ぶるがり屋 2011/12/07 21:01

ウルトラゾーン 第6話 「THE LOVE」感想

ウルトラ怪獣たちがコントを繰り広げる番組、ウルトラゾーン。
第6話「THE LOVE」にとてもヤられたので、ちょっと感想をば。

ザラブ星人と老婦人の心暖まるちょっとラヴな物語。

あらすじ

(オチ以外)
おそらく地球侵略に来て着陸失敗、負傷したザラブ星人。
ザラブ星人を見て少し驚くものの、その怪我を見て心配し、家に連れ帰って治療する一人暮らしの老婦人ミツ子。
絵画と畑仕事を愛するミツ子と、それに付き合いいつしかミツ子のペースに流され、時には破壊光線を出しそうになるも牧歌的な生活を楽しみ始めるザラブ。
少しづつミツ子に惹かれ、喜ばせようと死んだミツ子の夫に変身するザラブだが、何故か激しい声とともに拒絶されてしまう。
一人取り残されたザラブは今までミツ子と歩いた川や畑などをトボトボと歩き、草原で以前作れなかった花輪をと花を摘み、家に戻る。
しかしそこには気を失い倒れるミツ子と、一枚の絵が…。

感想

きちんと作ってあるものの、見方によっては非常に陳腐で地味な物語です。
それをザラブ星人と言う非日常性、今まで6話の下らないコントと言う前置きのおかげで非常に入り易く、味わい深い物語として楽しめました(笑
朴訥で真摯、牧歌的な老婦人に戸惑うザラブ星人はとっても新鮮で、愛らしい宇宙人でした。

非日常性ときちんとしたSF性、見事なウルトラ作品でした。
最初タイトルのダジャレが分からなかったり、主人公を夫と思ったの?とかダメダメな理解しか出来なかったのは秘密です!

何故ザラブ星人なのか

物語的に、地球人を騙すか騙される宇宙人で、地球人に変身できる能力を持っていないといけません。
…この時点だと途轍もなくいっぱい居ますね。
メイツ星人やサイコキノ星人でも面白かったと思いますが、メイツ星人だと違うテーマが入り込んでしまいますか。
卑怯だけど残虐性は低く、テーマとして重過ぎず、知名度が高く、そして着ぐるみが有る!
たしかにザラブ星人が適任なのかもしれませんね。

…ザラブとTHE LOVEのダジャレが一番の理由だとは思いますけど!(笑

妄想@ミツ子があそこまで激しく拒絶したのか

(オチに関わる内容です)
多分ですが、ミツ子の夫は最初、ミツ子に正体を知らせず、死ぬ(もしくは別れる)前に初めて正体を明かしたのではないでしょうか。
そして、多分ミツ子はその姿に恐怖し、夫を深く傷つけてしまった。そしてそれを強く後悔していたのではないでしょうか。
最初に主人公のザラブをすぐ受け入れた事や、あの激しい拒絶と一人だけのあなたを大事にしたいという思いから、そんな妄想が浮かびました。

夫は畑仕事も絵画も楽しめたのか、それともミツ子と楽しみたいと思っていたのか。
色々妄想を楽しませてくれる作品です。

でもこれ、他人に薦めにくい気が… まずウルトラマンに詳しく、かつこの回までの普通のコント回も見せてからじゃないと味わえない気がするんですよねー(笑
ザラブ星人が好きになったので、好評と聞く大怪獣バトルNEOのザラブ回も見たくなりました(笑


ウルトラゾーン2 [DVD]

著者:TVバラエティ
出演:津田寛治
販売元:キングレコード
(2012-03-28)

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