ぶるがり屋 2020/05/19 03:06

フルーツバスケット 2期7話の感想

フルーツバスケット 2nd season 7話(計32話)
「スイカ割り大会を始めるのよーっ」 の感想です。


フルーツバスケット 2nd season Vol.1 BD Blu-ray
井端義秀 (監督), 石見舞菜香 (出演), 島崎信長 (出演)
エイベックス・ピクチャーズ
2020/06/26

フルーツバスケット

 海の別荘回、運命の変わり始める日。
はしゃぎ遊ぶみなが可愛いったら可愛い!
杞紗はもちろんですが、ぴょこぴょこ動く紅葉が可愛さMAX!
燈路と3人でおねむなシーンはもう透の代わりに毛布かけたくなりました。
紅葉は割と年長さんだよね!でも可愛から許す!
 前回傷つけてしまい、思いやることを覚え始めた燈路が、ツッコミ魔神にクラスチェンジしたのも微笑ましい(笑
ほぼ全員ボケ倒しばっかりだからなぁ。

 夾も成長しましたねぇ。しみじみ。
透くんの痛みや悩みに気づいて、かつ透くんが気に病まない言い方で引き出して、優しく寄り添う。
「楽しかった?」の言葉も眼差しも、優しくて。

 そんな微笑ましく優しい世界を壊す
あきとの来訪。
ただ登場したシチュが『新世紀エヴァンゲリオン』の渚カヲルにしか見えないよ!(笑
漫画読み返したらテトラポッドに乗ってるのアニオリやんけ!

 あきとの下に赴く、自分よりも透くんのことを心配する杞紗、その苦しみを消せない自分の不甲斐なさに苦しむ燈路、いつも優しい笑顔ばかりの顔が痛々しく歪む紅葉が、いたいけな3人の姿が痛々しくて。
 最後の集めての「大好き」の言葉も笑顔も、ただただ空疎で薄ら寒く。

 重く淀んだ十二支の絆。
透くんがその中に足を踏み入れ、救い出そうと考え始めたのは救いで、同時に不安で。
やっと出会えた透と由希は。

 ずっと怖くて苦しくて痛くて、その時に救ってくれたのはいつも透くんだった。
その思いを、もっともっと強い想いを、形にできなかった想いを、言葉にして。

 …ここ数回作画の崩れたシーンがありましたが、ここで作画パワーを使うためだったなら、それは正解としか言えません。
『フルーツバスケット』で一番美しくあるべきは、
由希の恋に思い悩むシーンですよね…!
雲、揺れる日の光、水平線の赤、そして星空を走る流れ星!
黄色に赤に青に紫に揺れる光の中、言葉と視線を交わす透くんと由希が、息をのむほど
ただ美しい。

 ただ、「君が愛しいから」と口に出したっぽいのは解釈違いで困る(笑
いやまー前回今回と、言葉にしなくても「好きと言ってるようなもの」だけど!



(以下ネタバレ注意!)



 紫呉にとって今回は、目的への歯車が回り始めた大事な一歩ですよね。
今まで淀み停滞していた状況を壊す。
透くんを絆の中に放り込んで十二支の中であきとより大事な人に仕立て上げ、中でも一番重症な由希が自立する。
 とは言え流石に罪悪感もあって、はとりに怒られることで自分を罰していた。
そしてはとりもそれを分かっていて、今回は懲らしめに怒らなかった、と(笑

 今思うと、あきとが紅葉や杞紗にきつく当たるのは、恐怖と嫉妬なのですよね。
依鈴にもきついので確かではありませんが、2人みたいに可憐で可愛い自分になりたかったのかな?
 …あきとが「自分は可愛くない、可愛い方が好かれる」と思ったのは、紫呉のせいな気がしたり(笑

 透が一番楽しそうに喋るのはお母さんの思い出なのですが。
これ、夾にとってはある意味一番の地雷なのですよね…
透を守ろう、幸せににしよう、そして、自分だけは透と幸せになってはいけない。
そう何度も何度も、心に決めて思ってしまう…

(ネタバレ終了)

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