香織先輩とのオーディションが、こう帰結するとは。
美しく残酷で、正しく優しい、選択と答えでした。

 最終回、3年間の、この選択の先の北宇治の演奏。
ああ〜 早く!じっくりと!聞きたい!!!!

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ぶるがり屋 2024/06/30 16:32

響け! ユーフォニアム3 11話 の感想

響け! ユーフォニアム 3 11話
「みらいへオーケストラ」の感想です。


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【出演 】黒沢ともよ, 朝井彩加, 豊田萌絵, 安済知佳, 戸松遥
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響け! ユーフォニアム 3

 EDカードずるいよ!
久美子が部長として、大事なものをつかんで、大きく一歩進めた。
からこそ、今まで描かれて積み上がってきた問題が全部来ちゃった気がします。
 今までいっぱいいっぱいでとても久美子が当たれなかったですからね……

 待ったなしの進路!全国ソロ!麗奈とのこれから!
そこからのEDカードの破壊力よ(笑

煌めくライトの下で

 もう授章式!
やっぱり演奏聴けなかったか〜〜
残念!

 自身も自負も十分に有る麗奈や緑輝も緊張で汗かいて発表をじっと待って。
自分も友達も、いっぱい掛けてここに来ていますものね。

 そして、金賞。
念願の全国へ。
多くの子どもたちの、色々な感情が。
全国と分かった瞬間の久美子の、そして多くの顔が、心が、
美しくも厳しく、痛いほどに切ないですよ。
 ああ、青春だ。

 やったメカクレ高久ちえりちゃん出番!

勝利の理由

 「ソリ出来なくてなっちゃうものね」
真由は本当に言葉通り、久美子のためにも演奏したのだと思いますが、久美子の一致団結の演説による部内の結束もあり、麗奈と真由の競演に高い評価が。

 部長としては間違いなく嬉しいけれど、真由との距離は離れたままですよねー。
演説そのものは真由の心に届いてないですし。

吹奏楽部の大会の難しさ

 毎年どんどんメンバーが変わる、やる気も実力もバラバラ、それで一年に一回きり。
言われてみれば、随分とヒドいレギュレーションです。

 ただ、それは指導者視点で見たら、なのですよね。
人生をこれから選び取る若者たちが、その一番重い時期に過ごす場所としての「吹奏楽部」、その目的となる大会。

 永遠に踏み荒らされ続ける賽の河原ではなく、
高校生一人一人が育っていく場所なのだから。
一人一人、一年一年、一度きりの。

 まー指導者が大変なのは間違いなですね(笑

北宇治カルテットの未来への道

 緑輝ちゃんは本当に大人だ。
視点が未来に合って今を割り切りそうでちょっと心配しましたが、まだまだ恋愛には疎くて興味津々ですし、大丈夫かな。

 進路問題で遅れ気味仲間で手を繋ぎ、まだ決まってなくて手を切られ、最後に麗奈に黙られていた久美子がもう可哀想で(笑
「アメリカぁ!?」の顔、ヒロインのする顔じゃないよ!

わがままの理由

 真由と久美子、何度目かの掛け合い。
いまさらながら奏の指摘で再認識しましたが、
まぁ「私の方が上手いよ、選ばれるよ」「選ばれないのは久美子ちゃんの選択だよ」と言ってるのと同じなのですよね。
 そして、普通に考えれば執拗で、悪意が有る。

 ただ、やっぱり真由にそんな悪意が有るとは感じません。
態度や言葉使いで言えば「懇願」「切望」ですし、久美子との認識違いとすると、多くの演奏者の持つ「やる気と技術のプライド」を分かってないか、もっと嫌なことをさせたくないか、かなぁ。

