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日記の記事 (13)

Wedge White 2022/10/15 20:16

人工知能の侵攻

どうしてpixivにAI画像が溢れかえってるんだ。教えはどうした教えは!
 
 
 

はじめに。必ずしもAI批判をする記事ではありません

 世は正に大AI時代
 その存在の可否、権利問題、そしてモラル問題
 色々が渦巻く中、私はとりあえずpixivにそういうの投稿しまくるのは……と思っています

というか、タグを付けないで。投稿しまくるのは勝手にやっていいから

 どうにもAIで特定のプレイを出力するのは難しいようなので、プレイ内容というよりは「キャラ属性」関係のタグが侵食される傾向があります
 たとえば「爆乳」や「むちむち」といった体つきを表したタグは、簡単にAI出力できる特徴のため、ものすっっっっっっごく汚染されています
 相手はAIで、しかもそれを公開している企業はお金も取っているため、ここは強気に言ってもよかろうでしょう。ものすごく邪魔です。マジックジャマー
 とはいえ、私は快適なネット生活を追求することにかけては、あくなき情熱を注ぐタイプの人類です
 当然、対抗策は講じました。皆様もどうぞ、ご利用ください
 まず前提として、Google チョロメ系のブラウザであることを前提とします
 Chromeの拡張機能をダウンロードできる環境であってください
 そして、以下の拡張機能をダウンロードしてみましょう

Pixiv Filter

 使い方はご説明する必要もないでしょう。非常にシンプルな拡張機能です
 これで、NovelAIなどのタグをブロックし、それでも漏れる場合は、面倒ですがユーザー単位でブロックしていけば、あなたの快適なpixiv生活は約束されます
 ただまあ、タグを付けてくれない投稿者も多くいて、それがどんどん増えていくことが予想されますので、いたちごっこになるであろうことは間違いありません
 運営が動いてくれることを願いたいですが、pixivに運営能力を求めるのは酷な話かもしれないので、しっかりと自衛しましょう
 
 

触れずに批判するのもアレなので

 とはいえ、私はカスタムオーダーメイド3D2のまあまあ熱心なプレイヤーだった過去もあり、基本的にキャラメイク系のコンテンツは好きです
 いきなり批判するのも趣味じゃありませんし、とりあえず使ってみて、どういった感じに画像が出力されていくのかを試してみることにしました

はい、皆様もうゲンナリとされてますよね

 いつものです。いつものあのAIの絵柄です。親の顔より見たくないのに、もう見慣れつつある自分がいます。いやんなっちゃうのです
 こんな凡庸な画像、作る必要性を感じませんが、一応、出力の際に入力した呪文を残しておきます。これ、呪文って言うんですね

なろうでもまだまともな呪文唱えますよ

{{nsfw}}, {{large breasts},nude,red eyes,{{breast squeeze}},long hair,blonde hair,{{paizuri}}

パイズリしてないじゃん

 2回もパイズリって書いたのに、呪文が反映されてないじゃないですか!
 教えはどうしたんですか、教えは!
 ちなみに、同じ呪文で2回生成しました。毎回別の画像が生成されるので、ちょっとしたガチャ気分です

もっと有意義なガチャを回せ

 ほら、今なんてウマ娘だと、アストンマーチャンがPUされてますよ!
 ガチのマジにめちゃくちゃいいシナリオですよ!引かなきゃ損!
 NovelAIに課金するぐらいなら、ウマ娘に課金しなさい!
 
 ですが、私もそう愚かではありません
 AIは初めから100%AIに描かせるのではなく、画像を参照して描かせるのこそが花形。こんなAIの生成画像で満足したり、それだけで批判しているようじゃあ、お里が知れるってもんですよ
 
 

キャラメイカーから画像を生成

 非常にありがたいことに、世の中には無料で使えるキャラメイクサービスがたくさんございます。本当にありがたい
 それと組み合わせてみることで、どれだけの力を発揮するのか、軽く試してみましょう

 正直、実験台にするのは申し訳ない気持ちもあるのですが、今回はどぉるキャラメイカー様の生成画像を利用してみました
 まずは元絵がこちら


 シンプルに可愛らしいですね
 ドールキャラとあるように、ドール風のキャラを作成できます
 球体関節で、ローゼンメイデンなどに親しんだ人にとっては、実にいい感じ。このままで十二分に可愛いので、あまりいじりたくはないのですが、申し訳ありませんが、ちょっとだけ。いじらせてもらいます

 あー、そう来るかぁ、な結果ですね
 今回はデフォルトの「Strength:0.7」で出力しました。Noiseは0です。何かを追加することはなく、元絵をそのままAI風の絵柄に出力する感じ
 複雑な形状だったスカートがシンプルなものになるのは、当然と言えば当然ですが、ブラウスがキャミソールに化けてしまいました
 まあ、多分この辺りは複数回の出力での抽選結果次第で、別の結果も得られると思います
 続いて、元絵はどぉるキャラメイカー様そのままで、AIの癖をマックス。「Strength:0.99」の設定にして出力してみました

