D’s Production 2020/11/03 01:06

新作鋭意制作中20

今日も今日とて作業の日々、あるいは作業を怠ける日々である。

今週は比較的よく働いた。しかし同時に怠けもした。

新しく見つけたゲーム(ただしかなり古い作品の模様)に熱中した。
そうすると不思議なもので、何もしないときよりも却って作業が進むことがある。
我々クリエイターにとっては、無為な時間が膨大にあるより創作意欲が掻き立てられるときのほうが作業は進むらしい。これもよく聞かれる話である。

やっていたゲームというのは「グレイメルカ」である。


碁盤目状のマス目のあるマップ上で駒を進めて行くタイプのシミュレーションRPGで、
SRPG Studioのゲームシステムに似ている。
はじめSRPG Studioの作品かと思っていたが、それぞれの公開時期が合わないので多分違う。
(SRPG Studioは2015年公開、グレイメルカは2013年公開)

戦闘システムなどのゲーム性はさておき、ストーリーがとにかく凄い。
膨大なテキスト量を誇るにもかかわらず、トントン拍子で話が進み、しかもそれぞれが興味深く、グイグイ惹きつけられて次へ次へと読み勧めたくなるという、「やめ時の見つけられない」ゲームである。
多分もう10時間くらいはしたのではないかと思うのだが、未だに物語は終わりを見せない。
まだ完全クリアはしていないので最終的な評価はできない段階にあるが、稀に見る傑作であることは間違いないと思う。

ストーリー展開もさることながら、緻密に作られた世界設定も目をみはるものがある。
1つの大陸(周囲の離島も含む)に複数の国家・勢力があり、拮抗しているというこの種のシミュレーションゲームとしては王道の設定だが、それぞれの地域の文化・歴史が作り込まれており、それらが絡み合ってストーリーを進める力になっていると感じた。

さて、ここまで話して気付いた人もいるかもしれない。この設定は拙作《虐殺大陸》にも通じるものがあるのである。
《虐殺大陸》でも1つの大陸に複数の国家・勢力があり、それぞれの地域に文化と歴史があることが示唆された。

しかし《虐殺大陸》のそれは、グレイメルカに遠く及ばないと思ったのである。
もちろんそれぞれのゲームが目指している方向性も違うので、比較しても仕方のないことではある・・・それでも私はまだまだだと思った。

そもそも《虐殺大陸》は未完の作品である。
本来は6つの国すべてを選択してプレイできるはずだった。しかしまだ1ヶ国分しかできていない。

実は《虐殺大陸》の続編は構想中である。
まだ何の形にもなってはいないが、私の頭の中には着実にその絵が描かれつつある。
それはグレイメルカをプレイする前からずっとそうなのであって、別にそれによって構想内容が変化したわけではない。しかしグレイメルカは1つの目標である。

プレイヤーを唸らせることができるほどの作品が作れるか?

グレイメルカはそれをした。
何年先になるかわからないが、私もそれを目指している。

構想内容の詳細については、また別の機会に譲りたい。


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