 久美子のわがままは、実力主義の中、自分が競い、勝つこと。
実力で、麗奈の隣で、ソリを吹くこと。

 真由のわがままは。
たとえ久美子を苦しめても惑わせても、「音楽だけは譲りたくない」という想い……かな?
色々理由を考えて「自分からは決して曲げたくない」が残ったのですが、何を曲げたくないかとするなら、音楽かな、と。
 転校転校を繰り返し、色々を諦め捨て失ってきた真由が。
音楽だけは、自分から譲ることだけは、出来ない。

 久美子のわがまま。
真由のわがまま。

きっと最後のオーディションに向けて、答えを出すのでしょう。
ちょと不安で、怖くて、とても楽しみです。

背中を押す人

 久美子の背中を押すマナではデカリボン先輩を思い出します。
真由を一人推し続けるつばめちゃんも、良いなぁ。
つばめも久美子に十分な友情を持っていますが、それ以上に真由を推す友情と、音楽性に惹かれるものが有るのでしょう。

 真由とつばめのシーンももっと見たいなぁ。

選択の先は

 進路にあたり、志望校の見学はやっぱり実感湧きますよね〜。
悩む久美子には一番でしょう。
それだけでなく、一緒だった先輩方が何を学び、どう変わったか。
進路決定に大きな理由になるでしょう。

 進路問題で一度はぐちゃぐちゃになった姉からのスタイリング。
言葉一つ一つ、仕草一つ一つに、妹への愛に溢れていて。
久美子には、満足いく進路選択して欲しいんだな。
そんな優しさと願いが伝わってくるシーンでした。

 と思ったけど
百合イチャイチャの火力が強過ぎて大学情報どころじゃねぇ!(笑
いや音大の空気もそれなりに伝わってきたのですが、
中吉川がもうカップルやないけ!
前々からだけど2人でバンド組んでるとかもう完全に一生
ケンカップルやないけ!

 みぞれ希美はほんわかだな〜
そう思っていたのですが(笑

想像できない未来

 ああ、ここか。
ここで久美子は気づき、納得するのか。

 きっと久美子は、本心ではもう分かっていたのだと思います。
だけど、分かりたくなくて、分からないと先延ばししていた。
自分は麗奈ではない、麗奈と一緒に音楽に生きる人間ではないと。

 この最後の気づきを与えてくれるのが、久美子の理解者で、久美子の恩恵者の一人の、みぞれ先輩なのか。
とても痛烈で、とても納得できました。

特別な

 少しづつ消えていくなら、今ここで
うわぁ! という声が出そうでしが、これが麗奈なんだなぁ。
あんなに久美子の進路に口を出したのも、自分のアメリカ行きは言わなかったのも、強い言葉で傷つけたのも、それでずっと後悔してたのも、全部全部。
純粋で真っ直ぐ過ぎて、久美子が大好きだから、なのですよね。

 ああ、もしかしたら。
くみ子が答えを出せない理由を、麗奈は感じていたから、なのかもしれない。
何度も誘い、辛く当たって、せがむようにいたのは。

 そして久美子は、きっと同じくらい麗奈が大好きだから。
笑って、許して、ハグして、永遠に繫ぎとめるんだ。
「唯一変わらない私の特別だから。」

久美子の選択

 ああ、決めたのですね。
進路、真由とのすれ違い、麗奈とのこれから。
頼もしくも、終わりが見えて寂しくも感じてしまいます。

 …普通に考えればもう一つ、秀一との関係も選択しなければ、決着しなければいけないはずですが、今回出ないということは、
すでに決まっているということですね!
久美子と秀一は、もうずっと前から決まっていたし、これからも決まっていると。
よし!幸せになれ!
でももっとイチャイチャ見せて!