誰だお前

 0.7の設定の時点で、単色白背景が妙な感じの切り取られ方をしていましたが、もはや謎の窓の影になってしまっています
 いえ、それはともかくとして、別に今回は巨乳指定もしていないのに、謎にでかくなっていますし、シンプルな正面立ち絵であることはそのままに、大きく印象の変わるものになっていました
 というか、ブラウスはどこにいった。上は白い服を着ていただろ
 色々とツッコミどころはありますが、多分これも複数回の出力や、細かいワード指定により、ある程度は結果をコントロールできるはずです
 つまり、めちゃくちゃシンプルな立ち絵メイカーからでも、ちゃんとイラストは生成できる
 そして、原型は破壊されてしまいましたし、絵柄もいつものアレではありますが、奇麗なイラストになりました

私はAI生成の画像をイラストとして認めようとは思いませんが

 たとえばそう、TRPGのキャラクターを作る時など、簡単なメイカーから本格的っぽい画像を作り出すことができて、役に立つと思います
 そういう感じに使う分には便利なツールと受け取っていいでしょう
 
 

AIでエロ絵を作って抜けるのか

 まあ、結局のところですよ
 ここはCi-enな訳です。DLsiteのお膝元
 結局は、抜き目的でイラストを評価する場所でしょう。私もそうです
 とりあえず、pixivで見ている感じで思ったのは

使えるはずがない

 というシンプルな結論
 あまりいい表現とは思いませんが「ハンコ絵」というものがあります
 顔を描き分けるのが苦手で、どのキャラも目や髪の色が同じだけで、同じような顔。個性はなく、感情表現もなく、魅力的ではない絵を描いてしまうイラストレーターや漫画家を揶揄する言葉であると私は認識しています
 そして、AI画像はその最たるもの。そのAIの絵柄自体、どうやって開発されたものなのか。元になったイラスト、その作者の著作権はどうなのか、など。諸問題もありますし、単純に顔が同じ感じすぎるんですよ
 そして、エロい感じの体つきになっても、その絵柄もやっぱり、同じようなものばかり。多様性という点において、AI画像は死んでいます。完全に死んでいます

 皆さんは「抜ける」イラストとは、どういったものを想像するでしょうか
 私はこう即答します

好きな絵柄のイラスト

 正直言って、上手い下手はどうでもいいと思います
 もちろん、一般的に絵が上手いというのは、プラス要素です
 美少女イラストの世界で言えば、女の子の可愛い、エロい、魅力的な魅せ方を知っている。それは大きなアドバンテージであり、知識だけあっても、出力する力が足りていなければ、やはり魅力的なイラストは生まれづらい
 しかし、めちゃくちゃ奇麗なイラストならば、なんでも抜けるのかと言えば、そうとは言えません
 そして、正直言って雑であったり下手であったりするイラストでも、刺さりさえすれば、いくらでも抜けます。ガチです

 もちろん。もちろん、この現行のAIの絵柄が好きだと思う人もいるでしょう。抜ける人もいる。それを否定はしません
 が、少なくとも私は、AIイラストで猿のように抜ける自信はありません
 確かにそれなりにエロいイラストは作れるかもしれませんが、やはりどうしてもこう、致命的な何かの欠如を感じるのです。それも当然でしょう。AIなのだから

つまり、AIが人の仕事を奪いはしない

 というのが現状の感想です
 もちろん、より進歩していき、様々な絵柄を学習して、AIが多様性を身に着け、様々な抜けるイラストを生産していくかもしれません
 ですが、現状のイラストAIはそう思う、というあくまで今の感想です
 
 とはいえ、です
 現状のAIの限界を探ってみました


 死ぬほど雑な海苔修正画像をご用意しました
 カスタムオーダーメイド3D2で生成した、ルカとあかりが何故か絡んでいる画像です
 カスメはシンプルにいいモデルとキャラを作れるので、実用性ある画像も生成できます
 それにAIを噛ませてみる、という実験です

 元がいいのもあり、普通に見れるイラストになっているかと思います
 ですが、カスメはSSの商用利用などは禁止されているため、AIを利用したとはいえ、大本がカスメである画像をどういった感じに使用していいのか、というのはわかりません。グレーなので、とりあえず使わないようにしましょう
 二次利用がグレーとはいえ、カスメはどれだけ可愛く作っても、結局は3Dモデルの癖というのは消えないため、それをイラスト風にできる、というのはカスメ勢としてはシンプルに喜ばしいことです
 正直、このためだけにAIを使っていきたい、と思う程度には嬉しいです
 ただやっぱり、AI完全オリジナルのイラストにそこまで大きな存在意義はない、というのは変わらない印象です。結局、カスメの。様々なMOD作成者様のお力を借りた上で成り立っている訳ですし
 
 

結局、AIも使いよう

 いいも悪いも使うもの次第。なんて鉄人みたいなことを言ってしまいますが、まあつまりはそういうことなのでしょう
 今回、実際にAIを触ってみて持ったのは、思ったよりも思ったような画像は作れないものだ、という感想です
 元絵を用意するにしても、AIの暴走を許してしまうといつもの画像になってしまいますし、かと言って、AIの補正を弱めてしまっては、変な感じに出力されてしまうことが増えます
 中途半端にAIが考えて結果を返してしまうから、ちょっとした柄がとんでもないものになってしまう、というケースは結構、裏で頻発しました
 今回の記事に使用した画像は、とりあえず見栄えがいいもののみで、その裏には無数の屍が築かれています。あまり見たくないぐらいの失敗画像もちょいちょいあるよ!(残してませんが)

 ですが、先に例示した通り、TRPG用のイラストを用意する。動画素材としてちょっとした画像を用意する、といった場合は中々に頼りになる存在です

 たとえば、こんな風に本の写真をイラストにしてみたり
 必ずしも、人物画を出力する必要はありません
 上手に賢く、問題が出ない範囲で
 使いこなしていく技術と知恵とモラルが求められていく時代なのかもしれません
 
