ぶるがり屋 2020/05/17 22:09

麒麟がくる 18話の感想

麒麟がくる 18話「越前へ」の感想ですよー。


NHK大河ドラマ「麒麟がくる」オリジナル・サウンドトラック Vol.1
ジョン・グラム
2020/1/29

麒麟がくる

 国を追われて。
良かった、お駒ちゃんも菊丸も一緒に無事に、明智一党と落ち延びた〜。
伊呂波太夫有能!
流石に下調べもない状態では菊丸一人では無理だったのですね。

 朝倉義景に対しへり下らず嘘もつかず、無心もしない辺りが、良くも悪くもこの物語の主人公明智光秀、愛すべき十兵衛ですよ。
そうでなかったら戦いで斎藤高政につき、道三の死後も高政に付き従いましたよね。
力なく曲げたり、迷うことはあっても。
正道に、誇りに、貫き通す。
 全てを失っても、失ったからこそ父の行き方を強く背負い、誇りを持った生き方と、戦いの無い世を目指す。
そんな生き方を、自分で決めた日なのかもしれません。

 青くまばゆい誇りに、その不甲斐なさに苦しむ内心も含めて、周りの皆が付き従って居るのも微笑ましく。
牧母上様はもちろん、煕子様が甲斐甲斐しくて、笑顔いっぱいで、良いなぁ。
有名な逸話通り、髪売るとばかり思ってましたが(笑

 まだお駒ちゃんの物語的な立ち位置がつかめてませんが、少なくとも今回の明智一党への様々な助けは、本当に救いになったと思います。
逃避行の補助、伊呂波太夫との口利き、一番心痛の重い牧母上様への誇りの再燃、煕子の怪我とこれからの行き方への導き。
多分光秀にとっても、自分たちを思う他人が居ることは大きな助けになったと。

 お駒ちゃんにとっても、本人でないとしても命の恩人との再会、恩ある明智家への恩返し、恋した人の妻が素晴らしい人だ知れたことは大きな救いになったのではないかな。
 これで一区切りついて。
…菊丸の精一杯の思いは、少しは通じたのかな。

 細川藤孝の愛ある書状!
他にも光秀を応援する他者がいる、という大きな助け。
でも、史実を知って居ると、この文の重さがまた格別です。
これからもどんどん仲良くなって親戚になるのに…(涙

 朝倉義景、飄々としてつかみどころがなく、羽振りが良くて小物らしくて。
まだ人物として底は見えませんが、明智光秀とはソリが合わないことだけは間違いないかな(笑

 光秀の去った美濃と尾張は、高政の戦略が進み。
高政推しとしては有能そうでちょっと小躍りしちゃいまいたが(笑
そこから始まる織田家中物語の重く凄まじいこと…!
 やっと腹を割って言葉を交わし、心を交わした時は、殺さねばならぬ時。
織田信長は、秩序を知らぬではなく、人の心が分からぬでなく。
感情が大きくて、かつ道理と結びついてないまぜで。
振り幅が0と1、選択肢が生かすか殺すかしか内容な、そんな熱量を感じます。
怖くて、悲しくて。

 ふと見渡すと、今回の明智家落ち延びと織田家家中騒動、全部帰蝶プロデュースなのですね。
特に織田信勝暗殺は、信長が分かっていても出来なかったことを、信長自身が決断すべき、しなければいけない状況に仕立て上げた。
恐ろしい子…!(美内先生リスペクト)
こんなに怖い内助の功、初めてです(笑


 私の推し、斎藤高政の話になりますが、前回今回で「正道をお為ごかしに、感情で父兄弟を殺した」と描かれた高政。
自分で手を下さず自らの罪だと正視しなかった分、ただでさえウェットなのにより引きずりますよね。
この歪みから息子、斎藤龍興を溺愛してアホの子になってしまうのかなーとか妄想。
 もう明智光秀が斎藤高政=義龍と会うことは無いでしょうから、息子龍興と光秀が出会う時が有ればですが、楽しみでなりません。

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