メディアに汚染される日記の定義について
こんなタイトルをしていますが、別にメディア批判とかしてる過激な記事ではないので、ご安心ください
じゃあこんなタイトルにするな?
だって、その方がキャッチーそうだし……
ただの日記なんです
Wedge Whiteは公式サイトを所有しています
このページになるんですが
そこには当然、ブログも備えております
なので、そこに日記的な記事を書けばいい、それは当然。物の道理というものなのですが、なんだか尻込みしてしまう私がいます
というのも、公式サイトというのはいわば顔、そして母体
きょうび個人サイトなんていらないんじゃないか
いやいや、逆にこのSNS時代だからこそ、拠点たる情報がまとまったサイトは必須だ
そんな色々な考えがある中、Wedge Whiteは公式サイトを用意して活動しているのですが、そこに置く情報はある程度、ちゃんとしたものにしたい、という考えがあったりします
なので、そこに個人的なしょーもない日記を置いていいものか、という葛藤があったため、あえて日記はCi-enで書いてみようかな、と思ったりしました
なんで日記を書くためだけに肩肘張っているのか
さて、ここからがタイトルにもあった主題部分です。音楽で言えばサビ。まだ日記らしいことは書いていないのに、もうサビが来るんですね
日記というのは、原則的には人に見せないものです
むしろ、見せたくない、そんな個人的な書き物ですし、そうあるのが普通ですよね。日記って
じゃあなんで日記なんて書くのかといえば、日々の記録であり、自分が後に読み返して懐かしんだり、思わぬ自分の助けになることもあるかもしれませんが、基本的には自己満足の代物と思っても差し支えはないと思います
ところが、ネット上でブログなんていうものが台頭してきた時、その考え方は変わってしまいました
日記、ブログとは人に読ませるものになり、その内容は当然、人が読んで面白かったり、ためになったり、とりあえずなにかしらプラスになるものでなければならない、みたいな価値観が生まれてしまったのです
それまでの日記は個人的な記録であったはずなのに、モニターの向こう。というかネットの向こうの「お客様」を意識したショー(ビジネスであることもあります)の世界になってしまったのです
結果、色々なタイプのブログが生まれていったと思いますが、ではブログの登場で日記の根本は変わってしまったのでしょうか
いやいや、そんな登場から20年経っていない文化によって、人が変えられてしまうはずがありません。私より若いんですよ、ブログ君
ということは、相変わらず人は「個人的な日記」を書きたいという欲求も当たり前に備えているはずです
ところが、本当になんでもない日記をブログとして公開しても、まあ誰の目にも留まらない。「つまらないからやめろ」という反応をもらえるのはむしろ幸せですよ。わざわざアンチが付くってことは、それだけの労力を払う意味があると思われた訳ですから
基本的にwebサイトなんてものは、5秒目を通して、引っかかるものがなければ即ブラウザバックなんです。なんなら最初に表示された画面が気に入らないだけでそっ閉じが基本ですよ
君もそんな経験、あるだろう?
