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2020年 11月の記事 (32)

官能物語 2020/11/30 23:00

母さんでもいいや/5

 組み敷かれているので避けようもなく、里穂は、息子のキスを、みたび受けた。舌がすぐに入れられて、里穂の舌先にまとわりついてくる。頭ではいけないと思っているのだが、体は感じてしまう。もう一度、息子を引き離そうと思ったが、思っただけで、力が入らない。

 息子は、ディープキスをしながら、スカートの裾を割って、太ももを撫でるようにしてきた。里穂は、ぴくんっと体を反応させた。撫でられたところが熱い。

 息子の舌が、里穂の、舌先と言わず歯ぐきと言わず、いたるところを這い回る。まるで意志を持った小さな軟体動物ででもあるかのように自由自在に動き回るそれに、里穂は、段々と思考力を失っていった。気持ちが良すぎて、何も考えられなくなってしまう。相手が血を分けた息子であるということも、頭から消え失せてしまいそうである。

――……!!

 里穂は、ショーツの底に男の指がかかるのを感じた。すぐにその脇から、硬い指が差し込まれ、そうして、秘唇に押し入れられるのが分かる。

 そこで、キスがやんで、唇が離れ、里穂は、

「めちゃくちゃ濡れてるじゃん、母さん」

 残酷な言葉を聞いた。その瞬間、正気に戻った里穂は、

「や、やめなさいっ、わたしたち親子なのよっ!」

 と精一杯の声を張り上げた。すると、息子は、ぬぷぬぷと、濡れそぼった膣内に指を入れた。

「はあっ!」

 びくんっ、と里穂は、体を震わせて喘ぎ声を上げた。

「親子なのに、こんなに感じてるじゃん、母さん。ご無沙汰なんだろ? それとも、おれの知らないところで、誰かとヤッてた?」
「そ、そんなわけ……ああっ!」

 里穂は、膣内で、息子の指がゆるやかに動くのを感じた。久しぶりに指を挿入された快感で、里穂は、頭が真っ白になるのを感じた。

「ははっ、すげえエロい顔しているよ、母さん。本当に久しぶりなんだ?」
「や、やめなさい……はあんっ!」

 里穂は、息子の指がまるで触診でもするかのように、膣内を動き回るのを感じた。そうして、あるポイントを刺激されると、

「だ、ダメッ、そこは……いやあっ!」

 一層激しい性感の電流に打たれた。

「ここが気持ちいいんだ。じゃあ、もっといじってやるよ」

 息子は、サディスティックな笑みを浮かべると、指先で、里穂の感じるところを、何度も何度もノックしてきた。里穂は声を上げた。本当に久しぶりの快感である。自分で自分のことを慰めたこともあったが、その快感の比ではなかった。もうこのままイクことしか考えられなくなった。

――ああ、イクッ、イクッ……!

 里穂は、呆気なく、絶頂に達した。息子のベッドの上で、熟れた体をぶるぶるっと震わせて、オーガズムを得る。少しの間何も考えられなくなった隙をついて、息子は動き出していた。

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官能物語 2020/11/30 10:00

母さんでもいいや/4

 里穂は驚きに目を見開いた。とっさに体を離そうとしたけれど、息子の手がしっかりとうなじをとらえて離さない。もう一方の手は背中に回されていて、がっちりとホールドされている格好である。里穂は、再び、息子の舌が自分の口内へと入り込んでくるのを感じた。にゅるりとした舌が、まるで自分を食べようとでもしているかのように、口内のいたるところに当てられると、再び、うっとりとしてしまう自分を里穂は認めた。

――いけないっ!

 と思ってみても、がっちりと抱き締められているせいで、身動きが取れない。ディープキスを受けているうちに、里穂は、どんどんと体から力が抜けていくのを感じた。息子のキスが巧みなのか、あるいは、久しぶりの快感に体が反応しているのか分からないが、ともかくも思考回路が飛びそうになってしまう。

 里穂は、息子の手が、自分の尻たぶに当てられるのを感じた。ぐにぐにと尻を無遠慮に揉まれると、自然と体が応えて、震えるようになってしまう。

――ダメッ!

 里穂は、消えかけていた理性のひとかけらを行使して、脱力した体にむち打って、なんとか息子の体を引き離すようにした。そうして、

「な、なにをしているのっ!」

 強い声を上げようとしたが、出てきたのは、ひっくり返ったような調子の声である。

「まだ、なにもしてないよ。これから、するんだから」

 そう言うと、息子は巧みに母親の体を下にして、自らを上にした。その目は、まるで獲物を前にした、肉食動物のそれであり、たくましい裸体にも野性味があった。

「じょ、冗談でも、していいことと悪いことがあるわよっ!」

 さっきよりは、はっきりとした声を出すことができた里穂は、

「別に冗談をしている気は無いよ。ずっと母さんのことを抱きたいって思ってた。だから、抱くよ」

 息子の落ち着いた声を聞いた。言葉通り、冗談を言っているようには聞こえない。

――えっ、えっ……?

