調和によるオタク文化の悲劇
調和によるオタク文化の悲劇
エンジョイ勢という言葉があります。
僕はあまり好きではなかったりします。
好きな人が深くなくてもいいから仲間にいれてあげよう、という話を重んじる文化。
聞こえはいいのですが、わかりやすい現実問題として近年問題になっている"転売問題"があります。
「自分が好きだから」という本当に自分がそうしたいからという理由があればいいですが、
「Twitterで自慢できる、友達がもってる、流行ってる」興味本位で大勢の人が流れ込んで来ると本当に「好き」という人に届かないんです。
"転売"は売る側が悪なのではなく、
「少しだけでも興味を持ってくれたアナタは仲間」というSNSを中心として、エンジョイ勢を量産し続けた時代の被害者だと僕は思います。
アニメやゲーム業界は技術の進歩と共に確かに伸びています。
ただし、コミケなどの同人イベントはどんどんと目に見えて人口が減ってきています。
それは通販や電子化や便利さによる物でしょう。
しかし、本物のオタクならば損得よりも"使命感"で行動してしまうはずなんです。
本当に好きなアニメならば使命感で全話視聴してしまうと思います。
もし、ガンダムが好きならば歴代タイトルを網羅するかも知れませんし、元になった関連作品はチェックします。
海外だろうと使命感でコミケに来る素晴らしい外人オタクはいます。
「萌えキャラが好きだから私はオタク」
そういう熱量の少ない冷めやすそうな人まで受け入れるから"転売"というシステムが生まれるのだと思うんです。
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