 
 

おまけ。カスメ画像を段階ごとに変換していく

 まずは元絵。マイクロビキニを着たキャラのフェラ画像です

 0.3程度のすがた
 カスメ画像を元にする場合、0.25~0.45の範囲でいじるといい感じになります


 ビキニが乳首と一体化して、ニプレスのようになってしまっています
 あまり特殊な衣装は着せない方がいいと思います(ぶっちゃけ、裸が一番いいが、肘などが不安定になりがちなので、その辺りは隠すか、なんらかのカバーはしたいところ)

 0.6程度のすがた
 かなり癖が強くなり、ビキニが完全に消失
 なお、0.3からですが、カスメの透明ちんぽは認識されていません
 一応、blowjobのタグも入れてはいるんですが、上手くいってません。かと言って藻消しちんぽは謎のオブジェクトとして認識されてしまうため、フェラやパイズリは上手くいかないものなのでしょう

 0.99のすがた
 かろうじてポーズに原型が見えるものの、完全にAIそのものなアレです。微妙な角度も正面にされてしまっているため、ここまでAIの強いイラストは、細かなポーズは消失するものと思った方がいいでしょう
 逆に言えば、元画像から大幅に改変したい場合に役立つとも言えます

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Wedge White 2022/09/26 23:27

n回目を恐れずに主張表明

過去の更新と重複する内容を取り扱う記事です

 ですが、新作の情報も少しずつお出ししていこうというこの段階で、改めてお話するべきだと思いましたので、繰り返します
 多分、もう聞き飽きた、という人もそんなにいないとは思いますし
 今までは一生過去の自慢話を擦る上司みたいにならないよう、意図的にセーブしていた話題ですし



Wedge Whiteってバイノーラルやらないよね

 というお話です
 バイノーラルをASMRと読み替える人もいるかもしれません
 もう今更、ASMR=バイノーラルじゃないよ、というような話をするつもりはありませんが、Wedge Whiteが未だかつてバイノーラル録音方式の作品を出したことがないのは事実です
 必然的に、という訳でもありませんが、ASMR作品も取り扱ったことはありません
 シナリオ担当の千代田はなんなら外部ではバイノーラル台本しか書いたことがないのに、です
 これには2種類、理由があります
 2つではなく、2種類。完全に別個の理由になりますし、混同を避けるためにこういう表現をしましょう

 一つは、シンプルにバイノーラル音声の取り扱いが難しい、という問題です
 これは音声編集を担当しているのは田中さんのため、私には実感としては伝わらない問題ですが、コンデンサーマイクによる音声よりも色々な手間がかかる、というのは素人目線でもわかることですよね
 ただ、これはサブと言える理由でしかありません。別に、バイノーラルが面倒だからやらないという、そういう怠慢ではございません

 もう一つの理由、それが単純にWedge Whiteのやろうとしていることと、バイノーラルがそこまで噛み合わないからです
 これはもう、本当に単純にして最大の理由
 悪く言ってしまえば

まだ私のやりたいことが現代に追いついていない

 とも言えるでしょう

 バイノーラル音声の意義、その狙いとは臨場感でしょう
 単純にAMSR的な耳心地のよさも、求められる機能だとは思います
 が、Wedge Whiteの音声作品でやりたいことは、臨場感やASMR要素を現状、重視していません
 単純にヒロインとの会話劇と、エッチなボイス。それさえ楽しめればいいのではないか、というのが現状の方針です
 もちろん、ただの会話やエッチもバイノーラルなら、より臨場感も強まるとは思います
 が、+α程度の要素のために、わざわざバイノーラルにする必要もないな、というのが私の考えです



バイノーラル至上主義という現代病

 無駄に話を大きくして、なんかかっこいい雰囲気にしたがるのが僕の悪い癖でして
 最後にもう一つだけ、よろしいですか?(相棒並の感想)

 私はもちろん、バイノーラル音声というものの素晴らしさ、優位性など、全て理解しているつもりです
 しかし、じゃあ猫も杓子もお隣さんもバイノーラルならいいのか、というと、そうじゃあないだろう。というのが主張です
 それを悪く言うつもりはありませんが、それでも、全てをバイノーラルにすればいいのか、ぶっちゃけますと

バイノーラルが理由で買いますか?

 というお話になります
 少し前、Vtuberというのはとても新しい文化でした
 Vtuberってすげぇ!これは新しい!可愛い!かっこいい!これからはVの時代や!
 と歓迎されていました
 が、2022年現在、Vtuberも多様性の時代となりましたが、結果としてもう絵が動いているだけで見られる時代など、とうに過ぎてしまいましたし、Vtuberに描いていた多くの視聴者の幻想も既に壊れてしまっています
 これは間違いなく、バイノーラルにも同じことが言えるでしょう
 バイノーラルじゃないから興味を失くす人はいるかもしれないけど、バイノーラルだから買う人もまたいないだろう
 というのが私の考えです
 それはそれで、バイノーラルを期待している人が離れてしまう理由を作ってしまってはいますが、同時に逆にことが言えます
 今の時代にモノラル音声って、なんかいいじゃんと思う人だっているはず

