TS俺が百合堕ちするまで5
いつもあたたかいご支援ありがとうございます!
今日は金曜日なので小説を更新する日です!
教室でおもらしっ!
♂♀2章目 女の子の尿道は太く、短い
翌朝。
遥香の部屋。
ゆうべは生徒会権限で遥香の部屋に運び込まれたベッドで、別々に睡眠をとったものの、千尋は明らかに寝不足だった。
隣のベッドから、遥香の寝息が聞こえてきていたのだ。
ついこの前まで健全な男だった千尋にしてみれば眠れるはずもなかった。
「うう……寝不足……」
「私は一緒のベッドでもいっこうに構わなかったんだがな。そうすれば耳元で優しい子守歌を歌ってやることもできたのに」
「そんなことされたら余計に眠れませんよ……っ」
「まあ、冗談はさておき、制服を用意してあるんだ。着てくれ」
「げ」
千尋が呻いてしまったのも無理はない。
なにしろ、遥香が持ってきたのは当然のように女物の制服だったのだ。
しかも、スカートはかなり短く調整されている。
「あの……本当に着ないとダメなんですか?」
「恥ずかしがることはない。まずは外見から変わっていかないとな。せっかく可愛らしいのだ。私が……きみの制服姿をみたい!」
……と、言ったらどうする?
イタズラっぽく効いてくる遥香。
「そんなこと言われたら……着るしかないじゃないですか」
「ありがとう。きっと可愛いぞ」
こうして千尋は制服を着せられることになった。
太ももが丸見えのミニスカート。
それに女物のブラウスにブレザー。胸元にはタイ。
「黒タイツでシックに決めるとしようか。私が使っているものだが平気か?」
「うう……むしろお願いします……。このままだと太ももが丸見えで恥ずかしすぎる……」
「それじゃあ穿かせてやる」
「お、お願いします……」
ここまできたら黒タイツを穿くことにはなんの躊躇いもなかった。
タイツなんて、男だったころは穿いたことがないというのに。
こうして千尋は少しずつ女の色へと染まっているのかもしれなかった。
「ううー。タイツがぴったり、密着してきてる……」
「当たり前だ。タイツなんだから」
「それにかすかに透けているような……」
「80デニールだからな。ほどよい守備力で男どもの視線も釘付けだぞ。さて、準備はできたな。それじゃあ登校だ!」
「あっ、ちょっと待って……!」
遥香にカバンを渡されていざ登校!
千尋の、女の子としての長い1日が始まろうとしていた。
☆
「うう~。周りの視線が気になる……!」
女物の制服に身を包んでの、初めての登校。
女子寮を出て、噴水のある前庭を横切って昇降口へと歩くだけの短い距離が、今日に限っては長く感じられる。
それもこれも、男子からだけではなく女子からも注目されているせいだった。
男のチラ見は女にとってのガン見というのが、身をもって分かってしまう。
「ほら、へっぴり腰になってるぞ。あんまり腰が引けるとショーツが見えるから気をつけるんだ!」
「は、はいい!」
「あと周りの視線は気にするな。女子というのは気合を入れるためにスカートを短くするんだ。むしろ堂々と視線を受け止めてやれ!」
「そ、それはちょっと慣れないと無理……」
隣を歩いている遥香にお尻をはたかれて、千尋はピーンと背筋を伸ばす。
そんな千尋の太ももを、春のそよ風がイタズラっぽく撫で回していった。
「ううっ、スカートが短すぎる……! こんな布切れを巻いて外に出なきゃいけないなんて……っ」
「きみは女の子なのだ。早く慣れることだな。……と、それにしても」
「それにしても……?」
「きみ、というのは他人行儀だよな。差し支えなければきみのことを千尋……と、名前で呼んでもいいか?」
「もう好きにして下さい……」
「そうか。それはよかった。それでは千尋からは、私のことは遥香と呼んでくれ」
「ええっ、それはさすがに……!」
「同じ部屋に住んでいるのだ。いつも会長と呼ばれていては、私の肩が凝って堪らん」
「うう~……。それじゃあ、遥香、先輩……」
「うむ。いい感じだな」
名前で呼ばれたことがそんなに嬉しいのか、遥香は上機嫌に微笑んでみせる。
その笑顔にドキリとしてしまい、
じゅわわっ、
ブラの裏側で母乳が溢れ出してきたのは千尋さえも気づいて異な事だった。
☆
だが……。
事件は1時限目の国語の授業中に、少しずつ膨れあがってきていた。
(あー……。おしっこしたくなってきちゃってる……。女の子の身体だと、あんまりおしっこ我慢できないから、ちゃんとトイレ行っとかないとなー)
千尋はノートをとりながら、呑気にそんなことを考えている。
だけど数秒後に、不意に重大なことに気づくのだった。
(この格好でトイレって! 男子トイレ使えねええええ!!)
