ぶるがり屋 2018/12/25 02:25

今週のアニメ感想 木曜分 20181220

からくりサーカス 11話、BANANA FISH 24話
の感想ですよー。
BANANA FISHが最終回!


BANANA FISH Blu-ray Disc BOX 4(完全生産限定版)

内田雄馬
アニプレックス
2019-05-29

からくりサーカス

 もうサハラ編ですか…!
原作は冗長なところが多いように感じていましたが、やっぱり何度も何度もオートマータたちと戦って、彼らの残虐性と愚かさ、悲哀と妄執を描いて欲しかったなぁ。
「フランシーヌ」の名がどれだけ崇高で恐ろしいものなのかを。
やっぱりアプ・チャーあたりの公国編は大きな意味が有ったのだなぁ。
まぁ、そこを求めると追加で3話は必要でしょうから、やっぱり仕方ないのですけどね!

 真夜中のサーカスの場所を確定し、集結するしろがねといろがねO。
うわ、もう鳴海の髪が銀色に!
そしてああ、大好きなキャラがいっぱいで… 胸が痛い…!
 あとナイアとか、しろがねOの女性キャラ、すごく好みなのですよねぇ…
もう2人死んじゃったよ!(涙
 ジョージ・ラローシュの登場も嬉しいのですが、まず彼には子供たちを虐めて貰わないと(笑
原作だともの凄く後に再登場ですが、ここでもう阿紫花と一緒とは。
次の登場と活躍が楽しみです。

 バトルは面白いしメリーゴーラウンド・オルセンの作画が素晴らしかったのですが、一番心に残ったのはオラーツィオのプリプリお尻でした(笑
なぜそこに注力した!(笑
 そしてやはりミンシア&ファティマ。
美し女性の戦いと友情、そして頬が紅潮した泣き顔… 演技だと分かっていても、最高ですね!

 ここからずっとハラハラドキドキ涙の連続、
早く次回よ来ーい!!

BANANA FISH

 素晴らしい最終回でした…
前回からどうやって1話で終わらせるか心配していましたが、特に事件後はじっくり見せてくれました。
余韻がいまだ強く残り、何を語るべきか、難しいくらいです。

 2人については最後にして。
まずは、最終局面に向けてボスとしての責任や弱音を吐いていたシンの変化ですね。
敵対し、殺し合った間でも自分から動き、月龍の屋敷にもアッシュの仲間の中にも当たり前に入り込めるシンは、優しくて心が強くて暖かくて、凄いよ。

 月龍は幼いまま殺す術だけ極めてしまった子供でしたが、シンだけでははがせない鎧をブランカが脱がし、そしてまた本当に必要な同格の存在をシンが担ってくれたおかげで救われましたね。
まさここんなに微笑ましい結末になろうとは(笑
本当に間に入ってくれるのがシンじゃなかったら滅んでたからね月龍!

 ブランカは死んじゃうとばかり思っていましたが、最後まで最強のままでした。
でも、だからこそ、最後まで孤独に「生き残ってしまう」側なのが辛いですよ。

 最初からずっと通して強敵でありラスボスであったパパ・ディノ。
作中での悪行をほぼ全て取り仕切った憎むべき大敵でありながら、愛憎深く、切ないパパ・ディノが最高でした。
傲慢で残酷で絶対的な悪人なのに、アッシュへの愛だけは熱すぎるほどに真実なのですよね…
最期までアッシュを守り切り、笑顔で。
 素晴らしい悪役でした。
ありがとうございます、石塚運昇さん。

 フォックス大佐はやっぱり「アッシュ・パパディノ・月龍」の愛憎の関係へのお邪魔虫でしたが、だからこそ3人がただ殺し合うのではなく、それぞれが救われるには必要なキャラでした。
誰かがだれかを殺したら、きっともう救われないですからね…
 あと毎度毎度詰めが甘く自分以外を見下げて失敗して、それだけパパ・ディノの器の大きさが分かるのは嬉しかったかな(笑

 ラオの活躍に期待していましたが、まさかこんな結末になろうとは。
でもラオは彼で自分を犠牲にしてまでも、最善を尽くしただけなのが、辛い。
 彼が見誤ったのがアッシュの殺人能力や恐ろしさではなく、シンの甘過ぎるまでの器の大きさだったということが…

 残された英二。
彼は出来ること、やるべきことは全てやって。
アッシュの孤独を癒すという点においては他の誰も出来ないことをやりきった。
 それでもアッシュとの別れはお互い言葉も交わせず触れられもせず、見えたのは寂しい泣き顔、聞けたのは「さよなら」だったことがあまりに痛く切ないですよ。
 アッシュが報われた、幸せな最期だったと思うには、あまりに足りな過ぎる。

 アッシュがずっと色気に溢れていて美しかったー
特に事件後は、体は万全憎悪や敵意が消え去り、ただ英二への憂いだけがにじみ出る、男でも目が惹かれるような美しさでした。
 バナナフィッシュ事件は闇に消えてしまいましたが、証拠も作成法も全て消えてしまったのなら、これで良かったのでしょうね。
明るみに出れば、それを狙う者が延々と続いたでしょうし…。

 アッシュの死は悲しいものでしたが、彼は人を殺し過ぎ、憎まれ過ぎ、またこれからもずっと恐れられ続けたでしょう。
いつか死ぬのが彼の運命だとしたら、英二の愛に孤独を癒されたことは、間違いなく救いで、幸せだったのだと思います。
 それでも、とはどうしても思ってしまいますが…

 あと、作中のあまりの不死身っぷりに、あれでも死ななさそうな気もしてちょっと困りました(笑

 マックスとジェシカの復縁、艱難辛苦を乗り越えたこその、幸せな家庭はこの物語で一番の救いでした。
もしアッシュがマックスたちの家庭で癒されたなら、そんな時間があったならば、もっと違う未来があったようにも思えてならないのです。

 鮮烈で、傷つき暖かい、美しい物語でした。
吉田秋生先生に、アニメスタッフに、
原作終了から23年、今ここまでのクオリティで描いてくれたことに感謝を。
ありがとうございました。

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