Wedge White 2022/08/15 13:09

ゲームの楽しみ方について

絶賛、クソネミです

イソネミクニ



がぶ飲みした後の後悔と慚愧

 昨日。あ、いえ、ほとんど今日。ナンバリングにして3作続いているファンタジーRPGをプレイしていました
 途中、移動や戦闘を挟みながらも、3~4時間ぐらいになる連続イベントシーンで、ゲームとしては中盤の山場、といった感じでしょう。プレイ時間から察するに
 プレイの済みの方だけ「あっ、あれかぁ!」となってください

ゼノブレ好きなんですよ

 私は基本的に深夜にゲームをプレイするので、まあ結果としまして……深夜2時ぐらいにそのシーンの始まりを迎えまして、そこから4時間(もちろん、プレイ中はどれぐらいイベントが続くかわからないので、そんなにかかるとは思ってませんでした)やると、もう朝6時。これはいかんということで、4時にはスリープモードにして、寝にかかった訳ですが、まあ、イベントシーンを途中でぶつ切りにして横になった訳なので、寝れない訳です

 もちろん、ゲーム自体の続きが気になるという気持ちもありますが、それとは別に「いい創作物に触れた時特有の創作意欲の高まり」もまた感じていました
 これは決して珍しい「反応」ではなく、多くの人が同じ気持ちになるのだと思っています
 それがただ夢想、妄想するだけのものであることもあれば、実際に出力されることもある。場合によっては二次創作という形で表現されることもあるでしょうし、全く関係ないオリジナル作品かもしれません。またあるいは、別の作品の二次創作という形になるかも
 いずれにせよ、外的ショックの結果、創作意欲が刺激されるというのはよくあることだと思います

 これは本当にその作品が好きな場合。正に呑み込まれ、自身もその作品をがぶ飲みした場合に起こることだと思うのですが、長編RPGというのはやっぱり、中々がっつりとプレイできない、という人も増えていると思います。実際、私もそっち側になっていました。ゼノブレ2は結局クリアできてないし
 でも、今回はがっつりと魅せられ、がぶ飲みするに至り、今は幸せな疲労感を味わっています
 ゲームやって疲労するな。あ、いえ、この疲労はどっちかというと妄想の結果なんで。睡眠時間もいつもより短いとはいえ、そこまで致命的じゃないですし



ゲームの楽しみ方はフリースタイル

 前フリ、終わりです
 はい、今の全部、話のまくらです。長いね
 私はまあ、おそらくはゼノブレ3をクリアするまで。あるいは、あからさまに「ここから先はもう戻れないぞ!」なラスボス手前に行くまでは、がぶ飲みを続けるとは思うのですが、では、ゲームの楽しみ方。想定された遊ばれ方とは、最後までプレイすることなのか、というお話をしたいと思いました
 私の結論は「知るか!そんなもん!」です
 ゲームはルール無用だろ。好きなように遊べばいいんだよ

 これはあらゆる創作物がそうだと思っていますが、作品の受け取り方はそれぞれです
 たとえば、ここに子ども向けのような可愛らしく柔らかい絵柄の漫画があるとします。4コマとしましょう
 そのままでは、それは小さな子が楽しむためのものです。ですが、もちろん大人だって楽しめます。主人公の動物が友達の動物と鬼ごっこしたりして遊んでいる。それを大人は読んで「ああ、楽しそうだなぁ。癒やされるなぁ」とか「昔一緒に遊んでた友達、もう会ってないなぁ、元気してるかなぁ」とか思ったりします
 ところが、「考察班」が言うには、これは子ども向けの癒やしの作品のように見えて、「黒い部分」が見え隠れしているといいます。なるほど、そう言われてみれば、そんな読み方もできる。真の意味で大人も子どもも楽しめる「深い漫画」だったのでしょう
 では、その黒い部分を知らない子どもや、考察を読んでいない大人は「作品の上辺だけを楽しんでいる浅い人」なのでしょうか
 「違う違う、この作品はそんなんじゃない。これは実は政治批判をしているんだ」と、どやどやと押し入っていって、大人の頬をぶん殴って教えてやる。それが「布教する」という行為なのでしょうか
 作為ある言い方をしましたが、答えは「自由」でしょう
 裏があったとしても、表だけを楽しんでもいい。そして、裏を楽しんでいる人は、その楽しみ方を無理に押し付けるべきではない。でも裏を楽しむこともまた、否定されるべきではない。個人や同好の士で楽しんでいる限りは

 そしてまた、あからさまな「誤読」があったとします
 漫画は表の意味では、鬼ごっこを通じて友達と助け合う尊さを教えていました。裏の意味では、仲間を蹴落とし合う醜さを表現していました
 しかし、ある人は「これは主人公である犬の足の速さを見せつける俺つえぇ系漫画だ」と読んだとします
 恐らく、これは作者の意図からは外れているのですが、そう読む人もいる訳で、悪意があるのかもしれませんが、それを楽しんでいたとしたら、それもまた、否定されるのは「違う」のだと思います
 特に創作物というのは、それを鑑賞した結果の「正解」がないものです。作者の想定はあるでしょうが、それを外れて受け取られるのもまた、ひとつの形。色々な見方をできるというのは、優れている証拠と言うこともできるかもしれません