 流行は繰り返す、とはよく言われます
 SNSが流行りすぎた結果、個人ブログや個人サイトが再び注目されたりもしています
 どこもかしこもバイノーラルになっていく中、あえてモノラル音声でやっている方が、逆に目につくことだってあるでしょうし、私に一つの主張があります

バイノーラルって聴くのにちょっと疲れませんか

 癒やしの音声作品も多くある中、いやいや、それはないだろう、と思う人もいるでしょうが、正直私はちょっと、身構えた上で聴いてしまいます
 それはまだ真に私がバイノーラルに親しんでいないからなのかもしれませんが、両耳から同じ音が聞こえてくるって、なんか安心感を生みませんか?
 どうしても片側だけからとかだったりすると、軽く脳がバグるような心地がしてしまうことがあります
 こう、ふぇーっと楽ーにしながら聴く音声としては、やっぱりモノラルの方に優位性があるのではないか、と考えたりもしています
 それゆえに、現在のWedge Whiteはバイノーラルではなく、モノラル音声という選択を意図的にしています



そうは言うがな、大佐

 Wedge Whiteは、私は、別にバイノーラル音声を嫌っているという訳ではありません

Wedge Whiteでバイノーラル作品、考えてます

 で、出たー!
 前もだ!
 前もWedge Whiteは、爆乳パイズリばっかりだと、飽きちゃうよね!と言っておいて、爆乳キャラであるエルシアをお出ししてきたし、世の中メ○ガキばっかりだよね!と言っておいて、メ○ガキの制作予定があると言い出した!
 お前はいつもそうだ!何かについて苦言っぽいことを言った後、奇麗に自分で立てたそのフラグを折っていく!
 結局お前もバイノーラルやるんかい!!!

 全編をバイノーラルの作品にするつもりはありませんが、バイノーラルの方が効果的だと思った部分については、バイノーラルも織り交ぜていこう、という判断をしていきたいと考えているというお話です
 やはり、ささやき声など、臨場感のある聴かせ方をできた方がいいシチュエーションは間違いなくあります。それを否定し、表現の幅を狭めるつもりはありません
 必要に応じて音声を使い分け、より楽しんでいただける作品をお送りしていこう、という考えでした



おまけ小説、いいよね

 今回の内容はこれで終わりとなります
 最後までご覧いただき、ありがとうございました

 ただ、これからは日記的な記事についても、ちょっとした彩りがほしいな、と思って、何かしらの小説をフォロワーさん限定で付けてみることにしました
 過去作の再録などもあるかもですが、今回は新規の作品です
 とはいえ、こちらはサークル内部向けに書いた作品で、ルカの登場する、これからの予告編となるような内容となっております
 ぜひぜひ、お楽しみいただければ幸いです

フォロワー以上限定無料

ルカと新キャラの小説(R18要素はありません)

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Wedge White 2022/08/18 13:14

メ○ガキと来たらわからせるし、オホ声も出すことを期待してしまう社会論

多様化するコンテンツ

 現代社会は非常に「細分化」「多様性」の時代であり、それはオタクコンテンツでも例外ではない……どころか、その最たるものだと思います
 たとえば、SNSのフォロワーとオフで会う、というようなお互いの好みを知り尽くしている状況ならともかく、即売会などで突発的にオタク仲間と話す時、共通の言語に困ったりはしないでしょうか
 オンリーイベントだったりしたら、もちろんそのコンテンツについて語ればいい訳ですが、それ以外、となった時にどんな話題を振るのか
 あま、ド安定択と言えば、流行り物のソシャゲとかでしょう「あず……れん……?」「えふじーおー……?新しい国際的な枠組みか何か……?」「げん、しん……?現人神(あらひとがみ)の間違いじゃなく……?」みたいになる人は、多分オタクにはいないでしょう。最低でも
 「ああ、FGOね。盾持った子や旗持った子がよく寝取られてるやつ」「原神知ってるよ。水色髪の角生えた子がよく搾乳されてるやつ」みたいな理解はされているはずです
 とはいえ、それ以外となれば、難しいんじゃないでしょうか
 アニメの話をしても「あ、それ知らない……」となる可能性は割りとあるでしょうし、ラノベやマンガまで行くと、更に共通の話題には窮することになります
 ですが、それは決して悪いことではなく、むしろ一極化しているよりは健全とすら思えます
 誰もが一つの方向しか見ていない、となればそれは危険といいますか、結局はつまらない、ということになるでしょうし
 オタクの共通言語が東方であった時代を生きていた身としては、いくらかの寂しさを感じながらも、群雄割拠の時代は決して悪くないと思います。「またあのキャラか」みたいなのは減りますし、一時的に新キャラや新衣装実装で人気が集中しても、それもまた一過性のもので、多様性というものは担保されている土壌ができている訳ですから



一極化したのが地雷ジャンルだったら

 さて、夏らしく怖い話です
 心霊的な恐怖ではなく、ヒトコワ。現在、身に覚えがありまくる人もいるかもしれない、同人音声作品界隈であった怖い話です

 ここでタイトルに戻ってきます。「メ○ガキ」というものは、昨今の人気ジャンルの一つでしょう。間違いなく
 そして、多くの場合にそれとセットになるのが「わからせ」という概念

でもそれってつまりは逆転ですよね

 それは多くの人に歓迎されているものなのかもしれません
 ですが、オタク界隈には古より、地雷とされる概念が存在します
 それが「リバ不可
 カップリングにおいて、受け攻めを固定するという概念であり、AというキャラはBというキャラに攻められなければならない。決して、AがBを攻めてはいけない、という

