おもらし日記17
いつもあたたかいご支援ありがとうございます。
木曜日です。
今朝起きたら、足の裏に小さな切り傷がありました。
寝ているあいだに動き回っていたのでしょうか。気をつけたいです。
さて、今日は木曜日ということで同人誌の既刊を更新したいと思います。
少しでも楽しんでくれている人がいたら嬉しいです!
(どうかボールが飛んできませんように)
球技どころか、美雪は身体を動かすことがあまり好きではなかった。
だからバレーボールの時間は、いつもコートの隅っこのほうで大人しくしていることにしていた。
それでもボールが飛んでくることがあるから、そのときはレシーブしてボールを上げる。
おかげでレシーブだけは上手になっていた。
……スパイクは無理だけど。
そもそも、スパイクをするためにネット際でジャンプなんてしたら、軽失禁してしまうに違いなかった。
(このまま何事もなく授業が終わってくれますように)
そんなことを考えながらも、いつでもレシーブできる体勢を取っているときのことだった。
不意に美雪のお腹から、
ぎゅるるる~~~。
茶色い不協和音が鳴り響いたのは。
突如襲いかかってくる腹痛に、レシーブの構えをしていた美雪はさらにお尻を突きだしてしまう。
「はぁう……!? こ、この痛みは……!」
それは、一週間ほど忘れていた感覚。
いつも軽失禁ばかりしている美雪だけど、実は『大』のほうはあまり出てきてくれない体質だった。
便秘……なのだろう。
あまり認めたくはないけど。
(急にくるなんて)
ぎゅるるるる……。
ぽっこりと膨らんだお腹は、一週間ものあいだ食べてきたものがカチカチに詰まっていて、固く張っている。
一度お腹が痛くなってくると、ジェットコースターのように急降下してくるのが、いつもの美雪のうんちのパターンだった。
(どうしてこのタイミングで痛くなってくるかな……!)
ぎゅるるっ! ごぽっ!
腸がツイストしているかのような痛みに、美雪はお腹に手をあてて凌ごうとする。
だけどそれは一時凌ぎにさえもならない。
めきめき、めきめき。
直腸が、カチカチに固まったモノで拡張されていく感触。
あまりの痛みに尿道が緩んでしまったか、
じゅわわぁ……。
おまたが生温かくなっていく。
不幸中の幸いか、紺色のブルマを穿いているから股間が濡れても目立たないが……だけど、内股をおしっこの筋が流れ落ちていくのは時間の問題だった。
(体育の前にちゃんとトイレに行ったのに……っ)
ぎゅるる~……。
じゅわ、じゅわわぁ……。
どうやら膀胱にはまだまだおしっこが残っていたようだ。
それに一週間ものあいだ便秘を我慢していると、大腸が膨張して膀胱を圧迫してくる。
それだけ、おしっこを我慢できる容量が少なくなるのだ。
美雪が軽失禁しやすいのは、便秘持ちということも遠因なのだろう。
(どうしよう、授業が終わるまであと三十分……。我慢、できないよ……)
ごぽっ、ごぽぽ……!
大腸が雑巾絞りされているかのような痛み。
美雪の額には脂汗が浮かび、背筋には滝のような汗が流れ落ちていた。
ブルマのなかのショーツも、冷や汗とおしっこでぐしょ濡れになっている。
もう、我慢できない――。
(おトイレ、行かせてもらおう……)
コートの外では、ローテーションで待機しているクラスメートがいるから、交代してもらって。
それでこっそりとトイレに行くことにしよう。
あとは、どのタイミングで切り出すかだけど……。
『美雪、レシーブ!』
「えっ」
突如クラスメートから名前を呼ばれて我に返る。
気がつけば、鋭いスパイクが飛んできている瞬間だった。
「うっ!」
慌ててレシーブの体勢を取って、ポールを受け止める。
運良くボールを真上に上げることができたが――。
もりもりっ!
「アッー!」
お腹に力が入った拍子に直腸で押しとどめていた硬質便が、一気に溢れ出してきてしまう。
紺色のブルマのヒップラインが、
もこりっ、
固く、歪に盛り上がる。
「アッ、アッ、アッ」
直腸から溢れ出してきた固い感触に、引き攣った悲鳴を漏らしながら両手でお尻を隠す。
だけど、一度出てきてしまった不快感が戻ってくれることは、もう二度とない。
『美雪、どうかしたの?』
「な、なんでも、ない……よ!?」
同じコートに立っているクラスメートが心配そうに声をかけてきてくれる。
咄嗟に大丈夫と応えてしまうけど、もう後の祭りだ。
……全然大丈夫じゃないのに。
ここまで読んでくれてありがとうございました!
もしも少しでも楽しんでくれている人がいたら嬉しいです。
この小説は同人誌『おもらし日記』と同じものです。
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