 さて、またゲームから外れていましたが、一般的な例で表現したつもりです
 ではゲームについて
 私の母は、中年になってからゲームに目覚めました
 きっかけは、テレビでマリオを見た、という何気ないもので、自分もマリオをやってみたい、と思い立ち、新旧色々なマリオや、その他のアクションゲーム、そしてRPGにレースゲームなど、色々なゲームをプレイするようになっていきました
 ジャンルの手広さなどでは、確実に私より「ゲーマー」です
 ただ、流石に年齢的なことや、経験値の少なさから、アクションゲームの多くはエンディングまで遊べないどころか、割りと中盤。なんなら序盤で投げ出してしまうことも少なくありません
 それを見る度、私は「もったいないなぁ」とか思って、どうして、途中までしか遊べそうにないゲームをわざわざプレイするのだろう。わざわざ買うのだろう、と思ったものです
 しかし、その時、母は確実にゲームを楽しんでいたのです
 クリアが目的ではなく、それぞれのゲームに触れること、それそのものを楽しんでいました
 たとえば、横スクロール型のマリオなら、ゲームの仕組みの大きな枠組みは変わりがありませんが、作品ごとに独自要素があります。単純にグラフィックも違いますし、ステージや敵キャラも違う。その違いを楽しんでいる訳です
 ストーリーを重視されないアクションゲームでも、いくらかはストーリーもあり、エンディングはそれ特有の音楽や演出もあるため、それを見れれば、もちろんそれは最良なのでしょう
 しかし、途中まで遊ぶだけでも、十分、それを楽しんだことにはなる。その価値観を私も知ったのです

 一方の私の従来の価値観とは「ゲームはクリアしてこそ価値がある」というものでした
 これには一応、理由めいたものを見つけることができて、私は子どものころからゲームをプレイしているため、当然、その頃はおいそれとはゲームを手に入れられない訳です
 毎月ばんばん買ってもらえる訳ではなく、これ!と決めて手に入れたゲームは、全力でしゃぶり尽くして、元を取らねばならない訳です
 一度クリアしても、何度もプレイして。次のゲームが手に入るまでの期間を生き延びねばなりません
 結果、確実にクリアできるであろうというゲームや、過去にプレイしたゲームの続編などを求める訳で、ゲームはクリアしてこそ価値がある、という価値観は自然に形成されていったと言えます
 その頃の記憶を今も持っているため、途中で投げ出すぐらいなら買わない、あるいは「ちゃんとプレイしないといけないから、積んでしまう」という事態が起きてしまいます
 プレイを始めた瞬間から、ゲームをクリアに向けて進めている、という意識が「半端な気持ちで入ってくるんじゃねぇよ。ゲームの世界によぉ」と自縄自縛のように、自分から自由を奪ってしまっていた。いる、という気づきも得ました
 これもまた、否定されるべきものではないと思いますが、自分でも窮屈だな、と思いました。そう、これは冒頭に言った「がぶ飲み」スタイルです
 しかし、ゲームの美味しいところ。楽しいところ。新鮮なところ、と言い換えてもいいかもしれません。そこだけを楽しんでいく

つまみ食いというスタイル

 もまた、決して悪いものではないのではないか、と思った訳です



だからインディーズの台頭ってワケ

 しかし、ゲームを序盤とか中盤までだけプレイして、やめてしまっていては、現実問題としてお金が持ちません。んなもん、富豪のプレイスタイルです
 でもやっぱり「挑戦」をしなければ、新たな知見を得ることはできない訳ですし、それまで食わず嫌いしていたジャンルが、意外と楽しめるかもしれないのに、そのきっかけすら掴めないということになってしまいます
 一応、体験版のあるゲームなども増えていますが、製品版で長く向き合った結果、「やっぱり合わない」という結論を出すこともあるでしょうし、やっぱりリスキーです

 ところが、それはコンシューマーのフルプライスのゲームに限ったお話
 昨今では、コンシューマー機でもダウンロード専売のインディーズゲームはたくさんありますし
 それに今、この場所。Ci-enという場所は、DLsite関係です
 DLsiteにはたっっっっっっっくさん同人ゲームが存在します
 いわゆる「同人エロゲ」もありますし、全年齢向けのゲームだって数多くあります
 そして、多くの同人ゲームは2000円ぐらいまでに価格が抑えられており(本当にすごいことだと思います)、気軽に手を出しやすいと言えます
 フルプライス6000円を考えると、2000円なら3本は買える訳で、その内の2本をすぐにやめてしまっても、まあ、1つ長く楽しめたならいいし、全滅でも「まあ、勉強にはなったよ」と受け入れられるのではないか、とも思います
 後、これはサークル目線が過ぎるかもしれませんが「コンシューマーのどこの誰かもわからない人間の給料になるぐらいなら、同人サークルの人の活動や生活の資金になるのはいい」という見方もできると思います

 この「同人」という世界は、ゲーマー的にも、つまみ食いを楽しめる場所としてとても優れているのではないか、というのが私の結論です

いわばここはビュッフェな訳です

 好きなものを取って、食べていいんです。そういう場
 そのつまみ食いの結果が、更に同人サークルに活力を与えるというのなら、なんとも理想的な循環システムであると言えるでしょう



ゲーム作りたいね

 野望のお話。
 ゲーム作りは、幾度となくサークル内でも持ち上がっている話です
 そして今の私は、いいゲームに触れたことで、自分もゲーム作りたい欲がとっても盛り上がっています。モリモリです
 もちろん、いきなり超大作なんて作るつもりはありません
 個人的な好みとしては「ナシ」寄りではあるんですが、主人公一人パーティの小さなRPGから作ってみる予定です
 主人公一人のやつ、行動不能デバフで詰みみたいになるから、そういうの実装しづらいし、ゲーム部分に盛り上がりが欠けそうでそんなに、なんですけどね
 でも、最初の作は技術を得るための試験的な作品ということで、スモールスタートで始めていきたいと思っています

 まあ、すぐに形になるお話ではありませんが、前向きにはなっている、というご報告で今回の記事は締めたいと思います
 最後までご覧いただき、ありがとうございました

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