ぶるがり屋 2016/02/07 15:02

先々週のアニメ感想 日分 20160124

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 16話、灰と幻想のグリムガル 3話
の感想ですよー。


機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 1 (特装限定版) Blu-ray

河西健吾
バンダイビジュアル
2015-12-24

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ

 フーミターン!(涙
ああ、予想通り、名前がタイトルになったジンクス通りになってしまいましたか…

 今まであまりに無口で非人間的に見えたフミタンの、浅ましく優しく繊細な独白が、痛々しく愛おしくてね。もう。
前回クーデリアの前から飛び出したのは覚悟を決めたのではなく、ただクーデリアの前から逃げ出しただけだったのですね。
フミタンの思惑よりクーデリアがもっと愚かでもっともっと自分を愛していて、またノブリスの手の者が広く潜伏していたのでしょう。
デモ隊の女の子はともかく、引き込んだチャラい男は誰も知らないはずのクーデリアの顔を知っていましたし、ノブリスに操られてた密偵の一人だったのだろうなぁ。

 クーデリアが今のクーデリアになった要素の多くがフミタンで、フミタンの過ごしてきた時間と心の多くももうクーデリアなのですね。
フミタンが理想の革命者を切望するほどの苦労はほとんど描かれませんでしたが、それが今回の暴動鎮圧の卑劣さから窺えるのが、なんというか、痛々しい…

 ナボナさんもビスケット兄も良い人で、現実の中で最善を尽くそうとしていて、本当に痛ましい…
その卑劣さを知るギャルラホルン内部の反応もまた、色々だなぁ。
ガエリオは思ったより善人で、予想通り短絡的だ(笑
艦長は良い意味でも悪い意味でも大人ですね。
善人だとしても、やっぱり彼らにできることはもう無いのですが。

 クーデリアとミカを気遣うアトラの晴れた頬がまたね、今回は胸に痛いシーンばっかりですよ。
やっぱりミカにとってアトラは大事なのだなぁ。
こんなに優しく、時間をとって人を思いやるミカは新鮮です。
 フミタンの死に呆然とするクーデリアの取り出し方はちょっと優しくなかったですけど(笑
大事なシーンなのに、ヒドいよミカ!(笑

 やっぱり虐殺になってしまいますよね…
規制的な理由からだと思いますが、死体が少なかったり生き残った者たちの苦しむ声がなかったのは、残念。
クーデリア一人だけが生き残ったような都合の良さと、クーデリアが貧民の苦しみを知る重みが軽くなってしまったような。
ただ、理想の革命者を死に行く2人に託されたのは、重い。
クーデリアは、火星とコロニーの2人の理想と希望を思いがけず背負ってしまったのですね。

 やっぱりノブリスの陰謀、テイワズ親分分かってやってましたよね。
悪い大人たちですよ。
でも、これで一つ壁を越えれば、ノブリスとテイワズ両方が後ろ盾になるのか。
大人たちの都合に振り回されるだけでなく、その大人たちを利用できる立場に。

 フミタンの生死、微妙に不確かですが、やっぱり死んだのだと思います。
戦艦主砲直撃食らって宇宙空間でヘルメット吹っ飛んでも生きられるガンダム世界ですが、ミカが人の生死を見誤ることは、無いでしょう。
フミタンじゃないモノに、なったのだと。

灰と幻想のグリムガル

 「作られたキャラ」説はもう無いですね。
現実世界の記憶がついつい出ちゃうのではなく、染み込んでる部分だけが時折姿を見せ、時に定着する。
現実の魂を持ったまま、記憶な無い状態で異世界orゲーム世界に送り込まれた、という事でしょうね。

 うわシビア。
金銭問題だとは。
リアル方向じゃなのに、これは厳しい。
下着とかお風呂とか、我慢できないことは無いけど、できるなら我慢したく無い。
そして今までも執拗に描きこまれてきたお尻から太もものライン、ここに来て生きるなぁ(笑
諍いがじっとり続く辺りといい、シビアで生々しいですわ。
 ただ、これだけ生々しいとゴブリン達が罠かけたり、仲間の断絶間で呼び寄せられたりしないかと恐々ですよ。

 この地味さ、厳しさ、丁寧さ。
すっごい面白いんだけど、 この流れで11〜13話でどう区切りよく終わらすのか、終わらせられるのかにも興味出てきました(笑

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