ぶるがり屋 2012/07/23 16:19

ソード・ワールド2.0リプレイ with BRAVE(1) 聖剣のクルセイド 感想

ソード・ワールド2.0リプレイ with BRAVE(1) 聖剣のクルセイド (富士見ドラゴンブック)
著者:北沢 慶
販売元:富士見書房
(2012-07-20)
販売元:Amazon.co.jp
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世界を救う…筈がどっちかと言うと王子の恋の行方の方が大事な
エピック・ファンタジーリプレイ第1巻発売!

あらすじ

前の戦いから2年、ダグニア地方は再び戦乱が始まろうとしていた。
セフィリア神聖王国は蛮族領域への侵攻を始めようとし、
蛮族たちの中でも不穏な計画が進んでいた。
そんな中、一時の平和を享受していたロイ王子たちの許に、 立て続けに来訪者が。
そして、ロイ王子の身に途轍もない惨事が降りかかる!
GMも大変だ!

このシリーズ、ちょっと説明が難しいんですよねー。
まず『聖戦士物語』の続編です。
そしてRole&Roll誌連載の『蒼穹のヴァルキリー』とスタートの1話だけ同じ。
2話以降が 同時並行で進んでいる物語です。
シリーズ名は『with BRAVE』みたいですね。

そんなこんなで始まったwith BRAVE第1巻、
1話以降のロイ王子とフィオ王女たちがどうなったのか、どのように冒険するのかが描かれた『聖剣のクルセイド』。
感想です!

上でも述べた通り、第1話はRole&Roll誌で読みましたが、やっぱり大変な事になっちゃいましたねー(笑
ピンゾロ乱舞とちょっとした作戦ミスのおかげで、一番死んじゃいけないキャラがポックリと(笑
それまでのピンゾロとミスが積み重なった上、止めとばかりにピンゾロ→失敗→ピンゾロはなぁ(笑

そしてパーティ分割、新キャラを加えての2話3話。
うん、やっぱりフィオ姫かわいいわー。
ライバルが矢継ぎ早に現れる中、どんどん壊れていく姫様が最高でした。
いつも壊れてるって?いつもより壊れてたのさ!

今まで一応王子への思いは私事として、基本行動目的は国と民の為でしたからね。
「十六人、頑張りますから!」は今までなら出なかったと思います。
とんでもない問題発言だよ!(笑

物語はまだまだ序盤戦といった感じでキャラも固まり切っていなようですが、フィオ王女以外は大人できちんと引けるキャラばかりなのが面白い。
と言うかレーシィ、しょうがないけどNPCの時とキャラ変わり過ぎだよ!(笑
レーシィ、セオドア、ガレットの3人が3人とも少しづつダメ人間なのが素敵です!
またダメなドレイクと因縁が出来るのもちょっと笑ってしまいますね(笑
頑張れキーン・クレカス!

今回はあくまで目安程度でしたが、多人数戦闘のルールが提示されたのは面白いです。
これからも蛮族軍との戦闘は続くので、もっとルールを活用した戦闘も見てみたいですね。

イラスト

雑誌掲載の1話も含めて全部描き下ろしっぽいですね。
レーシィの爆乳と、格好良いスコーピオン・ジェネラルのメルソレルダのイラストが無くなっちゃったのはかなりマイナスです。個人的に。

同時発売のFromUSAもそうなんですが、「キャラを描く」を優先し過ぎてちょっとつまらない絵になってるように感じます。
特に今回の絵師様はキャラより一枚絵が得意な方なので、ちょっと勿体ない気がします。
フィオ姫のファイアーボールの絵はヒットでしたが(笑

雑誌掲載時との相違点

前述の通り、イラストが全部描き替えられている…じゃないかな。
(手元に91号が見当たらないもので)
それと聖戦士物語と同様、「プレイヤーはこんなだよ〜」という部分はカットされていますね。

また、エピローグ、プロローグが描かれており、蛮族側で物語が始まる前何が起こったのかが垣間見られるます。

キャラクター

ヘザーとアジュール、イングリッドは、本格的出番に合わせて次巻持ち越しで。
雑誌掲載時にも書いてますし。

ロイ王子

草食王子。でも大物!?
相変わらずのほほんぽややんした聖戦士の王子様。
戦闘では基本へっぽこ…というレベルを通り越して今巻ではGMパーティ全員困らせるレベルでしたが(笑、戦術や大局的な見方では冷静で切れ者らしさも。
理想は高く、でも自己評価が適度に低いのが好感度が高いです。

へなちょこ大物、大好きです。
2年たってスルー力と言いますか、ライトノベル主人公力が上がった気がします(笑

フィオ王女

好戦派の肉食妄想爆走王女。でも恥ずかしがり屋で奥手だぞ!
人族の敵・蛮族には魔法で滅殺!恋するロイ王子には妄想爆発で迫る肉食王女!
…でも実行動は取れず、本当は純情な所も。
今回もロイ王子ののほほんパワーでアタックが総スルーされてましたが、今回だけで2年の恋の攻防の全容が分かるのが素晴らしいですね(笑
「そこだけは分かっちゃダメですぅっ!」は至高です!
今巻は殆どフィオ王女の面白発言集だと言っても過言ではないでしょう…!!
続々の恋のライバルにどう立ち向かうのか。
でも戸惑う王女が一番可愛いと思うので、このまま困り続けて欲しかったりします(笑
問題としては、他のヨゴレ2人が居なくなった分、変態性が際立ちそうで心配だったり(笑

レーシィ

人族の文化に憧れる「剣の無いドレイク」。ロイ王子に恋を?
前の大戦でロイ王子らに敗北し、魔力の根源である魔剣を封じられて「剣の無いドレイク」になった気高い女ドレイク。

NPCからPCになり…キャラ変わってないかい!?
騎士道精神がなりを潜め、笑いとBLネタの走るよーになってしまいました(笑
ちょっと小公女みたいなのが泣けます。
イラストが一回爆乳になったのに、普通の巨乳サイズに落ち着いてしまったのは残念でなりません。
それにしても、ドレイクは一族に一つづつオカシイ秘伝がある決まりになってしまいそーな(笑

セオドア

前向キングな竜騎士。ロイたちを導く…のかなぁ?
2話から参戦、デュポール歴戦の竜騎士なんですが、物凄いポジティブで口も回るので、お調子者に見えるなー。
ドラゴンから降りれば一騎当千から一騎当一になるのが素晴らしいです(笑
それでも唯一の大戦経験者。ダイス運も悪くなく、機動力、壁、攻撃力とどれも主力です。
タンデムより火力取っちゃったのがちょっとマイナスでしょうか(笑
一応先の大戦でオルネッラと同じ戦いを経験した事になりますが、国もレベルも全然違うので面識は無さそうです。

ガレット

性別不詳の蠱惑的なエルフ。フィオをお気に入りに?
2話から参戦、エルフの国、アルフォート王国の敏腕フェアリーテイマー&スカウト。
ファストアクション魔法使いの恐ろしさは誰しも知る所。とっても強い。
一歩引いた大人の雰囲気で、表情がくるくる変わるフィオがお気に入り。
気が合いますね!
普通のエルフ像そのままではないものの、今までのエルフは長生き以外は世俗過ぎるキャラばかりだったので、こういう森や妖精を愛し、ミステリアスなエルフは期待大です。


結構な引きで終わった今巻、そして『蒼穹のヴァルキリー』との連動は、他の八部衆はどんなキャラなのか。
続きが今から待ち遠しいです!

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