そう。
まさか女子の制服を着たままで男子トイレに入るわけにはいかないのだ。
女子は女子トイレを使わなくてはいけない。
当たり前すぎることが抜け落ちていた。
(ちょっと待て! でもいきなり女子トイレというのはあまりにもハードルが高すぎる!)
ただでさえ女物の制服を着て、クラスメートたちの視線を集めているのだ。
そんななかで女子トイレに入るのは、さすがに恥ずかしい。
(ああっ、やばいっ。どうする!? 体育館のトイレを使うか!? それとも女子寮まで帰ってする!?)
迷っているうちにも、下腹部では尿意が膨らんできている。
この状態では走ることはもうできないだろう。
体育館も、女子寮も、休み時間のあいだに尿意を堪えた状態で歩いて往復するにはあまりにも遠すぎる。
「あっ、ああ……っ」
じゅわわっ。
フッと意識が遠のき、ショーツのなかが、ほんの少しだけ生温かくなった。
男子トイレに入ることができない――。
絶望感に包まれ、尿道から力が抜けてしまったのだ。
女の子の尿道は、太く、短い。
それに千尋はまだおしっこを上手に我慢することができなかった。
だから男物の制服を着ているときは、いつも休み時間ごとにトイレに行くほどだったのに。
トイレに、入ることが、できない……。
「あっ、あっ、ああっ」
キュンッ、キュンッ、キュウウ!
おまたに力を入れても、一度意識した尿意はどんどん膨らんできて、そしてついに。
「あぁ……」
おまたから力が抜けてしまう。
じゅわわっ、じゅわわわ……。
ショーツのなかが生温かくなって、どんどんその染みが大きく広がっていく。
遥香のショーツを穿いているのに。
汚してしまう。
止めないと。
「ウッ、うう……っ」
シュイイイイイイイイイイ……。
だけどどんなにおまたに力を入れても、一度漏れ出してきたおしっこを止めることはできなかった。
ショーツのお尻のほうまであったかくなって、黒タイツまでも濡れてしまう。
せっかく遥香に穿かせてもらった黒タイツなのに。
「だ、だめぇ……っ」
しゅいいいいいいいいい……。
じゅわっ、じゅわわわわわわ……。
黒タイツに覆われた太ももが、おしっこに浸されて生温かくなっていく。
おろしたてのスカートも、もうおしっこでビタビタになっていることだろう。怖くて下を向くことができない。
「ああぁ……」
自分の喉から漏れ出したのは、女の子の切なげな声。
その声が自分のものではないように感じられて、そしておもらしというこの現実が、自分のことではない、信じられないことのように思えて。
千尋の身体は、諦念に弛緩してしまう。
しゅわわわわわわわわわわわわ……。
くぐもった水音がショーツから響き渡る。
椅子に座ったままでおもらしをすると、脚のあいだにおしっこの大河ができあがることになる。
やがてその大河は椅子の縁にまで達すると、ナイアガラの滝のように床へと落ちていき――、
ぽた、ぽたぽた……。
しゅいいいいいいいいいいいいい……。
ぽたぽたと恥ずかしい音を立てながら、床へと広がっていった。
それでも奇跡的なことに、千尋のおもらしは真理我のクラスメートたちには気づかれてはいない。
だがそれも時間の問題だった。
しょおおおおおおおおおぉぉぉぉ……。
小さな膀胱のどこにこんなにおしっこが溜まっていたのかと疑いたくなるほどに、千尋のおもらしはまだ続いていた。