そして次の曲が始まるのです

 そして最後のオーディション……
ってめっちゃくちゃ色々な感情が渦巻いたんだけど、
全部EDカードが持ってったよ!
4回ガタガタアップはヒドいよ!強過ぎるよ!(笑

 いやぁ、愛が重い11話でした(笑

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ぶるがり屋 2024/06/23 22:08

響け! ユーフォニアム3 10話 の感想

響け! ユーフォニアム 3 10話
「つたえるアルペジオ」の感想です。
3週遅れですが、なんとか最終回には追いつきたい。


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【総作画監督】池田和美
【音響監督】鶴岡陽太
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【出演 】黒沢ともよ, 朝井彩加, 豊田萌絵, 安済知佳, 戸松遥
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響け! ユーフォニアム 3

 みんなで、この北宇治で
苦しんできた久美子部長が、やっと自分でつかんだもの。
流されやすくて正論に拘って縛られて、でも最後に感情で突っ走っちゃって、閉ざされた心の壁をぶっ壊す。
そんな久美子の、黄前久美子部長らしく、つかんだ答えでした。

聞けなかった答え

 「なぜ」
前回の引きで、聞くかと思ったら聞けませんでした。
外側しか聞けなかった久美子ですが、滝先生は精一杯答えてるんですよね。
まー久美子にも麗奈にも分かってもらえない言葉だった気もしますが!

 生徒たちが、全国金賞を目指した。
それに応える選択をし続ける。

 滝先生は生徒たちを自分と同じレベルの人間として、また音楽家として信用している。
その選択と自由を尊重している。
 素晴らしいけど、進路に悩み中な高校三年生には重過ぎるんじゃないかな……
滝先生の選択を回答が正しいのかは、私もまだ、分かりません。

 いやが応にも成長するけど、辛いよ!
視聴者にも辛いよ!(笑

正しさは誰のために

 うわぁ部内の空気が悪い〜〜。
滝先生の方向性や技術が明確化されてないのもですが、幹部の選択、滝先生と幹部たちの意思疎通の無い点も、部員たちに分からないのは、不安が蔓延するのも納得です。

 ただこの状況でも、奏者としてのエゴが強い人間以外、迷っても仕方ない。
ただエゴ強くあるべし! と滝先生や麗奈はそう思ってそうな気もするなぁ(笑

 でも何割かの生徒は、そして久美子部長は違うのですよね。
久美子も自分だけなら悩んで迷っても頑張ると選択できたけど、同じように惑い苦しむ仲間や後輩たちまで、そうあれなんて思えない。

 麗奈の誇りは正しいけれど、誰かを頼るなんてと考えるのはより正しいけれど、
それは「一人の音楽家として生きること」としては正しいかもしれないけれど、部活動を楽しむ学生には、目指したものではないんだ。

ひまわりの手紙

 この後で、結局誰かを頼っちゃのが、久美子がもう精神的に限界なのが分かって辛いですよ。
それでも、だからもう頼るしかないし、うっと会いたくて話したくて、でも行けなかったところへ行くんだ。

 この選択、
ファンとしてはとても嬉しい!

 そしてインターホンに声が上擦る声!
自動ドアに驚く久美子!

いっぱいいっぱいで可愛いな久美子!

 香織先輩登場。
予想してなかったトコから強烈な百合の香りが!(笑

 あすか先輩、「高坂さんと喧嘩した時」とは流石の観察力と推理力(笑
的中されて恥ず貸しがる、久美子の「残念ながら……」の声の低さがええなぁ。
黒沢ともよさんの演技、とても好きです。

 そしてついに。

あすか先輩、登場

 垢抜けた〜!
でも意外さは無く。
家を出て、色々を吹っ切ったんだろうなぁ。
服装も香織先輩との時間も。

 変わった、そして変わっていないあすか先輩を前にして
「変わってないですね」
ああ、やっと、いつもの、素の久美子だ。
(麗奈と秀一は家族カウント)

あすか先輩と黄前久美子

 いやぁ、苦しみ迷う久美子の前で、香織先輩とイチャイチャしまくって、ちょっと笑ってしまいました。
本当に吹っ切って自由だな!(笑

 そして、
久美子を大好きなんだなぁ。
 悪いところもダメなところもムカつくところも全部分かって認めて、
久美子が聞きたくないことも全部伝えて、久美子の一番良いところを、いや好きなところを、示す。
そして信じる。