オタクらしい身勝手な話です

 ですが、それは当然とも言えるこだわりでしょう
 自分が好きなものを作りたい、読みたい、と思う人にとっては、「コレジャナイ」は起きてはいけないことなのです
 途中まで好きなキャラが思ってた通りの攻められ方をしていて、ニッコニコでいたら、突然、受け攻めが逆転してしまう。その瞬間「は????」と殺意はみなぎり、とてもではないが楽しめなくなってしまう

そんなややこしい存在がオタクなのです

 ですが、考えてもみてください
 あなたはマグロのお刺身が大好きだったとします
 途中まで、お刺身を美味しく食べていた訳です
 いきなり、板前さんが降臨して「このマグロは焼いて甘ダレで食べると美味しいんで、残りは焼きますね」と、いきなりバーナーで炙り始めたとします

戦争だろうが

 好きな素材でも、調理法一つで全てが変わってしまうのです。それは当然です
 生のマグロ、焼いたマグロは食感も風味も何もかも違います。同じマグロだからといって、同じベクトルで語れるはずがないのです


 大きく迂回した気もしますが、メ○ガキにとっても同じことは言えるのではないでしょうか

生意気な少女にいじめられ続けたい人は泣いているんだ

 Wedge Whiteといいますか、私の嗜好としては、割りとM寄りです
 もちろん、女の子が凌○されたりするのも好きではあるんですが、音声作品としては特に、女の子に好き放題される方が好きだったりします

つまり、メ○ガキが途中で負けてはいけない

 メ○ガキは最後の最後まで「あなた」を煽り散らかし、優位に立ち続けなければならない……!
 ちんぽに負けてよわよわになってはいけないのです!
 たとえ、最後はあなたのちんぽに夢中になるとしても、優位性が崩れてはいけない!あまあまでも、女性優位は続いていてほしいんです……!
 ですが、残念ながら昨今のメ○ガキは負けがちです
 もちろん、女性の優位性が崩れるカタルシスというのはわかります。理解できます。好きです。ですが、そればっかりでもいけないんです

少なくとも私は負けないメ○ガキがもっとほしい

 長い物には巻かれろ、が商業の世界なのかもしれませんが、同人業界までそっちに傾きすぎて、ニッチ層といいますか「こぼれてしまう」人を見過ごしているようではいけない、そう思うのです
 とはいえ、やっぱりある程度は売れてくれないと、根本的な資金力、活動を継続する力が生まれてこないので、Wedge Whiteとしては有料プランの強化を目標としていて、そちらで定期的な活動資金の確保をし、ニッチなものを含めて、幅広い作品を作っていきたいな、と思っています

当たり前ですが、特化した方が売れますけどね

 ぶっちゃけて言ってしまえば、Wedge Whiteは今までパイズリ特化作品を2つ出していて、どちらもありがたいことに(サークル内では)売れた数の多い主力作品と言えます
 なれば、ひたすらパイズリ作品を作った方がいいのかもしれません

でも俺は桐も好きなんですけど

 なお、根本がズリキチなので、桐にもちっぱいズリはしてもらったもよう
 それでも、やっぱりロリ巨乳、ロリ爆乳キャラを一生出していた方が、いいのかもしれません。きっと手っ取り早くより知られて、より活動の幅を広げるきっかけになるのかもしれません

でも、パイズリで得た名声はパイズリをやめた瞬間に廃れそうなので

 自ら活動の幅を狭めるようなこともしたくないと思っています

ということで、わからせられないメ○ガキを考えています

 あ、でもこれは大事なことなので

次の新作はロリ爆乳です

 おまえー!
 人間がなー!ロリ爆乳をなー!
 ゆるさーん!



 最後までご覧いただき、ありがとうございました
 好きな属性はまあ、偏ってるんですよ。事実として。なので大きく軸がぶれることはないんでしょうけどね
 でもそれだけしかしない、なんてことはぼくにはとてもできない。そういうお話です

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Wedge White 2022/08/15 13:09

ゲームの楽しみ方について

絶賛、クソネミです

イソネミクニ



がぶ飲みした後の後悔と慚愧

 昨日。あ、いえ、ほとんど今日。ナンバリングにして3作続いているファンタジーRPGをプレイしていました
 途中、移動や戦闘を挟みながらも、3~4時間ぐらいになる連続イベントシーンで、ゲームとしては中盤の山場、といった感じでしょう。プレイ時間から察するに
 プレイの済みの方だけ「あっ、あれかぁ!」となってください

ゼノブレ好きなんですよ

 私は基本的に深夜にゲームをプレイするので、まあ結果としまして……深夜2時ぐらいにそのシーンの始まりを迎えまして、そこから4時間(もちろん、プレイ中はどれぐらいイベントが続くかわからないので、そんなにかかるとは思ってませんでした)やると、もう朝6時。これはいかんということで、4時にはスリープモードにして、寝にかかった訳ですが、まあ、イベントシーンを途中でぶつ切りにして横になった訳なので、寝れない訳です

 もちろん、ゲーム自体の続きが気になるという気持ちもありますが、それとは別に「いい創作物に触れた時特有の創作意欲の高まり」もまた感じていました
 これは決して珍しい「反応」ではなく、多くの人が同じ気持ちになるのだと思っています
 それがただ夢想、妄想するだけのものであることもあれば、実際に出力されることもある。場合によっては二次創作という形で表現されることもあるでしょうし、全く関係ないオリジナル作品かもしれません。またあるいは、別の作品の二次創作という形になるかも
 いずれにせよ、外的ショックの結果、創作意欲が刺激されるというのはよくあることだと思います