 里穂は、パニックに陥りかけた。ずっと抱きたいと思っていたとはどういうことだろうか。そんな素振り、今まで一度も見たこともなければ、母親に欲情している様子など全く感じられなかった。あるいは、それは、息子をまったくノーマルな子であるとみなしていたがゆえの鈍感さによるものだったのか。

「母さんもおれのこと嫌いじゃないだろ?」

 息子が、自信たっぷりに言った。
 それは、嫌いなわけがない。あるいは、自分の命よりも大事かもしれない。しかし、だからと言って、母子で抱き合うなどできるわけがない。

「と、とにかく、落ち着きなさいっ!」
「落ち着いてるよ、おれは。じゃあ、そういうことで」

 里穂は、みたび、息子の顔が近づいてくるのを見た。

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官能物語 2020/11/28 14:00

母さんでもいいや/3

 里穂は、しっかりと息子に抱き締められた。男のたくましい体に抱かれた里穂は、思わず相手が息子だということを忘れて、うっとりとしてしまった。しかし、もちろん、そうしているわけにもいかないので、

「拓実、寝ぼけないで」

 と声をかけようとしたところで、彼の手が自分の尻たぶをぎゅっと掴むのを感じた。

「あんっ!」

 里穂は、思わず声を上げてしまった。男の手に尻をつかまれるなど、ここ10数年絶えて無い。また、うっとりとしかけたところで、相手が息子なのだということをもう一度、すばやく自分に言い聞かせると、

「た、拓実、起きなさいっ!」

 若干、どもりながら、しかし、はっきりとした声をかけた。すると、息子は、目を開いたようである。ホッとした里穂だったが、次の瞬間、ただでさえ近かった息子の顔がさらに近づいてきて、

――ええっ!

 唇が重ねられるのを感じた。驚いて硬直する母親の隙をつくような形で、息子は、舌を入れてきた。里穂は、体から力が抜けるのが分かった。キスも随分と久しぶりであれば、ディープキスももちろんそうである。

 里穂は、息子の舌先がまるで生き物のように動いて、自分の口内のいたるところに当てられるのが分かった。相手は息子であるにも関わらず、その気持ちよさは無類であり、里穂は、意識が飛びそうになっているのを認めた。頭の奥にピンク色のもやがかかって、何も考えられなくなりそうである。

――いけないっ!

 里穂は、残っていた理性を総動員して、息子の体を押した。そうして、自分の体を引き離した。

「お、起きなさいっ、拓実!」

 やはりどもってしまいながらも、なんとか声を上げる。
 すると、寝ぼけ眼がはっきりとして、

「母さん……?」

 と訊いてきたので、ホッとした里穂は、

「起きた?」

 と応えてから、この状況は彼にとって気まずい状態になるのではないかと思った。なにせ寝ぼけていたとはいえ、母親を抱き締めて、キスしてしまったのだ。男の子にとって、トラウマ級の出来事になるのではなかろうか。

 とはいえ、あのままディープキスされ続けていたら、自分の方がどうにかなってしまいそうだったので、やむを得ない。やむを得なくても、息子に心理的ダメージを与えたくない里穂は、どうすればいいのだろうかと迷っていたところ、

「母さんだったのか」

 息子の声を聞いた。
 その声は、特にショックを受けているものではなさそうであるので、

「カノジョとの夢でも見ていたの?」

 軽く返すことで、この事実自体の意味合いを軽くしようと思ったところ、

「ま、母さんでもいいや」

 と不思議な言葉を聞いた。
 母さんでもいいとはどういうことだろうか、と疑問に思ったそのときに、里穂は、再び息子の顔が迫り、唇が重ねられるのを感じた。

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官能物語 2020/11/27 14:00

母さんでもいいや/2

 これまで、と言っても、里穂には、それほど男性経験があるわけではない。夫と結婚する前に、1人付き合っていた人がいただけである。その夫と、息子がごく幼い時に、死別してしまったあと、他の男性と付き合ったこともなかったので、息子のモノが客観的にどの程度なのかは分からないけれど、ともかくも、大きく感じたことは事実である。

