今週のへうげもの 感想 2013年 8月第3週
あらすじ
じわりじわりと進む徳川の厳しい世。
朝廷の風紀は厳しく、大名の普請は続き、寺の鐘の銘まで注意しなければ危うい。
古田織部はそんな中でも上手く生き延び、次の数寄へと進もうとするが、
猪熊の乱れ咲く生き方が、朝廷と徳川幕府、日の本の行く末の流れを加速する。
へうげもの(16) (モーニング KC) コミック
著者:山田 芳裕
出版: 講談社
2013-02-22
感想
有名な鐘のお話。
「右僕射源朝臣 子孫殷昌 君臣豊楽 国家安康」
鐘銘事件と言うのですね。初めて知りました。
織部の細心の注意でも難癖つける徳川家ヒデー。
いやこの話どう聞いても完全な難癖なんですけどね。だからこそ豊臣家の反抗を引き出す可能性が高く、またそうならなくても力の差を思い知らせることになるのでしょう。
…やっぱどう考えてもヒドいな!(笑
織部の器は碧、歪みの上、更に耳付きを求めて。
千利休の黒い器は極まり止まってしまいましたが、織部の器は進化が止まらないと言うか、先鋭化してしまいそうです。
このまま進んでいたら現代美術レベルまで行ってしまいそうですよ。
猪熊事件もついに発覚。
同情的に見れば、乱世の終わり、豊臣の華の時代の終焉に生きてしまった放埓な男の悲哀。
でもやっぱり迷惑この上ない生き方だよ!(笑
あと編集さん、佐々木主浩=大魔神は色々分かりにく過ぎませんか(笑