 このちょっと突き放した感じ、本当にあすか先輩ですよ。
去るあすか先輩の背中を見る笑顔、羨ましいと告げるちょっと寂しく拗ねる顔、香織先輩の愛が深い(笑

 言葉にしない、でも伝わる「頑張れ」

 今回で、あすか先輩が久美子の叫びに本気でムカついて、それ以上に救われたことが、分かった気がします。
 や〜〜〜〜っと来てくれてちょっと怒ってるのか、
最後の最後に自分を頼ってくれたを喜んでるのか、どっちなのかな。
両方なのかな。

正しさと迷い

 久美子の正しさと我の強さと、最後の感情の言いっ放しの良さをあすか先輩が大好きなのは嬉しい発見で、
滝先生が部の状況を分かってて、そして迷っているのは、私には分かりませんでした。
そして先生が全部ぶっちゃけて、正しい結果にも成功にならないのも、納得です。

 じゃあどうしたら良いの?
正しいの?
この想いが、わがままなのだと言うのなら。

 2人の先輩に頭を下げ、歩き出し、走り。
麗奈と秀一に相談し、認めてもらって。

 迷いも悩みもそのままに、それでも進もうと、
何故進みたいのかを。

 ああ、ここで緊張しまくって、思ってることが全部出ちゃうのが、
迂闊でおっちょこちょいで、頑張り屋だと誰もが分かって、だから。
頑張ってきた、頑張りを見てきた、悔しい、ごめん、
それでもなお、みんなで全国金賞が取りたい!
ずっと頑張ってきた北宇治みんなで。

 一番頑張ってきた、一番貧乏くじ引いてきた、一番を得られなかった、黄前部長の言葉。
不器用でキラキラ輝くような、心動かす、素敵なわがままでした。

 うん、みんな笑顔で頑張ろうと思うよ、思っちゃうよ。

「みんな」の内外

 ただ、この言葉も真由には届いていないのですよね……
久美子にとっては、半年で仲間だと、心中でもギリギリ仲間判定になったと思うのですが、真由はまだ久美子に拒否されたまま、「北宇治のみんな」の外だと感じたままでしょう。

 最後のオーディションの前に、久美子は、真由は、思いをそのままぶつけられるのでしょうか。
ぶつけ合って、笑って欲しいな。

そして次の曲が始まるのです

 アルペジオとは、同時に鳴らすのではなく、一つ一つの音を順番に鳴らす演奏法。
久美子の中で音が膨らんでいくリズムが、秀一麗奈、葉月緑輝、一人一人の部員に広がっていく音が、聞こえるようでした。

 だからこそ!
この演奏が聴きたかったー!
来週聴けないかな……?

 そして次のステップ、次のオーディション、全国大会へ。
次回も、楽しみです。

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ぶるがり屋 2024/06/02 18:42

響け! ユーフォニアム3 9話 の感想

響け! ユーフォニアム 3 9話
「ちぐはぐチューニング」の感想です。


【外付け特典・初回特典付き】
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響け! ユーフォニアム 3

 ぎすぎすユーフォニアム♪
対立、感情のせめぎ合い、ギスギス感!
最っ高に響けユーフォニアム見てる感じがしますね!(笑

 ……辛いわ!

