ぶるがり屋 2015/09/26 21:27

今週の へうげもの 感想 2015年 9月第4週

あらすじ

 一命を取り留めた古田織部は、今までの粋を究めた伊賀焼きを迎える。
豊徳合体を諦めても、諦めず講和に走る織部。
周辺の戦いが終局を迎え、大坂の陣が近付く…!


へうげもの(20) (モーニング KC) [コミック]
山田 芳裕
講談社
2015-06-23

感想

 大阪、豊臣家の終焉、徳川家康の儚い末路、そして死を受け入れた古田織部。
ああ、終わりに近付いているなぁ…
自ら最高の美と述べた、割れた水差しへの反応も、以前程の破壊力を感じません。
消える前の花火か、時代の徒花か。
織部自身は言葉の通り本当に嬉しいのでしょうけど、諦観に近い、野望や衝動はもう終わってしまっているのかな。
今思えば、徳川家康の真意を悟った時に、もう自分が殺される事までは覚悟してしまったのかな、と。

 大阪方もまとまっていませんが、徳川方も家康が力でまとめているだけ。
家康の今回の読みでは豊臣秀頼に主君としての重みが出てきたようですが…
今までの言動を見ると流されてるだけに感じるんですよねー。

 古伊賀水指銘 破袋。
利休の「渡り六分、景四分」をもう遥かに飛び越えて、ほぼ景十部だこれ!(笑
私も素晴らしいと思いますが、見るもの全てが理解出来るかはちょっと怖いですよ。
古田重嗣が日付変更と気を回しましたが、大文字焼きも含めて、何だかどんどん後の不幸に繋がりそうでドキドキします。

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