 里穂は、思わず、この大きな肉棒に自らの体を貫かれたらと想像してしまった。
 一体どんな気持ちになることだろう。

――わたしったら……。

 里穂は、軽く頭を振るようにした。
 よりによって、血のつながった息子の肉棒を見て、なんということを考えてしまったのかと反省した。

「んー……」

 覚醒しようとしているのか、息子は、また声を上げた。里穂は、放っておいたほうがいいのだろうかと、思った。この状態で起こしたら、気まずいことにならないか。向こうは、全裸で寝ているくらいだから、見られてもどうということもないのだろうけれど、こっちが見ていたということを知られるのは気まずい。

 このまま立ち去った方がいいかもしれない、あるいは、もう一度部屋の外に出て、ノックして起こす方がいいかもしれないと思った里穂は、そうする前に、もう一度だけと思って、息子の肉棒を見た。

 皮もしっかりと剥けた一人前のそれは、すでに、女の味を知っていることだろう。親の欲目かもしれないが、息子は整った顔立ちをしており、性格にも陰湿なところがなく、そのせいか子どもの頃から、カノジョに不自由したことはなかった。現に今も付き合っている女の子がいて、この前、紹介を受けたばかりである。里穂がいないときに、この部屋に呼んで、行為に及んだこともあるだろう。

 里穂は、にわかに寂しさを覚えた。夫と死に別れてから、彼女は、息子のために生きてきた。息子の健康な心身の成長の責任を一身に負って、自分の幸せを後回しにしてきたのである。そうして、息子は、彼自身の世界を持ち始めていた。大学を卒業したら、この部屋からも出て行くことだろう。そうすると、里穂は一人になる。

 あるいは、そこからが、新たな人生のスタートなのかもしれない、と思った彼女は、息子の勃起を前に感慨にふけっている自分にげんなりして、とにかく、部屋の外に出ようと思った。そのとき、里穂は、腕をぐっとつかまれるのを感じた。息子の腕である。

 びっくりした里穂だったが、起きたのだろうかと思った息子は、まだ目を閉じていた。

「拓実?」

 そっと声をかけた里穂は、次の瞬間、ぐいっと腕が引かれたかと思うと、息子の腕の中に招かれた自分を認めた。

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官能物語 2020/11/26 14:00

母さんでもいいや/1

 そろそろ、起こした方がいいだろうか、と里穂は、時計を見た。朝の9時である。室内には、11月下旬の晩秋の光が、柔らかく差し込んでいた。里穂は、飲みさしのコーヒーを、そのままにして、ダイニングテーブルから立ち上がった。2LDKのこぢんまりとしたマンションの室内を歩いて、部屋の戸の前まで行くと、とんとん、とノックをして、

「拓実」

 と声をかけた。部屋の中にいるのは、大学生の息子である。確か、今日は2限から授業があると言っていたはずであり、そろそろ起きて準備をしないと、授業に間に合わなくなってしまう。里穂は、何度か、ノックと声かけを繰り返した。しかし、返事は無い。昨夜も遅くまで起きていたようだったので、無理もないと思った。そうして、自分も、彼くらいの時は、しばしばそういうことがあったことを、さして懐かしくもない気持ちで思い出した。

――しょうがない……。

 里穂は、ドアを開くと、彼の部屋の中に入った。むわっとする年頃の男の匂いを嗅ぎながら6畳の室内に入ると、窓際に寄せられたベッドの上で、息子がいびきをかいているのが見えた。掛け布団からのぞく鎖骨や肩が、朝日を受けて輝いていた。どうやら、上半身は裸であるようだった。暑くなって脱いだらしい。暑い季節ではないのだけれど、エアコンで暖房をかければ暑くなる道理だった。里穂は、かけっぱなしになっているエアコンを切った。

「拓実、そろそろ、起きないと」

 まだまだ、2時間でも3時間でも寝ていられそうな勢いの息子に、里穂は声をかけた。大学に行かせているのは勉強をさせるためである。きちんと本分を果たしてもらわなければならない。

 里穂は、息子の間近で何度か声かけをしたものの、全然効果が無いので、肩口に手をおいてゆさぶってみた。すると、

「んー……」

 とむずかる声が上がって、ついで、寝返りを打った。そのとき、彼の足が布団を蹴飛ばしたことで、下半身があらわになった。里穂は、目を見張った。息子は、上どころか下も脱いでいたようである。完全に生まれたままの姿だった。

 それだけならまだしも、里穂の目は、息子の体の、ある一点に注がれた。股間である。息子の肉棒は、隆々としていた。何かエッチな夢でも見ているのだろうか、あるいは、確か男性は、朝に大きくなるということを聞いたことがあったような気がする。

 息子の一物を久しぶりに見た里穂は、しばらく、見入ってしまった。

 それはもう子どものおちんちんではなくて、立派な大人のペニスだった。しかも、

――大きい……。

 これまで見てきた中で、一番の威容である。

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