 これは本当にその作品が好きな場合。正に呑み込まれ、自身もその作品をがぶ飲みした場合に起こることだと思うのですが、長編RPGというのはやっぱり、中々がっつりとプレイできない、という人も増えていると思います。実際、私もそっち側になっていました。ゼノブレ2は結局クリアできてないし
 でも、今回はがっつりと魅せられ、がぶ飲みするに至り、今は幸せな疲労感を味わっています
 ゲームやって疲労するな。あ、いえ、この疲労はどっちかというと妄想の結果なんで。睡眠時間もいつもより短いとはいえ、そこまで致命的じゃないですし



ゲームの楽しみ方はフリースタイル

 前フリ、終わりです
 はい、今の全部、話のまくらです。長いね
 私はまあ、おそらくはゼノブレ3をクリアするまで。あるいは、あからさまに「ここから先はもう戻れないぞ!」なラスボス手前に行くまでは、がぶ飲みを続けるとは思うのですが、では、ゲームの楽しみ方。想定された遊ばれ方とは、最後までプレイすることなのか、というお話をしたいと思いました
 私の結論は「知るか!そんなもん!」です
 ゲームはルール無用だろ。好きなように遊べばいいんだよ

 これはあらゆる創作物がそうだと思っていますが、作品の受け取り方はそれぞれです
 たとえば、ここに子ども向けのような可愛らしく柔らかい絵柄の漫画があるとします。4コマとしましょう
 そのままでは、それは小さな子が楽しむためのものです。ですが、もちろん大人だって楽しめます。主人公の動物が友達の動物と鬼ごっこしたりして遊んでいる。それを大人は読んで「ああ、楽しそうだなぁ。癒やされるなぁ」とか「昔一緒に遊んでた友達、もう会ってないなぁ、元気してるかなぁ」とか思ったりします
 ところが、「考察班」が言うには、これは子ども向けの癒やしの作品のように見えて、「黒い部分」が見え隠れしているといいます。なるほど、そう言われてみれば、そんな読み方もできる。真の意味で大人も子どもも楽しめる「深い漫画」だったのでしょう
 では、その黒い部分を知らない子どもや、考察を読んでいない大人は「作品の上辺だけを楽しんでいる浅い人」なのでしょうか
 「違う違う、この作品はそんなんじゃない。これは実は政治批判をしているんだ」と、どやどやと押し入っていって、大人の頬をぶん殴って教えてやる。それが「布教する」という行為なのでしょうか
 作為ある言い方をしましたが、答えは「自由」でしょう
 裏があったとしても、表だけを楽しんでもいい。そして、裏を楽しんでいる人は、その楽しみ方を無理に押し付けるべきではない。でも裏を楽しむこともまた、否定されるべきではない。個人や同好の士で楽しんでいる限りは

 そしてまた、あからさまな「誤読」があったとします
 漫画は表の意味では、鬼ごっこを通じて友達と助け合う尊さを教えていました。裏の意味では、仲間を蹴落とし合う醜さを表現していました
 しかし、ある人は「これは主人公である犬の足の速さを見せつける俺つえぇ系漫画だ」と読んだとします
 恐らく、これは作者の意図からは外れているのですが、そう読む人もいる訳で、悪意があるのかもしれませんが、それを楽しんでいたとしたら、それもまた、否定されるのは「違う」のだと思います
 特に創作物というのは、それを鑑賞した結果の「正解」がないものです。作者の想定はあるでしょうが、それを外れて受け取られるのもまた、ひとつの形。色々な見方をできるというのは、優れている証拠と言うこともできるかもしれません

 さて、またゲームから外れていましたが、一般的な例で表現したつもりです
 ではゲームについて
 私の母は、中年になってからゲームに目覚めました
 きっかけは、テレビでマリオを見た、という何気ないもので、自分もマリオをやってみたい、と思い立ち、新旧色々なマリオや、その他のアクションゲーム、そしてRPGにレースゲームなど、色々なゲームをプレイするようになっていきました
 ジャンルの手広さなどでは、確実に私より「ゲーマー」です
 ただ、流石に年齢的なことや、経験値の少なさから、アクションゲームの多くはエンディングまで遊べないどころか、割りと中盤。なんなら序盤で投げ出してしまうことも少なくありません
 それを見る度、私は「もったいないなぁ」とか思って、どうして、途中までしか遊べそうにないゲームをわざわざプレイするのだろう。わざわざ買うのだろう、と思ったものです
 しかし、その時、母は確実にゲームを楽しんでいたのです
 クリアが目的ではなく、それぞれのゲームに触れること、それそのものを楽しんでいました
 たとえば、横スクロール型のマリオなら、ゲームの仕組みの大きな枠組みは変わりがありませんが、作品ごとに独自要素があります。単純にグラフィックも違いますし、ステージや敵キャラも違う。その違いを楽しんでいる訳です
 ストーリーを重視されないアクションゲームでも、いくらかはストーリーもあり、エンディングはそれ特有の音楽や演出もあるため、それを見れれば、もちろんそれは最良なのでしょう
 しかし、途中まで遊ぶだけでも、十分、それを楽しんだことにはなる。その価値観を私も知ったのです

