2月第2週
脚本用語だったかTV演出の用語だったと思うけど「〇〇ボタン」ってのがある。
いちばん簡単なのは、漫才のTV放送で観客の笑い声が入っているパターン。「笑いのボタン」。笑いの同調。
ドキュメンタリー映像などのワイプで、矢口真里が大号泣。「泣きのボタン」。泣きの同調。
「怒りのボタン」は誰か得意な人の説明を探したほうが早い、、これの説明はちょっと苦手。
多分、演出する人がそれぞれに得意なボタンとそのスタイルを持っていると思う。
で「泣きのボタン」。
ニュース記事の題名で「号泣」「泣いた」とかあるのは、泣きのボタンそのもの。なにかの事象に対して、泣くという読者との感情共有を図る意図。
すなわち、読者を泣かせに行っている。泣いてもらいたい人が書いた記事。
こういうのは情報リテラシーにも関わるのかもしれないけど、常に相手が何かしらの感情を利用しようとしてきている事を忘れないのも危機管理の一つだと思う。
話変わって物語。
登場人物の仕草やセリフ一つで作品の印象が大きく変わってしまう。
登場人物に泣かされるか、笑わせるか、怒らせるか。誰にそれをやらせるかで、そこで起きていたイベントの感じ方が大きく変わる。
描きたいことを描けているかの大きな分岐点になる。だからこそ作者は気を使う。
今一番これを実感しているのは、編集者一同様であらせられる御方々かもしれない。
泣かせに行って、二割が泣いて、八割に嫌悪感を抱かれるたら炎上が継続してしまう。
■週間未来予測(二年以内の未来)
TV、新聞、出版などの炎上が日常的になる。
ジャニーズや吉本のネガティブ情報を抑えきれなくなったことで、マスメディアの力が大きく失われる。
この先、些細なメディア関連の問題を抑えきれず、さらに以前に抑えていた類似ニュースまで掘り起こされ炎上が大きくなる。
メディア業界そのものが負の連鎖をし始める…のではないかと勝手に予測。