ぶるがり屋 2017/05/15 17:10

【ジャンプ感想】僕のヒーローアカデミア No.136

僕のヒーローアカデミア

未来に絶望しか見えないのなら


僕のヒーローアカデミア 13 アニメDVD同梱版 (マルチメディア商品)

堀越 耕平
集英社
2017-04-04

 サーの個性と、その余りある強さ。
サーの予知の制限は多少面倒でしたが、十分に強力な個性でした。
時間と入念な準備さえかければ最強に近い能力ですが、
その難しさ以上に、サーの心は縛られているのだなぁ…

 オールマイトがサーに会えないのを、いつも以上に心弱いなーと感じていましたが、
きっとこのサーの心の傷が原因なのでしょう。
 お互い大事に思っているのに、救えなかった。
オールマイトからすれば、皆を救うために、そう言って自分のために尽力するサーの心を救えなかった。
サーからすれば、誰より守りたい支えたいオールマイトの絶対的な死を救えず、拒否され、今もその成就に怯えるしかない。
だから、会えない。
オールマイトは、だから予知を覆して、その生きている姿で再び会いたいのだろうなぁ…

 エリを救えなかったデクとミリオ、その苦しみ。
個人的にはサーもデクもミリオも、あの時に救出しなかったのは間違いでは無かったと考えますが。
やはり「目の前の助けを求める者、皆を救う」ヒーローを目指すデクとミリオには、決して拭えぬ傷。
それを助けようとする仲間たちにも、そして相澤先生の暖かさよ。
 大人として、先輩ヒーローとして、そして担任教師として。
苦しみを諭し、するべきことを導き、背中を押す。
ああ、相澤先生は良き大人で、尊敬すべき先輩で、素晴らしい教師だ。
顔が変に気負ってなく、美形でもないのが素敵です(笑
頼りになるヒーローNo.1ですよ!

 オーバーホールはエリを、道具としてしか見ていないのだなぁ。
そういう意味で、感情で仲間を見る死柄木の方が親近感が湧きます。
いややっぱりダメなのですけど(笑
だからこそ、デクの強さ、優しさを何よりの宝物と知るエリちゃん。
あの触れ合いは無駄では無かったと。
デクのヒーローへの熱意は、誰かを守ろうとする優しさは、本物だったと分かるのが、熱いです。


 他の感想はこちら↓
週刊少年ジャンプ 23号 感想(2017)

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