ぶるがり屋 2016/01/19 21:13

今週の へうげもの 感想 2016年 1月第2週

あらすじ

 大坂冬の陣終結、結ばれる和議。
次の戦いで勝つためか、戦いを起こさない為か。
合戦ではない、静かな戦いはもう始まっている…


へうげもの(21) (モーニング KC) コミック

山田 芳裕
講談社
2015-12-22

感想

 信義を裏切る内堀埋め。
厳しく対応する徳川秀忠に驚きましたが、その真意にさらに驚かされました。
父の行為に憤りながらも自分の立場、権力を鑑みて最善を尽くしたのですね。

 そしてちょっとひょうげた、それでいて骨太は秀忠らしい盆。
ただ正義や権威を押し通すのではなく、皆との和を目指し、茶席での身分の上下を排する視点。
また、これが若き古田織部の起こしたハートマークと似ているのがなんとも感慨深いです。
秀忠、本当に成長したなぁ。
ただ織部に感化されたのではなく、為政者として、武人として、秀忠個人として成長したなぁ。

 今回の内堀埋めにもう古田織部が全く動じていないのは、一つはこの次代を担う秀忠の成長への感動と満足。
そしてもう一つは、徳川家康をもう見限ったから、なのだろうなぁ。

 古田重嗣もまた一人動く。
もう十分な年齢なので織部と話をせず動くのは当たり前なのですが…
史実を知っている分、バカなことしそうで心配になりますよ。
勝手に動かされる織田頼長の子分たちと合わせて、災いになりそうな。

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