【ジャンプ感想】僕のヒーローアカデミア No.53
僕のヒーローアカデミア
飯田くんの、本当の願いは
僕のヒーローアカデミア 5 (ジャンプコミックス)
堀越 耕平
集英社
2015-08-04
轟くん、分かってはいた事ですが、強い…!
前回でトラウマ、しがらみを捨てた事が一目で分かった轟くんでしたが、やっぱりお母さんとはすぐに和解出来たのですね。
良かった…!
お母さんの方も、きっとずっと、轟くんの事、傷付けてしまった事を悔やんでいたのではないでしょうか。
そして父、エンデヴァーと。
もしかしてとは想いましたが、本当に研修先にエンデヴァー事務所を選んだのですか。
父として、母と兄姉を苦しめた男としての憎しみは変わらないでしょうけど、実力あるヒーローとしての面をも認められるようになるとは…
矛盾するような言葉ですが、何て大人な子なんだ。
こんな子を歪める程の強い憎しみだったという事なのでしょうね。
保須師防衛の指示を出すエンデヴァーが、きっと轟くんが初めて見たヒーローの素顔なのですね。
しかしそれでも。
更にデクが回復し参戦しても。
届かない程に、強いステイン。
今回アクションシーンが格好良過ぎて、ストックの問題から木反対の気持ちだったアニメ化を、初めて期待してしまいました。
駆けるデク!猛る炎と氷!受け止め切り捨てるステイン!
…シビれるッ!
ステインの個性確定に、血液型で効果時間が違ったりする弱点まで看破。
これだけでも結構大きな成果ですね。
まだ生き延びられるか難しい状態ですけれど(笑
でも不意打ち特化なぐらいで、個性そのものはやっぱり「強過ぎる」程ではないですね。
ステインの強さの本質はその狂気と、鍛えた肉体と格闘・戦闘技術。
初回でオールマイトがデクに言ったように、一応無個性でもヒーローは出来る事が証明されたような気がします。
もちろん、それがまず無理な事も。
ここまで強くなるの、他人に「出来る」と言えるレベルじゃないですよねー。
友が助けに来る度に、傷付く度に歪む飯田くんの顔。
ステインの言葉も引き金ですが、冷静な飯田くんなら分かってしまったのでしょうね。
自分が今、憧れていた…いえ、憧れているヒーローの姿とは似ても似つかない事に。
そんな彼を気付かせてあげられるのは、同じく憎しみに囚われていた轟くんの、そして親友デクに轟くんが気付かせられた言葉。
本当の願いは、なりたいものは、何か。
次回、飯田オリジン、かな。
丁度5巻を買ったのですが、エンデヴァーの素顔出てるじゃーん!(笑
更に私服だとヤンチャなムキムキなオッサンで…
かっちゃんのパパだと言われたら信じちゃうぞ(笑
カバー下裏表紙では飯田くんが元気に叫んでいて、きっとこれなら大丈夫だ。
そんな風に、ほっとしたり。
他の感想はこちら↓
週刊少年ジャンプ36号 感想(2015)