トイレで水に流せる状況ではおしっこの量など気にも止めることではないけど、こうして失禁するとおしっこというのは多く感じてしまうものだ。
(やだ……匂いもしてきて……っ。この世から消えてなくなりたい……よぉ……っ)
もわ……っ。
もわわ……っ。
床に広がった、おしっこの湖から立ち昇ってきたのは、刺激的なアンモニア臭。
本来ならば教室で漂うことのない匂いに、周りのクラスメートたちがキョロキョロとあたりを見回し――、
『ひっ』
きっかけは、後ろの席に座っていた女子の、短い悲鳴だった。
その声に、千尋は気の毒なくらいビクリと身体を痙攣させてしまう。
バレて、しまった……。
それでも逃げ場なんてどこにもない。
それがおもらしの一番恥ずかしいところだった。
「み、見ないで……」
呟くも、クラスメートの視線は千尋へと集中している。
教壇に立っている女性教諭でさえも、千尋を見つめて目を見開いていた。
無理もない。
この年にもなって、教室でおもらしだなんて。
「ごめんなさい、ごめんなさい……っ」
一体誰に対して許しを請うているのか?
それさえも、分からなくなっている。
火がつきそうなくらい頬が熱くなって、このまま気絶できたらどんなに楽だろうかと、何回も願う。
だけどそんな儚い願いが聞き届けられることもなく――。
おしっこは、急速に冷たくなっていった。
「うう、ぐす……っ」
おもらししてしまった羞恥心。それにこの教室で立った一人だけになってしまったかのような孤独感に、勝手に涙が溢れ出してくる。
この年でおもらしだなんて。
しかも遥香のショーツと黒タイツを汚してしまった。
それにおろしたての制服も。
それから――。
どれくらいの時間が経ったのかは分からない。
たぶん、数分のことだったのだろう。
その数分間、千尋はしゃくりあげるように泣き、そして。
「千尋、大丈夫か!?」
ガラガラと教室の前のドアが開き、駆け込んできたのは遥香だった。
(――えっ、なんでここに!?)
疑問に思うも、そんなことお構いなしと言わんばかりに遥香は授業中の教室へと入り込んできた。
そしておもらしの湖の中心にいる千尋に、なんの躊躇いもなく肩を貸すと席から立たせてくれる。
「あっ、ダメ……です……会長の上履き、汚しちゃう……」
「気にするな。それに会長とはまた悲しいことを言ってくれるじゃないか」
「うう……遥香さぁん……」
「そうだ。その調子だぞ。私と千尋が仲がいいところを、しっかりとみんなに見てもらわないとな!」
こんなときだというのに、遥香は力強く言い放つ。
そのせいだろうか?
おもらししてザワザワと落ち着かなかった教室が、別のざわめきに包まれていた。
『桃瀬のやつが会長と仲がよくなってる、だと……!?』
『わたしも会長と仲良くなりたいのに……っ』
男女問わず聞こえてくるのは、千尋と遥香が親密な仲になっていることへの驚愕とささやかな嫉妬の声。
千尋がおもらししたことを騒ぐ声は、いつの間にか無くなっていた。
「さて、私が綺麗にしてやるからな。一緒にトイレに行こう」
「はい……」
遥香に肩を貸されるがままに教室を出る。
おもらしした黒タイツは冷たくなっていたけど、なぜかおまたは熱くなっていた。
楽しんでもらえたら嬉しいです!
この作品はダウンロードサイトで配信中です!