 一方の私の従来の価値観とは「ゲームはクリアしてこそ価値がある」というものでした
 これには一応、理由めいたものを見つけることができて、私は子どものころからゲームをプレイしているため、当然、その頃はおいそれとはゲームを手に入れられない訳です
 毎月ばんばん買ってもらえる訳ではなく、これ!と決めて手に入れたゲームは、全力でしゃぶり尽くして、元を取らねばならない訳です
 一度クリアしても、何度もプレイして。次のゲームが手に入るまでの期間を生き延びねばなりません
 結果、確実にクリアできるであろうというゲームや、過去にプレイしたゲームの続編などを求める訳で、ゲームはクリアしてこそ価値がある、という価値観は自然に形成されていったと言えます
 その頃の記憶を今も持っているため、途中で投げ出すぐらいなら買わない、あるいは「ちゃんとプレイしないといけないから、積んでしまう」という事態が起きてしまいます
 プレイを始めた瞬間から、ゲームをクリアに向けて進めている、という意識が「半端な気持ちで入ってくるんじゃねぇよ。ゲームの世界によぉ」と自縄自縛のように、自分から自由を奪ってしまっていた。いる、という気づきも得ました
 これもまた、否定されるべきものではないと思いますが、自分でも窮屈だな、と思いました。そう、これは冒頭に言った「がぶ飲み」スタイルです
 しかし、ゲームの美味しいところ。楽しいところ。新鮮なところ、と言い換えてもいいかもしれません。そこだけを楽しんでいく

つまみ食いというスタイル

 もまた、決して悪いものではないのではないか、と思った訳です



だからインディーズの台頭ってワケ

 しかし、ゲームを序盤とか中盤までだけプレイして、やめてしまっていては、現実問題としてお金が持ちません。んなもん、富豪のプレイスタイルです
 でもやっぱり「挑戦」をしなければ、新たな知見を得ることはできない訳ですし、それまで食わず嫌いしていたジャンルが、意外と楽しめるかもしれないのに、そのきっかけすら掴めないということになってしまいます
 一応、体験版のあるゲームなども増えていますが、製品版で長く向き合った結果、「やっぱり合わない」という結論を出すこともあるでしょうし、やっぱりリスキーです

 ところが、それはコンシューマーのフルプライスのゲームに限ったお話
 昨今では、コンシューマー機でもダウンロード専売のインディーズゲームはたくさんありますし
 それに今、この場所。Ci-enという場所は、DLsite関係です
 DLsiteにはたっっっっっっっくさん同人ゲームが存在します
 いわゆる「同人エロゲ」もありますし、全年齢向けのゲームだって数多くあります
 そして、多くの同人ゲームは2000円ぐらいまでに価格が抑えられており(本当にすごいことだと思います)、気軽に手を出しやすいと言えます
 フルプライス6000円を考えると、2000円なら3本は買える訳で、その内の2本をすぐにやめてしまっても、まあ、1つ長く楽しめたならいいし、全滅でも「まあ、勉強にはなったよ」と受け入れられるのではないか、とも思います
 後、これはサークル目線が過ぎるかもしれませんが「コンシューマーのどこの誰かもわからない人間の給料になるぐらいなら、同人サークルの人の活動や生活の資金になるのはいい」という見方もできると思います

 この「同人」という世界は、ゲーマー的にも、つまみ食いを楽しめる場所としてとても優れているのではないか、というのが私の結論です

いわばここはビュッフェな訳です

 好きなものを取って、食べていいんです。そういう場
 そのつまみ食いの結果が、更に同人サークルに活力を与えるというのなら、なんとも理想的な循環システムであると言えるでしょう



ゲーム作りたいね

 野望のお話。
 ゲーム作りは、幾度となくサークル内でも持ち上がっている話です
 そして今の私は、いいゲームに触れたことで、自分もゲーム作りたい欲がとっても盛り上がっています。モリモリです
 もちろん、いきなり超大作なんて作るつもりはありません
 個人的な好みとしては「ナシ」寄りではあるんですが、主人公一人パーティの小さなRPGから作ってみる予定です
 主人公一人のやつ、行動不能デバフで詰みみたいになるから、そういうの実装しづらいし、ゲーム部分に盛り上がりが欠けそうでそんなに、なんですけどね
 でも、最初の作は技術を得るための試験的な作品ということで、スモールスタートで始めていきたいと思っています

 まあ、すぐに形になるお話ではありませんが、前向きにはなっている、というご報告で今回の記事は締めたいと思います
 最後までご覧いただき、ありがとうございました

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Wedge White 2022/08/13 23:28

ゲシュタルト崩壊がタルトに見える程度のゲシュタルト崩壊

 割りとお久しぶりな、ただの日記的な投稿です。TDN

 今月から本格的に有料会員向けの記事の公開なんかも始めましたが、今回は全体に向けて、私、千代田マサキのちょっと個人的なお話など

 私は現在、専業作家という身分にあります。こう言うと、すごくなんか「ぽい」……!
 「正しい」表現を使うならば、企業からもお仕事を受ける「プロ」。そう

インボイス制度で死ぬタイプの人類です

 うわぁっ
 ただ、実情としましては、企業案件はそこまで、です
 今まで何度かソシャゲのシナリオや、すごく身近なところだと、DLsiteさんの公式音声作品のシナリオを書いたりしてきましたが、そういうお仕事は残念ながら、そうコンスタントにある訳ではありません。悲しいなぁ
 ただ、じゃあ何をしているのかと言えば、非常にありがたいことに、同人サークルさんにシナリオを依頼していただいたり、声優さん個人から依頼をいただいたり、Vtuberさんに依頼をいただけることも、結構あります
 Vtuber時代というものは、中々どうしてシナリオ書きにとっても優しい時代だったりする訳です。Vtuberの運営会社さんから、直接依頼をもらうこともありますし