「音を楽しむ」の意味

 オーディション結果を迎えた部員たち。
今回久美子の手落ちが有るとすると、麗奈への甘い放置と、真由へのフォローをまず最初にしなかったことでしょう。

 ただ何が悪いかというと、
100人超の部長と調整役と、頑張らないと落とされる立場の奏者だという状況ですよ。
真由が受かることに誰も文句は言わないけど、久美子が落ちるのは違わないか、と感じるメンバーが出るのは当然。

 またオーディションの結果が「自分の技量」のみに帰結すると、個々人の問題と納得できる麗奈や久美子と、部全体の問題だと考える緑輝たちの考え方の相違なように思います。
 だから自分の痛みは自分の中で解決しようとするし、真由には方針再徹底で良いと考えるし、落ちたメンバーへのフォローも部長としての責任感だけなのですよね。

 緑輝や真由も、「他人がどうでも自分は自分の最高の演奏をする」なので、また違うタイプの強者なのですが……

 滝先生と麗奈の「音を楽しむ」が、他と違い、その違いが久美子ぐらいにしか共有されてないのが、一番の問題かなぁ?

猛獣係 久美子!

 そこら辺の一般的問題の数々の他に、
奏と麗奈役だけキャリーオーバーだよ!(笑
この2人を他のメンバーと馴染ませつつ他の問題対応して一番の奏者やるとか、無理!

 反対に麗奈からすれば「周りの皆が滝先生に不満を持って、特別な久美子までも!」
と辛いところなのですが、ドラムメジャー&先輩の権限で意見を封殺し、辛い久美子に意見を出させて意に沿わなければ幻滅し、4人で話しているところから逃げて久美子だけと論戦するのは、そして意見が違う相手に「部長失格」と投げつけて去るのは、やっぱり卑怯ですよ。

 自分の努力不足を認めるか、悲しみ魔道部員たちを切り捨てるか、ギリギリの立場で「そうは思わない」と言い切った久美子は、私は偉いと思います。

久美子の良いところ 悪いところ

 「合宿は終わった」
〜のです がつかないところに、久美子の内面が限界なのが伝わってきて辛かったです。

 「 なんで私がソリに 選ばれなかったんだと思う?」
これに誰も答えられなかったことに、一番キツいのは久美子。
答えられるのは滝先生だけなのですが、久美子も自分の技量の問題だと飲み込んじゃうから、聞く理由にならない。

 そんな久美子をフォローする
奏ちゃん、秀一、偉い!
いや奏ちゃんの口の悪さが久美子と真由の間の問題の一因ではあるのですが(笑
 奏ちゃん、自分も辛いのに、本当に久美子が大好きなんだなぁ。

 そして秀一!
いつもの柔和な顔が削げ落ちて、もう他の全部投げ捨てるくらい
久美子大大大大大好きなんだな!
再認識できて、ホックホクです!
 でも求くんにはちょっと謝っとけ!

 秀一のどうしようもなさにくしゃっと笑う久美子が、最高に可愛い。

 他人の苦しみも全部自分のように飲み込んで、他人に寄り添える、頑張れるのが久美子の良いところで、
自分の苦しみも全部飲み込んで、吐き出さないで、正しさを説くのが久美子の、久美子に対してダメなところ。

真由が選ばれたこと

 久美子がちゃんと「選ばれたことを優先して」「それが実力、それが北宇治」とキッパリと話せたこと、
久美子部長も大好きなつばめちゃんが、真由のソリも正しいと話したこと、
葉月が「上手ければ認められるんだ」と再認識したこと。
 とても良かったです。

 真由の頑張った証の上手さも、それが評価されることも、良いことなのですよね。
この言葉を出せるつばめちゃんにはリーダーシップを発揮して欲しいところですが……
卒業しちゃう3年なんだよなぁ!
 まぁ彼女も問題児な妹に振り回される大変な立場か(笑

そして次の曲が始まるのです

 オーディションの結果は、その選択基準は、奏者個人の問題ではなく、部全体の問題。
そして部員は結果を出し続ける人生を自ら選び報酬を受けるプロではなく、成長中で無報酬の、様々な「音を楽しむ」学生であること。

 自分の問題と、部の問題と、この北宇治最後の一年と、友情と、音楽と。
久美子が滝先生からどんな答えを聞き、どんな道を選ぶのか。
とても楽しみです。

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