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路上出産の記事 (1)

あおくん 2024/04/12 22:49

4.大学生になった男女の生活事情と路上出産【高校生男女の初体験】

俺たちは高校を卒業すると、すぐに入籍した。
周囲には伝えていなかったが、卒業式の時には妊娠五ヶ月だったのだ。
同じ大学に合格していたこともあり沙由里の進学はどうするのか、生活費はどうするのか、互いの両親には反対されたが、俺たちは何とか説得して今の道を選んだ。
高校卒業時、沙由里の身体は裸になればふっくらとしたお腹周りを感じることができたが、制服に身を包んでいればその事情を知っているのは俺くらいだった。
今では出産を控えている豊満な肉体を持っていることもあり、一緒に大学で歩いていると沙由里の存在は周囲の目を引く。

「あのね、さっきの講義中、じわじわ痛くてね。もしかしたら…」
「陣痛か?」
「来たかも…まだわかんないけど臨月になるし、近づいてるのは確かなんだけど」
「そうか…うわぁ、でもマジかぁ…」

沙由里も母親になるための準備が順調に進んでいるようだ。
俺も父としての自覚を持って接しなければならない時期かもしれない。
そんなことを考えつつ、大学の敷地内を二人で歩き学食へと向かう。

「ふぅうーーーーっ、ふぅうううーーーっ、うぅ…やっぱり痛いかも」
「本当に?昼ごはん終わったら、午後は家帰った方がいいよな。食事、できそうか?」
「これでしばらく食べられないかもしれないし、しっかり食べておかなきゃよね」

沙由里は呼吸を整えながらも、繰り返し襲って来るらしい痛みに耐え、逃し、目には薄らと涙を浮かべていた。
既に臨月だが、初産婦ということもあるのか、それほど大きく見えない。
この時期でも食欲旺盛な沙由里は、ストレスもあるのか家でも学食でも普段からよく食べ、彼女の食欲には驚かされるばかりだった。
だが今は違う。
本当に痛そうで、いよいよその時が近づいていることを実感し、気持ちはどこか浮つき落ち着かない。
午後は家で様子を見ることにした俺たちは、帰宅途中にあるスーパーに寄った。
だが沙由里の様子はどこか上の空で、気もそぞろという様子だった。

「沙由里、大丈夫か?」
「大丈夫……なんだけど、やっぱり陣痛っぽいんだよね」
「そうか、早く帰ろうな」

そんな会話をしつつ帰り道を歩くが、急に沙由里の足が止まったのだ。
咄嗟にスカート越しに股を押さえ、その下で感じているのであろう違和感を確かめている。

「なんか出てきた…もしかしたら破水かもっ!」
「えっ?破水って……」

ガードレールにつかまり、足をガニ股にして立つ沙由里の足元は濡れており、スカートの上から股を押さえている。
予定より早い陣痛に戸惑いつつも俺たちは、あと少しで到着する我が家を目指すが道路のコンクリートを股から漏れる羊水が濡らしてゆく。

「痛ぁぁぁい!出てきてるの!多分赤ちゃんの頭!」
「ごめん、スカートの中、手入れるよ?」
「無理かも……ごめん、大輔…いきんじゃいそう」
「もう少し頑張って、家、すぐそこだからね」
「はぁ、はぁ……はぁ、っはぁ!どうしよ…もうね、頭が出ようとしてて、本当は足開きたいの。もう上手く歩けないしここで産む!」

陣痛が強くなると足を開きたくなるようで、苦痛に顔をゆがめる沙由里は俺の前をよろよろと歩きつつ、ガードレールを摑んでいた。

「はぁ、はぁ……ああぁっ!もう無理かもっ!痛いっ!」
「沙由里!頑張れ!」

陣痛に耐えながら歩こうとする沙由里だったが、出産の予感を感じたのか股から手を放し、ガニ股で歩く。
そして電柱に抱き着くように寄りかかると尻を突き出す姿勢になった。
破水した上にもう頭が出かかっているらしく、最後は力ずくで産むしかないと思ったのだろう。
そして、沙由里のスカートから滴り落ちた羊水が道に跡を残す。

「あぁっ!もうだめっ、力入れるね!」
「もう仕方ないよな。俺が何とかする!」

俺が声をかけると沙由里は、いきんだ。
すると、電柱に抱き着いたまましゃがみ込んだ沙由里のスカートをめくり上げると、股の間から赤ん坊の頭が見えて来た。

「はぁ……はぁ……ああぁっ!もう出るっ!」

陣痛が強まると股に力を入れた沙由里は、息み始めるとそのまま足を左右に開いた状態で電柱にしがみついた。

「んっ!……あぁあぁああ、もう無理っ!」

そう叫ぶ沙由里の股の奥からは赤ん坊の頭らしきものが見えるのだが、このまま出そうと思いきや力を込めるのをやめると一気に奥へと引っ込んでしまうのだ。

【 陣痛プラン1100 】プラン以上限定 支援額:1,100円

4話のラストまでお読みいただけます。

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