ぜひ、えにからさん、私にボイスシナリオを書かせてください

 失礼。願望が溢れ出してしまいました

 そんな実情の話はそれなりで、たった今まで、私はシナリオを書いておりました
 ただ、他の作家さんがどうやってるかはわかりませんが、少なくとも私の場合、シナリオというものは2段階にわけて書きます
 まずは、セリフだけ。例を出してみるならば

ねぇ、私のこと、好き?
ありがとう……私も大好きだよ

 みたいな感じです。謎のシナリオを今、ノリと勢いだけで書きました
 すっごい短文ですが、声優さんがサンプルボイスなどに使われる場合は無許可でなんかどうぞ
 とにかく、このステップ1は、セリフだけを何も指示などは書かずに書く
 なぜかといえば、これもまた他の作家さんはどうか知りませんが、シナリオの報酬というものは、指示を抜いたセリフ部分だけの字数で計算し、決定しているためです
 そのため、最初から指示も書いてしまうと、後からセリフを抜き出さねばならず、とってもめんどくさい
 なので、そのためだけにステップ1はセリフだけを書きます
 さて、ではステップ2。これに指示を加えます
 「ト書き」なんて言葉も使われますね。私は戯曲方面に明るくなく、ぶっちゃけあまり興味もないので、その言い方はしませんが

シェイクスピアとか何冊か読んだけど、戯曲読むの苦手なんですよ

 お話としては、好きなんですけどねぇ……
 ギリシア悲劇とかも好きなんです。オイディプス王とか
 でも、どうにも戯曲には馴染めない……


●不安げに
 ねぇ、私のこと、好き?

◆少しの間(主人公が返事をします)

●少し照れて
 ありがとう……私も大好きだよ


 とまあ、私流に指示を加えると、こういう感じに
 ただのセリフだったところに、演技指示や、間の指示
 今回はありませんでしたが、SE指示や、バイノーラル録音であれば、場所の指示なども入ります
 耳舐め作品なら「耳舐め5秒」など、アドリブ指示が入ることもありますし、ちゅぱ音を「るちゅううっ……!ずるるっ、れろちゅうっ、ちゅぱっ、ちゅうっ、ちゅぷちゅうっ……!ぷぁぁっ……好きっ……」と文字にして書く場合もあります
 私の場合、ちゅぱ音や喘ぎ声を書く場合は、セリフと混ぜ合わせて書く場合ですね。完全にSE的にちゅぱ音や喘ぎ声だけを流す場合、文字にはせずアドリブにして、声優さんのパッションにお任せします

 この、2ステップで台本を書くという行程、当然ながらメリットとデメリットが存在します
 最初にデメリット。本文と指示を分けて、別日に書くことが多くなるので、自分自身がセリフだけを読んで、そこの演技を読み取る、ということが必用になります
 正直、自分の文章といえど、1日経てば書いていた時の気持ちなんかも忘れます
 なので、自分自身の文章を読み解く作業が必要で、まさに「パッション」という面では、少し冷めた形で指示を書き加えていくことになります
 ただし、これが次のメリットにもつながります

 メリットは、推敲にもつながるということ
 一度書いた文章を、もう一度読み返して指示を加える過程で、必然的に文章を読み直すことで、展開のチェックや、誤字脱字のチェックにもなります
 実際、この行程の時に展開をいじったことは何度もありますし、誤字も無限に見つかっています
 セルフWチェックみたいな形になるので、割りと冷静に読み返せて、これがプラスに働くことは結構あります

 さて、という訳で私はたった今まで、このステップ2を実行しておりました
 自身の文章を見つめ直し、指示を加え、バイノーラルだったので、場所指示も書きまくりました
 ただ、かなりささやき重視というか、耳元で話すことの多い作品だったので、あまりダイナミックな場所移動はありませんでしたが
 とはいえ、耳舐めなんかだと、自分で左右のバランスなんかを考えたりする訳で、結構、です
 セリフに「次は反対ね」とかあると、わかりやすくていいんですが、大体はそんな説明的なセリフはないので、たぶん、セリフだけを書いた段階での想定とは、左右の指示が変わったりしていることも多いことでしょう
 でもまあ、決して悪いことではないのだと思います
 セルフで冷静な視点を得られているのですから

 という訳で、さっきまでずっと「耳舐め」という言葉と向き合っていた節があるので、目も頭もちょっとおかしいです。耳舐めという言葉がゲシュタルト崩壊を起こしています
 ああ、タルトは美味しそう。タルトタタン

 あっ、別に何か面白い話があったりする訳ではないのですが、そんな私の日常を書き綴ってみただけになります
 シナリオライターって、こういうことしてるんだー、という新たな知見となれば幸いです

 何度か、講座っぽいものも書こうとかしたりしたんですが、そういうの書いたら作家として終わりとか言いますし、何よりもあんまり書いてても楽しくないので、こういう日記ぐらいがちょうどいいですよね

 それでは、最後までご覧いただきありがとうございました
 可能ならば、明日も更新はしたいです

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