しかし、ここで冷静になって考えてみましょう
私は今、誰の目にも留まらない、アンチすら付かない、とそれが悪いことであるかのように書きました
でもまあ、日記ってそういうものですからね。ネット上に個人的な日記を置いている、それだけでなんとなく承認欲求が満たされた気持ちになって、一定のモチベを保って日記を書けていられるなら、それで幸せなんですよ、実際
しかし、なんとなく人はネット上に何かを公開する以上、見られなければならない、という気持ちを持ってしまっています
メディアでは人気ブロガーだとか、インスタグラマーだとか、TikTokクリエイターだとか、そういったものを取り扱います
芸能人かつ人気のコンテンツ発信者であることもありますが、なんとなくそれよりは素人(この定義も怪しい時代ですが)の人気クリエイターの方がちやほやされやすいと思います
ならば、と人は愚かなので、意識してしまうんですよ
自分もワンチャン、ブログとか書いてたら人気になれるんじゃないかと
無理なのにね
実際になり上がれるかとは、問題じゃないんですよ
とにかく、なんか自分もやれそうな気がして、触れてくれる人が増える
で、そこから友達伝いとかで本当に伸びる力を持った原石まで引き込める
そして新たな人気クリエイターが収益を生んでいく
プラットフォームの提供者からすると、その循環が生まれる可能性が生まれるだけで儲けもの
さんざネットもレッドオーシャン化がすごいとか言われてるのにね
踊らされる人はいる訳で、踊ってる人が多ければ、やっぱりワンチャンあるんじゃね?と錯覚してしまうんですよ
あ、この辺りブーメランですからね
Wedge Whiteは音声作品だけを作っているサークルというつもりはありませんが、一つの手段としてその道を選んだのもまあ、この真っ赤な海、でもまだどこかに居場所はあるんじゃないか、というワンチャンに賭けたところは大いにあります
その実態は、一応まだこうやってCi-enを更新してる事実から察していただければ
いやいや、そんなことを言いたいんじゃないんでした
とにかく、今回日記をCi-enで公開するに至った経緯には、この「人に見られないといけない」という強迫観念めいた、しかし現代のネットでは当たり前な価値観の存在が大きく関わっている、というお話です
承認欲求と呼ばれたりするこの気持ちですが、なんだか承認欲求って悪い言葉として使われがちですよね。なのであんまり言いたくはありません
誰かに見てもらいたい、ちやほやされたい、別にアイドル視されたい訳じゃないけど、同好の士を見つけて語ったり、とにかく新しい仲間とわちゃわちゃやりたい
そんな気持ちは別にネットが生んだ「功罪」とか「負の遺産」だとは思いません。ネットができる前から存在していたはずですし、芸能人になれるオーディションとかもそういうワンチャンに賭けて受けるものでしょうし、新しいよくないものだとは思いません
とはいえ、誰でも手軽にネットで情報を発信できるようになった今、大きく表面化してきた概念でしょうし、その結果、いわゆる「バカッター」とか「炎上」っていう概念も生まれたんだろうな、と思います
うわ、今言ったバカッターって、なんなら伝わらない人いるのでは?
ここはR18でやってるので、多分通じてくれると思うのですが、なんなら今の子供からすればツイッターもオワコンでしょうしね。何それ、オタ臭い、みたいな認識の人も多そうです
ツイッターよ、それが実態なんやぞ
だから、無駄にスタイリッシュにしたり新たな道を模索するんじゃあない
オタがオタらしく生きるためのSNSであればいいんだ
これがオタクの道だ
話を戻して。「こんな内容、わざわざネットに上げなくていいよな。伸びそうにないし」という考えが、私に公式サイトで日記を上げさせなかったんだろう、ということを言うためだけに、ここまでの回り道をしてきたのでした
そして、そんな思索があった結果、ただの日記のはずが、ブログに関してわちゃわちゃ無駄に語って、いい感じに記事が伸びることになったのです
なんすか、これ
サビが終わったので手短に
ということで、本来書こうかな、とか思っていた日記は消し飛んでしまったのですが、これで日記成分がなければ、いよいよブログ論を語っただけで終わってしまうので、手短に。ぱぱっと
Ci-enで、肩肘張らずにのびのびと駄文を書き散らす、そういう形もありなのではないかな、と思いました
むしろ支援者の概念があるCi-enでこそ、閲覧数とか意識しろよ、な話かもしれませんが、ホラ、Ci-enって基本的なフォーマットがブログのそれじゃないですか
それって私にとってすごく馴染み深くて、実家のような安心感があって、書きやすいんですよ
なので、がががーっと変な事を書いて、笑いたいやつだけ笑え、な感じでいこうと思います
赤く熟すその時まで悩ませてください
これって日記か?
わ……!