ぶるがり屋 2012/09/15 00:01

るるいえばけーしょん クトゥルフ神話TRPGリプレイ 感想

クトゥルフ神話TRPGリプレイ るるいえばけーしょん (ログインテーブルトークRPGシリーズ)
著者:内山靖二郎
販売元:エンターブレイン
(2011-11-30)
販売元:Amazon.co.jp
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2011年発行 内山靖二郎作、狐印画
ほぼ日本で唯一のクトゥルフ神話TRPG公式リプレイ第5弾、そして
『るるいえ堂シリーズ』第3巻!
ますます勢いに乗る萌え×コズミックホラー。
南国冒険編スタート!

リプレイとしての位置

クトゥルフTRPGリプレイ、初の第3巻。
一番の特色であるホラー色を薄め、今回は秘境探検・冒険モノ。
犠牲者の出ないクトゥルフリプレイは多分始めてでしょう。
…夢の中は多分死んだ事にならない筈?
アメリカの古い同人誌から同作者リプレイの過去作、そして今日本で最もアツい小説(笑)まで、クトゥルフ界を縦横無尽にリンクしているのも今作の特徴です。

あらすじ

現代日本、東京郊外にある怪しい骨董店『るるいえ堂』。
数多くの宇宙的恐怖を乗り越えて来た4人だったが、因縁か何者の陰謀か、マスコットヒロイン唯花ちゃんと共に蜘蛛の神アトラック=ナチャに呪われてしまう。
呪いを解き生き残る為、アトラック=ナチャの魔手、暗躍する猫たち、忍び寄る深き者どもを振り払い、探索者たちは『呪い=死の木の契約』の中心地、グァムへ向かう…!

>感想

今回はホラー薄めの南国冒険キャンペーンの一本、導入、真相究明、決着編の3話。
冒頭から「なっちゃん」だの「俺のアトラック=ナチャがこんなに可愛いわけがない。」飛ばしてますね!(笑

前巻で新投入されたのに出番が少なかった睦ちゃんの、新しいメンバーだからこその決意、その勇気はドラマが有ります。
普賢堂との年の離れた友情も素敵。普賢堂さん、おしゃまなお婆ちゃんなんだろうなぁ(笑
恐らくはすっと沈んでいた彼女の顔が、幾年を経て晴れやかになったかと思うと、辰巳先生じゃなくても頬が緩みますよ。

さやかちゃん、乙女の危機に戦う佐々原、そして睦ちゃんとPC4人中3人が主人公と呼べる活躍なのもこの本が面白い証左でしょう。
最後のカラカルのキーアイテムを使えたなら佐々原が完全に主役だったのですが。
クトゥルフの呼び声は、クライマックスほど無力になる確率が高いですからねぇ(笑
まぁさやかちゃんもその大事なタイミングで外しちゃったし。
結果として程よく皆が活躍しました。
正気度は危ないけど、女の子たちの為、頑張れ佐々原!

そして影の主役、ダゴン秘密教団幹部ランデル
やっぱり長編キャンペーンになるとイイ悪役は大事ですね!
『白無垢の仮面』の宿敵悪役”電人M”は出番も活躍もショボかったですが、その反省からか1〜3話まで時にヘボく時に手助けもし、そしてクレバーなきらめきも見せる、救いがたいけどコミカルな、すこぶる面白い悪役でした。
さやかちゃんの防犯ブザーは反則だよ!(笑

全体としては最後まで楽しい雰囲気で結ばれた物語で、楽しく読めました。
それにしてもオチがヒドい。
辰巳先生、狂っていても何かやりようが有ったと思いますよ!(笑

イラスト

今回グロシーンやクリーチャーが無かった訳では無いのですが、睦ちゃんと唯花ちゃんの猫耳、さやかちゃんの裸、その3人の水着とサービスシーンてんこ盛りでした。
そしてサービスと言えば何と言っても、
某小説の這い寄るヒロイン&巻き込まれ主人公です!
後ろ姿ですが、その特徴的なアホ毛は隠しようがありません。
主人公はもうちょっと背が低いイメージだったので、最初ヒロインだけかと思ったのは秘密です(笑
やはりクトゥルフはクロスオーバーが肝ですものね!(違うかもしれない

全体的に冒険活劇らしく、凛としたさやかちゃんが素敵でした。


ふぅ、何とか4巻『るるいえばーすでい』発売前に感想終了!
9/28の発売日が待ち遠しいですね!

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